☪ SEXY TONIGHT……! ☪ ⑱ さーしーえー
(((((;゜Д゜))))←逃げる準備中
ニャー。
やってもたニャ。
カラダから青い火花、出とるニャ。
ちょっと……どうにもならんニャな。
ニャーのニャン生も、ここまでニャかー。
みじかかったニャー。
……。
まぁ、いいニャ。
やること、やったニャ!
ニャむー。
二号機がいれば、みんな大丈夫ニャな?
ニャーと違って、しっかりしてるからニャー。
クラウンたまの新しいボディは、任せたのニャ。
ニャむむ……最後に触ったのが汚物ニャのが、
ちょっと心残りニャが……。
ニャむッ?
あっ、手ぇ、取れとるニャ!
こらあかんニャ!
ニャはははー!! いい気味ニャー!
汚物さわった前脚と一緒に、あの世に行かんですむニャ!
ニャふふふふふ……。
……さて。
じゃ。さいごくらい……カッコつけるかニャ?
『──……ガルン:よく聞くニャ。』
『 ガ、ル…… 』
『──おミャーは多分:たくさんの恐怖を知ってるはずニャ。』
『 ル…… 』
『──怖くて:つらい時もあるニャ。でも:それを捨てちゃあ:いかんニャよ……。』
『 』
『──恐怖は:勇気の材料になるニャ。ニャーはそう思ってるニャ。恐怖を忘れようとしたら:心は大事にできニャいニャ。』
『 ガ…… 』
『──……おミャーはホントは:ニャーなんかより、ずっと勇気があるんニャ。わかっているんニャろう?。』
『 …… 』
『──……やってやんニャ。がんばんニャ。あとは:頼むニャよ。』
ニャンニャむ──。
自分でも、惚れ惚れする引き際ニャなァ。
あ、半分くらい、光で見えんニャ。
えらいこっちゃニャ。
ニャむ──。
……それじゃ、
わんぱくニャコは、目を瞑るのニャ…………。
…………。
…………。
『 フォ、フォオオオオウウウ…… 』
──ニャ、ニャむ……?
『 ……ぐ、ぐおおぉおぉ……フォハ、フォハハハ!! お前たちは、本当に私を笑わすのが、上手いではないか……! 』
ニャッ……!
あのパンイチ……内股で立ってやがんニャ!?
仕留めそこニャッたニャか!!
『 ……──フォハハ、フォハハハ!! "勇気"だと!? フォハハ、フォハハハハハハハ……!! なるほど……畜生であるお前が、世界のルールを示したではないか──! 』
……ニャあん?
『 ……──逆上せあがったバカな畜生は、おっ死ぬべきなのだよ……!! 』
『 ガ 』
ニャッッ……。
……。
ニャ、ニャムゥゥ───────ッッ!!!!!
ハラたつやっちゃニャ──────!!!!!
あんの内股パンイチ、なぁに調子ぶっこいとんのニャ────!!!
ニャッキぃぃ─────!!!!!!
こーニャったら、サイゴのチカラで残った前脚でロケットニャンニャンを──……!
『 ッッッ─────ガァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァルルルルルルルルルルロロロロロラロロロロロロロロロッロロロラロロロォォオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンン!!!!!!!!!』
ニャッッ、ニャアアアアアアアア──────ッッッ!!!???
ちょ、えっ、ニャッに……???
『 ガ、ガ、ガルルゥゥ……!!! ガゴゴルルルルルルルゥゥゥゥ……!!!!!!!!! 』
……。
……ガ、
ガルンさんが……、ぶちギレてんニャあ!!!
『 ガッ、ガゴッッ、ガゴルルッ……ガルルルルルルルルルルオォォァオロロロロロロオンンンンンンン、ン、ンンゥゥゥ……!!!!!!!!! 』
ここ、こっ。
こ、こわぃニャ……!!
こいつ、まじハンパねぇニャ……!
至近距離で、雄叫び見てもたニャ……。
あっ、あの世で、タコ殴りにしたん、謝ニャう……。
『 ガルルルルゥ……ガルンッッ───!!! 』
────ポンッ。
─────────────────────────────
ファイヤーウォールより、
2nd:管轄デバイスにアクセス申請が届きました▼
許可しますか?
