第三新世界観測記録 さーしーえー
( *¯ ꒳¯*)もう会議いいだろ
巻きだ巻き←うわあ
『──プリンいいなぁ……ずっこいなぁ……▼』
私とアンティ達がいる場所は、すっごく離れていますが、
その性質上、私たちは、
かなり正確に向こう側を観測することができます。
『──また少しだけ拝借しようかなぁ……▼
──でも、この前も勝手にわらび餅、貰っちゃったし……▼
──何より容量がなぁ……▼』
あ……クラウンと先輩、シゼツさんを呼ぶ気だな?
アンティがヨロイ着た。
三人が歯車になって、さいしょのむねあてに吸い込まれる。
『──とうとうバレる日が来たのかなぁ……▼』
……。
……あれっ?
なんか様子がおかしいよっ?
……えと、マイクマイク……。
ポチッ────ザザっ、ぷん──!
『『 ──ぷりんぷりんぷりんぷりん!!!! 私のぷりんはぁ!?!? うわわああああんっ!! ぷりん食べたい!!!! ないならスネちゃうぞぉぉ──!!!! 』』
『──………、………▼』
め……めちゃくちゃ駄々こねてるじゃないですか……。
あっ、ボブカットの猫耳さんが、プリン持ってきた。
え、あっ! みみみ、みっつ!? えええっ!?
えっあっ、こ、こんちくしょ──!!!
ずっこい…………シゼツさん、ずっこい……。
満面の笑みで食ってやがるぅぅぅ……!
〘------なんのんな;このガキンチョは──☆〙
『『 もむもむ。あっ、ヒューガだ。元気? 今はなんて名前なの? 変な喋り方ね。なんで眼鏡なの? ぷりんいる? 』』
〘------こうるさいガキのんなぁ──☆〙
うわぁ……サラッと前の名前、言っちゃってるし……。
……あは、ローザ、元気そうだな……。
記憶は消えちゃってるみたいだけど……。
私の事、覚えてないだろうなぁ……。
『──あはは……感動の再会……って感じじゃないなぁ▼』
──私は直接は知らない、はるか昔のおとぎ話。
キングさんの話だと、
どうしてもダメそうだなってなった時。
最初の七人の皆さんは、
それぞれ違った方法でアプローチをしたらしい。
キングさんは、自身の機械化。
アップルさんは、聖樹ネットワークの礎に。
Q.Q.さんは、身体の素材置き換え。
シゼツさんは、概念の中に溶け込んだ。
ヒューガさんは、生態情報の転写と、体のコンバート。
彼女は、危険を承知で、下に降りた。
サンドマンさんは、魔物になっちゃった。
私はアップルさんの後釜、ということになるのだけれど、
遺された聖樹ネットワークに助けられっぱなしで、
ぜぇんぜん、大した事をしている自覚がない。
勇者も結局、うさちゃんしか覚醒できなかったし。
ローザが昔言ってた、
お母さんが精霊の加護を受けたっていうのは、
ヒューガさんが生態転写した人々が王族になったって事だ。
その後ヒューガさん自身は聖属性の塊になったから、
今のローザの存在は、昔、色々やってきた事が、
ついに身を結んだってことになる。
『────あ:あの:シゼツ。
────私の話を──。』
『『 あー! このドロボウネコぉー! 私のおにいちゃんを取っちゃってぇ──!! クールな顔して、このびっちぃー!!!! メカっ娘のくせしてぇー!!!! 』』
『────アンティ。
────この子:ぶん殴ってもいいですか。』
あ、キャットファイトですねわかります……。
シゼツさんが再覚醒したのは、多分200年前だ。
私が原因で帝国が滅びた事によって、
意識が戻ったんだろう、ってキングさんが言ってた。
……大量の死をきっかけにして、
精神がリブートするようにしてたなんて、
けっこう強かだと思う……。
人々の歴史の中で戦争やいさかいが必ず起きるって、
そう踏んで、意識を溶け込ませていたんだ。
実際に私が起こしてしまったので、少し複雑な気持ちだな……。
『────どうです。
────降参しますか。』
『『 んいぎぃ──っ!!!? ずるいぞぉ──!! この前はクラウンも、私と同じくらいのロリっ子だったのにぃ──!! ぐぎぎぎぎぎ……!!!! 』』
『>>>はぁ…………。ズズぅー……』
いや先輩、止めなよ……。
アナタのお嫁さんだよね……。
ため息して、お茶飲んでる場合じゃないよ……?
先生は何して……あ、ダメそう。
三人の女性が合体して幼女になった事に興味sinsinっぽい。
ちなみにその幼女、絞め技食らってるけど大丈夫なの……?
〘#……この白い着物の娘は、いったい何なのだ?〙
〘------せんせぇ;せんせぇ;どっちが勝つか賭けるのんなぁ──☆〙
〘#……そのような事はしてはならん……〙
〘------えええ──☆☆☆〙
おかしいなぁ……。
なんで女子プロレスの観戦みたいになってるの。
あとさアンティ?
後ろで寝てる猫耳の……シーニャちゃんだっけ?
ほぼ全裸だよね? 服、着せてあげよ? ね?
すぐ横に先輩いるよね??
見ているこっちがヤキモキするんだけど……!?
あっ、マイスナさんが気づいた。
アンティの裾、チョンチョンってした。
ようやった。ようやったマイスナさん。
そうそう持ち上げて……。
……、……ん?
……ざぶとん?
……。
ざぶとんで…………挟みやがった。
え……?
おわり……?
二人とも、観戦に戻っちゃった……。
いや………シーニャちゃん、
どら焼きみたいになってんじゃん……。
確かに……風邪は引かないと思うけどさ……。
あのさぁ……。
(´・ω・`)シーニャちゃん服着なさい










