HIJI☆UCHI さーしーえー
はいっ!
『好きラノ』ライトノベル人気投票
2018年上期、1位をいただきました〜〜!!!
えええええええええ(இωஇ`。)。・:+°
ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
えー、皆様ご自覚がおありのように、
ほんに皆様のお陰です(笑)( *言ω言)
↑正直
本当にありがとうございますっっ!!!
すげぇよ、ほんとみんなすっげぇよ……!
イベント全体自体が、すごい投票数でしたね!
なんか今回、『1位の作品を全く知らん!』という現象が、かなり起こっているようです!
はっはっは(;^ω^)そうだろうそうだろう(笑)
これをきっかけに、読み始めてくれる方が増えていただけたら嬉しいですね!
ま、まぁ、合わん方は7話くらいでダメやろけどな……^^;
逆にドンピシャな方は、ぶっ続けで読んじゃうのが心配や……(;^ω^)
もう500話いきそうやもんなぁ。
一気読みしたら生命の危機ですわ、ははは(*꒪⌓꒪;)
((((;゜Д゜))))ゆっくり読んでくだしぁ……
本当にありがとにょきっとです!<(_ _*)>
これからも呑気に暴走して参ります!
では本編っ!(๑´∀`๑)たれ
神様か、もしくは。
精霊王ヒューガノウンが決めたのかは、
知りおよばないけれど。
世の中の生き物たちには、
生まれ持って、"決まった大きさ"が定められている。
背の高さ、然り。
お耳の長さ、然り。
おっぱいのサイズ、然り、ね。
んでも、世界は広いのよ。
たまに、こいつは明らかに神様が決定し損ねたろ、
って、大きさのヤツがいるわ。
だって、規模がおかしいもの。
そんなヤツに、私は今、追いかけられてるの────。
ドドドドドドドドドドドドドド────……!!!
キンキンキンキンキンキンキン────!!!!!
『 ウッッッキュゥゥゥウウウウウウ────!!!!! 』
「うわぁぁぁぁあああああんんんんん────!!!!!」
────誰か、助けれ。
───────────────────────────
〜〜 前回のあらすじ 〜〜
……。
……えっ。
な、なんですか? キングさん……。
──ええっ!? あらすじ!?
このタイミングでですかっ!?
えええ……?
ま、マジで言ってんですか……?
いやいやいや……ないないないッス。
"HAHAHA──"……、じゃないですって!
たぶん誰も、私のこと誰だか、わかりませんよ!?
え、ちょ……、
"どうせ正式稼働してないからヒマだろう?"って……、
いやいやいやいやいやいや!!
え、マジですか。
いや、ちょっと待っ、通信切らないで。
あ……。
こ、このやろぉ────!
……。
……。
しんじらんない。
これ、読めってか。
も、もぉう!
アンティの側には先輩も先生も居んだから、
どっちかにやらせりゃいいじゃーん!!
あ……先生は、ムリか……。
……、…………。
……へーい、へーい、読みますよー。
ちぇ──。
こほん……。
〜〜 前回のあらすじ 〜〜
北の街、パートリッジの教会の地下で、
謎の研究機関の崩落跡を見つけたアンティは、
『はぐるまどらいぶ』の力で魔刃シゼツを使い、
隔離された空間に忍び込むのであった。
狂銀の手がかりを探す一行の前に、
謎の花嫁の幽霊、あこれQQさんだよね、が現れ、
アンティは運命の力、"七光"を発現する。
新しい力で小さな生命を蹂躙、これ悪意あるな……、
していたアンティの元に、怒れる光の王の前歯が迫る!
慌てたアンティは、地底湖近くの細い通路に、
その小さな身体を、滑り込ませるのであった・・・。
……。
せ、声優さんになった気分ッスよ……。
……。
……アンティ、がんばってね。
───────────────────────────
「た、助けてぇぇえええええええ─────!!!??」
キンキンキンキンキンキンキン──!!
『 クィクィクゥゥゥウウウウウウ────!!!!! 』
ドドドドドドドドドドドドドド──!!
信じらんないくらい、
くっそ巨大なライトニング=モフモルが追っかけてきた!!
あれ、モルモットなのっ!?!?
あんの前歯ッッ!! ウチのまな板よりおっきいわよ!?
ひ、ひえぇぇぇえ!!?
通路を破壊しながら、こっちにくるぅぅううう!!!
ドガガガガガガガゴゴゴゴゴ……!!!!!