▼はい いいえ
─────────────────────────────
『──ニャッ……?。』
変な鳴き声、出たニャ。
えっ……、ニャ、ニャにこれ……。
ニャ??? このアナライズカード、なんニャ?
ファイヤ─……? "許可"って何ニャ?
いや、ニャア、もうすぐ死ぬんニャけど……。
──ピッ。
─────────────────────────────
"はい" が選択されました▼
─────────────────────────────
あっ……。
し、しまったニャ!
残ってる片手の方で、
思わずポチッてもたニャ……。
く、クーリングオフは可能かニャ?
もう、ゆっくり死なせてくれニャ……。
─────────────────────────────
ファイヤーウォール権限により
管轄保護区域に、直結します▼
─────────────────────────────
『──ニャ、む……?。』
『 ガルルルルルルルルルル──……!!! 』
……──ボァァァアアアアア!!!
ニャッッ!! ニャアアァァァ────!?
も、燃えとるニャ!!!
ニャーのボディが、黒い炎で燃えとるニャ───!!
ニャ───────!!!(悲鳴)
ニャんてことすんニャ──!!!??
せっかく光の粒子になってカッコよく逝けると思うたニャ、
あ、あ、暗黒の炎で火葬とか、ヒドいニャ────!!
きっ、鬼畜、鬼畜の極みニャ!!
お、おいこニャ、ガルン!!
千年間ぶっ叩いたからって、この仕打ちはヒドいニャんなー!?
こ、こニャあ! 聞いとんのか、おミャっ……!
────べしべしべしべし!!
ニャふ────!!
今際のニャンニャン★タコ殴りニャ!
……。
……?
あ、あニャ……?
ニャア……、
……なんで、両手、あるニャ……?
きゅお──……。
きゅおお──……。
──きゅおおおおあうぅぅぅぅうんんんん!!!
──!
ニャアの、歯車がッッ──!!
─────────────────────────────
保護管轄下のデバイス修復を完了▼
直結を解除します▼
─────────────────────────────
ニャ……!? ま、まさか……?
こ、この流路は……"闇"ニャか……?
手が……前脚が、どっちもあるニャ……!
……。
ガルン!
おミャー、まさか……。
自分の流路で、ニャーをニャおしてくれたニャか……?
『 ガルルルルゥゥゥ……! 』
……。
……ニャ?
───!!
て、てか、これニャあ────!!?
『 ── ト ラ ネ コ ん な っ と ん ニ ャ ────!!!。』
ニャッ、ニ"ャ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"────!!?
ニャアのステキな、ゴールデンボディがぁぁぁあニ"ャ"ア"ア"ア"────ッッ!!!
く、黒い線はいってんのニャ!!!
た、タイガーニャ!!
ちょ、ニャンニャンこれ……うわっ、尻尾シマシマニャー!!
ゴールデン&ブラックニャあああああ──!!!!!
こ、これはまずいニャん!!
もう"イレズミ"ってレベルじゃないニャ!!
身体が作り変わっとるんニャ!!
く、クラウンたまに、しばかれる……!!
クにゃウンズのみんなに袋にされんの、
決定ですニャンかぁ────────!!!!!!
『 ガルオーン! 』
『──オーン:じゃニャいのニャッ!? ガ:ガルン!。ボディをニャおしてくれたのは有難いニャんが……:こ、このカラダ……元の色に戻らんのかニャ……?。』
『 フォッッ──!? ぐおおおおおおおおおぉぉ────!!! 』
『 ──ニャ……!? 』
──どっごぉぉおおおおんんんん!!!
瓦礫がいきなり吹っ飛んだと思ったら、
あの黒い変態が、白い変態の胸元に殴りかかってたニャ!!
ニャー!! 生きとったか、あんの黒いブーメランパンツー!!
『 ……ぐおぉおッッ 』
「……貴様ァ……!! あの、小さな妖精さんの"勇気"を……侮辱したであるなァァ……ッッッ?」
────ギッロオォォォ──……!!
