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プレミオムズ集会③

ツイッターで、かばのサイン入りの

『はぐるまどらいぶ。第1巻』が、

当たるキャンペーンやってます(●´ω`●)+

当然、サインの領域を超えたサインになっております(笑)


1巻を読んでいただいた方はご存知でしょうが、

巻末のアレ……ある意味、すっごいネタバレだよね……(笑)(^ω^;)

みんな? シーッ、シーッ、っよ!?


あ、ツイッターのサイン入りキャンペーンは、

2018年3月5日までです⊂⌒っ´ω`)っチェケラ!


 




─────────────────────────────


   ●本日のプレミオムズ集会●

  

 ✓①地図の修正・改善

 ✓②東方面(ホールエル)の食材調査

 ✓③前回の開かないドロップ品について

 ✓④南方面(ナトリ)、火の玉、光の柱について

  ⑤消息不明の魔法薬剤師について

  ⑥ダンジョン報告(ユユユさん)

  ⑦新人さん(アンティさん)への諸注意(優しく!)


─────────────────────────────



 ……。

 ジャム瓶だと思って開けたら、マナポーションだった。

 ……。


 ────そゆこともあるわよねっっ!!?



熊神「半分終わったから……ちょっと休憩にすっか……その、精神的に……」

姉乳「何いってんの、ジャムぱんが出た時点で、私は休憩してるわよ?」

熊神「おまえな……」

白童「いやぁ──!!! ごちそうさまでしたぁ!!! アンティさん!!! 食器どうしたらいいですかっ!!?」

金娘「あ、ああ、えと、そのままでいいですよ!」


 ユーくんはお腹いっぱいになったみたいね。

 ロールキャベツが何個かあまったな。

 ちゃんと取り皿を使ってくれたので、

 次にまた美味しくいただくことができる。

 ……あ、こっちのお皿使ってないわね。

 これに移し替えたいな……。


 ……シュルルルル


{{ あ、私なのね……ピエロちゃん、夜のお風呂で磨きあげられる覚悟をしといた方がいいわよ…… }}


 どういう意味よ……。

 フォーク形態のイニィさんを出して、

 大皿にあまったロールキャベツを、

 小さなお皿の方に移し替える。

 イニィさん、大きさが変えられるから、いーわよねー!


金娘「おいしかった?」

白童「は、はいっ!!! その、と、とても……!」

金娘「ふふ、よかった♪」

白童「はわ〜〜……」


 よしゃ。

 これでよい。

 大皿にちょっとだけおかずが残ってるのって、

 ほんと、気になんのよね。

 さいごまで、ひとつだけ残すお客さんとかいんのよ。

 実家の食堂だと、馴染みのお客さんなら、

 ガン飛ばしてでも食べさすわ。

 こう、ギラリとにらんで──、


「……──それ、残す気じゃあ、ねッッッだろなぁぁ──……?」


 ……みたいな☆

 あ、こ、コホン……。


萌殺「な、な、クルルカン、クルルカン」

金娘「? なんです??」

萌殺「マジムリならいーんだけどな? そのフォーク、ウチに見せてくんね?」

金娘「へ? その、これ、ですか……?」


 イニィさんのことだよね……。


金娘「えと……?」

萌殺「や、マジかっこいいフォークだから」

金娘「──!! や、やっぱそう思いますか!!?」

萌殺「(……グッ!)」


 おお……な、なんだろ、この湧き上がってくる気持ちは……!

 自分の好きなモンを、認めてもらえた時の、嬉しさだろうか!

 ほっぺにま──ってなるわねっ!!


 イニィさんは本来、大きな十字型の杖だけど、

 フォーク形態の時は、気品のある紫の、きれいな意匠だ。

 サキ、ダイさんと共に、めちゃくちゃ気にいってるわよっ!


金娘「え、えへへ……」


{{ あら、にまにましちゃって……ま、まぁ私も、満更じゃあないかな? }}


金娘「ど、どぞ……」

萌殺「む」


 そ〜〜……っと、マジカちゃんが、きれいな紫のフォークを掴む。

 ? そ、そこまで大事そうに持ってくれるとは……。

 さっきはそれでご飯バリバリ食べてたのに……。


萌殺「む〜〜ん……?」


{{ ……──! 驚いた……この魔女さん、心が読めないわ! }}


 ……えっ。そ、そうなの?


{{ たぶん、魔力が強くて、流路防壁が高いせいね……このマジカって子、見た目とは違って、相当、力のある魔女だと思うわよ。だいたいの喜怒哀楽は見えるけど、考えてる事は、正確には掴めないわね }}


 そ、そうなんだ……!!

 やっぱ、プレミオムズってすごいんだな。

 イニィさんが、心の色を見れないなんて……。


萌殺「……なんか……マジ、不思議な感じのフォークだな……」


 ……! ふふ……。

 ちょっと、からかいたくなってきた……。


金娘「──じつはそのフォーク、1000年生きた悪魔が封じ込められているんですよ?」

萌殺「……、……?」


 ……チラッ。


幼官「わわっ、ど、どうしよ、ジャム……」

玉兎「にょんや? にょんやや?」


萌殺「    」

熊神「……んん?」

姉乳「あら……」

銃侍「ぱちくり」

白童「──え?」


 え、な、なに……。

 なんでそんな、みんな私のほう見んの……。


萌殺「ま、ま……マ、マジ、で……?」


 ぶるぶるぶるぶる……ぶるぶるぶるぶるぶるぶる。


金娘「や……あ、あの……冗談に決まってるじゃないですか! や、やだなぁ〜〜」


 ビカァ────!!


