さよならアマロン。
+ ∩ ∩ おまたせ にょきっと!
●(ฅ˙꒳˙ฅ)●
アン:「すっっご……」
マイ:「うさ丸、まみれだ……」
等身大・うさ丸ぬいぐるみ の出処は、
どうやら王立中央教会のようだった。
今、すれ違う、通行人の ほとんどが、
うさ丸の ぬいぐるみを、持っている……。
親子連れから、お爺さん、お婆さん、
あすこの、カポーまで……。
アン:「流行りまくってンじゃないの……」
マイ:「動き出しそうだね!!」
にょきっと。
+ ∩ ∩
●(ฅ˙꒳˙ฅ)●
にょわー。
+ ∩ ∩
●(ฅ˙꒳˙ฅ)●
にょきにょきっと。
+ ∩ ∩
●(ฅ˙꒳˙ฅ)●
な、並の出来じゃあ、ねェわ……。
私とマイスナが、
本人と、見間違う、ほどの出来よ……??
これは、組織ぐるみの、犯行だ。
壮大な、陰謀を感じる……。
アン:「こっちだわ……!
元凶は、近いぞ……!」
マイ:「見て、アンティ……。
カンクルも、いっぱい、いるよ……」
アン:「うせやろ……」
マジだった。
両親を連れた女の子が、
両脇に、それぞれ、
うさ丸と、カンクルの、
クリソツぬいぐるみを抱え、
笑顔で走っり回っている。
くゆくゆ。
*^-^*
(・・)
(﹀)シ
くゆっく。
*^-^*
(・・)
(﹀)シ
くーゆくゅ。
*^-^*
(・・)
(﹀)シ
シッポ、ふさふさ。
アン:「王都で、何が、
起こってんのよ……??」
マイ:「あ、アンティ、あそこだよ……、
王立教会の、バザー……!」
王都には、いくつかの小さな教会支部、
つっても、かなりの大きさだが、
それが、所々に点在しているらしく、
そのひとつで、かなり大掛かりな、
モフモフ即売会が行われていた。
アン:「なッ……んだ、この、数は……!?」
マイ:「こ、これは凄いね……」
にょきにょき。
くゆくゆ。
──軍勢だった。
左の方には、うさ丸が、ビッシリ。
右の方には、カンクルが、ズラリ。
まさに、数の暴力。
こいつら……挙兵してやがる。
今にも、開戦しそうだった。
これから、モフモフ大戦争が
起こるに、ちがいない──。
アン:「どんだけ、作っとんのじゃ……!」
マイ:「すっっごいね……。みんな、
ホンモノに、見えるよっ……?!」
それぞれ、各、100体は、おった。
ぃ、異常な、クオリティだ……。
一体、一体に、その……、
強烈な、愛情を、感じる……。
チラシに、あおり文句と、
値段が書いてある──。
アン:「ぉ、なになに……?
"クルルフェルト祭・開催 記念!!
うさ丸さん:手作りぬい♡
カンクル君:手作りぬい☆
各・税込:7,770 イェル、
ですって……?」
マイ:「け、けっこう、
いい値段、するんだねっ……!!」
確かに、ぬいぐるみと しては、
アホ高いとも、思うのだけれど、
この出来栄え……!!
相応の価値が、ある気も、すゅ……!
うおぉ"……!!
近くで見ると、凄さが、わかんわね……!?
見れば、見るほど、そっくりだ……!
これ、ひとつひとつ手作りとか、
どんだけ狂気の沙汰やねん……。
ほれ、コイツとか、見ぃや!
思わず、持ち上げる。
──ひょい。
なんか、もの悲しそうな顔してるが、
この、極太みみ とか、
もはや、ホンモノ────・・・
うさ:「──に"ょんぎゃあ"あ"あ"あ"あ"
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"
あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!」
アン:「──う"の"お"お"お"お"あ"あ"あ"
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"
あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!」
ほんもの だった。
思わず、光の速さで天空に
投げかけたが、
つーか投げたが、
マイスナが、ファインプレーで、
すぐに ジャンプし、
空中で、キャッチする。
さすがだ。
ちょっと目立った気もすゆ。
投げた瞬間、私の足元が、
ズン、とか いって、
えぐれた気もすゆが。
マイスナ?