……ニャあ。
変態仮面って、こわいニャ……。
目が、燃えているニャ。
よ、妖精さん……妖精さんニャか……?
ど、どうやらニャーのために怒ってくれたみたいニャな!
『 くっ……ど、どけぇええ──!! 死に損ないがぁぁぁあああ!! 』
「 ──……ッ 」
───ドゴォオオオ!!
黒い変態が、胸を殴ったポーズで停止してたニャが、
白い変態が、蹴り返したニャ!
一瞬、光るニャ!
黒ブーメランは、腕でガードして床に着地したニャ!
『 ……まったく、しぶとい畜生共だな……そろそろ、白の正義にのまれるがいい……! 』
ニャッッ……!
ロン毛白ブリーフ野郎が、両手をあげよったニャ!
あれニャまさか……あの、白い十字架を操る気ニャ──!?
『 フォハハハ───!! ………………フォハ……? 』
……?
なんも、おこらんニャ……。
{{ と っ た …… ! }}
声に振り向くと、
──イニィちゃんが、地面に杖を突き立ててたニャ!!
ニャッ……。
あの十字杖……あんニャに真っ黒ニャったかニャ……?
『 な、なぜだっ!? なぜ、私の正義の十字架が動かない──!? 』
{{ バっカじゃないの…… }}
え、ええぇぇ──……。
い、イニィちゃん……どしたんニャ……。
{{ ……あんなクソでかい隙だったのよ……? 私が見逃すワケ、ないでしょうよ……! }}
ちょ……。
ニャ、ニャんかイニィちゃん……、
ブチ切れた時の、"ドン"みたいな喋り方にニャッとるニャ……。
{{ 私はね、ガルンと魂で繋がってる……彼がブチ切れてるって事は、私もブチ切れてる。オーラィ? 今、私には、闇の力が溢れている……! }}
『 ──フォアィ!? わ、私の……十字架たちがッッ……!!? 』
……グォ……! グォォオオオオオオオ!!
──ボォォオオオオオオオッッ──!!!
ニャ……!!
白い、十字架たちが! 燃えているニャ!!!
黒い炎で、燃えているのニャ!
色が……どんどん黒くなっていくニャ!
光を喰らうような、漆黒────!!!
──ボァァァアアアアア!!!!!
ォォオオオオオオオオオオオオ!!!!!
ニャあ──……。
ニャーもさっき、あんニャんニャッたんニャな……。
ぶ、ブルブルブルブルブル。
──パキ、パキキ……!
──パラパラ……!
「う、う〜〜ん……?」
「……! ら、ラミエリや! しっかりせぃ!?」
「おお! 意識がっ……!」
ニャーたちの後ろにいた、
うす桃色の髪のおニャの子が目を覚ましそうニャ?
ニャん?
なんか、手が石みたいにニャッとったけど、
それが剥がれてきてるようニャ……?
他の、十四のおニャの子の像からも、
パラパラと、粉が崩れていくようニャ……。
あっ、肌が見えてきてるニャ!
『 フォア……バ、バカな……! "転換路"の接続を、すべて切ったというのか…………!? 』
{{ ……教えてあげます。どんなに、拙い技術で"転換路"を作り出したか、知らないけどね…… }}
────クォン、クォン、クォン。
────しゃァァああんん!!!
くるくると、旋回し、肩に乗る、十字架。
{{ ……──私が"本家本元"って、キマッてんのよ!!! }}
どやぁぁあああ────!!
がっ……ガン飛ばしたニャ────!!!
い、イニィちゃん……!
すでに見た目が、"悪の組織の女幹部"ニャんや──!!?
『 フォ、ォオオおお……く、くそぅぅぅ────!! 』
あっ、あの白ブリーフの筋肉ダルマ、
イニィちゃんに支配された十字架たちを捨てて、
どっかから、白い十字架を持ってきたニャ。
ん? なんか桃色っぽいニャ?
{{ ──はい、ごちそうさま♪ }}
『 なっ──……!? 』
ボオオオオオウゥゥ──!!!
あ、一瞬で真っ黒なったニャ!!
