サイ・カイ・テキ さーしーえー
おかげさまで、500回(≧Д≦)
これからも(´;ω;`)攻めの気持ちを、忘れない……。
↑無謀の極み
そ
れ
は
`
誰
も
が
知
る
`
出
会
い
゜
──世界は、白。
『>>>……おわっ、た、のに……』
──わたしが、みあげて、
──あなたが、みおろす。
『>>>……あの時、終わったはずなのに……』
──わたしが、きんで。
──あなたが、ぎん。
『────対象の分析:失敗しました。
────フィールド特性による妨害と推測。』
──あなたが、目を、見開く。
──わたしも、目を、見開く。
──それは、鏡のようでしょう。
「……、 …………、……」
「…………、…、 ………」
子供だって、知っている。
わたし達は、対────。
……バカげてる。
──ザシュッ!
───ザシュザシュッゥゥッッ……!
─────バギギ……バギギッッ……!
『────警告。
────地表部からの氷塊:
────周囲一帯を:覆い尽くしつつあります。』
『>>>逃げろ』
「………、 ……」
「 ……」
雪の中で凍るように留まる彼女は、
まるで、絵のようにも見えた。
もし、そうであるのなら。
近くで、確かめたい。
一歩、踏み出す。
私と、同じ……?
逆さツララが、バリンと割れた。
「……──、 …… 」
『────アンティ:警戒を。』
『>>>ダメだ、関わろうとするな』
ザク、ザク、と。
雪の海から生える氷柱を無視して、進む。
こんなモノで、このヨロイが貫かれるものか。
一歩でも、あの子に近づきたい。
すべてが銀の、あの女の子に。
『>>>やめてくれ……』
あの子に、なんて声をかけたらいい?
仮面越しでもわかる、驚きの顔。
たぶん、わたしも。
ザッ、
ザッ、
ザッ、
ザッ、
ザッ。
彼女の首の角度は、私と共に動いた。
ゆっくりと、ゆっくりと。
絵が動くような、不思議な気分。
止まる。
「「── 」」
わたしと、あなた。
ふたりで、バカみたいに、見つめ合う。
「……、……ぁ、と………」
「 」
なにも覚悟しないまま、話しかけた私に、
彼女の小さな声が、被った。
「ぇ、……?」
「 」
「……、ぅ……」
それは、わたしも思うよ。
「 」
「……ねぇ。そんな笑い方、しないで……?」
「 」
「……──ッ……」
真っ白な氷の森で、
銀のヨロイで覆われた子が、笑った。
身体を辛うじて隠すボロ布の汚れは、
乾いた血の跡だと、すぐにわかった。
布を巻かれた両腕に大きな氷の腕が、
覆いかぶさるように引っ付いていて。
泥か血かわからないモノで凍ってる。
その身体には、白銀の鎖が絡みつき、
地面に、繋ぎ止められているようで。
トゲトゲとした、氷のヨロイは、
白い花が咲いているみたい。
絵本の通りの、姿。
最後の場面。
───義賊と、狂銀───。
「ねぇ……私、きたよ……あなたを、探して……」
「 」
彼女の顔を隠す、二本ツノの銀の仮面。
目の穴が、グニョグニョと動き始めた。
巨大な氷の手の中の、傷だらけの手で、
仮面を覆いながら、泣くように、語る。
「 」
「……! ……、な、にが……?」
「 」
「も……、どっ……た……?」
「 」
なにが、今しかないの。
こんな雪山の上に、なにがあんだよ。
「 、 」
「あん、なのよ……」
「 」
「……!! それって、……!!」
「 」
「あんだよ……。あんの話、してんの……ッ!」
「────オマエノ、ハナシダヨ」
「──ッッ……!!」
銀の仮面の覗き穴は、もう十には分裂している。
マーブルアイ。
私の苦手な、ミルクを混ぜた紅茶。
まるで、濁っているような。
銀の瞳は、ふたつだけ?
歪んでいる。
歪んでいる。
歪んでいるんだ。
「カミサマハハハハハハハハハ、ワタシヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲおおおおおおお、イラナイ。ダカカカカカカラ、オマエガ、キタ」
胃液が逆流しそうになる。
「……あな、たは、私が、嫌なの……?」
「コロスタメニキタ、コロスタメニキタ、コロスタメニキタ、セイカイ?」
「……怒るよ……」
もう、私の顔だって、歪んでいる。
「ワタシハ? オマエトチガッテ? コウダ」
「……、……」
「ワタシシシシハナ、オマエトアッテ、ワルモノノノノノノニナッタヨ」
「わ、わたしは……」
「ワタシハ、ワルモノニサレタンダアァァアア、アアア、あぁぁぁああああああ」
「やめて……」
ぐらぐらと、ぐらぐらと、揺れる世界の白。
「 ニクイ…… 」
消え入るような狂いの言葉に、私の心が凍る。
私は、たまたま、うまいこといったのか?
一歩、間違えれば、私もこうだったのか?
……私と、同じ?
この子は、私のもうひとつの可能性……?
「ねぇ、聞いて、聞いてよ……」
「&#¥$¥"’=+=[[$&'’=@”¥’¥{{:_](+=+""+[:!?((((;゜Д゜))))()(இωஇ`。)(●´ω`●)(●´ω`●)((((;゜Д゜))))((((;゜Д゜))))()(;^ω^)()(இωஇ`。)(●´ω`●)<(_ _*)>(●´ω`●)<(_ _*)>(●´ω`●)((((;゜Д゜))))(●´ω`●)((((;゜Д゜))))((((;゜Д゜))))(;^ω^)<(_ _*)>(;^ω^)<(_ _*)>(;^ω^)(இωஇ`。)(;^ω^)(●´ω`●)(≧Д≦)(;^ω^)(இωஇ`。)(இωஇ`。)(; ・`д・´)(இωஇ`。)(; ・`д・´)(≧Д≦)(; ・`д・´)(;^ω^)(இωஇ`。)(●´ω`●)(இωஇ`。)(●´ω`●)(๑꒪▿꒪)(;^ω^)(≧Д≦)((((;゜Д゜))))(; ・`д・´)<(_ _*)>(; ・`д・´)(இωஇ`。)(;^ω^)<(_ _*)>()」
銀の仮面の表情は、まるで渦のように歪んだ。
ぐちゃぐちゃになる覗き穴から、ふと、銀の瞳が見えた。
精気が、無い。
ひとつ、気づく。
あれは、涙が凍ってる。
「──ねぇ!!! 聞いてっ……、聞いてってば!!!」
彼女の氷のヨロイから、ゆっくりと、
全方位に、氷柱が生えた。
円。球。放射状。
その身体が、持ち上がる。
ズワリと、浮いた。
でも、関係ない。
「ねぇ!!! ねぇ!!! 聞いてってば!!!」
『────現時刻より:対象を"二代目狂銀"と呼称。
────対象の外殻装甲に槍状の氷塊が発生。
────金属反応:有。
────磁場流路系統反応。
────対象のボディ:浮遊を開始しています。』
『>>>そんな……! 強化されているッ!? 氷だけじゃないのか……!?』
──バチバチと、バキバキと。
ぐったりとした彼女は、
氷の棘で覆われたヨロイを造り、
フワリと、宙に浮く。
それは、巨大な腕を持った、ミノムシのよう。
氷が付いて尚、綺麗な曲線を持つ両足が、
ダラリと、垂れた。
銀の二ツ角が、バギンと、鳴った。
『>>>──ヤバ、い。クラウン、"反射速度"を』
『────……はい。』
「ねぇ!!! ねぇ!!?」
『>>>クラウン、わかるな? 絶対に"予測"で避けるな。アレは……"屈折"する』
『────セミオートガードを解除。
────マニュアルモードに移行。』
「ねぇ、アレ、浮いてる!! アレは……普通じゃない!!」
『>>>……。聞くんだ……』
「ねぇ!!! アレは、おかしい!!! 話がしたいっ!!! ねぇ、先輩!!!」
『>>>アンティーッッ!!!』
「ぅッ、んっっ!?」
『>>>……──"氷乱"が、くるぞ……!』
気づけば、時は重くなり。
既に、あの銀色の球から、氷が放たれた。
鎖から、地面の雪を伝ってくる。
圧縮された空間の中で、
先輩の声が聞こえた。
『>>>何故、アレを被っているのか、わからない。何故、磁力が発生するのか、わからない。何故、地面の氷の棘が、黒くなっていくのか、わからない。でも確かな事なんだ──』
地面を伝う氷の筋は、ふたつ。
『>>>──あの狂った仮面を、ぼくは、よく知っている……!!!』
カーブを描いて、くる。
先が黒い、牙のようなツララの道が。
ズシャズシャと、冷気を貫く。
『>>>まだだ。引きつけろ。まだ早い』
私の全ての感覚が、避けろと悲鳴をあげる。
こっちだ!! ぜったいこっちに避けたほうがいい!!
『>>>ちがう……まだだ。引きつけろ』
とても、イヤな予感がする。
汗が出る瞬間を、ゆっくり感じる。
目を、見開け。
『>>>"予測"ではない。これは"経験"。これは、"技術"だ』
もう、間に合わない。
『>>>右だ』
信じられない事を言う。
『>>>……。信じてくれ……』
「〜〜〜〜〜〜!!!」
私は、氷に突っ込むように動いた。
───…… ァ…… ァ…… ァ…… ンン…………!!
「かっ……! はっ……! はっ……!」
傷はない。
先輩が、正しかった。
先輩が、正しかった。
先輩が、正しかった。
先輩が、正しかった。
先輩が、正しかったのだ。
「はっ……はっ……はっ、なっ、なっ……!」
地面の雪を噛み砕くように迫った氷の牙は、
絶対に右からだった。
なのに、ギュウンンと曲がって……。
ありえない。
あの曲がり方は……狂ってる。
一対の氷柱の道は、牙だらけのクチのよう。
『>>>"予測"では、絶対に避けるな』
「はっ……、あ、あっ、ぅぅ……! ぅ、うせ、先輩ぃぃ……! あの子、なァに……? なんなの、よ……っ!」
涙が出て、視界が歪む。
『>>>クラウン。彼女の涙を格納するんだ。今、見えなかったら死んじゃうよ……』
『────……。』
景色の歪みが、元に戻る。
意味が無い。
どうせ目の前の全ては、歪んでるじゃない……!
『────"氷乱":衝突部の分子崩壊を確認。
────……消滅しています。』
逆さ氷柱の道が当たった木の幹は、
光って、砂になった。
『>>>……絶対に当たるな。昔は、ズタボロになって凍りつくだけだった。今は違う。あれは、全部バラバラにしてしまう』
「……ぁ、……あ」
恐怖が、麻痺している。
触れば、なくなるんだ。
『>>>……』
『────クルルカン!!。』
なぜか、クラウンが叫んだ。
『>>>……迷っている』
「……!!!」
『────逃げましょう!!。』
逃げたく、なかった。
目の前で、同じ歳の女の子が、狂っている。
「IIIIIIIIEEEEEEEEERRRRRRRRLLLDDYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!」
( ✧Д✧) いいいぇるでぃぃいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃ!!!
↑合言葉
これからもよろしくお願いします<(_ _*)>たれ。