表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
545/1216

天神無垢 さーしーえー

「このラノ2019」で11位!ヽ(`Д´)ノやたーっ!

あざます<(_ _*)>皆様のお陰でありんす……!

まだ2巻でないのに11位ってすげぇよな……(;^ω^)(笑)





         灼

         熱

      い   ` 。

         無

    ろ    限    と

         の

    は    空    へ

          `

      に  覆  ほ

         い

         た

         り

         て

          ゜


 






『>>>か、ならず……間に合わせる……!』


 激しい光を出しながら、

 黄金の光の流れが、腕の中を(つんざ)く。


 天からは、太陽がジリジリと迫っている。

 時間との、勝負だ。


『>>>あきらめる、ものか……!』

『──い:急ぐニャぁ! クルルカンっ!。』


 これしか……、

 この"金の糸"しかないはずだ。

 この流路媒体こそが……彼女をアップグレードさせる……!


 キィン、キィン、キィン……!

 ギュゥオオオオオアオォォオオッッ……!!


『>>>……ぐ、ゥッ……!』

『──そ:その腕、大丈夫かニャ……?。』

『>>>正直、キツいけどさ……!』


 それでも、やらなくては。

 ──クラウンっっ!

 必ず、きみをステージに引っ張りあげる……!!

 きみは、"彼女"の、

 唯一無二のパートナーじゃないか……!


『>>>ぐ……ニャーナ! 腕の補強を頼めるかぃ!?』

『──! ま:任せとけニャっっ!!。構成の維持だけニャら、ニャーにだって……!。』



 ──"金流の紡ぎ手(スピナイゲル)"。


 高密度アナライズ積層板で構成された、

 左腕補填型の、黄金のホログラフィック・アーム。

 デジタルなウインドゥが、辛うじて左腕の形をとっている。

 まるで、コンピュータウィルスでバグったような意匠の腕。

 データのカケラが無理やり腕の型にはめ込まれ、

 黄金の息吹を撒き散らしながら、唸っている。


 隙間だらけの左腕の中を、

 金の光の束が、情報の激流として流れていく。

 巻き取られ、排出し、圧縮され……、

 神秘の肉体を紡ぎあげる!


『──こんニャ高密度情報を:その左腕だけでサバいてるニャか……!。』

『>>>ニャーナ……!! クラウンの身体はどうだぃ!?』

『──お:おんニャの子の形が:わかるようにニャってきたニャ──!!。』

『>>>……!』


 紅に輝く、賢者の石を思わせるデバイス。

 それを抱き寄せるように、筋組織が構成され初めていた。

 金の糸が絡まり合い、少女の肉体の輪郭を浮かび上がらせている……!


 よォし……!

 このっ、調子……!


 ──ぎゅぅうういいいいいんんんんっっっ!!!


『>>>ぅっぐ……! まるで、腕がインターネットの高速回線になったみたいだっ……!』

『──ニャ? ニャに言っとるニャ!?。』


 七号機(ニャーナ)が可愛らしく、ハテナマークのウインドウを出している。

 はっ、わるいね……異世界人は、どうしてもチープな例えに置き換えたくなるのさっ!


 くそ……やっぱりクラウンちゃんの助けが無いと、

 これだけの流路操作はつらい……!


『──どーでもいーニャが!! 上のタイヨウを忘れるんじゃニャいニャよ!? ニャニャッッ……!! けっこうハヤくニャいかニャ!!。』

『>>>ぐぅ……わかってるさ!!』


 まさか、"値震煉異(ネフルネコト)"が、"ソルギア"に繋がっているとは思わなかった……!

 左手の指先から出ている金の糸は、高速で巻き取られ、クラウンちゃんのボディに転用、変換されている。

 彼女の肉体が構成されると共に、徐々に近づいてくる熱量……!

 は、は……まったく。

 まさか、"後輩ちゃんの肉体と血流のデータ"を、

 アレの操作系に組み込んでいたとはね……!