あニャァ──。
今、ここにあるのは、十六本の漆黒の十字架ニャな。
……あ、これ白ブリーフ、詰んだんじゃミャ?
{{ ……おいで }}
漆黒の十字架たちは、ブリーフを見捨てたように、
ス────ッとこちら側に飛んできたニャ。
像にニャってた、おニャの子たちの何人かが、
力が抜けたみたいに、へニャりと床に座りこんだニャ!
おっ、生きとるニャよ!!
{{ さて……万策尽きたのではなくて? }}
『 フォハ、ハ、ハ……。まだ、まだだ…… 』
いや、もうあかんニャろ……。
『 わ……私の胸には、この"セクスィークローバー"が、輝いている……! この、聖なる緑の輝きを見よ……! 』
{{ あら、まだ気づいていないの……? キャハハハハハハ! お・バ・カ・さ・ん☆ }}
『 な、何……ッ? 』
い、イニィちゃん……。
い、いつの間ニャ、そんニャ意地の悪い笑い声で煽るようになったニャ!!
あ、あかんニャ……。
黒のボディスーツに、タトゥーに見える体表装甲。
黒い十字架が周りを囲うように浮かび、
そのひとつを、カマのように肩にかけとんニャ……。
『──か、完全に:"夜の女王様モード"ニャ……!!。』
{{ 私の家族を侮辱した罪──……お安く、なくってよ──!!! }}
──! ……家族って……ニャーのことかニャ……?
にゃ、ニャん……♡
「ふむ……エロよ。お前が言っているのは、これの事であろうか?」
──チャキン……!
『 フォアッッ──!!? ば、か、な…… 』
──おぉ!
黒い変態さんが、なんか持ってるニャ!!
緑色の綺麗な石でできた、三枚葉のブローチ、にしてはデカいニャ。
ハート型が三つ、組み合わさったようニャ形ニャな?
{{ さっきの店長のパンチで取られていたのが、わからなかったとはね…… }}
『 フォオオオオウウウ────!!!?? 』
「……エロよ、先ほど、お前は言ったな……!」
『 ぐ、ぐぬぬ……? 』
「"逆上せあがった畜生は、死ぬべき"などと……!」
あっ……思い出してハラ立ってきたニャ。
こんの白ブリーフ、トラネコニャンニャンでボコボコにしたんニャ。
あっ──!! よく見たらブリーフ破れてないニャ!!
ニャ、ニャむむぅぅ────!!!!!
「愚かな……愚かすぎる……!! 何を根拠に、他の者の志を蔑むのであるか……!! この小さな妖精さんの、確かな……確かすぎる"勇気"……!! "せくすぃーぶれいぶ"であるッッッ──!!!」
えっ、ニャにそれ。
「エロよ!!! 先ほどの言葉、そっくりそのまま贈ろうではないか!!! "逆上せあがった畜生"は……──キサマの方であるぞぉぉぉおおおおお!!!」
『 ────ッッ!! だ、ダマレぇぇえええええええええあああああッッッ──!!!!! 』
───ピッカァァァあああ!!!!!
────。
「……おいおい。今まで空気ぶっこいてたがよォ……」
忍者さんみたいな格好の、
水色の髪の、おニャあさんが、しゃべるニャ。
「……あの変態ブリーフ、デカすぎね?」
{{ ……むしろ、まだ破けていない白ブリーフに、エールを送りたいわね…… }}
『『『 フシュルルルルルルルルぅぅううう──……!!!!! 』』』
「……エロ伯爵よ! そのような光の力を蓄えておったのか……!」
『 ガルルルラルルラルルルゥゥ────!!! 』
『──……なんニャ:あニャあぁぁ……!。』
でっかい、まさに筋肉ダルマみたいな白ブリーフが、
そこにいたニャ。
うニャッ……10メルくらい、あるニャ……?
あ……、き、キワどいニャ……。
『『『 フォアアァァァァ、フォハハハハハハハ!! どぅだあ!!! 私の正義の力を、思い知ったかぁぁ──!!! 』』』
声、めっちゃ反響するニャ。
室内ニャもんニャあ……。
「キャ、きゃあああああ!!!」
「な、なにあれぇぇえええ!!」
他のおニャの子たちが、だいぶ目を覚ましてるニャ!!
