服がなけりゃあ変態へ さーしーえー
連投でっせ!
だ、大丈夫?(;^ω^)(笑)
ぜったい前の何話か読み逃してへん……!?
────夕食後。
「が、がんばれっ……!」
「うんぬぬぬぬぬぬぬ……!」
マイスナが、さっきから苦戦していた。
……ビリッ、ビリビリ!
「あ!! あ!? で、でたっ!!」
「ぬ────……!!」
ぴりっ。
あぅ……消えちゃった。
目に紫の電撃の、光の残像が残る。
「うぅ……」
「そ……そんな落ち込まないのー!」
どうも、新しい流路になってから、
力の使い方がよくわかんないらしい。
『>>>んー、こればっかは慣れだよねぇー。絶対に効率よく力は使えるはずなんだ』
『────私も:そう思います。
────突然:身体中に安定した流路束が形成されたのです。
────感覚的に不慣れなのでしょう。』
あら、今日も仲が良いこと。
「……ていうかさぁ。結局、なんで私も身体中が流路になったのか、よく分かってないわよねぇ?」
『────それです。』『>>>それだよ』
ほ、ホント仲いーなぁ……。
『────対象:"Q.Q."の接触後、何故:急激にアンティの身体に変化が生じたのか:原因の分析には至っていません。』
『>>>でもね? 実はひとつ、情報に心当たりがあるんだよ』
「えっ、ホント?」
「うぅ~~」
……ナデナデ、よしよし。
『>>>シゼツが、何か知ってそうなんだよ』
「えっ、そうなの!?」
『────"Q.Q."接近時に:彼女が休眠状態になった事は:何か理由がありそうなのです。』
そういえば……。
あの時、めっちゃ眠そうだったよね、あの子……。
『────出来ればすぐにでも:情報を収集したいのですが……。』
『>>>うん……』
「……ん?」
< かんらかんらぁ~~♪ ホレ、せんせぇ飲み~~♪ >
〘#う、うむ……おととと……〙
【 ……けっ!! ひっく! こんのォお! 女みたいな髪しやがってぇぇ、こんちくしょおめぇええ……! 】
< こぉ~~ら♪ 花ぁ、つんけんしたあかんよぉ♪ >
〘#……ほぅ。あなたは、花さんと言うのか……〙
【 ──ッッ!? なっ……お、おんどれがソレで俺っちを呼ぶでないわッ!? 】
〘#む? ……何故だね?〙
【 何故って!? おっ、おんどれぁぁあ……!! 】
< かんらかんらぁ~~♪ 花が照れとるぅぅ~~♪ >
【 だっ、大姉ぇぇぇええ~~~~!!!! 】
{{ キャハハハハハハハハ……! ガルンぅ~~♪ お手ぇ~~! }}
『 が、ガルンがるん、がるる……? 』
『──ニャんがぁぁ……Zzz。』
『──こニャー! ニャーナ! ニャんで:ミャーの上で寝るんニャー!?。』
……箱庭が、宴会になっちゃってるようね……。
『>>>はぁ……やれやれ。なんか、先こされちゃったなー。ぼくたちだけ取り残されちゃってねぇー』
『────……まったく:いい迷惑判定です。ぷんぷん。』
「ほーぉ……?」
なんっか、あやしいなー。
なんで二人だけ、飲み会に出遅れたのかなー……?
『>>>と、とにかく、慣らしていくしかないよ。その電撃だけじゃあ、"狂銀の仮面"の精製は難しいだろうしさっ? ……何食ってんの?』
『────もぐもぐ。』
「そーねぇ……」
「ふみゃ……」
おぅ……。
なんか可愛らしい落ち込み方をしてんわよ?
我が憧れの紫電さんはぁぁぁあ!
「元気だしてぇぇぇ。私と、その……ケンカ、してた時は、バシュン!! って仮面、だしてたじゃない……?」
「……!! うん……」
「ぁ……」
……"ケンカ"。
そうは言ったけど、
ぶっちゃけ……あれは"殺し合い"だった。
途中、痛みに我を忘れて、絶叫して。
お互いに致命傷を何度も、交互にブチ込み合っていた。
……。
ちょっと、忘れられない。
思い出すと……ツラい。
マイスナも、同じように思っているみたい。
「アンティ……。ごめんね……」
「……。大丈夫、だから……。私たち、ちゃんと生きてる……」
「ぅん……」
……ホントは、何度あやまっても、謝り足りない……。
「…………」
「…………」
『────む……。』
『>>>あ、あー!! しんみりすんのやめなよ! それよりもさぁ! はやく行った方がいいんじゃないのー!?』
「……ん?」
「……ゅ?」
『────そうですね。
────今なら目立たずに:あの店に侵攻できます。』
「──! あっ!!」
「??」
外を見ると、いつの間にか夜になっていた。
…………。
……よし。
────行くか!!!!!