 クラウンちゃん……ひ、必死だったんだなぁ……(笑)

 暴走してたもんな……ソルギア……。


『──肉体構成:47パセルテルジ:ニャ!。』

『>>>っ! くっそ……遅いッ!!』


 急がなければ。

 ニャーナの言う通りなら、現実世界で後輩ちゃんは、

 あの子と……"紫電"と戦闘になっている。

 高密度の流路を扱う今、向こうのナビゲーションをする余裕がないっ……!

 クラウンちゃんの分析の力は、後輩ちゃんには絶対に必要だっ……!


 上から近づいてくる、光量と熱量……っ!

 気が、焦るっ……!


『──!! クルクルっ!!。』

『>>>!?』

『──ボ:ボディが……ほどけてるニャー!!。』

『>>>!! バ カ な …… !』


 唸る左腕を抑え、何とか目線を逸らして見ると、

 確かに金色の糸で紡がれていく肉体が、

 ミシンで布食ったみたいに絡んでいる!

 家庭科の授業を思い出す!!

 くそったれ!!


『>>>絡まってるだけじゃないのか!?』

『──いいニャ:これは違うニャ!! 中から解けていっててて、それに絡まってるんニャ!!。』

『>>>ほ、崩壊してるっていうのか……!?』

『──これは:マズいニャよ! クルクル……! まだ(・・)足りニャい(・・・・・)んニャ! クラウンたまの新しいボディには:ニャにかが足りニャい……!。』

『>>>な……!』


 刹那、頭が、真っ白になる。


『>>>ね……"値震煉異(ネフルネコト)"だけじゃ……ダメだっていうのかっ……! "肉と血"の代用となる、流路のデータだけでは……!』

『──これだけじゃ:ダメニャん……! ニャにか:"基礎フレーム"とニャるようニャ:ニャにかが……!。』

『>>>な!! なこと、と言ったって……!?』


 クラウンちゃんに関する全てはっ……!

 この紅い魂デバイス以外は、全て崩壊しちゃってるじゃないか……!



 ……──ゴオォォオオオオオオオオオオオ!!!!!



『>>>──!!』

『──!!。』


 ……。


『──クルルカン……:あれ、加速してニャいかニャ……?』

『>>>勘弁、してほしいな……』


 ダメか。

 ダメなのか。

 すぐそばの金の身体は、どうしても途中で解けてしまう。

 視界を覆い尽くすほどの、大きな火。

 は。山火事が出世したもんだ。

 どうする。

 どうすればいい。

 あきらめないと、決めた。

 ぼくの予想が、アナライザーの情報と合わさり、

 未来を想像する。

 ここで"値震煉異(ネフルネコト)"を切り離せば、

 恐らく、何もかもが間に合わない。

 ……。

 ぼくは七号機(ニャーナ)を抱き寄せ、

 できかけの金の肉体のそばに、膝をついた。


『──!? クルクルっ!? おミャー!?。』

『>>>……創り続けるよ。ここであきらめるのは、みんなのヒーロー(・・・・・・・・)としては、カッコ悪いだろぅ?』

『──!!。』


 ソルギアは加速している。

 一気に、こちらに迫ってくる。

 ぼくは、左腕の黄金を、全身の流路と接続した。


 ────太陽が、くる。



 ゴォォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!



『──ニャ……む!。』



 想像しろ。

 創造しろ。

 ヨロイを、あの呪われた、金のヨロイを。



『──おミャ──……!。』



 時が止まったヨロイ。

 ぼくを蝕みつつ、ぼくを守り続けたヨロイ。

 バキバキと左腕が鳴り、全身を金の破片が包んでいく。



『──ニ:ニャー!! ソルギアが、くるニャ──!!。』



 ぼくをここまで、

 たどり着かせてくれたヨロイ。



『──ニャー!! クルルカ────ァァアン!!。』




 ────黄金ノ時よ(・・・・・)止まれ(・・・)──……!