敢えて言うニャが……、
── そ う と う エ ッ チ な 格 好 ニ ャ よ!?
「……むぅ。ヤンよ、頼めるか」
「──! ふん……あぃよ! あの筋肉パンツは任せたぜ!!」
"ヤン"って呼ばれた女忍者さんが、
すごいはやい動きで、おニャの子たちを後ろに運ぶニャ!
おぉっ! ニャにモンニャ、あの、おニャあさん!!
「………イニィ殿。エロへの勝算は、いかがか?」
{{ ……はい。今、ガルンの闇の魔力は、私にフルに注がれていますわ。転換路も全て掌握していますし、負ける気はしませんが……あれほどの光と闇がぶつかるとなると、周囲が消し飛ぶ可能性が…… }}
「むぅ……」
ニャッ、それはマズいニャ……。
ここ、普通に街中ニャし……。
『 ガルルルルゥゥゥゥァウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"───!!! 』
ちょ、ちょっと落ち着くニャ、ガルン!
そんな至近距離でオコなのは怖いニャ!
あっ……いつまでもガルンの手に乗ってないで、
ニャーが自分で飛べばいいのニャか!!
ニャッふ──!
トラネコになった衝撃で、思考回路がマヒしてたニャ──!
すぃ〜〜〜〜!!
『『『 フォハハハハハ………!! どれ、神である私に祈る刹那くらいは、待ってやってもいいぞ……? 』』』
『──ニャ〜〜。アホなこと:言っとんニャ〜〜……。』
「まったくである……。イニィ殿、これは使えぬか?」
{{ ──! それは……! }}
──チャキン!
ニャ! それ……さっき、"せくすぃーくろーばー"って言ってたやつニャ?
……あニャ?
『──……その緑色の石の流路……:どっかで感じたことがあるニャ……。』
{{ え? }}
「なんと……!? 小さな妖精さんよ! それはどう言うことであるか!?」
『──あニャー?。』
この流路は……確か……どこかで……。
{{ ……? }}
イニィちゃん……レエン……。
遺跡の……──地下!! そうニャ!!
『……──!! "大聖堂の原石の鍵"ニャ!! イニィちゃん!!。』
{{ えっ!? }}
『──間違いないニャ!。ドン・アンティは:この"せくすぃーくろーばー"の材料になった原石に:触ったことがあるニャ!。』
{{ なんですって!? }}
『──イニィちゃん:クルクルは確か:こんなコト言ってた気がするニャ!! "この鍵は、王家の人の抜け道のようなもの"だってニャ!?。』
{{ "王家"の……? }}
ニャふ──!!
そうと決まれニャ……!
キュゥゥゥウウウイイイイインンン!!!
『──"接続"!。"せくすぃーくろーばー"の流路形成体に介入!。黄金の流路は、一度:接した流路を逃したりはしないニャ!!。』
{{ クにゃウン、貴方なにを……!? }}
「なん、と……この"ごーるでんせくすぃー"な光は、いったい……!?」
ニャーのトラ柄のお手手から、
黄金の光が、"せくすぃーくろーばー"に伸びるニャ!
『──!! あったニャ!! イニィちゃん:これは本来はレエンの王家の血筋で管理されていたアイテムニャ!!。』
{{ そ、そうなのっ!? }}
『『『 ……なにをゴチャゴチャ言っているのだ……神を差し置いて、許せん…、…、…!!! 』』』
……ズズゥゥウンン!!!
『 ガルルォオオオオオンンンッッッ───!!! 』
『──イニィちゃん!! この宝石の:本当のチカラを引き出せるかもしれないニャ!!。こっちで流路術式は意訳するニャ!! 適当に:この宝石に"想い"を叫ぶニャ!!。』
{{ な、何をいきなり……私?? }}
「むぅ……!! エロが、くるであるぞ!!!」
『 ガルルォオオオオオンンン!!! 』
『──なに言ってんのニャ!。イニィちゃんしか:できないのニャ!!。イニィちゃんは……!! "最後のレエンのお姫様"、ニャろうッッ!?。』
{{ ────ッ!!!! }}
……ズズゥゥウンン!!!
