表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1209/1216

呼応する英雄たち ⑤ さーしーえー

のんびり行こうと思います(●´ω`●)+

※挿し絵の 二枚目を追加!







 ────(けっ)(ぷう)が、()う。



 (けが)らわしいはずの、ソレは、


 しかし、(ケツ)()()て。







姉乳:「 ── フぅッ!!! 」


擬竜:『 ──GYRAAAAAAAAAAAAAAAA!!!?? 』




  ── ザ ガ ッ ── ザ ッ ッ ッ シ ュ ・・!!!


  ── グ チ ャ リ ・ ・ !!!





 (くろ)い、(かり)(そめ)(りゅう)の、


 (にく)と、キカイの (まじ)わる身体(からだ)を、


 (あか)()れる、()(とう)(てっ)(けん)が、(つらぬ)いた。







義竜:『 NA Nn dぇ ・・──      ・・ 』


姉乳:「 ── ・・ !!! 」






 (はい)()()る、(てつ)(にく)(かい)のナカから、


 オシハは、(たし)かに、" (ボイス) " を()いた。






姉乳:「  …… ・・ ──、    」





 オシハは、気づいていた。

 

 ()()てる、()(ぎょう)のナカに、


 ヒトの()()が、宿(やど)りしことを。



 あれは・・ただの、魔物では ない。


 なにかが、なにかを、、、


 " 混ぜ込んだ "、ような ────。





姉乳:「  ── ()ったことかッ  」





 ──()まれながらに、()(せん)された、


 (きゅう)(けつ)()のチカラで、


 オシハは、()()を、()ける。




 (かり)に・・あれらが。


 (もと)は、ヒトだった と しても。



 ──(わか)る。あれは、もう、" (もと) "には、(もど)らない。





 知ったことか。今まで、


 どれだけ、()ってきた。


 ()()(こころ)など、


 とうに、()びついた。



 あの、竜のハリボテに、


 ヒトの " (タマシイ) " が、あったとしても。



 


 ──()る。


 ()らなければ、ならない。



 (つみ)が、それが、(つみ)だと、言うのなら。




 ただ、また、少し、


 ()(カサ)なる だけ────。






姉乳:「 ……(むな)クソわるぃったら、なぃわね ── 」






 ()()らぎは、


 ()(もの)よりは、(ゆた)か かもしれない、


 (むね)(ナカ)の、(おも)(ココロ)を、(どん)()させる。




 その(にぶ)さとは、サカサマに。



 とある、絵本の住人から(おく)られた、


 自身の、(りょう)()(ナカ)(にぎ)られる、


 (いた)のような、巨大な、ふたつの(てっ)(けん)は、


 (あふ)れる、血のオーラを()()くほど、


 ()()まされている。




 ── ヒ ュ ぉ オ 、ス ら ぉ ォお ────・・!





姉乳:「……あきれたわ。これだけ、

    (たた)()(つづ)けてきたのに、、、

    ふたつとも、(ゆが)み、ひとつ無い・・・!!」





 (じん)(がい)しか、使えないであろう、


 超重量の、巨大な鋼鉄剣。


 ── " バタァ・ナイフ " は、()()り、あった。




 小剣、中剣、大剣、の、兄弟剣。


 しかし、その、小剣ですら、


 バケモノじみた、大きさである。




 オシハが使っているのは、


 " バタァ・ナイフ " の、" 小剣 "と、" 中剣 "である。


 (しつ)(りょう)()(がい)()(そう)(けん)は、


 白く照らされた、王都の夜を、反射している────。





姉乳:「 ……(しろ)く、()らし()られた、(よる)

     まるで……絵本の、白紙のページ ──    」




 あの絵本の、さいごの、ページ。


 誰もが書き込める、白紙の続編。



 それが、こんなものであって、


 いいはずがない。




 今は、(にく)むべき、


 吸血鬼のチカラを、(ざん)(げき)に、()るう。


 両腕の、剣は、光尾。


 赤い軌道を成す、血染めの対剣────。







挿絵(By みてみん)


姉乳:「 ──こわいほど、からだが、動く。  」






 今、()()けている、


 (イン)(ナー)と、軽鎧(アーマー)


