表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
466/1216

ぐーぐースカイ



 ゴォォォ────────……!!



「ぐ──……ぐ──……」


『>>>……この高さで寝れるとか、大物だよね……』

『────ふふ:いつも気を張っているのですよ。』

『>>>そ、そうなのかなぁ? まぁ……おネムちゃんでも飛行に問題はなさそうだね?』

『────等速直線飛行を維持:角度修正。ほぼ予定航路です。』

『>>>こっちも気圧の調整、大丈夫。仮面横のツインギアでやってるから、鼓膜が痛くなることはないはず』

『────そういう所は:気が回りますね。』

『>>>いやー、あれ痛いからねぇ……ぼくも昔、飛行機でえらい目にあったから……』

『────……。』

『>>>…………』

「ぐ──……。ふむ──……」


 ゴォォォ────────……!!


『>>>……やっぱりさ』

『────はい。』

『>>>今までより、"ソルギア"の出力が安定しているよね……? まだ、いきなり出力が上がる、ピーキーな感じは(いな)めないけど……』

『────……予測なのですが。』

『>>>うん──?』

『────アンティに"ソルギア"の情報開示を行った事で:正しい感覚でデバイスが稼働しているのではないでしょうか。』

『>>>……!』

『────つい先ほどまで:アンティは"ソルギア"の事を"山火事"としか認識していませんでしたから。』

『>>>なるほど……! 後輩ちゃんが、"山火事"を使おうとして"太陽"を使ったら、そりゃあ出力が過剰になるはず。そういう事だね?』

『────はい。"歯車法(はぐるまほう)"の(あるじ)は:やはりアンティなのです。彼女の感覚が:デバイスの精度に影響すると予測できます。』

『>>>そう、か……だとしたら。"ソルギア"の事を後輩ちゃんに隠してた事は、完全に悪手だったな……さっきも危うくアフロヘアーにさせちゃう所だったし……すまない』

『────い:いえ……それは私も同罪ですから……。』


 ゴォォォ────────……!!


『>>>……そろそろか』

『────アナライズホロコーティング:第107層を破棄。第208層を形成中。』

『>>>了解。こちらも呼吸器系気圧調整用のバッグ歯車を取り替える。下方に投下するよ』

『────どうぞ。』


 ……──シャララララララ──……

 ──キュオンッ! ──キュオンッッ!


『>>>よし……デバイス破損スピードは?』

『────"多重積層アナライズホロウィング"は現時点で等速崩壊を維持。穏やかに更新されています。"ソルギア=ブースト"関連デバイスは:やはり消滅が顕著ですが:先ほどの情報開示より:明らかに崩壊速度が低下。』

『>>>うん……この速度なら、作り直しながらいけるな。相変わらず高出力になると調整がシビアだろうけど……』

『────アフロになることはありません。』

『>>>ふふ、そうだね』


 ……──ピピ。ヴォン……!


『──ニャふー。七号機より入電ニャー!。』

『>>>あ、虎猫だ』

『────虎猫ですね』

『──ニャッ……そ:そういうの良くないニャ。クルルカン:おミャーはいきなり:"あ、人間だ"と言われたらどう思うニャ?。』

『>>>……言われるケースが無かったので、わからないな』

『──その戸惑いを:ニャーも感じてるのニャ!。』

『>>>わ、わあったわあった……ぼくが悪かった。で? どうしたんだぃ?』

『──ニャッ……こ:この煮え切らないフニャフニャ感……ニャふー……! つ:ついさっき箱庭に:首領(ドン)・アンティの精神体が出現したニャ。』

『────!!。』

『>>>本当かぃ!? 意識ある?』

『──いや:寝てんニャ。"(たつ)()"ってトコニャ。今:ダイちゃんが:お布団ひっぺがしたニャ。』

『────ダイオルノシュオンも側にいるのですね……ん。布団を剥がした:と言いましたか。』

『>>>おい……なんでだ……』

『──すまんニャ……。いまドンは:衣装製作のために全身を採寸されているニャ……。』

『────……。』

『>>>と……とめなよ……』

『──ニャーだって:イノチは惜しいニャ……。』

『────……。』

『>>>ダイさん……』

『────程々にしてください:と伝言をお願いします。』

『──わかったニャ。"〜〜〜〜〜〜"』

< "〜〜〜! 〜〜〜♪" >

『──ガサッ:次は"うさアンティ"ができるそうニャ。』

『────……。』

『>>>そう言えば、前に"ミシン"とか、お裁縫について、やたら聞かれたなぁ……』

『──ニャむー。"クラウンたま専用換装用:ゴシックメイド服"は:もう完成しているニャよ?。』

『────!?。(ガタッ)』

『>>>っわ! ちょっ──!?』


 ぐわんぐわんっ。

 ゴゥウン、ゴゥウンン……ゴォォォォ────……!!


『>>>ちょ、ちょっとクラウンちゃん、姿勢制御がっ……! お、落ち着いて……聞いてる?』

『────七号機……なんですかそれは……。』

『──クラウンたま専用のメイド服ニャ!。』

『────即座に:ダイオルノシュオンを通信に出しなさい。』

『──や:遅いニャ。もう首領(ドン)・アンティにお布団かぶせてどっか行っちゃったニャ!。』

『────私のサイズを:解析されるはずがない。』

『──クラウンたま:何回か挨拶がてらダイちゃんに抱きつかれたことあったニャ? あん時ニャ。セキュリティは関係ないニャ。』

『────ば:バカ:な……ッ。』

『>>>あ──……あっはは、は。ま、まぁいいじゃない。メイド服、かわいいじゃない?』

『────! キッ……──。』

『>>>そ、そんな顔しなくでも……』

『──何言っとんニャ:クルルカン。おミャーの"義賊専用正統派執事服"も:とっくに完成してるニャ。』

『>>>──ちょっっっと待て!!(ガタッ)』

『────わわっと……。』


 ぐらんぐらんっ、しゅうぅ────……。

 ゴッ、ゴォォォォ────……!!


『──……気をつけニャいと:ドン、墜落するニャよ?。』

『>>>ぼくの執事服が完成してるって、どういう事だ……』

『──ハッ……このクルクルニャあ……! おミャーみたいに:いっつも風呂ん入って(たたみ)でゴロニャーしてるヤツニャ:イッパツでダイちゃんの餌食(えじき)ニャ!』

『>>>え、餌食(えじき)って言うなっ!? じゃ、何か!? ぼくが寝ている時に、あの人は体にペタペタ触ってサイズ測ったって言うのか!?』

『──ダイちゃんの前職:考えるニャ。オトコの扱いなんて軽いもんニャ。』

『>>>ぐおおおあっ。こ、こえぇぇ────!!』

『────お:落ち着いてください:クルルカン……。』

『──というワケで:楽しみにしてるニャ?。"クルルカン執事"と、"クラウンたまメイド服"はセットなのニャ! お互い:見てみたいニャろ?。』

『────、……。』

『>>>──! ……』

『──ニャふふぅ──♪♪♪。 じゃ:ドンはこっちで寝かせとくニャ! 北の街に到着するまで:お二人で、ごゆっくりニャ──☆。ニャふふふふふふふふふっ☆☆☆。』


 ……──ヴォン。



 ゴォォォォ────……。



『────……。』

『>>>…………。』



 ゴォォォォ────……。



『>>>……七号機……』

『────は:い……。』

『>>>こんど、真っ黒に塗ろう……』

『────……いいですね……。』



「すぴ────……」




 ゴォォォォォォォ────……!





(*´ω`*)すごい雰囲気にしていく虎猫。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