偽善ならざる者たち さーしーえー
挿し絵たしました!・:*+.\(( °ω° ))/.:+
物語の、なかには───。
どうしても、ゆるせない敵を、
追いかけていく、旅、なんてのが、
あるんだろう。
でも。
私は、ちがった。
私の、物語は。
いつだって。
───憧れの、"敵"を。
✦ ✦
── 原作:『 はぐるまどらいぶ。 』 ✦
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私は、歩いていく。
敵も、歩いていく。
わたしたちは、いま、共に、
同じ未来に、進んでいる。
今は、甘い時 では なく。
わたしたちは、お互い では なく、
同じ、相手を、見据えている。
デキカケの竜が、
わたしたちを見て、
戦慄いた。
ΣΣΣ
ΣΣ
Σ グ、グォオオオオオオ・・・!!!
ΣΣ
ΣΣΣ
回転する、右うでの、歯車は。
空気を切り裂く、甲高い、轟音。
黄金の髪は、ツインテール。
視界を埋め尽くす、電子の情報。
流路束は、
とうとう、溢れ出し。
わたしたちの、
髪と、目と、肌は、
粒子を放ちながら、発光する──。
──きゅぅぅぅううういいいいいんん・・・!
──ギュゥゥゥイイイイイイイインン・・・!
あーぁ。
もぅ、言い訳は、できない。
ぶっちゃけ、カンベンしてほしぃ。
後ろでは、学校の、みんなが、
ワケ、わっかんねぇ、って、目で、
こっちを、見ているんだろぅ──。
「 な、ん ・ 、・・、 」
「 ・金、さじ、ちゃん・・? 」
「 ひ、か、ってる・・・! 」
──きゅぅぅぅううおおオオオオオッッッ・・・!
──ギュゥゥイイイイああああああッ──・・・!
正直に言うと、
なぁーんで、こんなこと、
しなきゃあ、いけねぇんだ、
と、いう気持ちは、
とっても、多大に、ある。
アレだ、
サラダに、ドレッシングを、
かけすぎた時の キモチに、似てる。
「 ってらんねー・・ 」
「 そうだねぇー・・ 」
わたしたちは、歩く。
前へと、歩く。
もう、あまり、怖くは、ないんだ。
焦がした、肉みたいなイロの竜が、
グアア、と、鳴いた──。
ΣΣΣ
Σ
Σ グ、グォオオオオオオォォ===ッッ!!!!
ΣΣ
ΣΣΣ
わたしが、
" 正義の味方 "に、なりたくないのは、
あきらか、そんな、タマじゃあ、ないからだ。
わたしの中の、"英雄"、の、
印象ってのは、
それは、それは、
完璧な、存在だったから。
自己犠牲?
百点満点?
完全無欠?
……ジョーダン、キチぃ。。。
よく、自覚しているの。
ワタシのタマシイは、
いつまで、たっても、" 町娘 A " だ。
ANTI。アンティ。
わたしの、なまえ。
なのに、いま、やろうと、すること。
「 こんな日が、くるのは、
やだったなぁー 」
「 んだねぇー。もちょっと、
お祭りしたかったねー 」
「 ・・・ 」
「 ・・なに? 」
魔法を使えない子が、
憧れる、すべてを持つ者。
── " 最強 ムテキ の 主人公 " ──
はは・・・まるで、 " 反対 " だ・・・。
「 ・・やれやれだわ 」
「 ・・??? 」
わたしには、無理だと思う。
こわかった。
すべてを、かけて、
だれかの、ために、
たたかう、なんて、
わたしには、むりだった。
ただ──、
この " 愛敵 " だけを、
除いては ────。
「 〜〜♪ 〜〜♪♪ 」
「 、! ……ええぇ・・? 」
あろう、ことか。
マイスナは、わたしの、となりで、
鼻歌を、うたい はじめた。
・・・。
・・・・・。。。
・・・マジか、この子は・・・。
……。
あはは。
アンタ、さぁ?