 おそろしいほど、血に、()()む。




 オシハの身体から(にじ)()た、


 (ぞう)()(けつ)(えき)は、


 誰が " (つく) " った かも分からぬ、


 (あか)(イン)(ナー)と、(しん)()(ヨロイ)に、


 まるで、最初から、そう設計されたかのように、


 (とう)(ごう)している。




 血の(せん)()のヨロイは、


 (デミ・)吸血鬼(ヴァンパイア)の筋力と(あい)まり、


 その、バカげた、ふたつの(とう)(しん)を、


 いとも()(やす)く、運用する。





姉乳:「……ポーカーで、いい目が(そろ)うのって、

    こういう気分なんでしょうね?」




 オシハは、駆ける。


 王都の街並み。


 その、少し空を。




 なぁに、簡単な仕事だ。


 (ぎん)(くさり)(つな)がれた、


 ヒトが取り込まれた、(あわ)れな竜を、


 ()()(ぎわ)に、(くだ)()る。




 ・・・────簡単に、(ちが)いない。


 




姉乳:「 ・・ ───    」

 




 街の空を()る、オシハの、" (かげ) " が、

 

 ────()()()()()()





姉乳:「 ───ぁ……   」












挿絵(By みてみん)


妹乳:『  ── フゥゥ  ──────  』



 ─── ズ シ ュ ラ オ お ぉ ぉ ───・・・!!!!!








    ─── (けっ)(ぷう)が、" () " つ。



    (けが)らわしいはずの、ソレは、


  しかし、(ハナ)吹雪(フブキ)()て。






妹乳:『   ぬ る い ───  』






 ヒキハが()る、たった、ひと()りの大剣。



 " バタァ・ナイフ " 、最大の(ちょう)(けん)、" アイアン・ギガント "。






姉乳:「 ・・・、・・──   」





   オシハでさえ、思う。


     あれは───" (けん) "、、、なのか?





妹乳:『  ─── お し と お る !!! 』






 ─── し ュ ラ ぁ ァ ァ ア ア ・・・!!!!!





 ──身長の、さらに上。


 まるで、(けん)(ざい)の鉄のような ソレを、


 ヒキハは、風のように、" (とお)" し()る── 。


 それは、(にえ)のドレス。(にえ)(ごう)(けん)────。




妹乳:『 ふん ───・・・!!!!! 』







姉乳:「 ・・・、・・─── 」




 オシハは、思わず、息を飲んだ。


 (じぶん)と、(ヒキハ)の装備は、


 恐らく、今までで、イチバン、充実している。



 ───(ふた)()の、(われ)ら。


 まったく、おなじ防具。


 兄弟剣は、大きさは(ちが)えど、同じ、()(しょう)





 だが、、、ここまでの、" 差 "は、なんだ?






 ──いま。


  ヒキハ・シナインズは、


    (まが)(りゅう)を、()()




      ()()に、()()ったのだ。





   た た き () る の で は 、 な く 。


  あ れ は 、 バ タ ァ 。


 破片すらなく、敵は、()ですら、ない。




 姉は、痛感した。






姉乳:「  ・・・やっぱり、ね  」






 オシハの血は、(にえ)のヨロイ。


 ヒキハの血は、(にえ)のドレス。




 ()たして、どちらが、()(しん)で。


 どちらが、(ゆう)()で、あったのか────。





姉乳:「 ・・・" (じょう)()()(かん) "、だよなぁ・・・ 」






 オシハは、自分の血のオーラが、炎のように見え、


 しかし、妹の、血の(かがや)きが、花のように見えた。


 オシハは、受け入れていたが、


 今、確信した。





姉乳:「 フ、ふ、、───   」






 (あね)は、(みずか)らの左足の、


 プレミオム・アーツに、(かた)りかける。






姉乳:「 ──おまえ、なんで、私を(えら)んだ?

     双子だから、間違えたのか? 」


乳神:『 ──姉さま!! おはやく!!! 』



姉乳:「 ふふ、はやとちりだこと♪ 」






 オシハは、近くない未来。


  この、(なぞ)めいた(おう)(ごん)(あかし)が、


   妹に(わた)ることを、予言する。



 なぜか、にやけてしまう。

 

