マール服飾店へ行こうッ! さーしーえー
Twitterで、アンティとガルンを
描いてくれた人がいて、
「やば!!」って叫んだ嬉しさヽ(`Д´)ノ
……幸せか。
いいぞ、もっとやっちまいな!(ノ≧∀≦)ノ
てかみんな描いたらよいのだ(´-` )+
資料はみてみんにあり!!(笑)
四大都市の中で、西に位置する街、ドニオス。
その街の貴族である、この私こと、
"ミレニー・ササ・ハィハィ"は、
かつて、感じたことの無い恐怖と、
戦っていましたの。
「私……この魔境から、生きて帰れるでしょうかっ……!?」
くっ……
私は、今から行かねばならない……!
ドニオスに残りし、欲望の魔境────……!!
────「マール服飾店」に……!!
ごく一部の貴族階級しか知ることのない、
秘密の肌着販売店……!
それが、「マール服飾店」ですの……!
ふ、私は幸運だったわ……
2年前、16歳の誕生日に、
トットトお母様に連れられて、
あの神秘の存在を、知れたのだからっ!
きめ細やかな優しい肌触りの繊細な布地……!
繊細で、神々しささえ感じられるレース……!
そしてそれらを、大胆に断ったスリット……!
そう……それはもう、魔の芸術品……!
意中の殿方が見れば、即ノックアウト……!
その存在を知る者達は、羨望をもって、
あの魔境に眠る肌着たちを、
こう呼ぶのです────……!
……──"約束されし勝利の肌着"と──!!
しかし、神はあの秘宝を、
試練なしでは、与えはしなかったのです……。
16歳、大人のレディに憧れのあった私に、
トットト母様は、こう言った……。
「ミレニー……よく覚えておきなさい……。この店で手に入る肌着は、世界を手に入れる力を持っているわ。でもね……その番人の存在を、忘れてはいけないの……」
「ど、どうゆうことなのですか、お母様ぁ……」
「この店には、いるのよ。身も凍るような、"変態"、がね……おおおぉぉ……!」
「……へ、へんたい?」
「……トト奥様、ミレニーお嬢様、私の後ろから、少し覗くだけにするのですよ……?」
「ヨムカ……頼みます。この子に、世界の厳しさを教えたい」
「……奥様のためならッ……!」
「まぁ……ヨムカ」
「ちょ、お母様ぁ……?」
その後、
お母様とウチの執事の関係を怪しんでいた私は、
完全に、"アレ"の不意打ちをくらうこととなる……。
へ、変態は、今もここにいるのですわ……!
「で、ですが……ぜったいに……手に入れなければ……!」
コミック・ス・マダーン様とお会いするのは、
はやくも、もう明日の夜……!
それまでに、
私には、"武装"が必要ですわ……!
「なのにィ! お母様ったらぁぁ!!」
今、ドレッドお父様は、
珍しく、邸宅にいないのです!
いつもは仕事場で干されているのか、部屋の中で、
同じことばっかいってるだけですもの……。
「あいつらがやってる事は今世紀最大のゴミだな」
とか、自分より優秀な部下のことを馬鹿にして……
娘としては、恥ずかしい限りですわね……。
若い頃にたてた武功も、
今の、逆さオニオン姿の前には、
霞んで見えますわ……。
その残念お父様が、珍しく外出している!
もう、今日しかチャンスはないのです!
なのに、お母様が、ヨムカを部屋から出さない!!
────もう、お母様ったら!!
他に、この店の存在を知る使用人はいないのに────!!
「…………いくしか、ありませんわ──!」
明日にデートを控え、
意をけっした私は、
こっそりと、部屋から抜け出したのですぅぅぅ───!!
んで、今。
目の前にあるは、神秘の生まれる場所、
──"マール服飾店"。
「う、う、う……こわいですわぁ……」
アレを、初めて見た、
16の娘の気持ちが、わかるでしょうか……。
悲鳴と共に、
世界の常識が、こっぱみじんに、破壊されましたわ……。
「ま、まず、中の様子をうかがわねば……」
18の貴族の娘がやるには、どうかと思いますが、
コソコソと、壁づたいに、
お店の周りを探りますわ……!
──、──! ……!
─────ぉぉぉ!!
{{ ──、……!? }}
「──! ここ、壁が薄いですわね……」
中の声が、少し聞こえますわね……。
敵の情報を、少しでも得たいですわ!
は、はしたないとは思いますが、
お店の壁にハンカチを当てて、
耳をそっと、近づけることにしましょう……。
そぉ〜〜〜〜……ぴと。
「いやぁ〜〜はっはっはっはっは! 良く似合うじゃなーい! イニィさーんっ!」
{{ そ、そうかしら…… }}
「──フォォォオオオオオ!!! 素晴らしい……すばらしいのであるッッ……!! この、あどけなさの中に内包された、えくすたすぃぃいッ!! これぞぉ、"約束されしセクスィー"!!! 素晴らしいのであァァアるぅぅぅッッ!!!」
────バッ!!
驚きのあまり、壁から耳を離しますッッ!!
「……ば、ばかなッ……!」
じょ、女性の声がしましたわッ……!
しかも、お二人もっ……!!
そ、そして、あの忌まわしき、雄々しき叫び声は!!