『 ────>>>  "黄金時代(ゴルドエイジ)"  』




 ゴッ、と。

 ぼくたちは、灼熱に飲まれた。






 ────。



 ────。



 ────。



 ────。



 ────。



『………クルクル:おミャー:何もんニャ……?。』



 ────。



 ────。



 ────。



 ────。



『──クルクル……! 見るニャ!。』

『────>>>……?』




 ここは。

 ここは、どこだ。

 ぼくたちは、ソルギアに飲まれたはずだ。

 あれ……?

 なんだ、このヨロイ……。

 半透明だけど……ぼくの、ヨロイ……?

 


『──おミャ──:そんニャこと:できたんニャな……。』

『>>>あ、いや……。っ! クラウンちゃんは!?』



 驚いて、探す。

 探すまでもなかった。

 できそこないの肉体が、紅い結晶と共に、

 ぼくの腕に抱えられている。



『>>>……ニャーナ、すまない。必死だったから、よく覚えていない。ぼくたちは、どうなったんだ……?』

『──ニャ:ニャーだって:わからんニャ……。確かにニャーたちはソルギアに飲まれたはずニャ。ニャーけど……。』



 辺りを見回すと、暗い空間……な気がする。

 光量がない。

 地面も暗い。

 そんなバカな。



『>>>……でも、自分のヨロイは見えるな……。ニャーナ、きみも光って見えるよ』

『──……おミャーの:そのヨロイのチカラが流れてきてるんニャ。驚いたニャ……おミャー:アナライズカードでそんニャ事が出来たんニャな。』

『>>>……』

『──ニャ! あそこ見るニャ!』

『>>>!』




 ──暗闇の中に、光の点が見える……▼


 進みますか?


 ▼はい  いいえ




『──……どうニャっとんニャ……。』

『>>>……進むしか、ないだろぅ』


 


 手の中にある、金色の毛糸玉が少女型になったようなボディ。

 ……。

 抱き寄せ、仮初のヨロイで、歩き出す。

 ニャーナもそばを飛んで、ついてくる。



 キン……キン……キン……。

 ふよふよふよ……。



『──……用心するニャよ。』

『>>>……ああ』



 くらやみのなかを、すすむ。


 光。


 ……光が小さいから、もっと遠いと思ったけど、


 どうやら、そもそも小さな物が光っているらしい。


 時間の感覚が、よくわからないけど、


 徐々に近づき、それが何か、わかってくる。



『>>>……あれは?』

『──ニャ……ニャんやろな……。』



挿絵(By みてみん)

 小さな太陽が……浮いている?

 まだ少し離れているが、直径30センチくらいだと思う。

 ここまで100メートルはあっだろうか。

 周りを見ても、これ以外の光源はない。



  ……ぎゃあ


      ……ぎゃあ



『>>>──!』

『──! クルルカン!?。』

『>>>なんの音だ……?』



 近づく。



     ……ぎゃあ



   ……ぎゃあ!



 ──おぎゃあ!




『──ニャニャ:ニャ……!』

『>>>うそだろ……』



 そんな……。

 ……あの小さな太陽の中から、聞こえているのか?



『>>>……』

『──ニャ〜〜……。』



 ……。

             おぎゃあぁ!

 ……キン、

           おぎゃあ!

 …………キン、

          ふえぇ……!

 ………………キン。

         おぎゃぁあー!




『>>>……』



 すぐそばまで、きた。




『『『 おぎゃあ、おぎゃあ、んぎゃあ! 』』』




 ──小さな太陽から赤ん坊の声がする……▼


 どうしますか?


   攻撃

   スキル

  ▼左手

   アイテム

   逃げる



『『『 んぎゃあ、んぎゃあ、んぎゃあ! 』』』

『──……ど:どうすんニャ……?。』

『>>>……』



 クラウンちゃんの不完全なボディを右手で支え、

 ぼくは太陽に向かって、そっ……と、左腕を出した。

 金の分析盤が、ハスの花のような装甲となる。

 花で包むようにして、太陽に手を突っ込んだ。


 ズプ……。



『──……!。』

『>>>……く、……っと』



 ボォウ! ォオウ!