「マイスナ、気をしっかりと持つのよ……?」
「え、なに……?」
この街にはねぇ……!
オッソロシイ、変態の総大将がいんのよぉぉ……!!
私たちが住む塔を、降りる。
私はクルルカンモード。
マイスナはノーパンに私のシャツとショートパンツ。
何故か、ごーるでんぱんてぃは断固辞退された。
仕方が無いので、白金の劇場幕を、引き続きローブ状態にして被せてある。
階段を初めてまともに使うことにした。
マイスナに合わせてゆっくりと。
キンキンと、40メルトルテの階段を降りていく──。
「……! ここ、来たことある。ホワイトキューブのある上だったんだ」
「? "ホワイトキューブ"?」
「この塔の下に、真っ白な地下室があるの」
「そうなの!? 知らなかったわ……」
びっくりである。
こんど覗いてみようかな。
「アンティ……やっぱり、顔を隠したほうがいい?」
「うん。塔を出たら、ね? ……ごめんね」
「うーうん。アンティは優しい」
とても、気になっていることがあった。
パートリッジのギルドマスター、
ブレイクさんも言っていた事。
"紫電"は、指名手配犯である。
「………」
「………」
これが、とても嫌だった。
あれは、事故だ。
でも、確かに彼女が起こした。
それに────……。
「……と」
「……?」
彼女の頭に光る、紫色の輝き。
「──…… 」
「……わかってるよ、アンティ」
「……!」
「この、紫色の時限石の事は、隠さなきゃいけないんだよね?」
「……うん」
「私にも、わかるよ。無限に物が入るって、恐ろしさを」
そう。
もう、紫の時限結晶は、前のように濁っていない。
私の、紅の時限結晶と、完全に同期したために、
完全に、無限の容量のアイテムとなってしまった。
"指名手配犯"と、"無限の容量"。
私と同じで、彼女も正体を隠さねばならないわ────……。
手を繋いで、降り続ける。
塔の内側を走る、階段を。
「……ヒゲイドさんには、相談しなきゃいけないな……」
「おっきい人?」
「! うん、おっきい人」
「なんとなく、優しい人だったって、覚えてる」
「そっか……あの時は、ドニオスの街から来てくれたんだね」
「うん。あんな遠い旅は初めてだったから、よく覚えてる」
「そう……」
「アンティの事、すごい覚えてた」
「ふふ、なんで……?」
「あんな真っ直ぐ綺麗に笑う子、初めてだった」
「……照れるって」
「私と同じくらいなのに、何だか……自分がちっぽけなんだなって思った。あなたがとても、輝いて見えた」
「……! ……私もよ」
「……なんで?」
「私、あの時は、まったく魔法が使えなかったの……」
「……!」
「厳密には今の力も魔法じゃないけどね? ……あの時フォレストウルフを倒したあなたは、輝いてた。かっこ良かったよ……」
「……照れ、る」
「……ふふ。つまり、お互いに何も知らず、憧れ合っていたワケだ……!」
「! ……ぅん!」
階段は、すぐに終わった。
「あ」
「「あ」」
受付カウンタで、ばったりキッティに会った。
こんな夜遅くまで、お仕事ぉお─────ッッ!!?
「アンティ──さ───ん!!? し、心配したんですからねぇぇええええええええ!?? あっ、その子!? まさか、あのおんぶしてた狂銀さんですかぁぁ──!?」
げっ、バレてる……。
「ちょ、ちょと待ってキッティ!! 帰ってきたら話すから!!」
「え、ちょっと……!! ……!? あれ、その子、まさか──……?」
や、やばい──!!
「ま、またねキッティ───!!」
「わっ」
「あっ、こら待てぇクルルカ──ン!! ギルマス!! ギルマスぅ────!?」
げっ、ヒゲイドさんもまだいるのか……。
変態から帰ってきたら、質問責めだな……。
走ってギルドから出る。
夜の街だ。
「……アンティ。私、あの受付嬢さん、会った事ある」
「──うそぉ!?」
「ホント。前来た時も、いた」
「それって……!?」
あんたが"紫電"だって、バレるやないの……!!
