オーバーレディ さーしーえー
私が──……
ヨロイの力を 引き出せてない?
そうだね
王の仮面はね きみの安全を考えて
完全な姿に なれないんだ
……
このヨロイは 私を喰おうとしてる
私のことが 嫌いなんだわ
そんな力を どうやって……
本当に そう 思うかい?
え?
その黄金の龍は 今まできみを
害したことなど あったかい?
それは……
この胸の装甲や
時限結晶があるから……
こうは 考えては いけないかい?
その龍は 心からきみを
"大切"に おもっていると
なにを……言ってるの?
ぼく達はまだ
このヨロイのチカラを
引き出せてはいない
でも 少しだけ そのヨロイは
真の姿を 見せてくれたじゃないか
それって まさか……
あの時の……!
ぼくはね わかるんだよ
いまだからこそ わかる
ぼくと その龍の気持ちは 同じさ
な ん……
ねむっているのは
白き者だけじゃ ない
その龍もまた ねむっているのさ
……
きみは そのヨロイが こわいかい?
恐ろしくて たまらないのかい?
……おそろしい?
そうね……
こんな けったいなヨロイは
なかなかないわね……
……
さいしょに着た時にね?
こいつのせいで おもらししたのよ
ごっ……ご愁傷様……
てゆーか 見た目が クルルカンだし
ヨロイなのに おへそが 丸見えだし
背中とか パッか──んって開いてるし
…………はは
でも とうとう ここまで
私を 守りきってくれた
……こたえを きいてもいいかな?
"おそろしいかどうか"?
……ふふ くやしいけど
愛着があるわ とてもね
……それで いいじゃないか
なら たのんでみなよ
"たのむ"?
ぼくも 偉そうなことは言えない
なにせ その"龍"の名も 姿も
なにも わからないのだから
……"龍の名"……
でも たのむよ アンティ
そいつの魂は 確かにきみを
大切に思っている
だから 呼びかけてやってほしいんだ
……ヨロイに……?
ぼくらはね いつでも
きみのために 力を使うと 決めているのさ!
だから たのめ! ねがえ!
たよってくれ!
わたしが────……
そう──きみが!
『────>>>願うんだ:レディ:アンティ!。
その"黄金の想いから生まれる願い"、
それこそが!!
きみを"限界を超えし乙女"
たらしめるのだから──!!!。』
黄金の王は掻き消え、
魔王が、天を塞ぐ白を殴った。
飛び散る白塊の中に、
一つだけ、紫の輝きがある。
2つの羽根が生えた、結晶だった。
このままじゃ、無くなってしまう。
私は、ガルンの背中を蹴った。
{{ ──、───、───!!!!! }}
優しい悪魔の声は聞こえず、
魔王の頭上で、手を伸ばす自分がいた。
下から、憎悪の視線を感じる。
音は、聞こえない。
周りの白も、光りだして、
何か、すごい力が、私を包もうとする。
私は、消し飛ぶかもしれない。
もう少しで、手が届きそうな時、
金色に光る、自分の手を見た。
眩い光の中、確かに見えたその黄金に、
私は、語りかけてみようと、思った。
……──これが、さいごかも、しれないから。
……。
あのさ、
正直さ。
今もアンタのこと、よく分かんない。
いきなり人のこと喰うし。
今も、甘噛み状態だし。
へそはスースーするし。
背中もスースーするし。
内側は生肉だし。
削いで焼いてやろうかとも思ったし。
そんでもって、
やっぱ、へそはスースーするしさぁ。
……でもね、
いま、ちょっと、
ここ一番の、時なんだわ。
今まで、
勝手に守ってもらってて、
勝手なお願いなんだろーけどさ……、
……────私のこと、守って、くんないかな?
「……、……──たのむよ…… 」
" ──ギャウ! "
金
翼 娘
矢 去 り
ば せ に 伽 は 火
お 白 ね と か り 夢
ま れ と 瑠 ま ば う し
卯 か に し 龍 と が
な さ ら れ 促 と ゆ 加
⚙ 限 定 解 除 ⚙
雪 が 照 よ 画 う れ し
猫 唯 桜 幸 友 ら 理
時 ね も う 王 誘 め 蓮
良 新 能 ね れ れ め
優 ご て 名 ら み
ゆ か ん
き ね
と
『 アンティ・クルル 』
▼▼▼
『 ク%Rカン# 』
───ォォオオオ、オオオ、──────… … … !
───ォォオオオ、オオオ、──────… … … !
───ォォオオオ、オオオ、──────… … … !
瞬きの、超越者が、いた。
後光で、姿は見えない。
いや、彼女には、見えていた。
{{ うそ……でしょ }}
『──ガルン……ガルンガルーゥウウン!!! 』
紫に、全ての白は集まり、
光を過ぎ、金となった。
魔獣は、本能で、悪魔をかばった。
───ォォオオオ、オオオ、──────… … … !
───ォォオオオ、オオオ、──────… … … !
───ォォオオオ、オオオ、──────… … … !
『 おおおおおおおるるるるああああああああああああああああああああああ!!!!!!! 』
黄金姫が放ったのは、
まるで、星を貫くような────。
闇は、音もなく、消え失せた。
『────>>>レディ&ジェントルメン。
ここまで来てくれた:きみ達に、
いーい事を:教えてあげようかな?。』
『────>>>三枚目のさーしーえーは、
みてみんで拡大表示すると……?
おやおや:これはこれは。
やんちゃなレディだねっ!。』
『────>>>おっと:ソーリー?
そろそろ:タイムリミットのようだ……。』
『────>>>GOOD BYE-GOOD BYE──!!
"超越の目撃者"たちよ──……。
また、会える日を夢見て……!。
─ザザ、─ジジ、ジジジ────……ブツッ。』










