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0になるまで 中編 せーいーふーくー

Twitter覗き見てたら、

ファンアートに色塗ってくれてはる人いるなぁ……!

アンティきんぴかになってた!

すげっ!

(ノ≧∀≦)ノ(ノ≧∀≦)ノ(ノ≧∀≦)ノ+

 


 キーン、コーン、カーン、コーン……。


 さて……。


挿絵(By みてみん)

「ん────────……どしょかな……」



 生徒会の、知らん先輩に、

 呼び出されてしまったわけだけども……。



「カネトキ……金時(かねとき)先輩、か……」


 なんか、変な名前の人よね……。

 "タイムイズマネー(時は金なり)"?


「あーアンティ! まだいたの!? ちゃんと生徒会室、いきなよ?」

「! 香桜子(かおこ)……」


 太陽が傾き出す教室。

 気づくと、彼女と私だけだった。

 オレンジ色が強くなる教室で、

 まるで、切り取られた、思い出のように。

 彼女は、笑う。


「……あれ? もうこんな時間……?」

「もうみんな、帰っちゃったよ?」

「え……ああ、そうね……」


 ……そうだったかな?

 私、その間、ここに突っ立っていたのかな?


「先輩、待ってるよ」

「……あ──もう、わかったわかった。行きゃ──いいんでしょ行きゃあ……勝手に呼びつけたんだから、30フヌくらい待たせといてやれば……いや、1ジカは待たしてるか……?」


 やっべぇ……

 もうこんな時間経ってんの……

 超待たせてんじゃないの……?

 あわわ、あわわわ……。


「?」

「……? 何よ香桜子(かおこ)……キョトンとしちゃって……」


 可愛く首ひねっちゃって。

 この子、目ぇまん丸だわ。



「 ── "ジカ"? "フヌ"? 何いってるの? アンティ ── 」


「えっ……? 」



 ……。

 ……!?


 あ、れ……。

 なん、で……いま。


「……30"分"、……1"時間"」

「はい、正解。なぁに、急に。最近、そういう風に言うのが流行ってるの!? さっきまで普通に言ってたじゃん〜〜!」

「! ……そ、そうよね……」



 時間の……単位を間違えた(・・・・・・・)……?

 な、んで、そんなこと。

 バカみたい。

 なんでこんな、自然に……。



「だいじょうぶ! さっきの居眠りの事じゃないと思うよ! 100ぱーせんと、かおこが保証します!」


「……100"パーセント"……」




 "────分析完了。

 衝撃吸収率:82パセルテルジ。

 サスペンション機構の改善を提案。"




「!?」



 いま、頭に浮かんだ声──!

 誰、だっけ……?


 ……ああ、ああ、なんなのっ!?

 この、昔、確かにきいた歌の……、

 題名(タイトル)が思い出せない感じっ……!



「…………ねぇ、アンティ。お願いがあるの」

「う、えっ!? な、なにっ?」

「これね……先輩に返しておいてほしいの……」

「え……?」


 スッ……



─────────────────────────────

 かおこから、2冊のノートを受け取った。

 彼女のノートではないようだ。

 教科名が書いてある……▼


 『数学』『化学』


 1年A組 黄野 金時

─────────────────────────────



「これ、カネトキ先輩の……」

「うん……昔のノート、借りてたの」

「! えと、キノ、カネトキ?」

「ちがうちがう! " おーの かねとき "」

「……"おうの"、でしょ?」

「ふふ、その先輩って、あだ名、すごい多いんだよ? キントキとか、金ちゃんとか、色々……」


 確かに、いじりやすそうな名前ね……。


「……わかった。返しとけばいいのね?」

「うん……ごめんね。もう、自分では返せないの」

「……?」


 なんで?

 どゆこと?


「頼んだよ……アンティ……」

「え、う、うん……」



 寂しそうに、香桜子は笑う。

 まるで、切り取られた思い出のように。

 優しく、切なく、笑った。





「あ、れ……?」


 オレンジの光さす廊下に、立っていた。


「……ッ!?」


 いつの間に出た!?

 いま私、教室に……。


「…………おい、アンティ・キティラ」

「いっ、はいぃっ!?」


 いきなり後ろから呼ばれ、

 ガバッ! っと、ツインテールごと、

 顔を回転させる。


 しゅぱぁん。


「……」

「げ……」


 銀我(ぎんが)先生の顔面に、

 ゴールデンソードが叩き込まれた。


 しぬる。


「……まだ生きていたいです、先生……」

「私もだ……振り向く時は、気をつけなさい」

「ズミマセン……」


 おお、厳しさの中に光る、慈愛の心よ……。

 神は、我を救いたもうた……。

 てか、よくあんな、たっかい位置の顔に、

 我が聖剣は届いたわね……。


「……それは、黄野金時(おうのかねとき)のノートだ」

「え? あ、はい。返しに行くところなんです」

「……そうか」


 ……なんでわかって……ああ。

 化学の先生だもんな。

 え、でも、これって、

 先輩が一年生の時に使ってたノートだよね……。


「……黄野金時(おうのかねとき)に伝えておけ。明日の生徒会の集まりは、私と、戸橋(とばし)香桜子(かおこ)だけだと」

「……! は、はい、わかりました」


 ……ギンガ先生、人のこと、

 フルネームで呼ぶのが、クセなのかな……。


「……用事を済ましたら、速やかに下校しなさい」

「わかりました! さようなら!」


 長髪のダンディが、去っていく……。


「われ、生還せり……!」


 はよ生徒会室行って、ノート渡して逃げよう……。




制服アンティを描きたかっただけだろって……?

はっ! 他に何があるのだっ!( ✧Д✧) カッ!!

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