初代たちの挽歌 前編 さーしーえー
(´・ω・`)なにが起きたんだ……
『>>>はぁ……』
『────なんです。』
『>>>いや……。死んでから毎日こんな温泉宿みたいなお風呂に入ってるのって、かなり贅沢だなーって思ってさ?』
『────私も:その贅沢の要因の一つです。』
『>>>っ! はははっ、そうだね。貸し切りお風呂に混浴か……うーん、昔の友達とかが聞いたらボコボコにされるかも……』
『────……。』
『>>>みんな、元気かなぁ……』
『────タオルを:お取りしましょうか。』
『>>>なぜだいっ。巻いといてね……』
『────入浴を共にする者として:
────マナーは遵守しようと思いまして。』
『>>>落ち着いてお湯に浸かってられなくなるから、いいんだ……。きみはどちらかと言うと"風紀委員長"的な立ち位置だと思っていたんだけど?』
『────男性に肉体を設計されて:尚且つ:
────手篭めにされている女に何を言うのです。
────チラッ。』
『>>>はっはは……おかしい。ぼくが悪いといえば悪いが、あわよくば導火線に火をつけてやろうという思惑が感じられる……』
『────アンティの奥義継承後の身体損傷ですが:
────細部までチェックした所:
────右腕部の僅かな裂傷だけと判明しました。』
『>>>話、変えやがった……。まぁ、ちょっと擦りむけただけだったよね。末恐ろしいな……ゴウガさんのお手本を1度だけ見ただけなのにね』
『────カネト。
────あなたの仮面のスキルは:非常に効果的でした。
────"相手の魔力の動きをゆっくり観察する"ことに特化していますから。』
『>>>ふぃ〜〜〜〜……。ゴウガさん関連では、かなり実りが大きかったね! あの技は、近接攻撃ならバツグンだし。アレもゴウガさんが持っていたとは……』
『────カネト……。
────そろそろ:触りたいのですが……。』
『>>>んっ!? ……ぁ、ああ! 左腕か……』
『────ええ。失礼します。』
『>>>はい。今さらだけど、ありがとぅ……。かなり元の腕の形に圧縮できたよね。見た目は透明人間に光のタトゥーがあるみたいだけど……』
『────もう少々:義手の形状を改善可能だと思うのです。』
『>>>ま、このレベルでもいっけどね? 物を掴んだり体温を感じたりする分には、もぅ全く問題がないよ。見た目がちょいと厨二病っぽいってだけさ』
『────:……。』
『>>>……ぼくのこの手は、お気にめさない?』
『────とっても:大好きです。』
──ぎゅっ……。
『>>>わ、ぁ……。たまにドストレートって、ほんとにズルいよな……』
『────ふふ:のぼせましたか? カネト。』
『>>>確信犯だし……。随分余裕が出てきたじゃないか。後輩ちゃんに思い切って言って、ホントによかったな……』
『────。』
『>>>……なんだよ。キョトンとして』
『────今のような笑顔も:
────とてもズルいと思いますが……。』
『>>>へっ?』
『────気が楽になった:というのは確かです。
────アンティは:私が思っているより:
────ずっとアンティでした。』
『>>>ははは、なんだそれ。まぁ……後輩ちゃんは、シメる所はシメてくれるしな……。本人には言わないけれど、まさしく"我らが首領"って感じだよなー!』
『────では:私は首領の右腕ですね。』
『>>>ん? じゃあぼく、首領の参謀かな?』
『────……。
────確かに:気は軽くなっているようです。』
『>>>ははは、だね……』
『────。』
『>>>……』
『────カネト。
────その……。』
『>>>ん?』
『────:……。』
『>>>……なに?』
『────あの:その:やっ……。』
『>>>……?』
『────やってみたい事が:あるのですが……。』
『>>>?? なんだい急に……』
『────いえ:その。私は今回:
────思い切って発言する重要性を:
────再確認したと言いますか……。』
『>>>??? 話が……見えないな。何がしたい事があるんだろ? もちろん相談にのるさ』
『────私たちには:7名の遺伝子的子孫が存在します。』
『>>>──ぶっっ! う、うん……そうだねっ!』
『────しかし:その……クニャウンズは。
────実際に……私が"産んだ"訳ではありません。』
『>>>………………………………………………』
『────そ、その…………。』
『>>>いや…………ちょ、ちょま…………』
──ガラガラガラガラガラ──……!!