ジャンプは2階くらいよね?
へ? 3階? 誤差ね。
だから、そこの親子連れ。
そげな目で、わたし達を、見んな。
ちがうよ。
実は、目の錯覚よ。
その、キラキラとした目をやめぃ。
見んなや。やめぃ。
ちくしょー。
いきなり大声を出した、
この白玉勇者がワルい。
きさま、なにを、叫んどんのじゃ。
おまえ、うさぎやぞ。
うさ:「にょきっと、にょんやぁー……ぃ」
ん……。
やはり、なんだか、悲しそうだ……。
うさ丸の しっぽには、
相変わらず、
赤・白・黒の、
ウサミミ歯車が、
仲良く、ギュンギュン、
ハマっている。
なぜ、こんな悲しそうな顔で、
自分の ぬいぐるみ軍団の中に居たのか……。
いや、自分に置き換えて想像すると、
怖いモンなのかも……?
インタビューすることにした。
うさ:「にょきっと……にょんにょんっ。
にょきっと、にょきっと、
にょっきにょっきッ……!
にょんにょん……にょんやッ、
にょきっと、にょっきり!
にょきっとなぁあ……!」
アン:「なになに……?
この光景は、仲間を探してる、
ジブンにとって、ある意味、
理想的な光景なんだけど、
当然、みんな しゃべらないし、
お金で買われていくから、
ちょっと、悲しくなった……、
ですって……??」
マイ:「 せつなぃ…… 」
──、……。
う〜〜む……。
取り敢えず、うさぎの勇者のドたま を、
こねくり撫で回す事にした。
なでりこ、なでりこ♪♪♪///
こ〜〜ね♪♪ こ〜〜ね♪♪///
よ〜〜し、よしよぉ〜〜し、
げんき、だせぇええ〜〜♪♪♪
アンタが、イチバンよぉおお〜〜っ♪♪♪///
うさ:「にょんやぁぁあぁあ〜〜ぃっ♡//////」
アン:「はん、チョロいぜ・・・」
マイ:「アンティ、口に出てるよ」
クラ:『────な:んだ、と……☼』
ん? ……なんや、クラウン。
クラ:『────あ:合ってる……☼
────何故……☼』
……へっ?
なんで、にょきっとマスター、
起動する前に、
そんな詳細に、言ってることが、
分かった のか、ですって???
やぁーねぇ、アンタ!
この白玉ヤローとも、長い、
付き合いじゃないのよ。
もはや、分かりやすいまで、あるわ。
えぇ……あにょ。なんで、
アンタが、ドン引きすんねんな……。
クラ:『────えぇ……☼
────おかしいの:
────私:ですか……?☼』
カネ:『>>>やれやれ……。
>>>ほら、あれじゃないの?
>>>食材の声を聞ける、ってヤツぅ?』
黄金先輩のアホみたいな、
ジョークをスルーして、
いや、確かに、
この耳は輪切りに すりゃあ、
そりゃあ、世界イチ美味しいステーキに
もってく自信は おおいに
ありますけんども、
流石に耳を酒スライムで
無限回復させて商売を始めるような
鬼畜 食堂娘には
なろうと思ってもなれんってゅーか、
なんだ うさ丸、そんな目ぇすんな、
おまえは私が守るぞ心配すんな、あん?
あんだ、その疑いの目は。
うさ:「……にょんにょん、にょんやぁ、
にょきっとなぁ……」
あ? こいつ、やっぱり、
あいつの孫だな……??
……何いってんだ、テメー?????
つーか、この ぬいぐるみの材料、
ボゥル・ラビットとかだったら、
一緒に王都中の教会、
ぶっ潰すくらいのコトは
やってあげるわよ、え? なん?
ちがう? 白玉草の木の実?
このフワフワ? うさぎ ちがう?
あぁ、そう……。植物由来でしたか。
この量を。へぇ。
これ……その草、絶滅してない??
