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疑え、死を。さーしーえー

※挿し絵を一枚追加。






    ≦◎≧   ≦◎≧

     ≦◎≧ ≦◎≧






 「 どうして、なの・・─── 」







 聖女が、見上げている。


 もう一人の聖女が、見上げている。


   狂いの聖女が、王都の、空を。





 ───時の、止まった、身体(からだ)で。







「、、、はは、なんで、なのよ、、、、」









 黒い、なにかが落ち続ける、空を見て。


 彼女は、神など、いない と、再認識する。




 思えば、彼女の時間は、試練だった。


 その、連続が、すべてだった。


 生きてきて、かけがえのない、ものも、ある。


 ただ、それらは──、


 自分で、勝ち取った、すべてだった。





 道のりは、果てしなく、苦痛。


 ただ、呪われた、人生。


 その中から────たぶん、彼女は、


 " 努力 " で、それらを、もぎとった。





 だから。


 だれかに・・・、


 与えられた、幸せ、など、、、、────。





「────はは、、、ある、か。

 さいしょで、さいごの、、、、ひとつ、だけ」






 彼女は、狂っていた。


 昔から、くるうしか、なかった。




  ただ。


    あの。




 " 彼 " との、出逢い、だけが────。


 彼女を、狂気から、()し、(とど)めた。




 それは、本当に、わずかの──、


 ただ────、唯一、だから こその、


 強烈な、かがやきを持つ、" 奇跡 " だった。



 もし、(カミ)が、いるとして──、


 それだけが──彼女の。








「わたし、、、がんばった。

 がんばった、んだよ。。。。────」








      ああ。


   あぁ。



 ────悲鳴が、聞こえる。


 遠くからでも、わかった。


 とても、()()れた、あの──。




   ──あの時代を、思い出す。







「そうか、、、、わたし、は、、、、、、」






 ゆらり、と────。



 マザー・レイズの、身体(からだ)が、ゆれた。



   壊れた、


     人形のように、


        歩き出す────。







 彼女は、戦った。


 狂わぬために、


 狂ったように、


 戦った。


 戦い、続けてきた。





 そして。


 やっと。




            ────やりとげて。









 もう、いいかな、と。



 思った、日に。











 空から、(りゅう)が、()ってきた。










ΣΣΣ GYAOOOOOOOooooooo── ・・・









 見える。


 一匹。




 ここから、でも。






 大きな、ツバメのような、シルエットは。


 まるで、ワイバーンのように、組み変わっていく。





 この、付近には、


 王兵も、


 冒険者も、


 いないらしい。




   だから。






「 、、まだ、、、、

    わたし、は、、、、────  」







 さっきまで、食べていた、


 肉串が、(ころ)がっている。



 砂に、まみれている。







「「「「 うわあああああああああ!!?? 」」」」

「「「「 いやあああああああああ!!!! 」」」」





 ────ぐしゃり。





 ()(まど)う、人々が、


 砂まみれの肉を、(つぶ)していく。


 マザーレイズは、火の魔物が、


 焼いた死体が、美味そうな、


  香りが、


   するのを、


    思 い  出   す   。






 あれは、いけない。


 あれは、いけないのだ。


 あんな、時代に、しては。




    も う 、 い け な い 。





 ──── だ か ら 。








   わたしは、、、まだ、、、、、

   戦わなきゃ、、、いけないんだね。。。。


                      」






 四つ目の、銀の仮面の神官の、


 両の手に、(えい)(けん)が、(にぎ)られている。


 細く、平べったく、


 先に、食っていた、肉の(くし)を、


 そのまま、おおきく、しただけの、ような、


 銀の、(くし)の、剣だ。






 手元の、ジェムから、押し出された、それは、



 (くる)い、()(つらぬ)く、博愛の、剣である。







「 こんな、、、ものを、、、、もう。

  持ち歩きたくは、ないのに、、、 」

  




 片方の手に、2。


 両の手で、4。


 仮面の、目の数と、同。





   その、面の下の──、


     目の色は、誰に似るか。






 マザー・レイズは、あるく。


 不気味に、(ある)く。


 (ゆう)()のように、(あゆ)む。




  ────いままで、どおりに。






  ────引きずられた、

        四の剣の、切っ先が。


   地面に落ちる、肉を、ガリガリと、


    引き裂いた。



  ──── シャバァン・・・・!!!!




 斬り飛ばす。


  砂まみれの、魔物肉など、


   ゴミのような、ものだ。


    今から、するのは、料理では ない。



 ただ、ひとりだけの、(サツ)(リク)である────。







「 ──もし、わたしへの、

   天からの、(おく)(もの)が── 」






 (ぞう)()が、身体から、()れる。


 スッポリとした、(シロ)の、神官服には、


 似つかわしくない、ソレは────。



   ああ、あぁ。


          たぶん────。








   " (プライ) "、だけだったのなら──……、、、


   うらむよ、(カミ)サマ────、、、、──。  」



ΣΣΣ GYAOOOOOOOooooooO・O・O・O・O・・・!!!!!






 四つ目の仮面の、下の、(ひとみ)は。



  たぶん────、" (シカク) " だった。








    ≦▣≧   ≦▣≧

     ≦▣≧ ≦▣≧







 竜は、もう、目の前だ。






   ──さあ、(うたが)え。

                 」







 彼女は、(とな)えなければ、ならない。


 (クル)()るための、


 とっておきの、(まじな)いを──。

         (のろ)








「 "

   (うたが)え、(うたが)え、()を、(ウタガ)え。

   自分の、死を。

   本当なのかと、疑え。

   真実なのかと、疑え。

   そんなことが、まかり通るのか、と。

   全てを、疑って、みせろ────。

                    " 」





 ガリガリと、地面を(こす)りながら。


 四本の剣を、引きずる、四つ目の、仮面の、神官が。


 その、役に、たがう、大罪を。


 その、身に、(けん)(げん)、せしめ ながら────。





 今を生きる、もっとも、古き聖女が、


 竜の、出来損ないに、


 呪いの、言葉を吐いた。






    おまえの、めのまえの

    おんなは、しなないよ

                  」








 それだけで。


 竜の眼に、


 恐怖が、映った、気がした────。









「  おまえは、いためる、かちがない  」






 それは、自己催眠にも、似て────、、、、






「 たべることを、やめなさい 」











 ──── " 反 疑(■ ■ ■) " 。






 白死王、ゼウガ・リレイズ が 持つ、


 3つの、" ■ " の チカラ 。





 そのうちの、ひとつ ──── 。










    きひひっ・・♪


      さーぁ・・────


                     」













 彼女の、(しん)(めい)と、同じ、(ひび)き を持つ、


 その、能力(チカラ)を────、











    ≦▩≧   ≦▩≧

     ≦▩≧ ≦▩≧









挿絵(By みてみん)


   ダ ン ス ヲ 、 お ど ろ ぉ ヵ

                        」







  ザ リ ・・・ ッ ────









   ────彼女は、解放した。









 

((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

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― 新着の感想 ―
[一言] 辛いですな…。マザーも幸せになって欲しい。 4つの仮面に不死の能力?シゼツが昔4の概念を利用していたから、それとなにか似たアプローチなんだろうか。 ところで「彼」がもし駆けつけたりしても…
[良い点] 投稿にょきっとです [気になる点] あー、やっぱり白死の王が言ってた”hat”はハテナ、マザーレイズのことだったか。 これで”アンティ””マイスナ””ハテナ”、白死(4)の王の3(散)が揃…
[一言] 四つ目の人……(´・ω・`)
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