まったく、、、やれやれだわ。
きひひ、わーってんのか?
王都の、ピンチなんだぞ……?
だれかが、死ぬかも、しんねぇんだぞ。
なのに、コイツと、きたら──。
「 るんるん♪ る~ん♪♪ 」
「 ……── き ひ ひ 。 」
ピクニックに、行くような、
テンションで、
私の、すぐ、となりを、
歩いて、くれる。
きん、ギン、きン。
バキ、パキ、ぱキ・・・ッ。。。
愛しき、彼女 の 背中には。
水と、銀の、結晶が、生まれ出し。
懐かしい、" 紫の雷 " が、
翼を、まとい はじめている。
「 わるいこは、いねか~♪ 」
「 は? おまいう? 」
ああ、ああ、くそったれ。
どうだっただ、ろうか。
わたしの、憧れた、
強烈な、正義の味方は、
コイツだ。
いつだって、この人、だったのだ。
「 かんちがい、しないでね?
アンティ。わたしは、
おこって、いるんだよぉ? 」
「 ホントかよ。。。アンタ。
ぜってえ、ブチのめすの、
楽しみって、カオでしょーよぉ? 」
いまでも、なぜ、
おなじ、クランに、いて。
おなじ、家で、ご飯たべて。
おなじ、ベッドで、寝ているのか。
「 やーぁ、、、。
さっぱり、わっかんねっ。 」
「 えへへ……♪
うそつき、さんだなぁー。 」
まるで、夢のような、セカイ。
ただ、少し、わかった。
この、世界 で────
私の憧れた、正義の味方は、
" 愛敵 "は、──" 無敵 "じゃあ、ない。
彼女が、ポツリと、言う。
「 ・・こんな日が、
くるんじゃ、ないかって、
少し……思ってたな 」
「 ・・!
・・そうだね。 」
横顔は、やっぱり、きれいだ。
まるで、天使 みたいだもん。
でも────、、。。。
いや、まぁ。
可愛さは、完全無欠とか、
言いたいけど。
愛おしさは、完全無欠だと、
言いたいけど。
……いや、それは、
本当に、完全無欠だけど・・・/////。
それでも、わたしたちは。
どこか────
" ただの おんなのこ "
── だったから ── 。
ΣΣΣ
ΣΣ
Σ グ、グォオオオオオンンン====ッッ!!!!!
ΣΣ
ΣΣΣ
「 こわがってる 」
「 みたいだね 」
おこがましいけど、
わたしたちは……"似"ている。
神さま、みたいに。
"完全無欠"、では、ないから。
わたしたちは、
なんか、よく わかんねぇ、
ケンカも、するし。
なんでか、しんねぇけど、
御手洗のタイミング、一緒だから、
毎回、人に言えないような、
スッキリの仕方、してっし。
なんにせよ、完全無欠な、── " 英雄 "は。
こーんな、すんげぇ、大ピンチ に。
誰かが、死ぬかも、しれねーって、時に。
「 〜〜♪ 〜〜っ♪♪ 」
「 へぇ……こりゃ、だめだぁ 」
鼻歌うたいながら、
一緒に、戦ったり、しない。
きひひ・・そうに、決まってる──。
「 らんらんらん♪ るぅ、るぅ、るぅ♪ 」
「 まったく・・シまらねぇなぁー……! 」
この、愛しい人は、
やっぱり、どこか、狂っていて──、、、
──なぜか、わたしも、ほほえんだ。
「 ──きひひ 。アンタにゃ、かなわないわ? 」
「 えへへ ──、…… こっちの、セリフだよっ♪ 」
よくわからないことを、
最愛の、怨敵は言い。
わたしたちは、歩む。
──" 変形 " しながら、すすむ。
パキ……パキ、パキ・・!
カチ……チャキン……!
──スぁぁぁあ──……!