エコ:「──う"の"お"お"お"お"あ"あ"あ"
あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!
か"わ"い"い"い"い"い"い"い"
い"い"い"い"い"!!!!!!!
欲しいいいいいい"い"!!!!!」
リビ:「分かった、分かった、もぅ!
買って、あげるから……!!
にしても、いーぃ出来ねぇ♪
私、カンクルちゃんに、
しよーっと♪♪」
やぁれやれ……あそこに居る、
仲の良さそうな姉妹も、
うさ丸&カンクルの
ぬいぐるみに、メロメロだ。
……エコちゃんって、
あんな、キャラだっけ……?
もっと落ち着いていたような……。
もしかしたら、まったく違う、
よく似たエコープルちゃんかも
知れないので、話しかけるのは、
5分後ぐらいに しよう……。
チル:「ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"
ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"
ナ"ナ"ナ"ナ"ナ"──っ!!!!!」
バリバリバリバリバリバリ──っ!!!
あそこの二足歩行のネコみたいな
ピンク色の魔物は、
うさ丸ぬいぐるみの一体を、
明らかに破壊している……。
ぜったいに金を、まだ払ってにゃい。
リビ:「あら、狩猟本能♡」
エコ:「うわぁ……。チルテト……、
ストレス、たまってるのかな……」
チル:「ナナーナ……♡(すっきり)」
おい、リビ、とめろや……。
キサマの飼い猫やろ……。
ん? チイタハの希少種か……?
いやそれは、どうでもいいのよ。
勇者の模造品が、ヤラれてんだよ……。
横の、聖職者の販売員さんも、
ドン引きやぞ……あ、金は払うか。
そうだな。当然ね。でも、
そうゅー問題じゃねだろーが……。
見ろよ、金うけとった神官さん、
顔、シんでるやないか……。
聖女、それでいいのか……。
ホホホ、じゃねぇんだよ……。
うさ丸、あれは怒っていーぞ。
こら。
なにを私の足の後ろに隠れとんねや。
勇者やろ、根性みせろ。
ぁ? こわい? 食われる?
あっ、コラ、人形の中に紛れるな。
チル:「……ナナ!?
……ナナーナ……!!?✧✧(キラン)」
リビ:「あっ、エモノを見つけた目だ!」
エコ:「あっ、エモノを見つけためだ……!!」
うさ:(にょ、にょんやぁ……ぃ!?(ガクブル))
……。
狙われてるな……。
ドンマイ……。
チル:「ナナナナナナナナナナ……!✧✧
ナナナナナナナナナナ……!✧✧」
こえーよ……。
チルテトが、うさ丸ぬいぐるみの列を、
徘徊している……。
今さらながら、なんであのチイタハは、
2足歩行なの……?
砂岩帯で会ったチイタハ、
あんなんじゃ、なかったやろ……。
なんにせよ、目が、ヤバい。
捕食者の目だ。
あの子は、アレか……?
私が、ウインナー あげちったから、
野生に、立ち戻っとんのけ……??
マイ:「うわぁぁ〜〜♪♪
この、カンクルの ぬいぐるみ!
精霊花の再現度も、
すごいねぇえ〜〜っ!!!」
カン:「くゆゆぅ〜〜っ♪♪♪///」
マイスナ、よく見てみ?
そいつ、動いとぅ。
アン:「マイスナ、それ、ホンモノよ?」
マイ:「えっ、あっ……!///
ぅ"・・・・・/////////」
────・・・!!//////
すっげぇ照れた、
マイスナは尊い・・・!//////
──グッジョブ!!!!!!!
──かんくるっっっ♪♪♪♪♪♪
マイ:「このこのこのこのこのっ……!!//////」
カン:「カン……!? カンカーンっ!!?///」
照れたマイスナが、
花狼に、八つ当たりをしている。
カンクルは、こそばすのは得意だが、
こそばされるのには、よわたん。
私も、ニセモノ軍団に隠れている、
臆病な うさぎ の勇者を、
黄金のガントレットで、
ひょい、と、つまみ上げる──。
アン:「いつまで隠れとんねや。
私たちを出し抜こうなど、
ひゃくねん、はやいわよっ♪」
うさ:「にょ、にょんやー……!!!」
なぜ、わかった!!! だと……?
