表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
485/1216

うさ丸もぐもぐ さーしーえー

息抜き回かも(*´ 艸`)


「……ふぁ」


 ぷーか、ぷーか。

 お水ぷーか、ぷーか。


「二人とも、大丈夫?」

『────デバイスコンソール:全て正常値。

 ────復旧しています。』

『>>>やれやれ……今から、大反省会でもするかぃ?』


 ぷーか、ぷーか。


「はいっ!」


 パシャん! と。

 水面から金のグローブを出し、手を上げる。

 反対の手には、研究者の日誌の、アナライズデータ。

 花嫁さんに、返してもらったやつだ。

 後で読むけど、とりあえず今は……。


 ぐぅ〜〜……。


「ちょっと休憩したいです」

『────:受理しました。』

『>>>そだね……お昼ご飯にするかぃ?』


 大樹の大きな根っこに登る。

 本当に、大きな、うねり。

 ちょっと、失礼しますよ。


「シゼツ、まだ起きない?」

『『 すぴかぁ─── 』』

『────熟睡中です。』

「……しゃーない。木の根元に刺しとこう」


 "魔刃シゼツ"。

 大きい剣だから、ご飯の時はちょっと……ねぇ?

 とりゃ。


 ──ザッシュ。


 光り輝く大樹の根元に、大きな剣が刺さっている。

 "白金(しろがね)劇場幕(げきじょうまく)"付き。


『>>>……見た目が"聖剣"みたいだね』

「? "魔刃"でしょ?」


 何、言うとんねん。



 ☆ 今日のお昼ご飯 ☆

挿絵(By みてみん)

 ・ペッパーポタタサラダ

 ・だし巻き玉子

 ・くじびき魚の白身フライ

 ・きんぴらゴボウ(ピリ辛)

 ・にょきにょきおにぎり(3兄弟)


「見て見て、このおにぎり、うさ丸の耳の所がソーセージなのっ!」

『────アンティ。

 ────先程は:申し訳ありませんでした。』

「えっっ!? スルー……!?」

『>>>ぼくもだ、すまない……まさか、速さで負けるとは思わなかった……』


 な、んで、すって……?

 にょきにょきおにぎり、せっかく頑張って作ったのにぃ……。

 ぐすん……。

 なんか身内の二人がネガティヴなんだけど!

 こらっ、ご飯時に、やめなさいな。


「……もんぐもんぐ。よふわはんなはったけど、いっこ、わかることがあんのよ」


 うさ丸が食われた。

 残機:2。


「あの花嫁ゴーストさん? ……私に敵意がなかったわ。最初の抱きつき攻撃で私も警戒しちゃったけど。あれ多分、本当に"おしゃべり"が目的だった気がする」

『────それは:そうかも知れません。

 ────しかし。』

『>>>もし、敵だったらヤバかった』

「……まぁ、私も変な汗かいちゃったけど」


 かなり、本気で加速したんだけどなぁ……。

 あの花嫁さんに、見事に追いつかれた。

 いや、あの速さ、ホントに反則だよね。

 思いっきり拘束されたもんなぁ……。


「……自分で言ってたね、あいつ。"イチバン、ハヤイ"って。パリポリパリポリ」


 きんぴら。


『>>>あああ──くそぉ、何なんだよアイツ! なんか色々言ってたけど! 後輩ちゃん。あいつ、"ヒサシブリ"とか言ってたけど、会ったことないよね!?』

「なっ、ないないないないないない。精霊王"ヒューガノウン"に誓ってありませんってば!」

『────不可解な発言として:"プレミオムズ"も挙げられます。』

「パリッ、もぐもぐ、ごくん。……"ワタシガ、サイゴノ、プレミオムズ"。そう言ってたね」


 ほんっと花嫁さん、意味わかんない。

 "最後のプレミオムズ"?

 "私が全員に会った"とも言ってたような……。

 よくわからない。


「……私が会っていない最後のプレミオムズは、"ゴウガリオン"さん、だよね? "格闘職(グラップド)"で、確か獅子の獣人の……」


 まさか、あの花嫁さんが、ゴウガさんっ!?

 い、いやいやいや……落ち着け私。

 辛うじてわかった花嫁さんの名前は「Q.Q.」だったし……。

 "格闘職(グラップド)"のプレミオムズが、

 あんな華奢な女の人の幽霊なはずがない。


「……ごっくん。あぁ、わかんないことだらけね。他にも色々言われた気がする。"セイコウ"とか、"シッパイ"とか……」 

『>>>あと、気になってるのは、"ツイヲナスモノ"、かな……』

「……そんな事も言ってたね。なんだっけ……"氷の真ん中に行って"、みたいな事、頼まれたわ」


 "お願い"。そう、お願いされたのだ。


『>>>対を成す者"の意味がわからない』

「……そうね」

『────予測結果があります。

 ────発言の許可を。』

「そんな間柄か。言いなさいな」

『────"Q.Q."の:対を成す者とは:

 ────アンティと対を成す:という捉え方以外に:

 ────もうひとつの解釈があります。』

「?」

『────"クルルカンと対を成す者"です。』

「──!」

『>>>!! それって……』

「……"狂銀"……?」

『>>>なっ……!? それは、違うだろう。あんな謎のゴーストさんまで、ぼくの絵本を知っているはずがないよ』

『────それは……。』

「もぐもぐ……。氷の、真ん中……か」


 ……。

 受付嬢のチロンちゃんが、言ってたな……。

 水の女神が悲しんだ時、

 天空クジラは、氷の涙を流す……。


「……"エタラカウカシ"の伝承……」

『────アンティ。

 ────今回の件:重く受け止めています。』

「! もぅ、ご飯の時は、そういうの、やめなさい! ぱくもぐもぐもぐ……」


 ん。ごちそうさまでした。

 うさ丸さん、ごめんなさい。

 みんな食いました。


『────デバイス経由で:スキル自体を無力化されたのは:明らかな私の落ち度です。』

『>>>前に同じ。後輩ちゃんは、ぼくらに怒っていいレベル』

「そ、そんなこと、ないと思うけど……」


 結果的に無傷だったし……。

 うーむ……。


「──はいっ!」

『────『>>>!?』。』

「だったら……クラウンと先輩に、ちょっとワガママ聞いて欲しいんだけど」

『────……はい。』

『>>>な、なんだぃ?』

「ここで、泳ぎたいです!」

『────  。』

『>>>    』



 泳ぎたいです!!


 

「好きラノ」ライトノベル人気投票!

あっ、これ一人10票いれられるのね!?

ダブりは無しか、そりゃそうだ(笑)((´∀`*))ヶラヶラ


〜2018/7/15まで投票できます!

よろしければ投票よろです!(ㆁωㆁ*)おー!

他の好きなラノ作品にも、ぜひ投票しようっ♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