  自信をもって、言える。


   愛すべき、()(まん)の、妹に────。





乳神:『 は、はや・・? 姉さま??? 』


姉乳:「 ──なんでもない! 行くわよ、ヒキハ! 」


乳神:『 ・・・!!! ──は い ッ ッ !!!! 』






 ──任せられる者が、いることの、


     なんと、気楽なことか。






姉乳:「 ──っ、ヒキハ!! いたわっ、ピエロちゃんよ!! 」


乳神:『 ──ッ!!! 』






 光る、()のドレスと、(てつ)(ちょう)(けん)()る、


 ヒキハの目に、黄金と、白銀の、少女たちが、(うつ)る。



  まだ、遠いが、分かる。


   見間違える、ものか────。





 ヒキハは、気づく。







乳神:『 ──っ、 あれは──……!? 』






 建物を()り、(はっ)(くう)から、見下ろす。



 アンティ・クルル と、マイスナ・オクセン。


 

 その、周りの、" 同年代の、子供 " たち ── 。






 ()(ぞく)(きょう)(ぎん)の少女たちが守る、


 その、子供たちの顔に、


 ヒキハは、見覚えが あった。





乳神:『 ま、まさか・・、

     ぁ、、あの、街の・・・? 』


姉乳:「 ──ヒキハ!!

     クマたちも、来た!!! 」


乳神:『 ・・・!! 』





 ──近づく、気配。


  姉と同じ、" 至高 " の、" 雰囲気(シンエル) " ──。






 ──まずい。


 ヒキハは、あせった。





 あの・・・アンティたちの、


 まわりにいる、こどもたちが。




 カーディフの学生だということを、


 おそらく、自分しか、気づいていない。




 アンティ・クルル。


 アンティ・キティラ。




 " アンティ " 。





 この、名前を、呼んでは、いけない。


 そう、ヒキハは、思ってしまった。


 そう、それは、姉と同じく、


 深い、やさしさを持つからの ──" は や と ち り " 。





 もちろん、そんな必要は、なかった。


 カーディフの学友には、すべて、バレた後だ。


 きっちり、バッチリ、明かしてしまった。


 そこにいる、みんなが、理解していた。





 それを、ヒキハは、知らなくって。


 でも、この、()()()()を、(しゅう)(しゅう)するには、



 " アンティ・クルル " の チカラが必要な ことは、


  確信していた。





 騎士として、恥ずべきことだが、


 (いっ)(こく)(いち)ビョウを、(あらそ)う。


 すぐに、指示を────あおがなければ。




 他の、" 至高の冒険者(プレミオムズ) " よりも、


 自分と、姉が、少しだけ、早く着く。


 この差が、重要だ。


 皆、姉さえも、文句は、言うまい。





 " 黄金の義賊 " の、()()()(はい)る。





 これを、真っ先に、(うなが)す発言を、


 自分(ヒキハ)が、(つた)えなければならない。




 " 今から来る、戦力を、部下として使え。"





 その、明確な、" 意思 " を ────・・!!!


 " アンティ " の、名を、使わずに────・・!!!





乳神:『 アンティの、正体を隠しながらッッ、

     アンティに、(つた)えなければっっ・・・!!! 』





 空から降り立とうと する、赤の騎士たちに。


 竜の(ざん)(がい)の そばに居る、


 子供たちも、気づきはじめる・・・!




 すでに、アンティとマイスナの


 (かがや)(まなこ)は、


 ヒキハたちを、(とら)えている。





乳神:『  ──  』





 ヒキハは、一瞬、(まよ)った。


 (せん)(げん)せねば、ならない。



 ヘタに、有名人である自分に、


 なにも知らない、騎士たちが、


 指示を求めにくる時間は、


 かなりの、ロスになる。




 トップは、誰なのか。


 だれの、指示に、耳を(かたむ)けるべきか。


 ここに、視界の、すべてに見える、


 言葉を使う(もの)たちに、(しめ)さなければ ならない。





 だから────……!!








乳神:『 ──── 』


金聖:「 ──── 」







 ヒキハは、アンティと、目が合い。



 ────頭の、" (クラ)(ウン) " に、目がいく。




  そして ────、、











乳神:『

       " (オー)(ダー) " を よ こ せ !!


       ───" (じょう) (おう) " ッ ッ !!!!!

                          』





金聖:「 ・ ・ ・ ん" っ !? 」














 ── すんげえ、()(かい)まねく ()(かた)した。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
投稿、サッシー にょきっとです 途中から妹乳が乳神になってるね。 オシハの粧いが魔物チックに対してヒキハは過激にボディラインを強調した姿で、あのランジェリーがなけりゃ、大事な所を晒すことになるんじゃな…
ああっ女王様
嘘つけ贈られたじゃなく駄々こねて手に入れただろ羊乳
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