──ふんっ、あまいわ。
食えるモノと、食えないモノ・・・!!!
この食堂娘が、
見間違うはずが、なかろうっ!!!
つーか、アンタらが、
ココに、いると、いう事は──……?
キテ:「ぅ──わぁ……。
こんにちは。やっぱり、
そのヨロイのセット……、
お昼は、より眩しいですね……。
アンティさんたち、
今、かなり話題になってますよ?」
アン:「──でたわね!!
発表会の主役!」
マイ:「なんで、教会のバザー、
手伝ってるの?」
キテ:「気づいた時には、
ここに、いたんですよ……」
キッティは、なぜか、
教会支部のバザーを手伝っているらしく、
うさ丸とカンクルの ぬいぐるみを、
バンバン、売場に追加していた。
アン:「現在進行形で、
作ってんだ……」
マイ:「昨日、飲み会だったんでしょ?」
キテ:「いちおー、ギルド職員ですから……。
色々あるんですよ……シクシク」
この受付嬢……。
あんだけ、カッコイイ学会で、
発表しといてからに……ちゃっかり、
雑用を押し付けられている……!!
……なんて、残酷な世界なんだ。
キテ:「ま、だいたいの元凶は、
アイツなんですけど──」
アンマイ:「「 ?? 」」
キッティの指さす方向は、
小さな教会の、聖堂の中である。
小さいながらに、ステキな、
ステンドグラスね。
──その、聖堂のナカに、
ヤツは、座っていた。
アマ:「 ──・──── 」
王民:「おお……! アマロン様が、
祈りを、捧げて、
いらっしゃるぞ……!」
王民:「おや、ありがたや、
ありがたや……!」
王民:「な、なんと、神々しい……!!
アマロン様がいれば、
エルシエルド王国も、
安泰だでやな……!」
でえぇぇぇぇぇ、たぁぁぁぁぁ、
なぁぁぁぁあああああああああ。
神官・ねぇちゃあああああああああああんんん。
アマ:「──いまこそ……、
試練の、とき……!」
王民:「みてー! お母さん!
きれいな神官さまが、
ぬいぐるみに、囲まれて、
いのってるよー!」
王民:「これ! しずかに、おし……!
アマロン様のことだ……、
なにか、崇高な お考えで、
私たちのためを思って!
祈って、くれているんだよぉ……!」
王民:「ふふふ、なんでも、
王都の、すべての教会支部を、
まわっていらっしゃるんだとよ!」
王民:「ソイツぁ、すげぇなあ……!
"アマロン・グラッセ"、といやぁ、
この、"クルルフェルト祭"の、
発案者で、ありがてぇ、
神官さん、なんだろぉ──??」
キテ:「やれやれ……真実を知らない、
と、いうのは、
救い、ですねぃ……」
アン:「ハハッ、キテヤガッタカ」
マイ:「あっ……アンティ、こわい……」
神官ねえちゃん、こと、
アマロン・グラッセは、
大量の、うさ丸とカンクルの
ぬいぐるみに、囲まれつつ、
なにやら、聖堂に跪き、
祈りを、捧げている──。
アマ:「──アマロン……。
──アマロン・グラッセよ……。
いまこそ、ねがうのです。
本当の、平和と、愛を……。
尊主さまを、尊ぶ あまり……、
すべての生命を見下し、
こき下ろすことに、
なんの、意味が、あると
いうのですか……。
虫ケラなど、捨ておけば、
よいのです……。
あの、消え失せた蝉ごときも、
食物連鎖のためを思えば、
活かしておく価値も、
あったのでは、ありませんか──」
……活かして、って、
変換、ちがうくね?
アマ:「──おちつけ、落ち着くのです、
──アマロン・グラッセよ……。
くゆくゆ連合も、また、
有象無象のイチに、
過ぎぬでは、ありませんか……。
あんなもの……。
フワフワしっぽなど……、
にょっきり極太おミミに、
比べれば……いいえ……!
