よくある おはなし さーしーえー
※注意 このお話の最後に、
はぐるまどらいぶ。いちの
ごみやろうの挿し絵があります。
あんまり見つめないでください。
((((;゜Д゜))))
むかぁし むかし
ある ところで
なにもないじめんに あながあきました
まっくろな あなでした
たまたま それをみつけた ひとが
そこに すんで
まいにち あなを はかりました
くろい あなは
つぎのひには ばいのおおきさに
その つぎのひには また ばいのおおきさに
ひろがって いきました
あなが いえよりおおきくなって
きょうふを かんじはじめたころ
あなから たくさんの かみさまが でました
ひとは いえをすて たすけを よびました
たくさんの ちからもちたちが
くろいかみさまと たたかって
そのあいだにも あなは ひろがりました
みんなが とても くるしんでいるとき
まじゅつしたちが しろいふたを
もってきたのです
みんなが これはなんだと ききましたが
まじゅつしたちは おしえませんでした
でも あなを ふさぐには
ふたをするしか ありません
しろいふたは おおきく
はこぶだけで
なんにんものひとが しにました
すべてをかけて みんなは
くろいあなに ふたをしました
まじゅつしたちは
しろいふたに
せいなる じゅうごの じゅうじかをさして
くろいあなを おさえました
でも じゅうじかは ひとつ こわれました
まだすこし ふたが うきます
しかたがないので まじゅつしたちは
ふたのうえに おもい おおきなおしろを
たてることにしました
おおきな おおきな おしろでした
なんとか ふたをおさえつけたとおもったら
その りっぱな おしろをみて
たくさんのひとが あつまってしまいました
まじゅつしたちは とまどいましたが
あっというまに まちが できてしまいました
しかたがないので まじゅつしたちは
おしろにすんで あなと ふたを
みまもることにしました
やがて まじゅつしたちは
みなに おう と よばれるようになりました
みな よいひとで まじゅつしは
みんなのために がんばろうとおもいました
でも しろいふたのちからは
すこしずつ よわっていたのです
くろは すこしだけ おしろにもれて
まじゅつしのからだに はいってしまいました
やがて まじゅつしの こどもには
くろいかみさまの ちからをもった
こどもが うまれるようになりました
まじゅつしは まちのために
そのこどもたちを
ひとりのこらず
ころす きまりを つくりました
「────……」
「……君は、あの"木クズ"から、こう聞いたはずだね?」
「────」
「君の母は、城の女中で、昔、自分が射止めたのだと」
「────」
「もちろん、うそだ。アレは君と血は繋がってない。髪の色で、わかってたよね? 考えないようにしていたのかな?」
「────」
「君は、デブが一番好きだった女を殺して産まれたんだ」
「────」
「僕は、デブの二番目の女から産まれたんだよ」
「───、あ─……」
「 君は、殺処分される予定の、王女様だったんだよ 」
「───う、あ───」
「 なァ──? "お姉ちゃん" 」
短く、むなくそ……ごめぬ……
ふたつは乳首やよ(つд⊂)










