聖女たちのいる場所で 上 さーしーえー
おまたんたん(●´ω`●)+
目の前で、マイスナと、
エコープルちゃんと、
うさぎの勇者が。
やすらかに眠る、神官ねえちゃんを、
ぬいぐるみの山で、
埋めようとしている──……。
……幸せそうな顔で、
ねむってらっさる──……。
Amaron:
「すかぷぁ──〜〜……♪♪♪.。oO」
Echopull:
「いししし……っ♪
次、お顔に、置こぉ……♪♪♪」
Brave-Rabbit:
「(ムギュっ!)にょ、にょんやぁー……」
Meissna:
「エコたん、それ、ホンモノだよ」
……。
ずいぶん、お茶目なレディになりそうな、
少し、髪の伸びたエコちゃんを遠目に。
私は、例の件を、
聖女さまに、相談していた──。
Anti:
「 ──と、いう感じ、
だったんだけどさ……。
バレてないっていう線は? 」
Libie-stella:
「 追及は、なかったのですか?
そんなはずは、
ないのですが…… 」
リビは、小教会を、
あっという間に貸し切り状態にして、
神聖なプライべート・ルームを、
作り出してしまった。
お祭りなんかだと、
教会は開放されてそうなモンだけど、
それは、田舎娘の私の、
勝手なイメージだそうで。
王都などの、
歴史的に価値がある小さな教会は、
大勢の人員が動くイベントの際は、
破損などを恐れて、封鎖することも、
多いらしい。
アマロンさんは、
そんな重要な建築物の前で、
ぬいぐるみのバザーを強行したって、
ことに、なっちゃうのだが……。
Libie-stella:
「 しかし……。
相変わらず、ですわね…… 」
Anti:
「 なにがぁ 」
Libie-stella:
「 なにがぁ、じゃあ、
ありまっせんわよ!
いいですかぁ? 御姉様?
王と、王女さま が、
単身で遊びにくるなんて、
普通では、ありえない、
ことですのよぉぉ……!? 」
Anti:
「 ぃ、いや! 遊びにきなさった、
ワケじゃあ、ないでしょーよぉ!
おッ、王サマに とっては、
お城は、じぶん家、みたいな、
モンなんだし? むしろ、
遊びに行ったのは、私たちの ほう、
っつーか? ぃや、別に、
遊びに行ったワケじゃー、
ねっけど…… 」
Libie-stella:
「 あのねぇ……御姉様、
それでも、ですわよ……?
陛下と殿下が、
護衛や、御付を、ひとりも付けずに、
同じ部屋に、入って……、しかも、
手料理を、ご馳走したのでしょう!?
はっはは、もぅ、呆れますわね……。
聞く人が聞いたら、めっったんこ!
羨ましがられますからね……??? 」
Anti:
「 わ、私だって! 手料理は、
まずいと、思ったってば……!!////
ただ、どうも、断りづらい流れに、
なっちゃってぇぇ……//// 」
Libie-stella:
「 だからって、陛下も、
フツウ、食べるか……?
……ぃいえ、私には、
わかりますわ……。
御姉様方の、
こと ですもの……。
どうせ、知らない間に、
好感度、上げまくって
るんですわ…… 」
Anti:
「 ──はぁ!?
べ、別に、媚び! へつらう!
みたぃなコト、してないかんね!?//// 」
Libie-stella:
「 いや、だから。
そこなんじゃあ、ないんですか? 」
Anti:
「 ・・・??? 」
Libie-stella:
「 ──やれやれ。
これだから、御姉様は……//// 」
リビと、エコちゃんも、
王都の お祭りを、楽しんでいたようで。
露店の、あぶらっこい ご馳走で、
喉が、ギッタン ギッタンに
なっていらっしゃった ようなので、
モノホンの聖女サマ、御一行に、
食堂娘から、お紅茶のサービスを、
してさしあげた。
リビは、教会の長椅子の、
分厚い背もたれの上に、
器用に、カップを置き。
アブないとも思ったけど、
けっきょく、私も、
その真似をしている──。
Libie-stella:
「 しかし、" 時空の書 " とは……。
えらい所に、話が行きましたわね 」
Anti:
「 あァー、もぉー……。
カンベンしてくれ!
って、カンジよ・・・!! 」
Libie-stella:
「 情報処理能力を、
買われてしまったのでしょうね? 」
Anti:
「 くっそー……!
やっぱ、アバンテさんの仕事で、
調子、ノリすぎたのかなぁ……! 」
Libie-stella:
「 王城での お手伝い、は、
二回目、なのでしょう?
ぅーん……想像が付きますが、
"売り込み" が、過ぎたのでは……?
ちなみに、あの規模の蔵書数を、
その……なんです?
"スキャン"、、、でしたっけ?
それで、読み込むのに、
どれくらい、かかるんです? 」
Anti:
「 んぅー……? 10秒くらい? 」
Libie-stella:
「 そりゃあ……、アンタ……。。。 」
13歳の、聖女さまに、
近所の おばちゃん みたいな
眼差しで、眺められている。
Libie-stella:
「 その……演算能力を、ベースにして、
お仕事を……進められて
いたのでしょう? ぜってぇ、
目ぇ、つけられてますわよ……。
老後の心配、しなくてよくて、
いいですわね……? 」
Anti:
「 あんのハナシだよォお……!
ババァになったら、
マイスナと、毎日フヨフヨ、
お散歩しててぇわ・・・! 」
Libie-stella:
「 あら、てぇてぇ。
ちなみに、読み込んだ蔵書って、
いつでも……"呼び出し"が、
可能なん、ですわよね……? 」
Anti:
「 ──ぁ、悪用は……!
しないわよッ……!?//// 」
Libie-stella:
「 はぁ……。王に、
目を、付けられる ハズです……。
はぁ────っ……、ゃりゃり…… 」
──ム、ムカっ……!////
私より、2歳、年下のはずの聖女さまは、
ずいぶんと、"やれやれ"の ジェスチャーが、
板に、ついているようである。
ふ、ふんっ……////
やっぱり、ギルマスと聖女を
兼任している、スーパー・ガールは、
普段から、気苦労が多いに、違いない。
Anti:
「 あのねぇー……////
そのモーションは、
私がしたいっつー話なのォ。
"時空の書"なんて、
どーやって、探せば、
いいのよぉ…… 」
Libie-stella:
「 ……。
"時空歩法"の、"遺言"を、
見てしまった、"第三者"も、
そう……思っているでしょうね…… 」
Anti:
「 ……! ……、……── 」
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き ぎ ん
ん と の
あ
こ し っ
ろ
ち た
の た の
も ま に
ぇ
じ は
く ぅ
ら
ぁ わ ぉ
れ ろ
る だ
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それを、見た、私たちは。
しょうじき、気分が、悪かった。
" もぉ、ほっといて、くれよ "。
それが、本音だった。
説明し難い、複雑な感情で、
私たちは、バルドアックス王の、
話の、続きを────、、、。
" ーー幾人かのーー邪な貴族が、
これ を、見てしまった、ようなのだ……。"
その、王の言葉だけが、
いやに、耳の奥に、残っている──。










