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どこでも〇o〇o〇

投稿が遅れたのは、

決してスクールガールズシュミレーターを

やってたワケでは……ッ!((((;゜Д゜))))



「#……何が、考えられる?」


 教え子は問われた。

 斬撃は、優に数十を超えている。

 見上げるような、浮遊する大きな球。

 迷いを恐れず、(こた)えがくる。


「>>>弱点が外にあって……迷宮に隠してある」

「#ほぅ──」


 銀は、素直に感嘆する。

 己には無い発想だな、と。

 大刀(おおがたな)を構え──、


「#それ(・・)でいこう。私が止める、お前が探せ」

「>>>……── 」


 ──いった。

 金は駆け出す。

 無駄など無い。

 金の直感に、賭けるのだ。


「#ふ……殿(しんがり)といくか。″守れる″というのは──良い事だな……ッ!」


 冷たく、少女の(こえ)(にじ)む。

 魂は、かつての罪人。

 狂い、殺し、殺された。

 それが、護る。

 牙のような、声だった。


 時の止まりし大刀(おおがたな)

 水晶のような輝き。

 巻きつく鎖より、水が(したた)る。



 ──(つゆ)(とも)に、()げ──……!



「#──″ 氷乱(コルラン)″ ──・・・!」



 初代の(ワザ)は、名の響きこそ同、しかし異なる。

 かつての氷剣、水流を成す溝、無数に有り。

 剣撃により、一閃の雨となりて。 


 天の羽根の如く、氷翼となる。



「#とても、剣術とは言えぬ」



 戯れ事をつぶやき、

 しかし、()(とど)まらず。

 世の終わりのような、翼刃の嵐よ。

 砂は、(たた)()ついていく。

 が、泥砂は未だ止まらず。



「#──地と繋がるがよい」



 水の剣撃、床を()い、

 追って、逆さ氷柱が泥を貫く。

 銀は容赦が無い。

 浴びせるような氷牙の中、

 途端、砂の(かい)が弾け飛ぶ──。


 球から離れし泥、赤子の形を成し、解ける。



 オギャア、オギャア、オギャ──・・・!



「#──……やるな。(たい)した奴だ……!」



 構え直し、銀鬼は笑う。

 教え子の策は、正しいのだ。


────────────────────

 >>>あった! 人型が護ってました!

 >>>光る球体です ひとつ壊した!

────────────────────


 銀は返礼する。


────────────────────

 # 壊された際 泥の体積が減る

 # サトゥルヌスは5人の子供を飲んだ

────────────────────



「>>>……ッ! そうかっ……!」


 これには金がハッとする。

 あと、同じ物が4つあるのだ。

 自らが知る神話に、答えは描かれている。


「>>>倒せるように、出来ていやがる……ッ!」


 義賊は、土塊(つちくれ)の首を落とし、次を目指す。


「>>>急がなきゃな」


 義賊の動きは、苛烈である。

 (りゅう)(よろい)、砂に触れねば、無敵(なり)

 蹴り入れた壁、粉と化し、

 光のように、進む。

 常人なれば、曲がれまい。

 彼は、時を遅くする。


 加速する感覚。

 正しき選択肢。


「>>>らっ!」


 壁を蹴り、殴り、曲がる。

 土の兵が立ち上がり、

 形を成す前に、首が飛ぶ。

 その道にもう、義賊はおらぬ。

 光に触れたのだ──。


「>>>あった、″ふたつめ″だ!」


 泥(ども)、立ち上がらんとす。

 腕で風を(とら)え、体軸(たいじく)(ねじ)り、

 夫婦(めおと)の剣にて、こそぎ斬る。


「>>>──ぼくは英雄(ヒーロー)じゃない。変身(へんしん)は待たないよ」


 泥は、泥に(かえ)った。



 ──オギャア、オギャア、オギャ──・・・!



「#──趣味が悪いな」


 泥の球より赤子が剥離(はくり)し、

 敵とはいえど、鬼は毒突(どくづ)く。

 裏腹(うらはら)に、加減など無く、

 弱る怪異に刃を立てる──。



「#──″ 獅子莉吹雪(シシリフフ) ″──・・・!」



 枝のように凍てつき、泥を食い破る。

 結晶の華が舞い散り、美しい。

 生命(いのち)ならば、鮮やかに紅く咲くだろう。



「#──華の色が台無しだ」



 泥より刃は引き抜かれ、未だ死舞ではない。



 ──オギャア、オギャア、オギャ──・・・!



 銀は留め斬り、

 金は潰し斬る。



 ──オギャア、オギャア、オギャ──・・・!



 あと、一。



「>>>──どこだ!!」

「#さいごか」

「>>>あとひとつ!! ここを囲うように4つあったんです!!」

「#そうか。ならば答えは決まっている──」



 銀鬼、足元を刺す。



 ──オギャア、オギャア、オギャ──・・・!!



「>>>……ッ!? 何故わかったんです!?」

「#五行説では″土″は中央を示す……勉強不足だぞ、カネトキ。彼奴に龍の力が効かぬ理由、察する事ができる」

「>>>──えっ、そうなのッッ!!?」

「#……敵の前で情けない声を出すな。見ろ──!」

「>>>……!」


 泥の怪異は形を変え、醜い人の形を成す。

 (よど)んだ、潰れたような目。

 脚が、地面に着いた。


「#色々と……混ざって(・・・・)いるようだな」

「>>>……? なんにせよ、首を狩りやすいカタチになった!」


 構える。


「>>>……!! こいつ、流路がグチャグチャだ……!」

「#──斬れ! 斬って考えろ!」


 双剣と、大刀が、唸る。


「>>>ぼくの攻撃だけが……効いていない!?」

「#……何故、私だけが通るのだ」


 銀鬼の問いに、聖女が応える。


〘------″精霊花″です☪︎

 ------銀の鎧の木属性が;辛うじて共有化された″龍属性″を打ち消しているのでしょう☪︎〙


「#これか。猫はもう被らなくてよいのか、ロザリア」

「>>>うわぁ……今の喋り方、思い出すわぁぁ……」


〘------あっ……☪︎

 ------の;;のん……☪︎〙


「>>>だそうですよ先生。やれそうですか?」

「#……″花咲かジジィ″にでもなれと言うのか?」


〘------ギ;ギンガ様の鎧にも;