『『『 楽しいおしゃべりは、神のいぬ所でやりたまぇ──……フォオオオオオオオォォゥゥゥ!!! 』』』
「くるであるぞぉおおおお!!! 後ろは"せくすぃーがぁるず"でいっぱいである!!! ガルン!! 受け止めるぞぉおおおおお!!!!!」
『 ガッッロォォオオオオオオオオンンン!!!!!! 』
『──イニィちゃああああんんん!!!。』
{{ ────!!! }}
悪魔は、目を丸くし、
しかし、しかと、紡ぐ。
千年を超えし、その、真名を。
今だけは────────。
── 時が、止まる。
{{ ──レエン最後の皇女──……、
"イニィ・レエンコオト"が、ここに命じる!!
遥かな時を超えし、悠久の宝玉よ──!!
……"夜を護りし闇"に、
────力を与えたまえ──!!!! }}
───……コォ、おおおおォォオオオオオオオ───!!!
「おおおおおおおおおお!!!!!」
『 ガルルロロロロロロロロォオオオオオンンン!!! 』
……────カシャン……! ──と。
"三つの葉の意匠"が、それぞれに、分かれた。
その光は、緑ではない。
────────────力強い、"ピンク"。
───────。
"シュウ、うううぅぅぅぅぅぅ────……"!
────……。
溜め込んだ光の力を開放し、巨躯を得た、伯爵。
しかし、そのブリーフは、地に着いている。
尻もちを、ついたのだ。
まだ、暗黒と、桃色の光は、おさまらない。
伯爵だけではない。
悪魔も、狩人も、乙女たちも。
今は、彼を見ていた。
黒き光を、解放せし、彼を────。
ゴクリ、と。
『『『 ……理論では、導き、出せていた…… 』』』
巨躯の伯爵が、宣う。
元凶たる、白の悪意が。
しかし、今は。
『『『 ……し、しかし……私のジェムの技術では……どうしても、再現はできないとしていた…… 』』』
────"驚愕"。
今だけは、全ての悪意を上回る、驚きと、畏怖。
『『『 ま、まさか……あれ、が……! "完全変態"を、超えし者…… 』』』
目を、見開き、伯爵は、言う。
彼だからこそ、理解してしまった、答えを────!!
『『『 これがッッ……"完全《超》変態"だと、言うのかッ────!!!?? 』』』
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
皆が見る。
──────その、圧倒的な、存在を────。
────。
「──FYUOOOOOOOOOOOOOOUUUUUUUUUUUUU…………!!!!!」
{{ }}
「 」
『── 。』
『 ……ガルン? 』
呼び覚ましては、いけない者。
黒の仮面を、さらに覆う、漆黒──!
十五の十字が連なる、暗黒のネックレス───!
その身体は、真っ黒のボディスーツに、覆われている──!
"せくすぃーくろーばー"は、みっつに分かれ、
ピンク色に輝く、ハートとなった──!!!
ひとつは、左乳首へと────!!!
ひとつは、右乳首へと────!!!
最後のひとつは……ギャラン・ドゥ!!!
3つのショッキングピンクのハートは、
輪っか状になっている。
そこだけ肌が────見えている。
妖しく光る、3つのハートを。
あまり、見ては、いけない────。
夜を集めたようなマントがなびき、
それは、黒の王だった。
そう────、
───────目覚めたのだ!!!
"夜の中の闇"がっ……!!!
あるトラヌコが、
心から、叫んだのだった────────……!!!!!
『──もんのすごぉいッッ……:へぇん、たぁい、ニ"ャ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"────────────!!!!!!!。』
────近所迷惑であるッッ!!!
「 ──FHOUUUUUUUUU……!!! さぁ、では、始めようではないか…… 」
──キュピーん!!!
「 ──"せくすぃ"な、"とぅないと"をッッ────!!! 」
夜の王たる彼。
その名は、"ゼッタイ・アブノ・マール"…………!!
──────絶対の変態王である!!!!!!
_(°ω°」 ∠)_三_(°ω°」 ∠)_三 ザッザッ