「あ、あの"悪魔"の元に、2人も"女性"がいるですって……!?」
そんな……そんな、ことがッ……。
ありえない事態に、ほ、放心しながら、
フラフラと再び、壁に耳を当てますわ……。
……ぴ、と……。
「いやぁ〜〜、ホント、アブノさんは見てくれも心も変態だけど、服えらぶのは超うまい変態よね〜〜!」
{{ ちょ、ピエ……そんな事言ったら怒られ…… }}
「よ、よすのである、姫よ……照れるではないかッッ!!」
{{ ……なんでこの人、流路だけはこんなに綺麗なのぉ…… }}
────バッ!!
「──変態に、服をコーディネートしてもらっているッッ!!?」
そ、そ、そ、そ、そ、そんな事が、可能なのですか……!?
いま、壁の向こうから聞こえた女性の声は、
いくぶん、私よりか、若く聞こえました……!
そんな、うら若き乙女たちが、
あの、ほぼ全裸の変態にッ、服を選ばせる……!?
そ、そんなこと……
ドラゴンに枝切れで挑むようなものですわ……!
ハンカチは落ち、
身体はどしゃり、と、地面に崩れます……。
ドレスに、土がついてしまったわね……。
信じられないわ……あの変態を前に、
堂々とコーディネートを頼める女性が、
存在するなんて……!
な、なんてことなのッ……!
一般市民の教育では、
あのような変態に立ち向かう、
勇気と知恵を養う事が、
可能なのでしょうか……!?
わ、わたくしだって、今まで、
貴族としての、様々な教養を、
身につけてきたというのに!!
あ、あんなに滑らかに、
変態と、会話できているなんて……!
「く、くやしいですわ……、な、情けないですわぁ……!」
恐らく、私より年下の乙女が、
あの変態に、遅れを取らないなんて……!
わ、わたくしは、いったい今まで、
何をしてきたというの……?
「こ、こんなことが、こんなことが、あってたまるものですか……! 」
う、う……た、立ち向かわなければ……!
貴族の誇りをかけて……!
うら若き乙女たちでさえ、
変態と、わたり合っているというのに……!
ぐぐぐ、と、立ち上がろうとして、
しかし、ドレスの裾を踏み、
ゆらりと、壁の方へ、
バランスをくずしてしまいます。
汚れた壁に、私の耳と頬が、
再び、あたりました。
──ぺたっ。
{{ あのぉ……"ぱーぷるぱんてぃ"以外の色は、無いのでしょうか…… }}
「……むぅ? "約束されしセクスィー"よ……あなたは、ライスにジャムを塗って、食べるというのであるか?」
「……なに言ってんの? アブノさん……」
{{ やっ、やっぱいいです…… }}
「あ、ねぇ! 私の、その……」
「? "ごーるでんぱんてぃ"の事であるか?」
「くっ、口に出すんじゃないわよっ、恥ずかしい!! その、もっと地味な色のやつ、なぁい?」
「……ふ、やれやれ…お戯れが過ぎるのであるな……姫に似合いし運命の色など、あれ以外、存在せぬよ……」
「てめ……! 他の売る気ないわね……?」
────。
「そ、そんなッ……!?」
もう、壁から顔を離す気力もありません。
そう、彼女たちは、もう、
とっくに、手に入れていたのだわ──……、
──"約束された勝利の肌着"を──……!!
「……、……」
がくがくと、震えがくる。
わ、私は、ダメですわ……
考えたら、あのような変態に、
私の肌着の好みの色や、形状など、
伝えられるわけがない……
私は、負けたのね……
この、神の用意した試練に……。
壁に直につけている頬は汚れ、
地べたに座ったドレスは、砂にまみれているでしょう。
ふふ……負け犬には、相応しい姿だわ……。
コミック様……。
……ぺたん。
「あ!! そだアブノさん!! ちょっと見せたいものがあるのよ!! ちょっと奥の部屋いい!?」
{{ ピエロちゃん! それってまさか! }}
「むぅ!? ……姫からのお誘いなど、珍しいであるな!! もちろん馳せ参じるのであるッ!! いかようなものかっ!!」
「ふふっ……"エルミタージュの馬車"、と言えば……わかるかしら──?」
「───!? な、なんと……ッッ!? ……よもや……、完成していた、ので、あるかッ……!?」
「……刮目せよ、変態」
「は、ハハァ────!!!!!」
{{ え、ちょ、うわ、土下座のまま移動するんですか……ちょ }}
ギィィィぃぃ、バタン!!
───────!!?
私の目に、光が、戻りました────!!
変態が──……"奥の部屋"に、引っ込んだ────!!?
これは───、最後のチャンスなのかもしれませんっ!!
土まみれのドレスを持ち上げ、
しっかりと、立ち上がります!
今日、私は充分な資産を持ってきました!!
変態のいない間に、お店を物色し、
少し料金より多くていい!!
お金をその場に置いてゆけば────!!!!!
今しか、ありませんわ────!!!!!
だだだだだだだた────!!!!!
かつて、私にトラウマを刻んだ扉!
しかし今、愛のために!!!
躊躇なく、開けますわ───!!!!!
せぇ───のぉ──────お!!!!!
バタァァァァ──────────ン!!!!!
「────え?」
{{ …… }}
「あの……」
{{ い、いらっしゃいませ…… }}
魔境にいたのは、
可愛らしいおべべを着た、
魔族の女の子でした。
( ✧Д✧) カッ!!










