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⚙⚙⚙ 結婚しようぜ ⚙⚙⚙

Twitterでアンマイ描いてくれとる方いたわ!

(°இωஇ`°)か、感涙(笑)

まったく誰やねんあんなややこしい

ヨロイのデザインしたん!←おまえや


──バシャーン!!


……ん!? ──しまった!!

「百合のたれ」をこぼしちまった!!

(´◉ω◉).*・゜






 王女様の誕生日まで、あと一週間ちょいくらい。







「……─ 」

「……─ 」



 地上より40メルの高さのベッドで、

 マイスナと、ぼーっ、としてます。


 あ、今は服きてるよ。

 薄着だけど。



  ミ────ン、ミンミンミンミンミン……!

  ──バル、ババババババババ……!



 ……せみがうるせぇ。



「……うさ丸」

「にょき?」

「バルババゼミがうっしゃい。おっぱらってきて」

「──にょきっとな! にょうッッ!」



 ──ぴょーん!



 おっ……。

 アイツ、ホントに窓から跳び出しよったわ……。

 半分、冗談だったんだけどな……。



      (にょきっとなぁー!!)

        (でーん!)

          (バルババァー!!)



 うさ丸とセミの戦いの音が聞こえる。

 40メルの塔にしがみつくとは、

 なかなか根性があるセミね。



「……」

「……」



 世界はただいま、猛暑真っ只中だけど、

 この塔の部屋は、とっても快適だ。

 氷使いでもある、マイスナさんがいるからである。


 今、腕枕(うでまくら)してあげてます。



「……」

「……?」



 この部屋のあらゆる所には、

 お皿の上に乗った、氷の塊が置かれている。

 後、実はバッグ歯車から冷風が出ていたり。

 超贅沢空間だわ……すんません。



「……………」

「……………」




 ──この世界のこと。


 色々、わかった。

 まだ、わからないことも。


 でも、ちょっと休憩したい。

 せっかく、一緒にいられるのだから。



「…… 」

「……─ 」



 マイスナを見ていたら、

 可愛い顔が近づいてきた。



「む「」……」



 ……コロン。



 口移しで、氷のカケラをお届けされた。

 ……熱烈アイスである。



「ふふふ……」

「むー……」



 イタズラっぽい白銀の瞳は、

 この世のモノとは思えない美しさがある。

 私は足を、バタバタした。


 陽射しにくらべ、昼の部屋の中は暗い。

 でも、それがいい。

 マイスナが、ゆっくりと深呼吸する音を、

 身体で感じた。



 んぁー……。

 あと、一週間かぁー……。



「……」



 あ……、いっけね。

 マイスナの表情が、ちょっと真剣になる。

 今も髪の毛、繋がってるから、

 ココロ、読まれちゃったかな……。

 幸せなひと時に、水をさしたかもしんない。



「……。ごめん……」

「……、……」



 マイスナは不機嫌ってワケじゃないけど、

 ギュっ、と身を寄せてきた。

 ちょっと不安そうである。

 私もだ。



「「……」」



 王女様の誕生日パーティ。

 貴族だらけに違いないわ……。

 そんな所に、

 "黄金の義賊クルルカン"と、

 "狂銀オクセンフェルト"の格好をして、

 私たちみたいな、娘っ子ふたりが、

 突っ込んで行かなきゃにゃらんのだ───。

 


     (ミンミンミィーン!!)

       (バシバシ!)

        (に、にょわぁーッ!?)



「……」

「……」



 抱き合いながら、物思いにふける。

 すぐ目の前には、小型化した白いティアラに、

 紫の時限結晶が輝いていた。



「今月の月末の試験、受けれるかなぁ……」

「──、……」



 バッ……と、マイスナが顔だけ離し、

 私の顔を見た。



「……ちょっと、考えちゃうよね」

「………むー」



 あ、少し不機嫌そうだ。



「……アンタがさ? いてくれて、良かった……」

「え……?」



 キョトンな顔。



「だって……私ひとりだけだったら、不安でしょうがなかったもん」

「……」

「アンタと一緒で、良かったぁ……」

「……! 、……///」



 今度は照れよった。

 愛いやつめ。

 また頭を私にめり込ませて、

 グリグリしてきよった。


 ……今言ったのは、

 モチロン本音中の本音だ。

 貴族さんのパーティなんて、

 ひとりだけで行ったら……死ねる。


 こうやって、

 ギュってできる存在がいるなんて、

 世界で1番幸せだ。



「「……」」




      (にょきっと、) (なぁぁあー!!!)

       (ドごぉーーん!!)

        (バァァァァァ) (ルルルルルル──♪)




「……私が」

「ん?」



 なんやい。



「私が、守る、からね?」

「……ふふ。私だって、アンタを守るわよ」



 義賊と狂銀らしからぬ会話ったらない。

 体温と香りと、心が共有されている。



     (ババババババ!)

      (ババババババ!)

       (ミンミィーンン♪)


         (──にょわぁあ) (ああ──ッ!?!?)




 ……うさ丸、援軍呼ばれよったな……。




「あの、ね?」

「ん?」



 頬が触れそうな距離。



「……」

「言いなよ」



 なに照れとんねん。



「や、やりたい事、ある……」

「……?」



 やりたい事……。

 私とマイスナで、やってない事なんて、

 まだあったっけ……?

 ! い、いやいやいやいや……。



「……誕生日会で……どうなるか、わかんない、よね?」

「……ッ、……うん」



 ……その通りだ。

 月末には、貴族様方から"おたずね者"に、

 されとるかもしらん。

 マイスナの口から聞くと、

 切なくなるなぁ……。



「だから、ね? その前に──」

「……うん?」



 この距離で、上目遣いの狂銀さんである。










「あ、アンティと……、結婚……したいなぁ」


「  っ! ──、ぇっ……!? 」









 ………………。

 ……………………。

 …………………………。









「……///」

「…………///」








 しばらく……。


 無言で、抱擁し合った。









    (バババババババ) (ババババババ!!!)



     (──にょわわぁあ) (あああぁぁぁ) (──……!!!)







誕生日会の前に、結婚式。(笑)"(ノ*>∀<)ノ

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[一言] うさ丸といい勝負とはセミもやるな
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