呼応する英雄たち ② さーしーえー
おぉぉぉおおおまたんまたんまたんっっ(●´ω`●)+
※挿し絵を一枚追加。
クノ・ワンは、さけび、ころび、うずくまった。
ちいさな、子犬のようだった。
「 たすけて・・・ 」
ソルデが犬の獣人を使う理由は、
忠実で、情報収集に長ける面があるのは、
想像に、難くない。
だが、それこそが、
彼女が、"安全な状態" を基準に、
物事を構築するという、
"お上品な立ち振る舞い"、
である事の、証でもあった。
酷だが、それが──、
ギルドマスターとしての、
致命的な ──" 初動 "の遅れを、招く。
いまだ、ギルドへの、指示は無く。
他の王凱都市への、報告も無く。
何かが、停止していた。
もちろん、わずかな──時間である。
責められる者は、いないのかもしれない。
" 今日、王都が、落とされる " 。
そんな可能性を、だれもが、想像、したものか。
祭りで膨れ上がった人口は、混乱に拍車をかけ、
未知と悪意は──" 結合 "する。
それが、その、結果が。
この──、まるこまった、
ふるえる、女性の獣人の姿、だった。
これが、未曽有の悲劇の──、
狼煙に────、
なる、
はずだった。
「 ・・・・・ 」
なにも感じない衝撃に、
クノ・ワン は、
五感を、再起動させる。
「 ・・・・・、、? 」
涙を、こぼしながら、
顔を、もちあげようとする。
無様にも、屋根の上で、
野良犬のような自分を感じながら、
訪れない " 死 " を、確認しようとする。
「 ・・・・・ぁ、れ・・・? 」
可愛らしい、子犬のような、顔を、
絶望のシルエットが、見えた、ほうへ、
向けた。
──彼女が見たものは、なんだったか?
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「 ・・ と り 、 ぃ ・ ・ ・ ? 」
── 光の、鳥居で あった。
彼女は、それを、知識として、知っていた。
確か・・・南の地、ナトリ の 街 の ── 、、、
神殿などに見られる、大きな、門。
南の街の、始祖となったという、4人の勇者が、
使い始めたと伝わる、独特のカタチ。
そして、それは、── " 境い目 " である。
" 神 " の 領域 と、── " 人 " の 領域 の。
そう。そうとも。
顕現せしめるは、
未知の、領域である。
だから、つまり────。
────" 希望 " に 満ちた、" 未知 " も、
あると、いうことだ。
ゴ・ごあああああああッッ ・・・・ !?
竜は、磔に、なっていた。
その、神域への、門を。
なにも知らず、通り抜けようとした、
愚か者のように。
かつて、空を駆けた、哀れな、ガラクタ が、
光る、鳥居の、中央に ──、
その、" 光る境界面 " に、
拘束されている。
「 な 、 ん ・・・ ── 」
何故かは、わからない。
どうして、そう感じたのかは、
わからないが。
クノ・ワンは、
その、鳥居 が ────、
──── 処 刑 台 の よ う に 、見 え た 。
銃神:「 なるほど。拘束としても、通じるで ござる 」
炎鎧:「 ふん! アレ ごときには じゅうぶん じゃて! 」
萌神:「 動かれると、マジだるいしな。じゃ、いくぜ 」
なにかが、頭上で ──── ひ か っ た 。
萌神:『 マ ジ ♡ 』
竜と、子犬が、
萌神:『 モ エ ♡ 』
それを、見上げた。
萌神:『 ── き ゅ ん ♡ 』
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ハート、ってのは、
いつだって、
おムネを、つらぬくモンだ。
犬忍:「 ── 、・・・ 、、 ・・ ! 」
ハートを、ハデに、ブチ抜かれ。
チリとなっていく、竜の前が、
人影で、おおわれる。
音なんて、なかった。
サイボーグ・サムライの、
やさしい手が、
わんちゃんの、頭に、置かれた。
銃神:「希望を、まだ、捨てるでない。
だから、私たちが、いるでござるから♪」
炎鎧:「おぬし! ヤッてから、
いりょく たかいのぅー!」
萌神:「ま、マジ、うるせえええええええーーーー////////
マジだまれ!? こっぱ神サマがぁよ!?!?////////」
クノ・ワンは、彼らを、知っていた。
しゃべる、炎の鎧は、よく わかんなかったが、
とにかく、知っていた。
それを、なんと呼ぶかも、よく、知っていた。
銃神:「──" 希望 " は、まだあると、
ソルデ殿に、伝えよ。
幸か、不幸か──。。。
"皆"──そろっている」
犬忍:「そ! れ、は──、、・・!
まこ、と、です、か ッ・・・! 」
意味を、瞬時に理解し、
ままならぬ声で、クノは、こたえた。
のどが、熱くなるのを、感じた。
銃神:「それだけでは無い。ここは、" 王都 "であろう。
戦える者が、多く、いるはずだ」
萌神:「ヒナワ、そろそろ。マジ、いそげ」
炎鎧:「うむ。やさしさは、ほどよく、な!」
去り際に、サムライは、言う。
銃神:「 ── " 自分の街を、信じよ " 、と。
必ず、伝えよ。
それが──いちばん、はじめ、なのだから。
それに──この街には、
あの子たちが、いるで、ござるから♪」
萌神:「マジ!/// 女に、えーカッコ、すんな!!///
マジで、いそげ!!////////」
炎鎧:「なんだ? しっと か!?」
銃神:「 じゃあ、頼んだで、ござるよ☆ 」
姿が、搔き消え。
光の鳥居は、花のような粒子となって、
散り、解ける。
クノは、ぐすん と、立ち上がり ── 、
犬忍:「 か な ら ず ・ ・ ・ !!!//////// 」
チカラ強く、言った。