トホホ……!
髪の色が違うから、今は誤魔化せると思ってたのに……!
ヒゲイドさんは、絶対に"指名手配"の事は知ってるだろうから……。
「……マイスナ。私、いつでもアンタを守るわ……!」
「……! うん。私も、アンティを守るよ」
……! はは……。
「それで……アンティ、どこ行くの?」
「……最強最悪の服屋さんのところよ……」
「ぅゆ?」
────。
────" マール服飾店 "──。
ついた。
「……マイスナ? この店に入る時は、ルールがあってね?」
「……? ルール?」
「そぅ。ドアを蹴り破るの」
「……。………………な、なんで?」
おっとぉぉ……?
「……自分の精神を、守るためよ」
「………………アンティの言ってることが、わからない……」
おっと、とっと……?
「……いや、アンタの言うことも、わかるわ。確かに服屋さんに入るのに、いきなりドアを蹴破るのは失礼よね……」
「う、うん……」
「でもね? ここは例外なの。世界の理から外れた場所なの。蹴破った後に、確実に『私、蹴破って良かったぁ~~!』って思うの。そういう所なのよ」
「…………………………わ、わかった」
何やら納得をしてないご様子。
く、くそぉー!!
あの変態のせいで、私とマイスナに僅かながら、すれ違いがぁ──!!
私は、ちょっとヒビが入ったブーツを振りかぶり────……、
「でぇぇえやぁぁあああ─────!!!」
「うわぁ……」
がきぃぃぃぃいいいいいんんん!!!
どごぉぉおおおおおおおんんん!!!
────壮大にドアを蹴破った。
煙。
もっくもく。
「はぁ……すっきりしたぁ……」
「あわわわわわ……」
マイスナが顔を隠していた布を取りながら、怯えている。
だいじょぶだいじょぶ。毎回こうだから。
────しかし、この時。
ちょっとばかし、厄介な事が、起きていたのだ。
「アンティ……誰かいる」
「ん? ……さっそく変態かな……?」
目を、凝らす。
……。
……あれ!?
二人、いる……?
もしかして、お客さん……?
あちゃあぁ……。
もしかして、ちょっと悪いコトしちゃったかなーと思って、ぺろてへの精神で中に進む。
一応、いつも人に当たらないようにもっくそドアを蹴り壊すよう気をつけてるけど……びっくりはさせちゃったよね。
今なら土下座くらいならするよ!
さて……。
奥で座ってるのは、絶対に変態だ。
あいつはどうでもいい。
問題は、手前に立っている人だ。
後ろ姿が、暗い店内に見える。
髪がウネウネと長いけど……男性……?
白いジャケット……けっこう筋肉質でデカいわ……。
なんだなんだ……?
その時、私の中から大きな声が響く。
{{ バカなぁぁァァァぁああああああ──!!!?? }}
「「──ッッ!?」」
マイスナと一緒に、驚く!!!
い、イニィさん!? どうしたのッッ!?
────きゅうううんん!!
──ッ!? はぐるまがっ……!!
シュっ────!! だぁん!!!
{{ くっ……!!! }}
『 ガルゥゥゥゥウウンンン!!! 』
「な……!? イニィさん、ガルン!! どうして!?」
「はぐるまから、出てきたっ……!!」
何故か、イニィさんとガルンが出てきた!!!
──!! 十字杖……!!
魔杖イニィスリーフォウを持ってる……!?
ガルンも吠えてる!!
りっ、臨戦態勢だわ!!
「イニィさん!? 急に何を────!?」
「あわわわわ……!?」
{{ ふたりとも、下がって!!! その男は、とても危険なのよ!! }}
『 ガルォオアアア!!! 』
その男って、その白いジャケットの、筋肉さん……!?
{{ なぜ、こんな所にいるの…………!!! }}
イニィさんは、悪魔に会ったように、叫んだ────。
────ゆっくりと、その男は振り向いた。
{{ 答えろ──!!! エロメイネぇぇええええ────っス!!!!! }}
「………ふぉはははは……! あの時の、悪魔っ子であったか……!」
……えーっとぉ。
エロ……、なんだって?
(((;゜Д゜)))エロは、生きていた────!!










