あつまるとこうなる
短いすけど連投やよ!(´∀`*)
前話との温度差をお楽しみください。
寝た。
そして、箱庭に再集合となった。
「はぁー、厄介なモン見つけちゃったみたいねぇ……」
「アンティ、行こっ」
「あぃよー」
すぅ────……トン、と障子を閉める。
マイスナと一緒に寝るようになってから、
夢の中……というか、箱庭で目覚める時には、
"天守閣のいっちゃん上"にいる事が多くなった。
……現実でも夢の中でも、
ずいぶん高い所に自室があるもんだわ。
マイスナは葵を主体とした色彩の着物、
私は朱を基調とした着物を床に擦らせながら、
下の階の、ご飯を食べる部屋を目指す。
あの和室には、木(のような材質)で出来た、
でっかい長方形の机があるので、
全員が集まって何かを話し合うには、もってこいだ。
箱庭の木の階段は手すりが無く、
ちょっと急な角度の所もあるので、注意しないとな……。
ニャーナたちに補修工事をお願いしてもいいかもしれない。
確か……ニャンゴがそういうの得意だとか……。
途中で外が見える小窓があり、
まだかなりの高度から箱庭を見下ろして、仰天する。
「うっわ、ぜったい形かわってるじゃないのよ……!」
「アンティ! 前にあんな所に翼、無かったよ……?」
箱庭フォートレスが、
例のケンカ後にヤバい自己修復を行ってるってのは、
どうやら本当のようね……。
何あれ、大砲?
和風の朱の天守閣がドッシリ乗った船に、
でっかい天使のような羽根の意匠のウイング。
規則正しく乱立する朱色の鳥居……。
真下には、黒い幹と金の葉がついた巨木が、
キラキラと光を鳴らしている。
アナライズカードの海を、ざばぁざばぁと、
箱庭フォートレスは今日も進む。
う、うーむ、こいつぁ、
どえりゃー戦艦になりつつあるようだわ……。
「……とりあえず、降りよ……」
「私、このツヤツヤした木の階段、すき」
和服のマイスナに癒されながら、ふたりで下を目指す。
どーでもいいけど、着物ってこんなに前がはだけるもんなの……?
歩く度に、生脚が露出して困るんだけどぉ……。
トタトタトタトタトタトタ……。
すぅ────……。
【 おーぅ、来よったけ! 】
< だいたいそろっとうよぉ〜〜♪ >
艶っぽい着物のお二人は、
飴色の机に、しなだれかかっている。
黒と白の美人さんって感じだ。
最近、サキとダイさんには、
箱庭にある沢山のお風呂のお掃除をお願いしている。
けっこう退屈しのぎになっているみたい。
お揃いの金の簪が、
しゃんらしゃんらと揺れている。
{{ こんなにしっかり集まるのは久しぶりよねぇー? }}
『 がるがるがるぅ〜〜♪♪ 』
ガルンは最近、あのプニプニモードが気に入っているみたい。
私も、とっても可愛いと思う。
黒い丸っとした、とんがりボディに、
金色の3つのお目目がチャーミングだわ。
イニィさんの座ってる膝の上に乗って、
前脚(?)を机の上に、ぷにっと乗せている。
悪魔っ子と、その使い魔っぽく見えて微笑ましい。
でも、イニィさん?
服は着た方がいいんじゃない?
いくら大事な部分は模様で隠れてるからって……ごにょごにょ。
〘#……お、来たか……〙
〘------おっそいのんな──☆ えっへん☆☆〙
ちょっと待て、なんでローザも白衣を着てんのよ。
そして何故にエッヘンしよったのだ……。
てかアンタもメガネ……あれっ!?
先生も眼鏡してたっけ!?
てかさぁ、そのおっきなホワイトボードは、どうしたのよ……。
和室にコレまた、似合わないモン持ち込んでくれたわねぇ……。
ホワイトボードマーカーって、
これどっからドロップしたんですか……?
『────申し訳ありません。
────私が持ち込みを:許可しました。』
『>>>あははは……先生が書き出した方が整理しやすいって言ってくれてね……?』
我がスキルとその旦那は、仲良くお茶を飲んでいます。
あははは、じゃないわよ。
畳にホワイトボードの車輪で傷つかないの!?
そゆとこ気になんのよ!?
ねぇ!?
『C3:お、お待たせですみゃー! 今日のおやつはプリンですみゃー』
『C5:ふん……順番に取るがいいにゃ……』
うわぁ、お菓子の差し入れ来よったわ……。
二人が持っているお盆に、めいいっぱいプリンが乗っている……。
今から真剣な話し合いだってのに、
早くもお食事会の雰囲気ねぇー。
あ、一応言っとくと、
ミャナミはボブカットの金髪猫耳で、苦労人のオーラを醸し出している女の子だ。
お風呂上がりに裸で逃走するシーニャを、よくタオル片手に追いかけている。
ニャンゴは……………………………、
ちっこい………………………ガンマン…………?
ちっこいんだけどな……男の子………………ガンマン?
漆黒のハットから、小さな金色の猫耳が突き出している。
ワイルドな革製に見える黒い服も、
ちんまりとした体格のせいで、キュートさが勝つ。
ま、まぁ先立つエネルギーは必要だわ。
夢の中だけど。
紅茶ある? え? 緑茶?
緑茶でもいいわよ。あ、あっためてくれんの?
マイスナは紅茶がいいの? じゃ、私もやっぱり紅茶♪
机の側まで行って座ったら、
死角でニャーナが畳にゴロ寝してたので、
お腹ワシャワシャ──ってした。
『C7:にゃっ!? にゃはぁああん────!?!?!?!』
『C2:みゃはは……。一応今回の会議は、クニャウンズも全て集めていますみゃ。何か気づいた事があったら、手を挙げて発言するみゃ』
『C7:にゃ〜〜、ひどいにゃぁ……ドンがいきなり、お腹ぐしゃぐしゃーってしたにゃぁ! にゃ、ミャーツ! 聞いてるかにゃ!? にゃーにゃー!』
『C2:わっ、わかったからぁ、ちょ、ちょっと離れるみゃっ……!』
『C7:にゃっ……にゃにを照れとんにゃあ……! まっ、前はいっつもこれくらいは……』
『C2:てっ、照れてなんかないみゃあ! ニャーナは発想がはしたないのみゃ!』
『C7:にゃっ!? にゃんだとぉ〜〜? どりゃあああ〜〜!』
『C2:で、でぇええええ!? 抱きつくみゃみゃあ〜〜!!!』
……ははっ、どいつもこいつもイチャイチャしやがって……。
え? ん? マイスナ? あーんって?
えっ私に? あ、アーン……かぷ……うめぇ。
これは世界一のプリンね。
私もしたげる。
ほらほら、あーん、して……?
あ────ん……。
〘#……そろそろ始めたいのだが、良いだろうか……〙
ヽ( `Д´)ノキエェェェェェッッッ──!!!










