" Never give up!" さーしーえー
(๑꒪▿꒪)タイトルかえました。
(( 天使、みたい…… ))
私たちは、出逢った。
「やっぱり、そうだった」
「……気づいていたんだね」
「そんな髪、あなたしかいないから」
「……」
「私の髪は、変わってしまったでしょう?」
「それも、綺麗だよ」
「……悲しい事を言うのね」
「私……あなたのこと、忘れた事なんてない」
「……。私も……」
「何度も、何度も、思い出した」
「……」
「あの日、あなたと出逢った日のこと……」
「……」
「……」
「なんで……」
「!」
「なんで、きたの……?」
「え……?」
「私、あなたに来て欲しくなかった……」
「なん、で……」
「"なんで?" あはは……だって!」
「……?」
「はぁ……。見てよ……私たちを!」
「……、……」
「あなたは金。わたしは銀。全てが……私たちを敵同士だと示してる……!」
「なっ……!!」
「わたしは世界の敵役。あなたは正義の英雄。出逢ったら、私たちは戦わなくちゃいけない」
「そんなの、関係ないよ……!」
「関係なくなんかない……わかっているんでしょう? この雪も、全部わたしの力で光っているんだって」
「それは……」
「もう、抑えられないの。全てが溢れ出てしまっている。私はね……もうみんなの敵なんだ。あはは、ほらぁ……氷の鎖で繋がれて……。世界が、狂っている私を繋ぎ止めようとしている」
「やめて……」
「正義の味方様から見たら、さぞ滑稽でしょう……? 私、こんな所にたどり着いてしまった……! 狂って、抑えられなくなって、こんな、誰もいない所に……!」
「私は、正義の味方なんかじゃないわ!! それに……私には!! 今のあなたが、狂っているようには見えないよ……!」
「あ、ははははは……! なにが……? どこガぁ……? ほらぁ……、周りノ全テが、消エていっているのニぃ……?」
「……、ねぇ……私と一緒に……行こう?」
「はは……。英雄は、狂った怪人にまで優しいのね……?」
「あなたはちゃんと生きてる。狂ってなんか……いない」
「……」
「わたしは、あなたの味方……!」
「あなたは、わたしの敵だ……!」
「……ッ!」
「綺麗事を言わないで……。私がダンスを踊れば、みんな壊れていくのよ……? 」
「ごちゃごちゃ、うるせぇんだよ……!」
「ぇ……? な、ぁに……? 怒ったの……?」
「私がッッ……!! どんな想いで、ここまでッッ……!」
「……想い? 想いって、なぁに……?」
「……ッ、……」
「……。ねぇ……あなたにとって、私は何なの? 哀れな昔の思い出? ひとりぼっちの可哀想な子兎?」
「……あ、なた、は……」
「はぁい?」
「私の……"憧れの人"よ……」
「──っ!? ……、……ぅ」
「あなたが、いたから……」
「やめ、て……」
「──あなたが、いたからッ!! 私はッッ!!」
「──やめてぇぇぇえ!! や、やめてよ……ッ! 私の、私のなにに憧れるっていうのッッ!? こ、こんな……! ココにいるだけでっ……!! 周りを削り飛ばしていくようなバケモノにっ──!!」
「わ、わたし……! あ、あなたにずっと、会いたかった……! ちゃんと自分のできる事を見つけて、あなたにもう一度会うっ! それが……私の夢だった……っ!」
「……ぅ」
「あなたにだって……!」
「ぇ……?」
「あなたにだって!! 叶えたい望みとか、将来の夢とか、あるでしょう……ッ?」
「っ、…………」
「ねぇ……? 一緒に、探そう? あなたと私で……!」
「……、……ふ、ぅ」
「私にできる事は、全部するよ……!」
「ふふふ、あはは、あはははは……!」
「……っ」
「は、ぁ……。あなたなんて……」
「ぅ……?」
「あなたなんて……来ない方がよかった……」
「……なぜ」
「私の望みが何か……知ってる? ぁは、はは……ぁははははははは……!」
「……なぜ、泣いているの……?」
「は、は……。私の望みはね……」
「……、……」
「……"好きな人と一緒に死ぬ事"よ……!」
「!!」
「あなたが……来なければ……あきらめられた……」
「あ……」
「あなたが、にくい……っ」
「ちがうよぉ……っ!」
「あなたなんて……」
「あなたは、あきらめてしまったから……! あきらめるしかなかったから、そんな事を言うんでしょう……!?」
「……じゃあ」
「え?」
「あきらめなければいいの……? 私の、望みを……!」
「う、ぅう、うううっ!」
「ねぇ……。私と一緒に、死んで……くれる……?」
「それは、ちがうっ……そうじゃないっ……!!」
「私の"あきらめない"は、そういう事だよ……」
「ちがう!! あなたは、そんな事をしなくていいはず……!」
「………っ」
「……‐っ」
「……好きな人を……殺すわ。誰よりも好きな、あなたを── 」
「……あきらめないで……誰よりも好きな、あなただから── 」
「あなたは、わたしを」
「わたしは、あなたに」
「「 ──あきらめさせない 」」
二つの仮面が、空中をスライドする。
それぞれの色の、少女の顔に─────。
─ ─ ──ガチャン、カチッ、キィィイイインンッッ!
─ ─ ──パリッッ、ピキッ、ギャァァアアンンッッ!
── ─ ─バシュッ! キヴォンッッ!
── ─ ─ギギギギギ、グォヴォオン!
───────装着する。
"義賊"と、"狂銀"。
「覚悟してください……クルルカン」
「させっかよ……オクセンフェルト」
煌めく姿が、消し飛んだ。
(*꒪□꒪)ヴぅォォォオ"オ"オ"オ"オ"────!!!!!