幼官「わ、わ、それどころじゃない、ジャム、ベタベタする……どうしよお……」

玉兎「にょんやぁ〜〜……」


萌殺「    」

熊神「    」

姉乳「ばりばり」

銃侍「なんと……」

白童「え……え?」


萌殺「お、お、お、お、お……お、か、えし、します……」

金娘「え……? は、はい……」


 めっちゃプルプルしながら、イニィさんを返された。

 だから冗談だっつってんでしょ。


幼官「あ、あの……く、クルルカンのお姉ちゃん……」

金娘「え、あ、なにどした……なんで半泣きなのッッ!?」


 どないしたんやッッ!!

 エコちゃんが泣いている!!

 なぜだっ!! 私の前で子供を泣かすんじゃねぇ!!


幼官「あ、あのね……うさ丸ちゃんに、ジャム、たれちゃって……」

金娘「ああ……そ、そんなことか……香りがよくなっていいじゃないの」

玉兎「──にょ!? にょきっとな!! にょっきぃ〜〜!!」


 ばむんばむん。


 あ、うさ丸おこった。

 おお、この子がぷんすかするのは珍しいな。


金娘「あはは、ご、ごめんごめん、冗談だって……ほら、拭ってあげるから、こっちいらっしゃい?」

玉兎「にょ〜〜……にょきっとな☆」


 うさ丸が、ぴょ──んと、私の前の机にとんでくる。

 うわぁ、けっこうベッタリいったね。

 マーマレードジャムだな。


 バッグ歯車の中に、

 熱湯でしぼった、清潔な濡れふきんは常備しているので、

 問題なっし。

 おら、お耳だせや。


金娘「お手」

玉兎「にょき」

金娘「しめしめ……あんた……耳の肉厚、すごいわねぇ……」

玉兎「にょきっと? にょや〜〜……」


 お耳をあったかいふきんで拭かれて、

 うさ丸が気持ちよさそうだ。

 たまにやってやろうかな?


幼官「じ〜〜……」


 ……ん?

 気づくと、エコープルちゃんが側まで来ていて、

 私の席の横に立ちながら、こちらを見ている。

 なんだ、気になんのか。

 ま、うさ丸かわいいもんね?

 ふかふかしてるしなぁ。


玉兎「にょむ!」


 いま、うさ丸は、机の上に落ち着いている。

 ……よし。


金娘「こっちきな?」

幼官「え? ……わ!」


 ぐっ……、よ、しょ……と。


 エコープルちゃんを抱き上げ、膝の上にのせる。

 子供の体温がある。

 ま、ユータ達も、ちょっと前まではこうしてたわね。


幼官「!! ! ……わぁ」

金娘「あら、お姉ちゃんの膝の上はいや?」

幼官「!! ううん!! すっごい好き!!」


 はは、コクられてしまった!

 嬉しそうで何よりだわ?

 私の膝の上のエコープルちゃんから、

 うさ丸はすごく近い。

 ほれ、うさ丸。子供にサービスしな?


玉兎「にょんやにょんや、にょんやにょきー!」

幼官「あはは! ちかい! かわいい!」


 うん、やっぱ子供はこうでなくちゃね?

 淡いピンク色の髪か……伸ばしたらキレイかも。


幼官「ねぇ、お姉ちゃん」

金娘「ん? なぁに」

幼官「なんで、クルルカンなの?」

金娘「……」


 おぅっふ……。

 すごい、直球な質問きたな……。


幼官「わくわく、わくわく!」


 あ、こっち見上げてる……。

 これ……めっちゃ期待含んだ目じゃね?

 どうしよう……。

 子供の夢を壊したくはない……。

 う、うーん……。


金娘「"義賊クルルカンの冒険"には、絵本になっていない、続きがあってね……?」

幼官「!」

金娘「"狂銀オクセンフェルト"と戦った後、"黄金の義賊クルルカン"は、ある女の子を後継者に選ぶのよ」

幼官「──!!」

金娘「──それが、私よ。二代目、クルルカンなの……これ、誰にも言っちゃいけない、ヒミツだかんね?」

幼官「!! !? !!」


 ウインクしながら、茶目っ気たっぷりに言ってやった。

 我ながら、アホなことをしておるわ。

 ん? 膝の上のエコープルちゃんが、

 私の顔と、自分の胸元の、玉……? を、交互に見ている……。

 な、なに、なんなの……?


幼官「すごい……」

金娘「……へ?」

幼官「すごぉ────い!!!」


 あ……。

 子供って、単純ね……。

 うん、良きかな良きかな。

 私の視線のすぐ下にある女の子の顔は、

 とっっっても、キラキラしている。

 ふぅ……。

 これで尊い少女の夢は守られただろうか……。


姉乳「え……マジなの?」

萌殺「ぴくっ」

金娘「はい?」

姉乳「や、"二代目クルルカン"……」


 じ──……。


 え……なんかすごい真顔で見られてるんですけど!

 な、なに!?

 や、やばい! ちょっと調子に乗っちゃったかな……?


金娘「や……そっ、そんなわけないじゃないですか! あ、あは、あはは──……」


 ビガァ────!!!


金娘「──ぅわ! そ、それ、どうやって光ってるの?」

幼官「すっ、すごぉ────い!!!」


 ん???

 ????


金娘「と、とにかく、私が二代目クルルカンであることは、誰にも言っちゃあ、いけないんだかんね? ……ねっ?」

幼官「──わかった! エコープル、誰にも言わないよ!!」

金娘「よぉしよし、たのむわよ──」



初代『>>>ふわぁぁあ……。……なぁんだ、何か、うまいことやってるじゃないの……。ちぇ──、ぼくがあんなに心配したのにさぁ──?』

王冠『────おはようございます。』



 ……──あ、初代、起きたわ……。






(`◔ڼ◔´)すっ、すごぉぉお────い!!!

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『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
(*´ω`*)アラアラ
[一言] あーあ、あー…やっちゃった
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