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かっとべっ! アンティ! さーしーえー

こわけでごめぬ<(_ _*)>。



 "反射速度(クロックダウン)"と、"眼魔(ガンマ)"が発動してる。


 "くろいかみなり"が、空中を、かきわけて(・・・・・)くる。


 まるで、黒い、龍だ。


 くねくねと、空に道を作っていくみたいに。


 私、かみなりに打たれたことなんて、ない。


 私達を、追尾、しているみたいに、みえる。


 あれ、よけられるのかな。


 何本もの、黒が、私達に、吸い寄せられる──。



─────────────────────────────

 >>>────耳、────目──!

─────────────────────────────


『────把握。積層アナライズコーティング。』



 私の身体の耳や、目が、

 たくさんの透明のカードで、覆われる。

 でも、それだけじゃあれは─────────。




 カッ──────ゴゴゴゴぉぉおん!!!!!




「──────ッッッ!!!」



 すごい、音がした。





 ───……。


 ───……。



「────……?」


「……大丈夫? ピエロちゃん」


「!? イニィさん? 今のどうなったの?」


「うまくいったわ」



 アレッ!?

 さっきの黒い雷はっ!?

 ど、どうやって……!?


『────鼓膜:及び眼球の保護を確認。イニィ・スリーフォウ、あなたは大丈夫なのですか。』


「あら、心配してくれるの……ありがと。大丈夫、悪魔の身体って、けっこう頑丈らしくてよ。目は、元々無いからね」


「えっ! えっ?」


─────────────────────────────

 >>>同属性の魔法だから

   誘導ができるのか!

   "避雷針"……とは違うかな?

─────────────────────────────


『────賞賛。歯車の消費を抑えたい現時点で、非常に有効な防御です。』


「えっ、ひら……えっ」


「! ……またくるわ」


「えっうわわっ!」



 ……──ガルルルルロロロロォォォ──……


 バチバチチチチ……キキキキ……!!



「片腕を自由に使いたい。手首に掴まれる? ピエロちゃん」


「そ、その細腕で、大丈夫なの!?」


「悪魔なめんな」


「はい」


 ────ガシッ。


 空中で、お互いの手首と手首を、掴む。

 ……こんな高さで、

 サーカスの人でもやらないでしょうね。

 あ、そういやサーカス見たことないや……。


「杖よ──」


 ──ヴォォオオオオン──……


「時空球!?」


「さっきはギリギリでしたが、今は余裕があるわ」


『────きます。』


「──ッ!」



 バリバリ──……カッ──!!!



 うわっ…… …… ……!?



 ヴォオオオオンッッ!!


 ────ゴゴゴゴぉぉおん!!!!!



「!?」


 ま、まがった(・・・・)──!?

 黒い雷が、時空球に吸い寄せられるように、

 クイッって、曲がったわ!!

 私達に当たらず、後ろに流れていく。

 魔法の流れを、曲げたってこと!?


「すっご!! すごいね!」


「この力で、防御に立ち回る日がこようとは」


「あ、いっつも殴ってそうだもんね」


「……ピエロちゃん、落とされたいの?」


「イニィさんそんなコトしないもーん」


「…………」



 ────ガルルルロロオオオオオオォォォンンンン──……


 バチバチバチバチチチチ──……!!



「「!!」」


『────告。ガルン:闇魔法系の再充填を開始。流路が先刻より活性化。』


─────────────────────────────

 >>>アンティ 眼魔で見えるかい!

   あれ 量がくるよ!

─────────────────────────────


「──っ! 見えてる……! イニィさん!」


「……正直に言うと、両手が使いたいのですが……そうも、言ってられませんか」


「あ……私、攻撃しなきゃ……」


「アレを防げば、しばらくは攻撃がないかもしれません。今は防御を──」


「……でも」


 ……それは、騎士としての経験……かな。

 でも、イニィさん。

 ガルンの、足元、見て。

 "くろいあな"に、繋がってる。

 あれ、無尽蔵の、魔法なんじゃないかな。

 多分だけど……ガルンのやつ、

 疲れたりなんか、しないよ……。



 ────ガルルルロロオオオオオオォォォンンンン!!!


 バリバリバリバリバリバリ────!!!



「──!! 数がっ!!」


 ! おおいっ!!

 20、は、あるっ!!


「くっ!」


「──!」


 イニィさんが、やばそうだ。

 片腕で杖を支えてたら、間に合わないかも。


「──……」


 バシッ──、


「!? あなたっ!?」


 繋いでた腕を、ふりはらった。


「──ふせいで(・・・・)!! こっちは何とかするっ!!」


「──!! くっ!」


 イニィさんが、両手で杖を持ち、

 私の身体が、落下しはじめる。


 歯車は……ちょっと、身体を支えられるだけは、ない。


 ────────イチか、バチかだ。



『────アンティ!』


「クラウン。炎! 身体を支えて!」


『────! 予測展開。』


 きゅううううううんん………!!!


 歯車が、いち、にい、さん、よん……

 ……よんまいか。


 下を向いている、私の背中に、セットされる。


『────アンティ。今は、燃料となるものが、ストレージに、ほぼ存在しません。かなりの"カーディフの火"を損耗します。よろしいですか。』


「やっちゃえやっちゃえ。このままだと私、真っ暗闇に、真っ逆さまよ?」


『────愚問認定。謝罪を申請。"白金の劇場幕"にて、頭髪を保護。』


「──あんがと。思いっきりやんな」


『────レディ(準備完了)。ご武運を。』



 ────あら、気のきいたこと言うのね。





 上から、バリバリと音がして、

 イニィさんが、まっくろな雷を、さばききる。

 ──こちらを、見た。



「アンティ……!!」



 あ、口の動きで、わかる。


 名前を、呼んで、くれている。



 ……だいじょぶ。


 こういう時のクラウンは、


 すげぇ、頼りになるから。




 暗黒の、地面が、せまる────────。





『────概念構成完了。酸素注入。デバイス:起動します。』


 きゅううううううおおおおおおんんんん──!!!




 ────ごぉおおおおおおおおおおお!!!




 ────────。







「……まったく、そんなことができるなら、初めからやればいいのですわ」



 ────ゴォオオオオオオオオ────!!!!!



挿絵(By みてみん)

「もっと、絵本の天使みたいに、飛びたかったなぁ」



『────飛行デバイス:"カーディフブースト"を登録しました。』





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― 新着の感想 ―
諸説ありますが、キリスト教によると、最高位天使セラフィムは基本的に全身が常に燃えてるとのこと。勿論、翼も。 道化師は天使だった…?(なんでそうなる
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