表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1168/1216

ゃ、やだなぁ、私たちじゃありませんよぉ/////





 この お祭りは、

 10の月の(なか)ばまで、やるらしい。

 アレだ、"初回特典"……てヤツ?




マイ:「えへへ……その例えは、

    ちびっと、ちがうと思うなぁー」

アン:「あ、やっぱり? きひひ……!」




 妙な例えを、ヨロイ姿のマイスナに、

 苦笑される。


 ……つーか、

 この例えの知識も、

 本来の、私の知識じゃあ、

 ない気もする。


 互いの思考が読めることは、

 ご(あい)(きょう)


 わいわい、がやがや と──。



 今日も、王都は、

 私たちで、あふれている。

 




マイ:「でも、お祭りが長い、

    っていうのは、良かったね……!」

アン:「ふふ、そっだね」




 王城からの脱出は、成功した。

 今回は、堂々と、

 正面の門から、出ていってやった。


 ふぅ……。


 けっきょく、私たちは……、

 社会テキに、生きながらえたワケだ。



 王さま からの お話は、

 真に、"本探しの お願い"、

 ──だけだった。



 "隠れSランク"の件や、

 昔のマイスナが、

 やらかしちゃった件については、

 まったく、()れられも しなかった。


 なんだか、さいごは……、

 王さまは、心なしか、

 申し訳なさそうに、

 図書室から、出て行っちゃった──。


 その後は、お風呂に入って──、

 よく……覚えていない。 




アン:「なんだか……、

    気が抜け ちゃったね」

マイ:「そーだねぇ……」




 眠った分、

 体力は回復してんだけんども、

 心のほうは……まだ、落ち着きが、

 うまく、戻らない。


 ぅーん……この状態を、

 言葉で説明するのは、

 すごく、むずかしい。


 ただ、気分転換が、必要。

 そう、感じてる。



アン:「お? あっちも、

    いーにおぃ、してんわねぇ……!」

マイ:「あそこの出店は、

    アタリの予感……!!///」




 なので、ドニオスに帰る前に、

 改めて、ゆっくり、ふたりで、

 お祭りを楽しむことにした。


 さっきの、出店のヌードル屋さんに、

 聞いた話によると。


 連日、開催されている、

 "クルルフェルト祭"も、

 さすがに、じわじわと、

 お客さんが 落ち着いてきているらしい。


 初日の混雑に比べれば、だいぶ、

 観光しやすくなっているそうだ。




アン:「んーでも、まだ、かなりの

    ヒトだけどねぇー……!!」

マイ:「アンティ! あっちも、

    おいしそうだよ!」




 キンキン、ギンギンと、

 足音を鳴らしながら。

 お祭りの出店を中心に、

 (にぎ)わいの中を、楽しむ!


 ポルロッカ鍋、という、

 シンプルな塩味の屋台が、

 けっこう美味しかった!

 簡易なポトフに近いわね……!


 もう、肌寒くなる日も あるし、

 あっという間に、冬が、

 くるんだろう──。




アン:「なるほど……味付けの ほとんどを、

    素材で(まかな)ってるから、

    こんなに、ローコストで……、

    もんぐもんぐ、やるわね……」

マイ:「……ね、ねぇ、アンティ?」

アン:「んにゃ?」




 スーパー食堂娘 目線で、

 屋台のスぺサルな食事を、

 分析していると。


 同じく、ワオンの()(から)(うつわ)を持った、

 マイスナに、改めて、

 声を かけられた。




アン:「……?? どったよ?」

マイ:「なんか……わたし達、

    見られてなぁい?」

アン:「ふぇあ……?」




 見られて、いる……?


 ……ま、毎度ながら、

 このカッコーなので?


 新しく行く場所やエリアでは、

 指を さされて笑われるのは、

 もはや、慣れっこまであるのだが。



マイ:「なんだか、いつも以上に……」

アン:「えっ、だ、だって── 」




 そんなはずは……。

 今は、この人混みだし?


 しかも、王都の中は、

 私たちの仮装を、、、っつーか、

 義賊クルルカンと、狂銀オクセンフェルトの、

 仮装をしまくった人たちで、

 そこらじゅう、

 (あふ)れかえって、いるワケでして……?




