黄金理解。さーしーえー。
やっぱり、わからん。
よく、わからん。
そうだよ、今だって───。
コンテニューしますか?▼
▼ はい
いいえ
─── 原作:『 はぐるまどらいぶ。』
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HAGURUMA- ❂ -DRIVE
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黄金の、彼女の周りを。
天を支える、柱のような。
砲身たちが、顕現せしめる。
冠と、面が、
王の、照準補助デバイスを、
王自身に、乗っ取られる。
『────ふぅ──☼』
冠は、この緊急時に、
しかし、やれやれ、という、ジェスチャー。
面は、窘めない。
『>>>──" クマさん お手々 " は、
>>>もう、とっくに、
>>>卒業、だねぇ──』
" ベア―クラッチ "。
アンティ・クルル専用の、
視覚野 補助デバイス である。
このデバイスが起動した際、
アンティ・クルルの仮面の前には、
およそ10枚ほどの、
細長い、ガラス片のような、
ウィンドウ が 展開され。
彼女の顔を、覆い隠す カメラ・アイは、
全方位の視覚を、拡張・増強する。
その様子が、クマの両手に、
顔を掴まれているように見えるから──、
このデバイスは、
" ベア―クラッチ " と、名付けられた。
しかし、今。
それは、果たして────。
『>>>──はっは。
>>>クマさんの、お手々は──、
>>>" 黄金 " には、光らない。
>>>クマさんの、お手々は、
>>>7対、──14枚も、
>>>ありは しない。』
" クマさん " は、"彼女"が。
はじめて、たたかった、強敵だった。
とても、印象、深かった から。
だから、たぶん──" 肖った " 。
さいしょの、チカラの、象徴に。
誰かを守れた、思い出に────。
でも、
今。
彼女を、その、仮面と、王冠ごとを。
包み込む、ソレは、もはや、
ケモノのツメ、など とは──、
そう、形容、できるだろうか?
もはや、それは────。
『────……" 天使の目隠し"☼』
『>>>ずいぶん、ロマンチストじゃないか』
黄金に光る、羽根に、包まれる、彼女が。
その空間の、コントロールを
掌握するのだ。
──まちがっちゃあ、いけない。
" つかみとる " のは────、
────" 彼女 " だ。
輝いていない、ところなど、なかった。
「 金さじ が、、、ひかってる── 」
彼女の、過去を知る、彼らは、信じられない。
彼らは────" 今 "を、知らなかった。
「ぁ……、な、なんだ……? あの、流路……!?」
「ぃ……イナビカリ、みたいだ……、……!」
「あれが……本当に、" 魔無しちゃん "、なの──?」
『────GOLD:LINE / OVER:RIDE──//☼』
黄金の義賊の少女の、身体に、
無数の、金色の、流れが、
迸っている。
それは、血液。
それは、頭髪。
それは、稲妻。
それは、光翼。
それは、奔流。
それは、掌握。
それは ─── " □□ " 。
「 こ め ろ 、ク ラ ウ ン 」
『 ────レディ☼ 』
光の道に、身体中を蹂躙された、
彼女の姿は、
同級生にとっては── 想像できない事だ。
はじめて見る、彼女の、魔法。
はじめて見る、彼女の、本当の、チカラ。
「 すげぇ・・・ 」
「 神さま、みた、ぃ 」
天に伸び行く、円の複柱は、
その黄昏で、神殿の央に立つ、
神格を思い起こさせた。
こわささえ、あった。
きょうがくが、とぎれない。
なにも、ないと おもっていた、
あの子の、からだじゅうに──、
はしる、チカラ は、
──── はたして、マホウ か。
神秘に流るる、光の仮面が唄う。
『>>>この弾丸なら、劈くはずさ』
────" 竜と、竜のチカラは、反発する "。
カネトキだって、その事を、理解していた。
アンティの、金色の歯車の環の、
格納に、及ばなかったのは、
おそらく、" 生きている竜 "、だからだ。
真実が、どうかは、わからない。
ただ、アンティは、もう、
" そのように "、認識、してしまっている。
黄金龍の、チカラなら、
紅黒の、竜モドキのチカラなど、
無理やり、押し通せる やも しれない。
ただ、もし、それでも──。
王の、消耗を、防ぎ、
確実に、" 射殺す "、ならば────。
光の冠が、呼応する。
『────すべて:" この世界 " 由来の:
────弾丸です ☼
────大判ぶるまい:ですよ──☼』
それは、弾丸と呼ぶには、
いささか、大きすぎた──。
今、巨大な砲身たちの足元。
異空間の炸薬室に、
装填されている、
70,000 発の、バカみたいにデカい砲弾たちは、
すべて、この世界の貴金属を、
高熱加工して作られた、
"歯車由来"ではない、金属質である。
直径、30セルチにもなる、
タケノコも ビックリの 貫通弾は、
表面に、非常に精密な、
スパイラル状の溝があり、
白くも、黒くも見える、
虹を反射するような光沢が、たいへん美しい。
クラウンたちは、アンティたちが、
郊外の配達などで、
山道などすら無視して、
縦横無尽に駆ける際に。
食草や、水分と共に、
地面や岩に含まれる金属を格納し続け、
あらゆる武装、兵装を、作り続けた。
すべての" 物質 "を盗みながら、
誰よりも、はやく駆け、届ける。
それが、" 郵送配達職 " なのである──。
「 ……──── 」
アンティは、空を、見上げている。
金色の、煙突が、
うえ に、いっぱい、向いている。
とおくに、カラスのようなものが、見える。
彼女は、よく、わからない。
なにやってんだろうな、私、と────。
( ……英雄、ってガラじゃ、
ないんだけどなぁ──── )
ココロに、アツい なにかを、抱きつつ──。。。
それでも、アンティは、
どこかで、リセットボタンのように、
冷静になる、自分の、思考を。
黄金のスパークの中心で、感じていた。
操作系のすべては、
彼女の脳に、直結している。
天使の翼に、照準が、設定される。
『────うてます──☼』
「
う て 。
」
光の矢が、火を噴いた。










