うさ丸もぐもぐ さーしーえー
息抜き回かも(*´ 艸`)
「……ふぁ」
ぷーか、ぷーか。
お水ぷーか、ぷーか。
「二人とも、大丈夫?」
『────デバイスコンソール:全て正常値。
────復旧しています。』
『>>>やれやれ……今から、大反省会でもするかぃ?』
ぷーか、ぷーか。
「はいっ!」
パシャん! と。
水面から金のグローブを出し、手を上げる。
反対の手には、研究者の日誌の、アナライズデータ。
花嫁さんに、返してもらったやつだ。
後で読むけど、とりあえず今は……。
ぐぅ〜〜……。
「ちょっと休憩したいです」
『────:受理しました。』
『>>>そだね……お昼ご飯にするかぃ?』
大樹の大きな根っこに登る。
本当に、大きな、うねり。
ちょっと、失礼しますよ。
「シゼツ、まだ起きない?」
『『 すぴかぁ─── 』』
『────熟睡中です。』
「……しゃーない。木の根元に刺しとこう」
"魔刃シゼツ"。
大きい剣だから、ご飯の時はちょっと……ねぇ?
とりゃ。
──ザッシュ。
光り輝く大樹の根元に、大きな剣が刺さっている。
"白金の劇場幕"付き。
『>>>……見た目が"聖剣"みたいだね』
「? "魔刃"でしょ?」
何、言うとんねん。
☆ 今日のお昼ご飯 ☆
・ペッパーポタタサラダ
・だし巻き玉子
・くじびき魚の白身フライ
・きんぴらゴボウ(ピリ辛)
・にょきにょきおにぎり(3兄弟)
「見て見て、このおにぎり、うさ丸の耳の所がソーセージなのっ!」
『────アンティ。
────先程は:申し訳ありませんでした。』
「えっっ!? スルー……!?」
『>>>ぼくもだ、すまない……まさか、速さで負けるとは思わなかった……』
な、んで、すって……?
にょきにょきおにぎり、せっかく頑張って作ったのにぃ……。
ぐすん……。
なんか身内の二人がネガティヴなんだけど!
こらっ、ご飯時に、やめなさいな。
「……もんぐもんぐ。よふわはんなはったけど、いっこ、わかることがあんのよ」
うさ丸が食われた。
残機:2。
「あの花嫁ゴーストさん? ……私に敵意がなかったわ。最初の抱きつき攻撃で私も警戒しちゃったけど。あれ多分、本当に"おしゃべり"が目的だった気がする」
『────それは:そうかも知れません。
────しかし。』
『>>>もし、敵だったらヤバかった』
「……まぁ、私も変な汗かいちゃったけど」
かなり、本気で加速したんだけどなぁ……。
あの花嫁さんに、見事に追いつかれた。
いや、あの速さ、ホントに反則だよね。
思いっきり拘束されたもんなぁ……。
「……自分で言ってたね、あいつ。"イチバン、ハヤイ"って。パリポリパリポリ」
きんぴら。
『>>>あああ──くそぉ、何なんだよアイツ! なんか色々言ってたけど! 後輩ちゃん。あいつ、"ヒサシブリ"とか言ってたけど、会ったことないよね!?』
「なっ、ないないないないないない。精霊王"ヒューガノウン"に誓ってありませんってば!」
『────不可解な発言として:"プレミオムズ"も挙げられます。』
「パリッ、もぐもぐ、ごくん。……"ワタシガ、サイゴノ、プレミオムズ"。そう言ってたね」
ほんっと花嫁さん、意味わかんない。
"最後のプレミオムズ"?
"私が全員に会った"とも言ってたような……。
よくわからない。
「……私が会っていない最後のプレミオムズは、"ゴウガリオン"さん、だよね? "格闘職"で、確か獅子の獣人の……」
まさか、あの花嫁さんが、ゴウガさんっ!?
い、いやいやいや……落ち着け私。
辛うじてわかった花嫁さんの名前は「Q.Q.」だったし……。
"格闘職"のプレミオムズが、
あんな華奢な女の人の幽霊なはずがない。
「……ごっくん。あぁ、わかんないことだらけね。他にも色々言われた気がする。"セイコウ"とか、"シッパイ"とか……」
『>>>あと、気になってるのは、"ツイヲナスモノ"、かな……』
「……そんな事も言ってたね。なんだっけ……"氷の真ん中に行って"、みたいな事、頼まれたわ」
"お願い"。そう、お願いされたのだ。
『>>>対を成す者"の意味がわからない』
「……そうね」
『────予測結果があります。
────発言の許可を。』
「そんな間柄か。言いなさいな」
『────"Q.Q."の:対を成す者とは:
────アンティと対を成す:という捉え方以外に:
────もうひとつの解釈があります。』
「?」
『────"クルルカンと対を成す者"です。』
「──!」
『>>>!! それって……』
「……"狂銀"……?」
『>>>なっ……!? それは、違うだろう。あんな謎のゴーストさんまで、ぼくの絵本を知っているはずがないよ』
『────それは……。』
「もぐもぐ……。氷の、真ん中……か」
……。
受付嬢のチロンちゃんが、言ってたな……。
水の女神が悲しんだ時、
天空クジラは、氷の涙を流す……。
「……"エタラカウカシ"の伝承……」
『────アンティ。
────今回の件:重く受け止めています。』
「! もぅ、ご飯の時は、そういうの、やめなさい! ぱくもぐもぐもぐ……」
ん。ごちそうさまでした。
うさ丸さん、ごめんなさい。
みんな食いました。
『────デバイス経由で:スキル自体を無力化されたのは:明らかな私の落ち度です。』
『>>>前に同じ。後輩ちゃんは、ぼくらに怒っていいレベル』
「そ、そんなこと、ないと思うけど……」
結果的に無傷だったし……。
うーむ……。
「──はいっ!」
『────『>>>!?』。』
「だったら……クラウンと先輩に、ちょっとワガママ聞いて欲しいんだけど」
『────……はい。』
『>>>な、なんだぃ?』
「ここで、泳ぎたいです!」
『──── 。』
『>>> 』
泳ぎたいです!!
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