ライダーズ・デュオ さーしーえー
えっ(;^ω^)もう日付かわったの?(笑)
──ガルルルルルロロロォォオオオオンンン!!!!!
「数は」
『────ゴブリンロード含む:一個中隊。
────右方面に計48体:展開中』
「殲滅する。ガルンツァーを飛行モードへ」
『>>>了解。車体を伸ばして回転部を倒すよ』
〘#水素エンジンを試してみたい。許可を求める〙
「わかった。マイスナ、右回りに大きく旋回して。失敗した場合は、ローザにすぐ羽根を出させて安定させつつ、即ソルギアに切り替える」
〘------了解のん☆ スタンバっとくのん☆〙
「アンティ。いつ突っ込む?」
「体の固定が先よ。クラウン。私たちの体内骨格フレームに、直接ガルンから接続部を連結して」
『────よろしいのですか。』
「マイスナ?」
「やって」
『────失礼しました。
────ガルンツァー飛行モードへ換装完了。
────ガルン外装より:双方の脚部内部フレームにアタッチメントを挿入:固定します。』
──きゅいん、きゅいん!
ボォォォォオオオオオオオ──!!!
──ガション、チャキ……!
──ガション、チャキ……!
「おぅっ……ちょっと新鮮。焼き鳥の気持ちがわかるわねー」
「えへへ。足、串刺しだねー」
〘#君たち……乙女が空飛ぶバイクに足を縫い付けられて、喜ぶものではない〙
『>>>ははは……先生、今更っすよ。第二次装甲で脚部を覆う』
「まだ固定、甘いと思う」
「クラウン。わたしとマイスナの足同士も、シリンダーでぶっ刺して繋げちゃいな」
『────レディ。』
──バシュ! バシュ! バシュ! バシュ!
「わぁ! 下半身が動かない! すごいね! ふふふ」
「すっげ! おおっ、これいいじゃない!」
〘#……ふ、肝が座っている。さて……〙
『>>>武装は銃器系を試してみよう! 紫電ちゃん、運転頼むよ! いいね!』
「ドンとこい」
「私は?」
『────構築デバイス:"オートマチックリボルバー"。
────セブンアクションカスタム:だします。』
──ヂャキィィイイン……!!!
──ジャ……キィ……ッ!
「っと……んだこれ?」
「きれい!」
〘#君たちの力で創った"銃"だ。ミスリルで"錬成"したフレームを中心に、"歯車駆動機構"を組み込んでいる〙
『>>>先生とぼくの共作だよ。お陰で経験値の一時消費が吹っ飛んだ!』
『────総重量は:1丁:27ケルガです。』
『>>>あーごめん。空間連結も組んだら人間の使うものじゃなくなった』
「私が今から使うんですけど! クラウン! あるなら、もっこ出して!」
──きゅぅうううんん。
──ジャキッッ……!
『────レディ。よく:お似合いです。』
「ん? これ、弾……入ってんの?」
「アンティかっこいい。でも、セブンアクションってなぁに?」
『>>>ロマン機構の事さ。トリガーを引くとハンマー連動で打つ、これがダブルアクション。トリガーを引いて七つの弾丸に着火する。これがセブンアクション』
〘#くっくっくっくっくっ……回転弾倉部はあくまでも冷却と弾速調整のためだ。君たちの能力ほど、装弾に向いている能力はない。くっくっくっくっく──……〙
〘------せんせぇー☆ 笑い方こわいのんー☆〙
『>>>リボルバーに見えるけどマシンガンみたいなモンだから気をつけてねー。コック一回で七発連続発射されるよ!』
「あああ、男子チームが仲良く何をキャッキャウフフと楽しそうに造ってるのかと思ったらぁ! マイスナ! 森に突っ込め! ガルンッッ!!! フカしなぁッッ!!!!!!」
「あいさー。あんてぃー」
──ガルルルルルロロロォォオッッオオオオオオオオオンンンッッッ!!!
『────銃器操作系統マニュアル:ダウンロード中……。』
「いや……まぁ、だいたい、わかるわよ」
〘------あっ;いたのん☆ アレがゴブリンロードのん☆〙
『────ロックオン:マーカーを網膜ホロ表示。』
「で、どたま?」
『>>>もちろん』
「あい」
……──ジャキっ……!!
────バババババババッッ!!!!!!!
────バババババババッッ!!!!!!!