アン:「……!? アレッ……!?」

マイ:「ほら……気づいたでしょ……?」




 ……でも、マイスナの言ったとおり、

 なんだか……明らかに──、

 私たちへ、あつまる視線が、

 ……おおい……!?


 通りかかる人たちの、

 ほとんどが、……こっちを、見る!



 なッ・・・!? なんでだ!?

 アンタがた も、似たカッコ―、

 してるでしょうや──……!?


 よく聞くと、王都の人たちの声が、

 やたらめったら、聞こえてきた・・・!





街人:「ねぇ……見て! あの子ら……!!」

街人:「あっ……! ホントだな……!!」

街人:「マジで、そうじゃないか?」

街人:「あら、あの子たち……///」

街人:「ママー! そっくりー!!」

街人:「ほんものだー!!」



アンマイ:「「 ・・・、・・・ 」」





 なにか……まずい気がする。

 とてつもなく、なんだか……。





街人:「おっ! ぜってぇ、そうだよなぁ??」

街人:「めちゃくちゃ、似てるもんなぁ!?」

街人:「うっわ、ソックリ……!!」

街人:「うん、髪型も一致」

街人:「おまえ、ちょっと、声かけてみろよ!」

街人:「ええっ/// や、やだよ!! おまえ行けよ!!」

街人:「あの仮面の下……ぜったい美人じゃない?」

街人:「おもった。アレはヤバイと思うよ、二人とも」

街人:「ふたりとも、プレミオムズ、って、マ?」





 あ、ぜったい、まずい……!!

 なにかが……、

 ふ く れ あ が っ て い る 、

 気がすゆ・・・!!!





アン:「──に、逃げっぞ、マイスナ!!」

マイ:「──よ、よしきた、がってん!!」




街人:「──あっっ、逃げたぞ……!?」

街人:「──あーあ!

    アンタが、ジロジロ、見るからよぉー♪♪」

街人:「──まてぇえええええ、くるるかぁあーん!!」




アンマイ:「「 ──ひ!?

       ひいぃぃぃぃぃいいー……!? 」」






 だれが待つか、ガキンチョ。

 こちとら、やっとこさの、

 プライベートだっつーの!!!


 うわ、まだ、数人、

 追いかけてきてやがる……!!

 テメーら、だいじょぶか……、

 迷子なんぞ……。




アン:「──し、しつけぇええええ!!?」

マイ:「──こないでぇえええええ!!?」




 キンキンキンキンキンキンキンキン──。

 ギンギンギンギンギンギンギンギン──。







街人:「──あれっ、どこいった!?」

街人:「──あしおと、きこえてたのにぃー!!」




アンマイ:「「 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……、、、 」」






 わたしたち じゃなくて、

 親を探せ、キサマらわぁぁ……。


 なんとか、刺客のついじゅうを かわし、

 再び、メインストリートに戻る。


 ──と、思ったら、

 また、なんだか、注目されている……。




街人:「……っ! まぁ……!!//////」

街人:「……っお!? おめぇら……!?」

街人:「──えっ!? まさか!? あれっ!?」






 あっ、わかった。

 (この)(まち)、もうダメだ。







アン:「……逃げっか……マイスナ。

    義賊らしく、サ……

    ドニオスの、塔まで……」

マイ:「……そうだね。わたし、

    アンティとベッドがあれば、

    それで、いいよ……」

アン:「それは、それで、どぉなのよ……」




 と、思ったけど、

 よくよく考えると、

 わたしも一緒なので、

 まったくモンダイない。


 マイスナと、ベッド。

 うん、ごはん、ひゃっぱい、いけるね。




マイ:「ごはん は アンティだよっ♪///」

アン:「それ、私以外に、言わないでね……///」

マイ:「し、しっけいな!!

    そんなこと、しないよ!!///

    ぷんぷんっ!!///」




 は? プンプン狂銀、可愛すぎか?

 その(アーム)の動きを やめろ、

 私の愛に刺さる。





クラ:『────やれやれ……☼

    ────(とど)まる事を:

    ────知りませんね……☼』

カネ:『>>>まったくだ。

    >>>今日も平和だねぃ……』





 初代と、寝取られ女神サマが、

 なんか()ーとりますが、

 私たちの愛は、もう、止まらんぞ。


 だいたい……おんどれらには、

 毎回、お風呂の お湯は、

 えてるンですかぁぁ〜〜???

