うつりゆくことば
おまたんたんたんっ♪(●´ω`●)+
化け物に、黄金の少女が向かい行く。
そばには、白銀の少女が並んでいる。
その、絵本の1ページのような光景に、
皆、目と、心が、食い込んでいる。
「 あ…… 」
本当に、止めなくて── 良いのか、と──。
ひとりの──、、、
彼女と、よく、追いかけっこ をした、
少年が、おもった。
おそらく、叶わぬと知った、
初恋が、そう、おもわせた。
「 え……? 」
気づくと、座り込む彼の、
後ろ、すぐ そばに、女性の──艶の神官がいる。
栗色の髪と、手より、流るる
練気を放ち。
飴のような静寂が、
少年の、擦りむき傷を癒す──。
コァァ──°・*:.。
「 神官の、、、おねえ、さん……? 」
「 ……だいじょうぶ ── です 」
彼を治療しながら、しかし、彼は、見ず──。
飴の神官が、艶やかに、言う。
半年前に、彼女自身が。
あの子の、能力の、目覚めを見た。
ヨロイは、灼熱の金。
回転は、光の黄金。
前を向く──彼女の瞳の色を。
神官は──よく、知っている。
いまは、一人では無い、あの子。
髪の、サラサラの、あの子。
「 心配は、いりません── 」
ふたりの少女の背中に──。
神官ねえちゃんは、
その、スキル名だけの、
威光を映した。
何もない、シンプルな、
一行だけの、神秘の、情報。
そうだ。
それは、少しの知識が、あるなら。
神の、寵愛たるや、と、
理解るのだから──。
「 あ れ は ── 」
✧˖°
✧
✦
===========================
========================
" 破 伝 電 鎖 歯 車 法 Lv.24 "
========================
===========================
✧
°˖✦
+✧˖°
「 あ れ は 、 負 け ま せ ん 」
アマロン・グラッセの、断言を。
アンティ・キティラの、
すべての学友が、聞いた。
──ズンッ!!
「「「「「「 ・・・!! 」」」」」」
──気づけば。
倒れ込む、学びの、少年少女の前に。
あの、黄金白銀と、同い年の、彼らの前に。
6人の、青銅の鎧の、女たちが、並んだ。
暗殺の従者たちは、双対の 主の、
その、背中から。
「「 たのむ 」」という、" 言 葉 "を。
──たしかに、聞いた。
──グ,ぐぉおおおオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛──!!!!
紛い物の、竜が、慄く。
かつて、戦士だった者たちの、
憧憬が、呪いが、
畝りに、うねる──。
それは、もう、キカイとも、
セイブツとも、いえないもの。
──ぶしゃアアああああ!!
──ブしょぉあァああああ!!
赤黒の、竜の、背中から・・・!
ふたつの、濁流のような、
触手が、伸びる・・・!!!
「「「「「「 ・・・ッッ!!! 」」」」」」
その、あまりの質量に、
周囲の王民・・! 西の学生たち・・!
艶の神官・・!!
6人の 忠実なる暗殺の下僕たちも、
おもわず────息を、のむ・・・!!!
「「 ── う さ ま る ッ !!!
── カ ン ク ル っ !!! 」」
黄金のハンマーで、
白銀の金床を、
ぶんなぐったような、声がした。
こぉォ──── ─── ──・・・!!!!!
──ずどぉぉぉオオオオンンん!!!!!!!
『『『 ── に ょ き っ と ・ なあああああ!!! 』』』
──彼らは、見た。
巨大な、星のような、玉兎が。
その、灼熱の赤に回転する、
拳のヨロイで、狂おしい、巨黒の触手を、
殴り、飛ばすのを──。
──シャァぁァァアぃあああん!!!!!!!
『『『 ── KURUOOOOOOOOOONNNNN!!! 』』』
──彼女らは、見た。
巨躯の、聖なる花と、鎖を纏った、
精霊獣たるに相応しい、多尾のケモノが、
輝く、淡く鋭い結晶を生み出し、
うねり狂いの肉手を、串刺しにするのを。
「 わぁぁ~~!!!☆ 」
ちいさな、クルルカンの格好をした、
おんなのこ だけが、のんきに声を出す。
ああ、当然だ。
ヨロイを まとった、うさぎ の 勇者と。
伝説の、精霊花 の 聖獣 が。
キミたちを──── " 護る " のだから。
「 ──きばり時って、ことですわね・・・!! 」
「 ──いくよ・・・うさまる・・・!!! 」
ふたつの、聖獣の 背中には。
ふたりの、聖女の 姿が ある。
その御身は、いつもの神官服では、ない。
が、ふたりの、共鳴し合う、
聖女の、チカラで──。
とある、半 裸 の 匠 が 作った衣服は、
白く輝き、変形すら、し始めている。
──ぉぉぉ、ォォォ、パキき・・・!+✧˖°
その、凄まじき、
聖女たちの、聖装変化に。
バカみたいな強度で縫製された、
あの、変態ヤロウが作った服は、
余裕で、耐えきって、みせたのだ。
その姿は、もはや ── 天 使 で あった。
「 ──背中は、お任せになって、
お姉さま・・!! 」
「 ──わたしたちだって・・!!