「頭なくなったわよ」
「すごいねー」
『────頭部:アーマー共に粉砕を確認。』
『>>>斧も割れてたね。ゴブリン程度の鋳造技術じゃ、アレは耐えられないよなー』
〘#そのまま頼む。次は爆裂弾だ。予想より反動が小さい。流石だアンティ・クルル〙
「え、爆発すんの」
〘------おっかないのんなぁぁ──☆〙
「ねーこれ意味ある? 私の腕、銃に変形させた方が早くない?」
〘#くっくっくっくっくっくっ……〙
『>>>ま、まぁ……連射精度とか弾の種類によっては小回り効くよ?』
「でたーっ! 急に色々造れるようになったからって、変に凝り出すこの感じ! クラウン! ダンナにお灸すえときな!?」
『────……:めっ。』
『>>>うぉっ』
──ダダダダゴゴゴ、ドゴオオオオアォン──!!
「……あ、はずした……」
〘------やは──☆ でもいっぱい吹き飛んだのんな☆〙
「──" 照全 "──」
「……!!」
マイスナの仮面の、白銀の二つツノ。
その二本の狭間が──……光る!
ピリッ……ッッ!
──バリバリバリバリバリバリ──!!!
ゴブリンさーん、雷どうぞー。
──ご ぉ お お ん ん !!!!!
「……ひゃー! さっすがぁ!」
「こっちの方がはやいねー」
『────照準ミスは:私に起因しません。たぶん。』
『>>>目の前になんか可愛いのがいる』
〘#マイスナの技名は、私の言語野の影響を受けているのか? うーむ、見事なものだ……完全に電撃を制御している〙
「おっとまだよ。賞味期限切れの肉の臭いだわ」
『────ゴブリンロード:アンデッド化を確認。
────周囲のゴブリンも連鎖反応。』
「おい酒飲み、出番よ」
「ローザ、でばん」
〘------えええ──☆ いやのん──☆ ウチが攻撃したら、カラダの体積減るのんな──☆〙
「黙れ湖。アンタ、雨降るたびに体積増えてんの知ってっかんな。こっちには数字で上がってきてんのよ? 濃度もそれで維持できるくせに。まったく毎度毎度、高いお酒ばっか飲んでぇ! もー!!」
『────浴槽のお湯も:取り込まれています。』
「分離せんかいっ!! 聖なるポーションに私たちの出汁が出とるわっ!!」
「いくよ、ローザ」
〘------しゃ;しゃあないのんな──☆〙
すぅ────…… …… ……。
〘 ------" NON SALVATION "──; 〙
「 ───" 救済ではない "──…… 」
〘 ------" NON COMPASSION "──; 〙
「 ───" 哀れみではない "──…… 」
〘 ------" NON AFFECTION "──; 〙
「 ───" 慈愛などではない "──…… 」
……────ooooo------aaaaa──……!!!
〘 ------主よ……くたばるがいい──;; 〙
「 ……──" 聖狂 "──……! 」
……fuu──……!! aaaaaAAAAAA────!!!
アンデッド化しかけているゴブリンの集団が、
瞬時に、足元から生えた聖なる白翼に包まれ、
蒸発する。
まぁ、アンデッドに高純度ヒールスライムってのは、
マグマぶっかけられてるようなもんなんでしょうねぇ……。
「きれいねぇ」
『────綺麗です。』
『>>>綺麗だなぁ』
「えへへー♪」
〘-----消し飛ばしたったのんな──☆〙
〘#ふ……なんと幻想的な事か……〙
森に生えまくった光る羽根たちが、ゆっくりと霧散する。
無慈悲で、美しい聖なる白翼。
……まっ、私たちの出汁入りエリクサーだけどね……。
『────出汁分離:頑張れば出来る判定。』
「後でいいけど……行くよ」
『>>>あっ、ぴかぴかどらいぶ、試すの忘れたなぁ……』
ゴソゴソッ……。
「にょきっとぉ〜〜?」
「くゆくゆぅ〜〜♪」
「あっ! うさ丸、まだ顔出したら危ないってば!」
「カンクル、めっ」
アブノさんに作ってもらった、
ガルンツァーの後輪の横に付いている黒い革のバッグから、
うさ丸とカンクルが顔を出す。
「にょきっとな〜〜」
「くゆぅ!」
引っ込んだ。ちょち我慢しな。
あの花畑まで、もうちょっとだから。
引き続き、マイスナにガルンの運転を教えながら、
二人乗りを楽しむ。
「お……そろそろね。クラウン、反重力エンジンに切り替えて。ブーストで花を傷めたくない」
『────レディ。デバイス構築。
────換装:完了しました。』
「いくよ、ガルン」
ガルルロォォオオオオオオオオオオンンン──!!!
くっそうるせぇ空飛ぶ真っ黒バイクで、
絵本の宿敵と二人乗りしながら、
聖なる花畑に乗り付ける。
ロロロとラララは、とても良い顔で驚いた。
「きひひひひ、久しぶりぃ♪」
「えっと、こんにちわ」
「「うっ、うわっあああああ──!!! ば、ばばばば──ちゃぁああああああんんん!!!」」
もはや暴走族((´∀`*))ヶラヶラ