『────対象との距離:10メルトルテ単位。
────推定全長:13メルトルテ以上。』
『>>>後輩ちゃん!! なにバカ正直に走ってんの! きみには回転の力があるだろぅ!』
「そ、そうでしたーっ!!」
『────"スケイルスケイター":展開。』
──きゅぅぅうういいん、ジャギ、ジャギ!
──ぎゃるるるるるるるる!!
私の金のブーツに組まれる、黄金の車輪!
おっ……!? いつもと少しカタチが違う!?
なんか横長だわ!!
『────この通路は:僅かに傾斜があります。
────接地面積を増やすため:車輪を連ねて構築。』
「ありがとさすが!! ひえええ、逃げろぉ──!!!」
『 クゥゥゥウイイイイイイイ────!!! 』
うおおおこわぁぁぁあああ!!!
あの大きさはないわっ!!
そりゃ持てるくらいの大きさなら、まぁ可愛いわよ!!
あんなのに噛まれたら頭からバリバリゴクンッッだわ!!
──ギュルルルルルルルルルル────!!!
ゴゴゴゴ、バリンバリバリバリバリィィ───!!
「ひぃぃいい! あのげっ歯類、なんて力なのォっ!?」
『>>>あいつの通った所! 片っ端から通路が崩壊してる!』
「シゼツ、まだ起きないの!? "王絶"使ったら、あの前歯から見えなくなるから、追ってこなくなるんじゃない!?」
『────……。』
『>>>それがだねぇ……』
『『 すぴ────……、すぴ────。しえつは、つおいんらろぉ、らいおんさーわーなんらろぉ……くか────…… 』』
「うわぁぁぁぁあんん!! 何言っとんじゃ、このイタズラ鬼っ子寝坊助娘めぇぇえええ!!?」
『────……申し訳ありません。何故か目を覚まさないのです。』
『>>>さっきクラウンちゃんが鼻と口をつまんでみても、まるで起きなかったんだ……』
おい。
「あんた、それはやめたげなさいな……」
『────以後:クルルカンにしかしません。』
「……」
『>>>すっ、進め進め! お、追いつかれたら大惨事だっ!』
「言われるまでもないわよぉ────!!」
『 キャウウ、クゥゥゥウイイイイイイイ────!!! 』
ドドドドドドドドドドドドドド────!!!
ひぃぃっ!!
アイツが近づいてくると、明かりの強さでわかるのよ!!
や、闇へと逃げろぉ私! 前の闇へとっ!!?
この通路、ギリギリあんのデカモフが通れる広さなんだわっ!
崩壊させながら、無茶苦茶な勢いでこっちにくるっっ!!
『────アンティ:このままでは。』
……ッ!!
……、……。
「やるしか、ない、かな……?」
『────アンティ。戦闘行動に移行しますか。』
『>>>ここが崩れる前に、動きを止めて離れたほうがいい!』
「……! ……」
……。
「……出来れば、こいつには生きててほしいの!」
『────アンティ。』
『>>>きみってやつは!』
「私たちが、勝手にこの子らの住処に入った!」
『────あなたらしい。』
『>>>……わかった! でも、行動は必要だよ! 弱点をついて怯ませるなり、壁をぶっ壊して足止めするなり、方法はいくらでもある!』
「!」
そう、よね……。
この通路、来た道に似てる。
スキャンした地図には乗っていないし、
緩やかにカーブしてるし、坂になってる。
傾斜があるって事は、上に螺旋状に続いてるんだわ。
でも、これがどこまで続いてるのか、わからないっ。
行き止まりになったら、ムシャムシャパクパクだわ!
食堂の一人娘として、
巨大モルモットに、いただかれるのはカンベンよ!!
なんとか、あんの前歯モフモフ王の動きを止めないと!
『 キュウウゥゥゥ、クウィィイイイ────!!! 』
「ちょっと可愛そうだけど、このままじゃ埋まるか食べられるかだわ!! クラウン! あいつの弱点、探れる!?」
『────トライします。
────"ライトニング=モフモル"のスキャニングデータは:
────"ダンジョン:ライブラリ"新種項目に:反映中。』
『>>>さっきあれだけ観察したからね! 大きくても同じモフモルだ! 共通の弱点はあるはずだよ!』
「ッしゃい! クラウンは分析ができるようになったら試してみて! じゃ! "壁ぶっ壊してモフモフ足止め大作戦"っ! 開始すんわよっ!」
『────完全理解。』
『>>>のったぁ!』
よぉし!
私たちの歯車のチカラ、見せてやんよっ!
「──っし! クラウン! 片腕! "銃化"たのむ!」
『────レディ。
────アンティ。さっそくですが:
────"身体構築"を試してよいでしょうか。』
「え"っ……」
ま、まじで……。
それって、私の腕の"内側"に歯車を組むってことだよね……。
うううううう。
「しゃ、しゃーなし!! やっちゃって!」
『────感謝します:アンティ。
────左肘を:敵対象に向けて突き出してください。』
「え? ひじ!? ……こ、こう!?」
──ギュルルルルルルルル────!!!
後ろ向きに床を滑りながら、
追っかけてきてる巨大モフモフの方を向く。
左の肘を、でっかい前歯に向けた!!
「こ、これでいい! クラウン──!!」
『────いきます。
────"ギア:エクステンド"。』
肘なんて突き出して、どうすんの?
……と、思っていた時代が私にもありました。
ガシャ……コ……!
ギチギチギチッッ……!
……──がパァ。
「ひっ!」
肘んトコの装甲が、ひらいたっ!!
なかの、ドラゴン筋肉が見えてるっ!?
ギチギチと引き伸ばされているわっ!!
『>>>なるほど! インナーマッスルの隙間から軸点接続する気だね!?』
『────外部からの時限結晶空間接続も使いますが:
────体内歯車拡張により:
────内側からも:ヨロイに動力接続を試みます。』
「私がわかるように言ぇえ〜〜!!」
ジャ、キィンン……!
ガチ、ガチチ、キンッ!!
キュ、キュ、キュキュキュンン!!
『────露出関節部より:機銃型二門を接続。
────体内バランサ:起動開始。
────上下回転運動:連動正常。』
『>>>えぐい設計したなぁ……』
え、先輩、それどゆこと!?
あ……あ!
う、うでの中から、回転音が聞こえる……!
おわ……な、なんだか正直、ゾクゾクするっっ。
あ……なんか、あったかい……。
『>>>魔刃シゼツがバックブラスト範囲と干渉してる! 後輩ちゃん! シゼツは右手に持って!』
「は、はいっ! ば、ばっくぶらすとって何!?」
『────体内圧縮による:小型化に成功しました。
────現時点より:当デバイスを:
────"エルボシューター"と呼称します。』
「"ひじうち"、ってことすか……」
出来たもんは、中々、乙女心を無視したモンだった。
肘から伸びる、パン伸ばし棒のような二門の銃身。
それを支える、引き伸ばされた黄金龍の肉と装甲。
私の体内から、唸り続ける、ギアとギアの摩擦音。
……やってくれちゃってんわねぇ!
「……か弱い乙女の片腕を、内側から作り替えてくれちゃってぇ、もぉぉおお!」
『────も:申し訳ございません。』
『>>>ギア:エクステンド……"歯車拡張"とは、よく言ったもんだよ! 肩から肘までが、装弾装置になってる! いいね! 後輩ちゃん!』
「わかってるわ、やるわよ! クラウン! これ連発できるの!?」
『────部分破砕目的のために:連射性を落としました。
────二門:それぞれ三連発です。
────装填:10ビョウください。』
「六発で10ビョウか……長いな」
『>>>体の内部から初めて組んだ、試作機みたいなもんだ。上等だよ!』
「実験動物の気持ち、めっちゃわかるわあっ──!!」
なおさらモルモットは攻撃できんっつーの!!
"部分破砕"って事は、撃ってもヘタに崩落はしないわよねっ!
しゃーなし、いったるか!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド──!!!
『 キュン、キュン、キュキュン、キュンキュン〜〜!!! 』
……声だけは可愛い。
しかし、突進前歯である。
「ぇえいっ! 手前の壁、狙うわよ! モフモフの左!」
『────レディ。』
『>>>発射時の反動はこっちで相殺するっ! やっちゃいな!』
キュン、キュン、キュンキュンキュン、
キュゥイイイイイイイイイイ──────!!!
これは前歯の鳴き声じゃない!
私の腕ん中から聞こえる駆動音っっ────!!!
『────放熱流路接続。』
『>>>セーフティ解除。』
『────『>>>アンティ?』。』
「 ああこわい ─── ちぇりゃっ 」
── ダ ダ ダ ァ ァ ァ ア ゥゥゥンン!!!
ぶっぱなした!
((((;゜Д゜))))ギミックエルボー食堂娘。・:+°