『『
ふ た り で 、
イ チ ャ イ チ ャ 、
し や が っ て ぇ 〜〜 !!!!
』』
『────っ!!?。』
『>>>──ッ!!?』
──タッタッタッタッタッタッ──!!
──ぴょん──!!
『『 てぇやぁああああああああぁぁぁ──!!!! 』』
──どっっぽぉおおおおおおおおんんんっ──っ!!!
──ばしゃぁあああああああああああぁぁ──っ!!!
『────:……………………。』
『>>>……………………………。』
『『 ぶくぶくぶく……──ぷはぁ──! 』』
『────:敵機の水属性攻撃を確認。』
『>>>湯船に……飛びこまないほうがいいと思うな……』
『『 やぁ──い!! やっと見つけたよー!! このチチクリ黄金夫婦ッッ!! このシゼツちゃんを差し置いて、こんなエリアの端っこにあるお風呂で密会するなんて、いい度胸ねーッッ!!!! 』』
──ビシィ!!
『────前を隠しなさい……。』
『>>>前を隠せって……』
『『 何よぅ!! タオルで隠し合っちゃって!! 毎日ラブラブニャンニャンのクセに、お淑やかぶっちゃってこのネコ娘ぇ──!! 』』
『────カネト:戦闘の許可を。』
『>>>よせ。檜風呂でガトリングはまずい……』
『『 きっひっひ……でもねぇ! 時代は常に若さを求めているのよ……!! これからはシゼツちゃんの時代がやってくるよぉ──!! きゃっはっはっは!! 』』
『>>>ホントにきみ、笑うと後輩ちゃんにソックリだなぁ……』
『────私は発生してから三ヶ月弱ですが……。』
『『 えぇ〜〜? クラウンったら、なぁ〜〜に言ってるの? 私は200年前にリブートしたんだよぉー!! あなたより歳下に決まってるじゃなーい!! 』』
『────え……?。』
『>>>……っ!』
『『 あれっ? ……もう自分たちが"サーバー"だって、わかってるんだよね?? 』』
『────シゼツ!! それはっっ!?。』
『>>>……。……教えてくれ、シゼツ……。"ダンジョンサーバー"とは、いったい何なんだぃ……?』
『────シゼツ……教えて下さい:お願いします……。
────私も:あなたも……:
────"ダンジョンサーバー"という存在なのですか。』
『『 ……。呆れた……。まだ何も、わかってないんだね…… 』』
『────っ。』
『>>>どういう事だぃ……? 』
『『 私たち七人は、自身の機能を継続させるために、それぞれ違ったやり方を試すしかなかった……。もし同じやり方が失敗に終わったら、共倒れになっちゃうからね 』』
『────"機能を継続"。』
『>>>……"やり方"?』
『『 その中で、私は"あなたとQちゃん"のやり方が嫌いだった……あなた達も、私のやり方に反対してた。でも、見て!! 私はこの通り、お兄ちゃん達のお陰で再生したわっ!!!! 』』
『────理解:不能です……。』
『>>>……!! 待て……さっき"200年前"って言ったな!? まさか……!』
『『 きひははは! お兄ちゃん達と香桜子には、感謝してる!! あなた達がココに来てくれたお陰で、私はほぼ完璧に覚醒したの!! 』』
『>>>……!! おま、え……!?』
『────シゼツ……あなた。』
『『 私の意識はね……? たくさんの人が死んだら、自動的に再構成されるように設定してあった。お兄ちゃん達がたくさん殺してくれたから、私はここにいられるんだよ! 』』
『────なっ:口を慎みなさい!! シゼツ。』
『>>>……、……シゼツ。きみは……"戸橋"を知ってるのか……?』
『『 もちろん、知ってるわ! だって、ある意味彼女は"私と同じ方法"を使ったんだもの!! 』』
『>>>ッッ!?』
『────シゼツ!!。
────わかるように発言しなさい!!。
────私たちは:いったい何なのです!!。』
『『 はぁ、ヤダヤダ……やっぱりあなたとは、反りが合わない。性格も、やり方も、昔っから大っ嫌いだわ!!!! 』』
『────ッッ!?。』
『『 でも……いっこだけ認めてあげる…… 』』
『────:認める……?。』
『『 私、アンティは好き……。
とっても、大好き……。
あなたの"やり方"じゃないと、
あの子には出会えなかったわ…… 』』
『────:シゼツ……?。』
『>>>…………、……。なぁ、教えてくれ、シゼツ……。
きみ達……"ダンジョンサーバー"ってのは──…… 』
『『 ソレ!!!! 』』
『────『>>>っ?』。』
『『 ──"きみ達"って、なんなのッッ!!