 小さな太陽から起こる、プロミネンス。

 確かな熱量。

 だが、大丈夫……。

 しっかりと支え、引き抜いた。



『んぶぁ……んぎゃあ! んぎゃあ! おぎゃあー!』

『──や:やっぱり赤ちゃんニャ! ど:どーニャっとんのニャ!? ここはソルギアの中のはずニャ! ニャんで……こんニャ赤ちゃんがいるニャ!?。』

『>>>い……いや、んなこと言われても』



 光り輝く、赤ん坊。

 ぼくの手の中で、金のハスの花に包まれている。

 お、女の子だろうか……。


 ゲームのようにーアナライズカードが表示された。


 ──ヴォン。



───────────────────────────

 アイテム名:【 ニュートラルボディ 】

  記憶媒体:ブランク

  素体形式:第二世代型

───────────────────────────



『おぎゃぎゃぎゃ! おぎゃぎゃ──!』

『>>>……!!』

『──く:クルクルぅ〜〜! いったい:ニャにがおきとんニャ〜〜……!。』



 ……ぼくにだって、わかるもんか。

 でも……。

 ぼくは右手のきみを見る。


 紅い結晶。彼女の頭脳と神経。

 金の肉体。彼女の肉と血液。


 そして……。


 輝く赤子。彼女の……基礎……?



『おんぎゃあ──! んぱぁ──!』

『──ニャ〜〜……:クルクルぅ〜〜……!』

『>>>ちょ、ちょっと落ち着けって……!』


 

 錯乱するトラヌコの尻尾が、

 光の赤ん坊に、少し触れた。


 ピ……!

 ──ヴォン!



『──ニャ! ニャんか触ってもたニャ!。』

『>>>──!』



 また、ウインドゥがポップアップする。








  ───────────────────────────


    ダンジョン:サーバーのボディを

    再構成しますか?


    ▼はい   いいえ


  ───────────────────────────





『>>>……"ダンジョン:サーバー"……?』

『──ニャニャ? プシュ〜〜……。』

『おぎゃあぁぁ、おぎゃああぅー!』



 考えろ。

 考えろ。

 考えろ。

 ダンジョンサーバーとは、なんだ。

 "再構成"……?

 なぜ、"再び"なんだ。

 この赤ん坊はなんだ。

 "ニュートラル"ボディ……。

 "切り離された"……何から?

 記憶が……からっぽの、肉体……?

 わからない。


『おぎゃあ! おぎゃあ! おきゃあぁ!』


 わからないぞ……。

 で、も……。

 わからないからって、

 止まって……いられない!



『>>>ニャーナ、押してくれ』

『──ニャニャ……!?』

『>>>"はい"を、押してくれ……!』

『──ニャむ……!。』



 七号機(ニャーナ)は未知の現象にだいぶ混乱していたが、

 ぼくの目を見て……無言で頷いた。



『──ニャ……!。』



 ぷるぷると、しっぽで、押す。



 ……Pi▼



『 おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあぁ── 』


『>>>──!』



 光の赤子が、ぼくの左手から浮く。


 ──ヴォン……!





 ───────────────────────────


   正しい曜日を入力してください

   この選択は一度しかできません


    ▼"SATURDAY"   <<<│

    ▼"SUNDAY"

    ▼"MONDAY"

    ▼"TUESDAY"

    ▼"WEDNESDAY"

    ▼"THURSDAY"

    ▼"FRIDAY"


       【 59 】


 ───────────────────────────




『>>>……なんだ、この選択肢は……』

『──ニャあ〜〜……!。』


『 おぎゃあ! おきゃあ! おぎゃあ! 』



 なんなんだ……。

 選ばなくては、いけないのか……。

 なにも、わかっては、いないのに……。

 これは……曜日?



『──く:クルクル、タイマーがあるニャ!。』

『>>>わかってる……』



 謎の選択肢の下には、59秒から徐々にカウントされている。

 一分で決めろということか。

 わけが、わからない。

 正しい曜日……?