クラウンたちが、わたしたちの中の、
スキルで出来た、擬似骨格を、
とっくに、立ち上げている。
もう、伝説の魔物たちの、
心強い、装甲たちは、
服の下で──肌の上を、
つたって、展開しつつ、ある。
内側と、外側が、
芸術的な、カミサマの計算で、
噛み合い、組み合わさっていく。
黄金の姿と、白銀の姿は。
金の歯車と、銀の鎖を もって、
わたしたちを、変貌させる。
服は、もう、着ていない。
「 あの子たちは・・なんなんだ・・・? 」
「 きれい・・・・ ── 」
両腕の武器を、展開させ合いながら、
ワケのわからん、モンスターを、
目の前に、しながら──。
ちょびっと、加速した、意識の中で、
わたしたちは、──おもう。
「 ねぇ、アンティ 」
「 ぁによぉ 」
「 なぁんで、" 正義の味方 "って、
" 味 " って、つくんだろうね? 」
「 ・・・きひひっ♪ 」
ああ、ああ。
わたしの、テキは。
この ひと だけで。
じゅうぶん だ 。
だから────
ΣΣΣ
ΣΣ
Σ グォ・オオオオオオア"ア"──ッ・・!!!!
ΣΣ
ΣΣΣ
お ま え は 、サ 。
お よ び じ ゃ 、 ね ェ ん だ ヮ 。
「 ──そんじゃま。ツ ケ 、
はらって、もらいますか?
マイスナさんや 」
「 ──んだんだ。デート、
じゃました ツ ケ、おっきっぞー♪
かくごしろよーっ 」
ΣΣΣ
ΣΣ
Σ グ、グォオオオオオオオオォォオオ・・・!!!!!
ΣΣ
ΣΣΣ
しっぽの、ちぎれた、竜が。
おおきな、前脚を、
ふりおろす。
──ブゥぁあああアんんんゴゴゴ──・・!!!
いたいけな、おんなのこ、ふたりに、
まったく、なにすんだっ──。
────────────────────
コマンドせんたく ●▼●✧*。
キレる
たたかう
▶ とぶ
にげない
────────────────────
──きぃぃいいいいいいいいんんん・・・!
──ギィィイイイイイオオンンンン・・・!
──── 地を蹴る音は、まるで、福音。
もちろん、
竜のクロウ は、
からぶりし。
ずどんと、まぬけに、
じめんを、けむらせ。
わたしたちは、
アホタレを、
ソラから、見た。
「 わ あ ぁ ・ ・ ☆°˖✧ 」
翔んだ、わたしたちを、
ちいさな、クルルカンが、
かがやく目で、
見ている。
だから、みんなが、みえた。
がっこうの、やつら。
おどろく、へいたいさん たち。
あぜんとする、ぼうけんしゃ。
まち の、みんな、みんな──。
たくさんの、
わたしたちの かっこう をした、
ひとびと の、 かがやき ────。
みんな、みあげてる。
はは・・。
まったく。
おウチ、かえりたい。
『『『────READY:☼』』』
〘〘〘------No problem;☾ 〙〙〙
光のプログラムが、
わたしたちの、肌を、うめつくす。
流路束は、
わたしたちの、戦う姿を、知っている。
── キン! キン! キィンンゥぅ・・!!!
──ぎん! ぎん! ぎぃゃアアォ・・・!!!
『>>> FUCK☆OFF (O皿O)凸+ 』
〘#…… Execution.(▷""◁)- 〙
────さ ぁ 、
いっちょ、や っ た る か 。
────────────────────
コマンドせんたく ●▼≦✧*。
▶ ブチのめす
いえ かえって えっち
────────────────────
「「 ──── へ ん ・し ん ッッ !! 」」
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◌ ◁ ♕ ▷ ◌
◀ ▷ 〇 ◁ ▶
◌ ◁ ▷ ◌
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『『『〘〘〘 ─- CHANGE:OVER;
SEQUENCE - ☾☼ -─ 〙〙〙』』』
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── えほん の しゅじんこう たち
が あらわれた ! ●▼≦✧*。