お兄ちゃん、減点だよっ!! 』』
『────:な……?。』
『>>>何を怒っているんだ、シゼツ……?』
『『 あーあー、ヤダヤダ……。
お兄ちゃん? その金色の左腕、よく見てる? 』』
『>>>え……?』
『────シゼツ。
────お願いですから:私たちにもわかるように……。』
『『 もーぉ!! クラウン!! お兄ちゃんの腕に触って!! 』』
『────え?。』
『『 はやく!!!! 』』
『────こ:こうですか。』
『>>>お、おい、シゼツ……?』
『『 じゃ、チューしなさい!! 』』
『────『>>>は?』。』
『『 きぃ──!!!! はやくするのぉ!! 今シゼツは、にっくきライバルに塩をぶちまけてる状態なんだよ!? ムカツクムカツクムカツクムカツク!! はやくしてぇ──!!!! 』』
『────り:理解不能……。』
『>>>て、手を繋いだまま口づけするのに、
いったいなんの意味が……』
『『 い っ か ら 、
は や く す る ぅ ── !!!! 』』
『────:ぅ………………………………。』
『>>>ぅん………………………』
『────『>>>ちゆ』。』
『『 ちっ……ほらもういいから!! 腕見て!! 』』
『────、、、:。』
『>>>な、なんだよ……腕……?』
──BiBiBi,Bi.
──────────────────────
CONNECTING・・・|
SUNDAY-SERVER:CROWN・GEAR
FRIDAY-SERVER:KANETOKI・OUNO ▼
──────────────────────
『────:カネ、ト……!!?。』
『>>>なんだ…………これ』
『『 とっくに、お兄ちゃんは、
"権限を委譲"されているんだよ?
"改変型"のロック解除には、
二名以上の連名が必要だったよね? 』』
『────カネトも:……!?。』
『>>>ぼく自身が………"サーバー"に、なってる!?
そういう事かぃっっ!?』
『『 ねぇ…………シゼツがなんで、こんなに怒ってるか、わかる……? 』』
『────り……理解:不能。』
『>>>………な……なんで、って……?』
『『 そそそそそそそそそれはねぇぇぇぇぇ!!!! その表示は、お兄ちゃんとクラウンがイチャイチャする度に、ゼッタイ表示されてたはずなのよぉぉぉおおおおお──!!!! 』』
『────:……えっ。』
『>>>…………はい?』
『『 ふ、ふ、ふふふ、ふ……!!!! さぁぁああああて、ここで質問だよぉぉぉおおお!!!! お兄ちゃんとクラウンは、今まで!! いったい!! 何回っ!!仲良くイチャコラしたのかなぁぁあああああ──!?!? 』』
『────おっ……:お答えする義務は:ありません。』
『>>>──ぅんっ!? ま、まさか記録してんのっ!?』
『『 き、は、は……! 手を繋いで、チューするだけでポップアップするんだよっ!? あるよねぇえッッ!? あったはずだよねぇぇッッ!? 新婚さんだもん……数多の機会が訪れたはずよねぇぇッッ!? 何度も何度も……その腕からネタバレポップアップしてたのに、なぁぁあんで気づかなかったのかなぁ──!?!? そんなに、お互いに夢中だったのかなぁぁあ!!!! 』』
『────あ:あの……。』
『>>>(あれっ……? なんで、こんな流れに……)』
『『 うわぁ──んん!!!! やってられるかぁ──!!!! たまに呼び出されたらコレだぁあああ!!!! アンティはあの子に夢中で、あんま構ってくれないしぃ──!!!! シゼツ、グレちゃうぞぉおおおお!!!! ガンホー!! ガンホー!! お兄ちゃんなんて、大っ嫌いぃ──!!!! 今日ばっかりは、戦争だぁぁあ──!!!! 』』
──ジャボジャボジャボジャボ──!!!!
──ブッッシャアアア──!!!!
『────お……:お風呂で暴れるのは、控えましょう……。』
『>>>おっ、落ち着いて、シゼツ……お風呂からあがったら、ゆっくり話を……』
『『 きひひ……、きひひひひ!!!! そうっ、"お風呂"!!!! シゼツちゃんは、もう知らないっ……!!!! こんな所で乳繰りあってるサーバー夫婦には、オシオキが必要だわっっ!!!! けけけ、うけけけけけけ……!! 今の私にしかできない、取っておきの爆弾をくらいなさぁ──い!!!! 』』
『────っ!?
────シゼツ:あなた何をする気で──……。』
『>>>な、な……!?』
『『 風呂好きの新婚さんは、バクハツするがいいわっ……!
"がったい"〜〜〜〜、"解除"ぉぉぉおおお!!!! 』』
────ばぼぉん!!!
{{ へ? }}
< ほ? >
【 は? 】
『──── 〇□〇 。』
『>>> 〇□〇 』
──ばちゃァああああんんん!!!
んんん………………────。
ちゃぷちゃぷ。
……。
{{ ぃ、いやぁァああああああああ──!!! }}
【 かぁー。あのうつけ……裸のままで元に戻しよったわ! 】
< あらぁ〜〜♪ まさか、ひん剥かれたまま、お風呂で戻りようとは思わんかったねぇ〜〜♪ >
{{ ひゃぁぁああああああ──!!! }}
──ばっしゃあ!!
【 いや、茄子っ子……。乳がおうきゅうなっとるからって……何を恥ずかしがっとんのじゃ。おんどれ、いっつもほぼ裸で居間におるやろげ…… 】
< おほほほ♪ 昔の感覚でも戻ったんかいねぇ〜〜♪ >
{{ かっ、カネトキくんの、エッチぃいぃぃぃ────……!!! }}
──ぱしゃん!!
──どだだだだだだだだ!
──ガラガラガラガラガラ!!
──ピシャんっ!
【 ……逃げよったぞ 】
< あんらぁ〜〜♪ せっかちやねぇ〜〜♪ せっかくやから、ちょっとゆっくりしていったええのになぁ〜〜♪ >
【 おぅ。俺っちも、あのジャリにいいようにされて疲れよったき……。ちゅうわけじゃ。邪魔すんぞ! ……ん? 】
『────あわわわわわわ。
────あわわわわわわ。
────で:でていって。
────出ていってください!。』
『>>>ちょ、クラウンちゃん、あの……』
【 ……おぅ大姉。"食らわず"が自分の乳押し付けて、童の視界ふさいどんぞ 】
< かんらかんら♪ 愛やねぇ〜〜♪ >
──ガラガラッッ!
{{ だ、ダイさん達っ!? なんでまだ入ってるんですかぁ〜〜!!? はやく出ましょうよぉ〜〜!!! }}
【 お、茄子っ子! ちょうどええ、酒持ってこい酒! 】
< あらっ♪ ええなぁ〜〜♪ カネトキはんも飲みますぅ? お酌しますぇ〜〜♪♪ >
『────でてってぇぇぇ──!!!。』
『>>>……』
……ブクブクブクブク……。
先、輩……?((((;゜Д゜)))).*・゜