 と、せついたい。



 ──きゅるんっ、ずカっ!!



 ……頭の上で回ってる(おう)(かん)が、

 いきなり乱回転して、カドが、脳天に刺さった。


 いたぃ……。





クラ:『────さっ:流石の私も:

    ────怒りますよっっ……!?!?/////☼』

カネ:『>>>……だ、だめだょ、

    >>>反応しちゃぁ……////』



アン:「な、なにすんじゃーい!!

    箱庭で、お風呂を発見するたびに、

    自分のスキルの情事を連想する身にも、

    なれってんのよぉーっ!!」

マイ:「ぁ、アンティ、こえ、デカいよ……?

    よけい、めだつよ?

    あっ……、ほ、ほらぁぁ……」




 いつの間にか、屋台で買ったであろう、

 アメを舐めとるマイスナに、

 (たしな)められ、

 ……見ると、確かに、

 注目度が上がっているようで。


 ………………。


 みんな、こっちを見ながら、

 ヒソヒソと、(こう)()の目を、

 お向けに、なってきやがる──。




アン:「……な、なんでなの……!?

    ちょっと前までは、こんなに、じゃ、

    なかったのに……/////////」

マイ:「ね、寝て起きただけで、なんで、

    こんなに、見られるように、

    なっちゃったんだろーね……??」

アン:「つーか、私の分のアメぁ、

    ないンすかね?」

マイ:「──っ、はい♡♡ 」




 ──でぅぽっっ。


 ……。

 ……さっきまで、

 マイスナが ねぶっていた、

 (ぼう)つきの(あめ)を、口に突っ込まれた。


 うまい。




アン:「あっぽーあじひゃん。うまかー」

マイ:「まとめ買いすれば良かった。

    どこ逃げる??」



夫人:「──ねぇ、あなたたち……ッ!?//////」


アンマイ:「「 ……──ッ……!? 」」





 話しかけられた瞬間、

 マイスナと二人で、かたまった。



 ま……マズイ、に、逃げっか……!?


 走りには、自信がある。

 レター・ライダーの配達速度、ナメんなよ。


 こちとら、ガキん頃から、

 クラスメイトと、血のにじむような、

 追いかけっこを──、、、




夫人:「──あなたたち!!//////

    カフェ・ド・ランドエルシエの、

    前の広場にある、でっかい立像の、

    モデルの二人でしょう!!//////」


アンマイ:「「 ・・・・・ 」」




 だっ……ダメだ・・・!

 ここで、走り去ったら、

 さすがに、(シツ)(レイ)だ……!


 ち、ちくせぅ……!

 あの、クソデカ&、

 無許可 像の出来栄えは、

 私たちから見ても、


 かなりのモンであるが(ゆえ)に、

 当然、調べようと思ったら、

 私たちの名前も分かるワケで……!


 万が一、失礼ぶっこいた態度とかが、

 ウワサになったり したら……、

 ヒゲイドさんとかにも、メイワク、

 かかっちゃうカモ、しんなぃしぃぃ……。


 ……。うわぁ。

 めっちゃ、見てくるやん……。


 しょ……、しょうがねぇ。

 私たちは、ハラぁ、くくって。


 この、

 好奇心・はた迷惑・お姉さんの、

 応対を することにした。





アン:「……ハ、ハハ、コンニチハ……。

    ぇ、ぞ……像……?? ゃ、やだなぁ、

    私たちじゃあ、ありませんよぉ/////」

マイ:「こ、コニチハ……。

    ワタシタチ、アレ、チガウ、

    ニタヒト、イパィ、カンチガーィ」



夫人:「──うそ、おっしゃい!!///

    なんで、カタコトですの……!?

    ちょっと、さすがに無理が

    ありますわよ!?///

    あなた方、あまりにも、あの像に、

    ソックリ、すぎますもの!!!

    5歳の子供でも、

    だまされませんわぁあ〜〜!!?」




 うるせぇわ、この(たて)ロールがぁぁ……。

 ・・・ん!? タテろーる・・・!?!?




マイ:(ぁ、アンティ!!

    この人……貴族の人だよっ!!)

アン:(ほ、ホントだわ……!

    あわわわ、、、めんどくせぇ……!!)




