せーるすじゃない
数話前の"ちびってません"に挿絵追加。
いつも通りの手抜き"かば落書き"です。
( ̄・・ ̄)たれ
豚さんがいる。
ぶうぶう。
可愛い。
豚カツだな。
はっ……!!
いま、思考が、食堂屋の娘一色だった……!!
「家畜がいる……」
拓けた場所に、柵が設けられている。
内に、数種類の家畜。
量は多くない。
「あ、牛だ……」
ステーキだな……はっ!
「いかんいかん……みんな食べ物に見える」
『────正。養分の摂取は可能な食材です。』
「いや、人ん家の家畜、勝手に食べたら、怒られるじゃ済まないからね?」
てか、生きてるうちは、食材じゃない……よね?
くう?
しないよ?
しないからね?
「……そいえば、バーグベア持ってるな……」
こいつはしんでる。
熊肉ハンバーグだな……。
人が住んでいそうな丘にでた。
なだらかな丘。
まぁまぁ見渡せる広さ。
柵は家畜用の他に、魔物用もあるようだ。
森の中だからね。
でも、土地に対して、規模が小さいな。
住んでいる人は、少なそう。
とにかく丘を登る。
……家は、この一つしかなかった。
ここなんだろうか。
呼び鈴ないなあ……。
『────ベクトル指数が不安定です。』
「おい、仮面しっかり!」
ここまで来て、わかんないとか言うんじゃないでしょうね!
ていうか、この仮面あやしすぎる!
首元にでも、気軽につけてて良いもんじゃないわ……。
左右の歯車を、そのままバッグ歯車にする。
格納! 歯車サンドイッチ!
ガサッ!
はっ!
後ろかっ!?
「誰!?」
「わっ!」
こ、子供……?
「ばばばばーちゃ────ん!!!! 知らない人がいる────!!」
ば、言い過ぎよね?
ドア、バ────ン!!
「なんじゃ────!!!! うっさいこだねぇ────!!!!」
ばあちゃん、怖すぎよね?
「……あんた、こんなトコに何のようだい」
「あ……その」
ばあちゃんの勢いに、のまれちゃったじゃないの。
「お、お手紙です……」
「ハァ!? アンタ、私を馬鹿にしてんのかい!」
「え、ええええええ」
「だいたいアンタ、ずいぶん若いねぇ?」
「いや、その」
「その歳で、"郵送配達職"の真似事かぃ? ……あ、あの職は、ずいぶん前に廃れたんだったねぇ……」
「え? れた……? ちがあの」
「ああん! さっきから煮え切らない娘だねぇ!!」
「ばばばばーちゃん?」
「どしたの? ばばばばーちゃん!」
あ、子供2人いたんだ。
「こんな奥地に、手紙なんて書くヤツはいないよぅ!」
「あ、いやでも……」
「まったく……。じゃあ、誰宛なんだい?」
「あ、はい。バスリーさん、という方は、いらっしゃいますか?」
「ばすりー?」
「ばすりー?」
うん、バスリー。
「…………なんで」
「? はい?」
「……誰からだい」
「あ! えと、ごめんなさい。誰かはわからないんです……」
「はぁ!?」
「ひっ! いやあの私、手紙を預かっただけで……」
「どんなやつから!」
「え、あのっ、えとっ、か、仮面をつけた人から!」
う、嘘は言ってないもん。
預かったっていうか、やさがししたって言うか。
でも、仮面をした人から手紙って、そうとう怪しいよね。
また怒らすかな……うう。
「……そんな、はずは、ない……」
……ん?
「あの?」
「そんなはずはないんだ!!!」
「きゃッ!」
いきなり大きな声ださないでよ〜〜!!
「帰っとくれ!!」
「え、ちょ!」
バタン!!
…………。
うおおマジか。
難易度たけぇ〜〜〜〜!!