『──ニャ! 光ってる!。』

『>>>え……?』

『──浮いてる! クラウンたまが……!!。』

『>>>──!?』



 右手の金の身体が、紅の結晶と共に、ふわりと浮いた。

 赤ん坊の方に動いていって……。



『>>>……!』

『──ニャ……。』



 ──並ぶ。一直線に。

 

 結晶。赤子。そして、金の身体。

 この3つは、金色の光の線で結ばれている。

 まるで……惑星が3つ、真っ直ぐに並んだみたいだ。



『>>>……! クラウンちゃんのボディが……創れるのか……!?』

『──そ:そうニャんニャ!?。』



 この赤ん坊が、最後の歯車……!

 この"曜日"は、クラウンの……!?



『──じ:じかんがニャいニャ……! クルルカン!。』

『>>>く……』

『──ニャーにもわかるニャ……! この選択肢は:星の名前に由来しているニャ?。』

『>>>……あぁ』

『──よくわからんニャども:クラウンたまと言えば"金色"ニャー! こ:ここは無難に:"金"を選んでおくニャ……?。』

『>>>……』



 この選択肢がポップアップした瞬間に、

 その考えはすぐに浮かんだ。

 確かに……ぼくたちと言えば、"金色"だ。


 だとすると──"FRIDAY"……か?



『 おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ! 』



 タイムは減少している。

 慎重に、なる。

 ──本当に、それでいいのか?



『──く:クルルカン!』

『>>>っ! く……』



 慌てたニャーナが声をかけてくる。

 左手の指を、ウインドゥに近づける。

 なにも、わかってはいない。

 でも、慎重になり過ぎで、なにも選ばないのは一番ダメだ。

 ……。

 ──"FRIDAY"……。



『 おぎゃあ! んぎゃあ! んぎゃあぁ! 』



 もうすぐ、タイムはなくなる。

 選択せねば。 

 冷や汗。

 ぼくは、震える指で、"金曜日"を押そうとした────。





 ────その時、ふと。


 ────言葉を、思い出した。


 ────あの。


 ────ロザリアに似た人が、言っていたこと────……。





  ポツリと、つぶやく。







『>>>……──" 彼女の本質は、金ではない "──……』




『──ニャっ……??。』





 目を開く。


 予感。


 予測。


 予想。


 そして、直感。




 クラウン、きみは──────。






 ……─────Pi▼






『──ニャ……!? ニャぜ……!?。』


『>>>……────    』


『──ニャぜ:それを選んだニャ……!? クルルカン……!!。』





 ────ぼくが選んだ、答え。





 ───────────────────────────


   正しい曜日を入力してください

   この選択は一度しかできません


     "SATURDAY"


   ▼"SUNDAY"      <<<│


     "MONDAY"

     "TUESDAY"

     "WEDNESDAY"

     "THURSDAY"

     "FRIDAY"


       【 0 】


 ───────────────────────────



 

『──ニャぜ:"SUNDAY"を……!?。』


『>>>……──  』




 ────そして。







   ─────────


      大

      当

      た

      り

      !


   ─────────






 ────閃光。



『>>>──っっ!!』

『──ニャーッッ!!?。』




『 おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ! お──── 』





 輝く赤ん坊に、紅の結晶は宿る。


 金の肉体は解け、光の糸は一体となる。


 ドクン。ドクン。


 全てを取り込んだ赤ん坊は、


 鼓動のたびに、成長する。


 ────光の少女に、なっていく。




 ドクン。ドクン。ドクン──────。




『>>>……─── 』

『──ニャ……クルルカン……。』



 ピトリと。

 ニャーナがぼくの肩にのっている。

 固唾を飲んで、二人で。

 見守っている。


 まるで、神の誕生だ────。



『>>>クラウン……きみは……』



 ────彼女の目が、開く。


 ぼくは、手を差し伸べた。

 騎士が、姫にするように。



挿絵(By みてみん)


 ───────────────────────────



 SUNDAY:SERVER のアップグレードに

      成功しました!▼



       クラウンギア


         ▼▼▼


     クラウンギア・アマテル



 ───────────────────────────





『>>>──……きみは、

   ──"日曜日"、なのか……?。』





 彼女は、ぼくの手をとった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