 この、タテロール夫人には悪いんだけど、

 こんな カラみ方された身としては、

 厄介ごとの香りしか、

 してないのよおおおお……!


 早々に、立ち去りたいというのが、

 サラサラ、ホンネである。


 ……!

 ぁ……この人、金髪だわ!

 めっずらしい。

 私の色素が薄い金色とは(ちが)って、

 少し、ブラウン色が強いゴールド・カラーだ。


 太陽の下では、オレンジに輝いて見える。

 紅茶の色みたいだ。





夫人:「いま、(ちまた)で、話題を持ちっきりの、

    うわさの二人、そのままの格好の方が、

    歩いているんですもの!

    オホホホ……驚きましたわ……!////」


アン:「さ、さいですか……」

マイ:「ど、どもです……」


夫人:「でも、実際に お会いすると、

    ずいぶん、小柄な印象が……//////

    なんだか、よくられる、

    気がしますわね……オホホホ//////」




 すげぇ、口元におうぎを当てる人、

 初めて見たわ……ははは。


 フリルが付きまくってる

 ドレスを着ているけど、

 不思議と……よく似合っている。


 本物の、貴族の お嬢様、って感じだ。



夫人:「あら、あなた達……、

    恐ろしく、綺麗な髪を、

    していますのね?」


アン:「──え"っ!? まっ……、

    アハハ……/// あ"っ、

    ありがとう、ございます……?」

マイ:「ど、ドモ、ドモデスデス……//////」


夫人:「……! ははぁあ〜〜ん……///

    さては、あなた達、どこかの、

    ワケありの、令嬢ですわね?

    三女? 四女? ふうぅ……、

    よく あるのよね、

    貴族社会がイヤになって、

    正体を隠して、

    冒険者とかに── 」


アンマイ:「「 ──ち、

        ちがいますっっ!!! 」」




 食堂娘だからね……!!

 一人娘だかんね……!?




 この貴族の姉ちゃんは、

 高圧的な物言いとは裏腹に、

 存外、しゃべりやすく。


 ……その、私たちのウワサ?

 に、ついて、

 情報を聴き込む事にした。


 すると、判明する、

 おどろきの、真実・・・!!





アン:「──リアルタイムで、

    私たちの像を──……!?」

マイ:「──あの広場で、

    けずり、直してる──……!?」


夫人:「あら、知らなかったんですの!?

    あの像の資金源は、

    あのカフェのオーナーなのですが……、

    最近、あなた方の、

    かなり鮮明なスケッチが、

    手に入ったらしく──……」




 ああああああああああああああ!!!!!

 あのガキどもおおおおおおおお!!!!!





夫人:「オホホホホホ……♪

    像のクルルカンさんは、

    上半身を、スッポリとおおう、

    マントをって

    おられましたが──。

    今の あなたは、

    ステキなマフラー姿、

    ですものね……♪♪//////

    まるで、絵本から、

    出てきたようですわぁぁ〜〜っ♪♪」





 この、貴族の ねーちゃんの、

 話に、よると……。


 今、あのカフェの前の広場では、

 私たちの巨大な立像が、

 たくさんの魔術師&彫刻ギルドによって、

 "仕立て直し"、されている、

 真っ最中らしい……。




アン:「昨日の夕方から、

    ぶっ続けで、だ、と……?」

マイ:「ライトアップされて……、

    夜通し、ですか……」


夫人:「ええ、すごいイベントよ♪

    なにせ、アダマンタイトを、

    ナマで加工する場面なんて、

    ひと昔前でしたら、

    秘術中の秘術、とさえ、

    言われていた、

    魔法技術ですもの……♪♪」


アン:「それで、その、

    けずなおしイベントに……」

マイ:「人が、集まりまくっている、

    って、コトですか……」


夫人:「少しずつ、金属の彫刻が、

    仕上がっていくというのは、

    面白く、ステキなものですわ♪」




 ぐおおおおおおおおおおおおお。

 あの、カフェの、オーナーああああああ。

 ナニを、してくれとんのじゃあああああ。




夫人:「あなた達の注目度が上がったのは、

    あの彫刻イベントを見た、

    王都にいる方々が、

    あなた達の"意匠"を、

    おぼえてしまって──、

    街中が、"義賊と狂銀を探せ!"

    みたいに、

    なっているからですわぁぁ〜〜♪♪」


アン:「ぐわああああああああああああ!!!」

マイ:「ョ、ヨケイナコト、シヤガッテ……!!!」


夫人:「ご本人たちが、王都に来ている、

    というウワサも、

    ひろがりまくっていますし♪

    オホホホホホ……♪♪♪」




 よし、この街は、もうダメだ。

 私たちには、はやすぎたんだ。

 よくわからんけど。


 食堂娘は、王都に来てはならない。

 はっきりわかんだね。





アン:「でも……あの像、見ただけで、

    私たちのカオ、

    割れるもんでスかね……」

マイ:「これだけ、街中、

    仮装大会、みたいなのに……」


夫人:「あら、あなた達……。

    それは、王都の人間を、

    ナメすぎですわよ。

    この街には、色々な品が、

    流通しているのだから──、

    皆、目は、えているのです」


アンマイ:「「 ?? 」」


夫人:「"ホンモノを見抜くちから"が、

    たみにまで、根付いている、

    という事ですのよ。

    あなた達の、その、"よろい"、

    素晴らしいわ……♪♪」




 へ、変態のヨロイ、プライスレス。




夫人:「ソレは、はっきり言って、

    "芸術品"です。ただ、

    けっして、お飾りだけでなく、

    "実用品"としても、特級ね……。

    見る人が見れば、わかりますわ。

    すばらしいわね。

    それに、金と銀……、

    "義賊"と"狂銀"がそろって

    いることで、さらに魅力が

    引き立てられあっているわ。

    そりゃあ、街の人に、

    見つかりまくるわよ……♪♪」


アン:「か、かんべん、しちくり……」

マイ:「さっきも、追いかけられたんだよ……」


夫人:「あら、子供たちに!?

    ──フフフっ♪♪

    絵本のトップ・ツー、

    みょうきるじゃない♪♪」




 ハハハ……このタテロールさん、

 他人事だと思って、

 好き勝手、言ってくれやがるわ。


 他の街で、生きながらに、

 子供たちのジャングル・ジムに

 なってる、こっちの身にも、

 なれってんだ。


 ちくせぅ、なんだかんだ、

 楽しく、話をした。




アン:「ぁー、情報、感謝します。

    えーと……?」

マイ:「お名前、知らずに、

    話しこんじゃった」


夫人:「あら、いいのよ♪

    私も楽しかったわ♪

    わたくしの名前は──」





貴族:「ロイメア──……!

    みてーっ! ふたつ、

    手に、入ったわよー!!」


夫人:「──……!!

    ホントですのおおおおお!?!?」




アンマイ:「「 ──……ッッ……! 」」




 あまりの声量に、

 耳が、キ────ン、と、すゆ……。


 ……。


 あの、近づいてくる、

 ブルーのドレスの人は、

 このタテロール姉ちゃんさんの、

 おトモダチ、だろーか……。




 ………。



 …………ん?





 …………………。



 …………………………………ッッ!?!?






アン:( ・・・・・な・・!? )

マイ:( ・・ん、だ、と・・・!? )







 信じられない、ものを、見た。






夫人:「やりましたわね!!

    大丈夫でした♪!?」


貴族:「いやーっ、やばかったわー♪

    整理券、ゲット、

    してて良かったぁー♪

    ……お!?」





 ブルーのドレスの、

 貴族のお姉様と、目が、合う。



 ……。

 ……ただ、私と、マイスナは、

 反応……できにゃい。




 …………────だって・・・・・。







貴族:「ロイメア!?

    この子たちって……!!//////」


夫人:「そうよぉぉ〜〜♪♪//////

    いま、ウワサのぉ〜〜//////」
















 なんと。


 ブルーのドレスの、お姉さんの、



 両肩には……。















   だぶる、にょきっと。



+ ∩ ∩     + ∩ ∩

●(ฅ˙꒳˙ฅ)●   ●(ฅ˙꒳˙ฅ)●















アンマイ:「「 ふえてる…… 」」

















 うさ丸が、2体、すわっていたのである。













評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[一言] 増殖すな!? というより同族生存?
[一言] あ、これあれか?例の組織のグッズかな?
[一言] 嫁もらったとしても流石に子供生まれるには早いですよね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