むしろ、まん丸おしっぽが……!
そう……!! ふふふ……!!
おそるるに、たらず……!!
だからこそ、いまは……!
仮初の和解と、
さらなる、販売顧客の、
獲得を……!!」
王民:「おお……!! アマロン様が、
真剣に、祈っておるぞ……!!!」
王民:「ありがたや、ありがたや……♪♪」
王民:「邪魔をしちゃあ、いかん……!
その、ぬいぐるみを買ったら、
はやく、退散じゃあ……!!」
王民:「そう、そうねぇ……そうしましょう♪
あら、かわいい……♪♪」
また、ひとつ。
うさ丸の分身が、買われていった。
グッバイ、うさ丸。
聖堂の中までは、
王都の住民さんは、
近寄り難いようで、
あまり、人は居ない。
────。
アン:「──キッティ、カネ」
キテ:「──え"っ!?
アンティさん……買うんですか??」
うさ:「にょき!?」
キッティに、7,770イェルを渡し、
うさ丸モドキを、ひょい、と、
ボールのように、持ち上げる。
うさ:「──にょき……!?
にょんにょん、にょんやー!
にょきっと、にょやにょんやぁー……!」
あ? なぁーにが、
ぼくというものが、ありながらぁー……!
──じゃい!!
うさ丸、そこで、おとなしく、見とけ。
うさ:「にょんやぁ・・・???」
あ の 、 諸 悪 の 根 源 が ッ 、
ほ ろ び る ッ 、
ところをなぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!
アン:「すぅ〜〜────── 」
かまえる。
マイ:「 あっ 」
キテ:「 あっ 」
うさ:「 に"ょんっ……!? 」
回転だ。
回転の、チカラを使え。
ワタシは、ハグルマだ。
全身に、組み込まれた、歯車。
今までの、濃密な冒険で培われた、
チカラを、すべて、つぎ込む感覚。
黄金のドラゴンの、ヨロイよ……!
この、一投に、すべてを、かける……!!!
──おねがい、
チカラを、貸して・・・!!!!!!!
アマ:「──やはり、王都すべての、
学院に、購入義務を──、
あら……?」
根源、断絶セリ────
アン:「─── に ょ き っ と 、、
バスタああああああああああああ
あああああああああああああああ
あああああああああああああああ
!!!!!!!!!!!!!!!」
──────ぉツ ──・・・っ!!!
────ヒカリの速さを超えた人形は、
もはや、恒星である。
本望で あろう・・・!
アマロン・グラッセ・・・!!!
その、勇者の分身は、
邪悪な光を、討ち祓う────。
──ズぞばァァァアアアアアアア──
パァぁあああああああああああああああ
ああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああ
ああんんん!!!!!!!!!!!!!
アマ:「──ぎゃああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
!?!?!!!!????!!???」
──衝撃波は、周囲の ぬいぐるみを、
空へと、舞わせた。
そして、うさ丸の身代わりとなった勇者は、
爆散したのである。
うさ:「──にょ、にょんぎゃあああああああ
ああああああああああああああああ
ああああああああああああああああ
!?!?!?!?!?!?!?!?」
アン:「──さようなら──。
きっかけを、つくった者よ……」
き ま っ た 。
マイ:「きれいに、はじけたねぇー♪♪♪///」
キテ:「私も、ひと口、のっかりますよ♪
もう一投、いきますかぁ〜〜♪?」
うさ:「にょきっと……にょんにょんやぁ……」
カン:「くゆくゅ……(ポン)」
リビ:「なにを、してますの……、
お姉様ったら……」
エコ:「ぬいぐるみって、投げると、
火が出るんだね……」
チル:「ナナーナ……!!✧✧」
アマ:「な…………に、………す、
るん、で、す、の………………。
きゅぅぅ〜〜────……☆」
そうして、神官は 討たれたのである。
☆────教祖、散るッッ……!!