チカラに、なれるッ・・・!! 」
ナトリ調の──和装の リビエステラ は。
純白の、花嫁のような、聖鎧の姿を以て、
トレニアイズ=カーバンクル の 、聖なる背に──。
はじけるような、ミニスカートの、エコープルは。
純白の、魔法少女のような、聖鎧の姿を以て、
ウサマルオー=ブレイズ の 、神耳の間に──。
──ごおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ──!!!
──りぃん・りぃん・りぃんんん・・・・!!!
『『『 ──にょいんやあああああおいい!!!!! 』』』
『『『 ──KURYUOOOOOONNNNNNN!!!!! 』』』
桃の髪に、白の衣。
聖白化した、ふたりの聖女の接触は、
とうとう、勇者と、精霊獣に、
たしかな加護を与えた。
その証に。
炎噴く、赤き装甲の身体と。
聖なる花を宿す、美麗な結晶の毛並みには。
何者の浸食をも寄せ付けない、かがやける、
破光の流路が、流れている。
「「「「「「 ── 」」」」」」
だれもが、ことばを、うしなった。
これは、はたして、えほん だろうか。
ああ、あぁ。
──── まるで、" 神 話 " だ。
そう、感じずには、いられない、と ── 。
──そして、ぼくたち に。
きん。
ぃんん。
ぎゅぅぅうぅうう・・・!!!
うううううううう・・・!!!!!
おおおおおおおおおお・・・!!!!!
その、駆動音が、きこえる。
ぼくたちは、みた。
黄金の、小さな、偽善の、戦士の腕に───。
その少女の、片腕に。
神の ── 巨神像のような、
巨大な、右腕に。
封じ込め難い、
轟の回転が、あばれていくのを。
ぎぃん。
んんぁ。
ぎきぃィコォォおおおおお・・・・・!!!
シャアァァああァぁあああ
ァあああああンンんゥぅうん・・・!!!!!
その、奇跡の錬成に、見える。
わたしたちは、みた。
白銀の、小さな、狂乱の、戦士の腕に───。
その少女の、両肘に。
神の──断罪者のような、
結晶の、腕装甲に。
二振りの、天を衝く、結晶の刃が。
空間を、ころし さくのを。
『『『 ──── Implosion:complete ☼
────" Ready "──☼☼☼ 』』』
〘〘〘 ------ Execution;Mode ☪︎
------" STANDING BY " ------☪︎☪︎☪︎ 〙〙〙
アマロン・グラッセの。
アンティ・クルルと、マイスナ・オクセンが、
竜の心臓を、くだき、つぶした時。
神官ねえちゃんの前には、
巨大な、うさぎの勇者と、精霊獣が。
そして──。
その、延長線上に、ふたりがいた。
" レターライダーズ " 。
" 届ける、者たち " が。
まぁるい、おおきな、しろい、しっぽ と。
ふさふさの、たくさんの、おっぽ が。
くだける、りゅうの、かぜに、ゆれている。
『『『 にょんやぁぁ~~~~☆☆☆ 』』』
『『『 クルォォオオオオンンン♪♪♪ 』』』
── き ぃ ぃ イ ん ・ ・ ・ !
── ギ ィ ィ い ン ぅ ・ ・ ・ !
アヴァロン・グラッセが、
惚けるように、言った。
「 "
輝 け る 、尊 主 さ ま と ──
反 逆 の 聖 な る 花 君 が ──
共 に ── 光 臨 な さ れ た
" 」
「「「「「「 え・・? 」」」」」」
さぞ、高名な神官だろうと、
皆が、察する、彼女の言葉に──---
彼女たちの、学友たちが──---!
居合わせる、数多の、王民たちが──---!
呼応する────---!!
「 か、かがやける、、、" 尊主 "、さま・・・? 」
「 はんぎゃくの、聖なる、、、" 花君 "・・・? 」
「 そ、それ、って・・・?? 」
「 ぃ。、、いま、、、アマロン様は、、、
あの、子供たちは、、、
なんと、言った・・・!? 」
「 あ・・・ " あんてぃら " と 、
" まいす "・・・だと!!!?? 」
「 ・・・!!! では、まさか・・・!!!?? 」
「 あれが──…… " そう "、だと 言 う の か ── 」
ふたつの、主人公は、
決して、まじわらない、ふたり。
そう、なるはずだった、ふたり。
知る人ぞ知る、無敵の、ふたり。
だが、どうだ。
さぁ、はたして──。
それは、ウワサか。
それとも、絵本か。
「 " 尊主 "────" アンティラ "・・・!!
" 反逆花 "────" マイス "・・・!!! 」
「
それが・・・" 郵送配達職 "の、
──── 正 体 だ ・・・ !!!
」
「「 ・・んぅ?? 」」
竜、瞬殺した アンマイは、
なんか、変な カンジ する。
『『『 ……にょんやぁ?? 』』』
『『『 クルォンゥ……?? 』』』
そ し て 、 何 か が 、
噛 み 合 っ た 。
(((;゜Д゜))) あっ