 ------″龍属性″は共有化されてて;

 ------″能力の弱体化″につながってるのん!☪︎

 ------今のままじゃ難しいかものん……☪︎〙


「>>>そうのんかぁー」

「#カネトキ! 手を動かせのんっ!」


〘------;……☪︎

 ------後で……腹を割って話しましょうのん……☪︎〙



『────アンティが……。』



「>>>っ!! クラウンちゃん!?」

「#──何か進展があったか!? あの二人はッ!?」


 王冠の君が、困惑を告げる。


『────アンティ達が:戻ってきません!。

 ────五分(・・)経ちました(・・・・・)……!。

 ────何故……。

 ────どこにも:意識が……。』


「>>>″意識″が、見つからないのかぃッ!?」

「#チッ……、カネトキの勘は、大したものだ……」


 無駄口を叩く間にも、

 金と銀は、恐ろしい斬撃を繰り出し続けている。

 金の剣は、直ぐに砂に埋めつくされ、

 銀の刃は、凍らせた土を、僅かに削り取る。


〘------決定打がありません☪︎

 ------属性を合わすか;より大きな力をぶつけるかしなければ……☪︎〙


「>>>じゃあなんか考えろよ。王女だろぅ?」

「#やれやれ……レディにそのような口を利くものではない」


『────ローザの言うように:

 ────与えるダメージが微弱すぎます。

 ────弱点を攻めきるファクターが無いのです。』


「#だが……マイスナがいないと、雷がうまく使えぬ」

「>>>……! 先生もなんですか! ソルギアもそうみたいで……」


『────アンティ達は:どうなったのでしょうか……!。』



 金と銀は、飛び退く。

 泥の巨人は、体を凍らせながらも、まだ立っている。



「>>>……ぼくらだけじゃ戦力不足だって言うのか……?」

「#……砂に挑む剣は、修行不足のようだ」



 怪異に睨みを効かす二勇に向かい、

 聖女は語りかけた。



〘------;──提案があります☪︎

 ------しかし:御二人は怒るかもしれません☪︎〙

 


「#……何をする気だ、ロザリア」

「>>>なんか、あんのかよ……」



 本性を隠さない聖女は、こう続ける────……、





〘------貴方々を呼んだ術式は;

 ------誰が組んだとお思いです? ☪︎〙
















「……」

「……」

「やばいよ……」

「なーに?」

「これ、ぜったいやばいよ……」

「なにがー?」

「すごく光ってるもん、この丸い模様……」

「これなにー?」

「いやわかんない。ぼく、けっこう長く生きてるけど、こんなの見たことない」

「そーなのー?」

「ちょ……ちょっとキッティ呼んできて」

「えー。でもずっとケンカしてるよー」


 ちらっ。


「なぜ尊主様のお嫁さん探しクエストを受注してくれませんの!?」

「アマロン!! あんたバカですかっ!? こんな物を貼っても、白玉肉の供給が高まるだけですっ! ヤンさんの(さば)くウサちゃんの数が増えるだけですよっ!! うさ丸は一度それで椅子の下から出てこなくなった事があるんですからねっ!?」

「な……!?!?!?!?!?!? な、なんで……すって……!? わ、わ、わわ、わた、たわし、わたくしの浅はかな行動によって、尊主様に心の傷がッッッッッ……!?」

「悔い改めなさい、あほ神官。べーっ」


 そそそ……。


「あの人、たまにくるねー」

「う……うん……心のキズが……」

「だいじょうぶー?」

「しかたない……しかたないことなんだ……」

「で、どうするのー」


 がたん。


「はぁー。今回の″奥様巡業″も空振りでしたわぁ。あら、なんですのこの白いお菓子は。モグモグ。あら! ストロベリーが入っていますのね。とても美味しいです」

「あーっ! 私の秘蔵チョコがーっ! もらった中で一番おっきかったのにーっ!」

「もらった? 誰にですの? ついに男ができましたか?」

「ああうぅぅ……違いますよォ……。アンティさんにですよおぉ……」

「……アンティ……さん?」

「ほらぁ……あなたが探してた、クルルカンの格好した冒険者の……あぁ、私のおやつがぁぁ……がっくし」

「…………金色の、アンティさん……、……まさか……」


 そそそ……。


「ね、ねぇ、ヒゲイドさん呼んできて」

「えー!」

「頼むよカンクル。これ見て! ヒトデみたいに光ってる!」

「ヒトデって何ー?」

「えと、ぼくも実物は見たことなくてね、なんか話を聞いて」

「うさ丸ー! その光ってるの、近づいてきたよー!」

「えっ!」



 べかー!







 ────″勇者召喚″のロジックが組まれました▼

 ────発動します▼


 ────5・4・3・2・1────・・・OVER▼







 きゅぅぅうううんんん・・・。



「にょわーっ」

「くるー!」





 ────スポッ!









『────:…………。』

「>>>………………」

「#………………」


「………………にょきっと、な……」

「くゆー?」




 ………………。





「>>>……ロザリア、説明しろ」

〘------どこでもにょきっとです☪︎〙







(*´ω`*)勇者さん、エントリー。

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