疑え、死を。さーしーえー
※挿し絵を一枚追加。
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「 どうして、なの・・─── 」
聖女が、見上げている。
もう一人の聖女が、見上げている。
狂いの聖女が、王都の、空を。
───時の、止まった、身体で。
「、、、はは、なんで、なのよ、、、、」
黒い、なにかが落ち続ける、空を見て。
彼女は、神など、いない と、再認識する。
思えば、彼女の時間は、試練だった。
その、連続が、すべてだった。
生きてきて、かけがえのない、ものも、ある。
ただ、それらは──、
自分で、勝ち取った、すべてだった。
道のりは、果てしなく、苦痛。
ただ、呪われた、人生。
その中から────たぶん、彼女は、
" 努力 " で、それらを、もぎとった。
だから。
だれかに・・・、
与えられた、幸せ、など、、、、────。
「────はは、、、ある、か。
さいしょで、さいごの、、、、ひとつ、だけ」
彼女は、狂っていた。
昔から、くるうしか、なかった。
ただ。
あの。
" 彼 " との、出逢い、だけが────。
彼女を、狂気から、押し、留めた。
それは、本当に、わずかの──、
ただ────、唯一、だから こその、
強烈な、かがやきを持つ、" 奇跡 " だった。
もし、神が、いるとして──、
それだけが──彼女の。
「わたし、、、がんばった。
がんばった、んだよ。。。。────」
ああ。
あぁ。
────悲鳴が、聞こえる。
遠くからでも、わかった。
とても、聞き慣れた、あの──。
──あの時代を、思い出す。
「そうか、、、、わたし、は、、、、、、」
ゆらり、と────。
マザー・レイズの、身体が、ゆれた。
壊れた、
人形のように、
歩き出す────。
彼女は、戦った。
狂わぬために、
狂ったように、
戦った。
戦い、続けてきた。
そして。
やっと。
────やりとげて。
もう、いいかな、と。
思った、日に。
空から、竜が、降ってきた。
ΣΣΣ GYAOOOOOOOooooooo── ・・・
見える。
一匹。
ここから、でも。
大きな、ツバメのような、シルエットは。
まるで、ワイバーンのように、組み変わっていく。
この、付近には、
王兵も、
冒険者も、
いないらしい。
だから。
「 、、まだ、、、、
わたし、は、、、、──── 」
さっきまで、食べていた、
肉串が、転がっている。
砂に、まみれている。
「「「「 うわあああああああああ!!?? 」」」」
「「「「 いやあああああああああ!!!! 」」」」
────ぐしゃり。
逃げ惑う、人々が、
砂まみれの肉を、潰していく。
マザーレイズは、火の魔物が、
焼いた死体が、美味そうな、
香りが、
するのを、
思 い 出 す 。
あれは、いけない。
あれは、いけないのだ。
あんな、時代に、しては。
も う 、 い け な い 。
──── だ か ら 。
「
わたしは、、、まだ、、、、、
戦わなきゃ、、、いけないんだね。。。。
」
四つ目の、銀の仮面の神官の、
両の手に、鋭剣が、握られている。
細く、平べったく、
先に、食っていた、肉の串を、
そのまま、おおきく、しただけの、ような、
銀の、串の、剣だ。
手元の、ジェムから、押し出された、それは、
狂い、刺し貫く、博愛の、剣である。
「 こんな、、、ものを、、、、もう。
持ち歩きたくは、ないのに、、、 」
片方の手に、2。
両の手で、4。
仮面の、目の数と、同。
その、面の下の──、
目の色は、誰に似るか。
マザー・レイズは、あるく。
不気味に、歩く。
幽鬼のように、歩む。
────いままで、どおりに。
────引きずられた、
四の剣の、切っ先が。
地面に落ちる、肉を、ガリガリと、
引き裂いた。
──── シャバァン・・・・!!!!
斬り飛ばす。
砂まみれの、魔物肉など、
ゴミのような、ものだ。
今から、するのは、料理では ない。
ただ、ひとりだけの、殺戮である────。
「 ──もし、わたしへの、
天からの、贈り物が── 」
憎悪が、身体から、漏れる。
スッポリとした、白の、神官服には、
似つかわしくない、ソレは────。
ああ、あぁ。
たぶん────。
「
" 彼 "、だけだったのなら──……、、、
うらむよ、神サマ────、、、、──。 」
ΣΣΣ GYAOOOOOOOooooooO・O・O・O・O・・・!!!!!
四つ目の仮面の、下の、瞳は。
たぶん────、" □ " だった。
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竜は、もう、目の前だ。
「
──さあ、疑え。
」
彼女は、唱えなければ、ならない。
狂い斬るための、
とっておきの、呪いを──。
「 "
疑え、疑え、死を、疑え。
自分の、死を。
本当なのかと、疑え。
真実なのかと、疑え。
そんなことが、まかり通るのか、と。
全てを、疑って、みせろ────。
" 」
ガリガリと、地面を擦りながら。
四本の剣を、引きずる、四つ目の、仮面の、神官が。
その、役に、たがう、大罪を。
その、身に、顕現、せしめ ながら────。
今を生きる、もっとも、古き聖女が、
竜の、出来損ないに、
呪いの、言葉を吐いた。
「
おまえの、めのまえの
おんなは、しなないよ
」
それだけで。
竜の眼に、
恐怖が、映った、気がした────。
「 おまえは、いためる、かちがない 」
それは、自己催眠にも、似て────、、、、
「 たべることを、やめなさい 」
──── " 反 疑 " 。
白死王、ゼウガ・リレイズ が 持つ、
3つの、" ■ " の チカラ 。
そのうちの、ひとつ ──── 。
「
きひひっ・・♪
さーぁ・・────
」
彼女の、真名と、同じ、響き を持つ、
その、能力を────、
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「
ダ ン ス ヲ 、 お ど ろ ぉ ヵ
」
ザ リ ・・・ ッ ────
────彼女は、解放した。
((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル