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王の依頼……いけまる??

たいっっっっっっへん、

お騒がせ、いたしました。

たたたたたたたたたたた。


   m(_ _)m









「──、む……。。」





 ──王は、ゆっくりと、頭を、あげ。




 その、目の前の、

 足の低い、(たい)らな書架(しょか)(つくえ)には、


 二代目たちの()(づか)いによって出されていた、

 彼女たちが持つ中で、一番、(みやび)な、

 金と、銀を、練り込まれた、

 小さな聖杯にも見える、シンプルなカップが、

 まるで、神聖に(ささ)げるかのように、

 まっすぐ、置かれている。


 王は、さきほど、

 自分が水を飲み干したであろう、

 その (うつわ)が、何やら運命めいて、

 中の央に、座しているものだから、

 不思議な気持ちに なってしまった。





   I=====I

   I二ニ二ニ二I

    \   /

     \▼/

     / \

    I<二>I

     ■■❑❑❑

      ■■❑❑

        ■❑■❑

         ■❑❑❑❑

         ❑❑■❑❑■❑❑❑

          ■❑❑❑❑❑❑❑❑❑





「 ・、・・・。 」




 銅のメイドは、流石に、

 好き放題を言う相手としては、

 まずかった、か、、、と反省したのか、

 王の、目の前の、金と銀のカップの、

 (から)の中を、埋めようとする。


 水差しを持ち、しかし、動き初めに、

 (きん)の主君に、手で、(せい)される。




「──……ぉ、嬢様……?」


「「   ──。 」」




 感覚を読む天才であろうアンティと、

 その感性を完全共有するマイスナは、

 王の(はい)を満たすは、

 水では無いべきだと、とっさに(さと)った。


 (どう)に、目配りし、

 いつの間にか、(ぎん)(かぎ)(づめ)に持つ、

 その、"(さかずき)"は──、


 不思議なことに、王にも、給仕(メイド)にも、

 いつ、目の前の、

 背の低い、大きなテーブルから、

 その、悪の手の中に、(おさ)まったのか、

 まるで、わからない。





 ちいさな、えほんの、奇術(マジック)


 さて───。





──────────────────────


 マイスナ が グラス を もっている!

 王の おかわり に 何を ()ぎますか?▼


  ▼ 赤ワイン

    果実酒 果肉マシマシ

    ポッポコ黒ラベル

    水に溶かした飴

    カイルベリージュース

    ポタタ汁・特濃

    しれっと逃げる


──────────────────────





「・・む」





 銀の花嫁が、王より、聖杯モドキを預かり、

 金の騎士が、それに、赤のワインを注いだ。


 それを見て、王は、絵画のようだと思った。




「どうぞ」

「よしなに」




 絵本の二人としては、

 どうも、こちらの身内が やらかしたし、

 ただ、感情的に なる理由も充分に理解できるし、

 つまり、"手打ち"に されずに、

 "手打ち"に してほしい、

 という、願望あってのことである。


 ただ、自分たちの罪のことは、

 今は、後回しに、なっている。


 王は、盃を、受け取った。





「「 ・・うむ 」」





 けして高い酒では無かったが、

 肉に使うための、アンティたちの舌は確かで、

 少々バターの多い料理の後に、

 その飲みやすさは、適切である。




「 ・・・!! 」




 王は、その美味さに(おどろ)いたし、

 今の・・・自分の、感情には、

 この、酒では、ならなかった、と、

 半分を、飲み干し、思う。


 (もっと)も、良いタイミングで、

 それは、振る舞われたのだ。





「──ふ……、これは、(あい)()(えら)ばんな」



「「 ──ぇ? 」」


「「「「「「・・・・・」」」」」」



「 ふ──。()らぬことを()った 」





 王は、

 このような()(づか)いを成せる二人なら、

 どのような者の妻にも成れるだろうな、

 というような意味合いをも()めて言っており、


 銅の6人も、それが理解()かったが、



「「 ──…… 」」



 (とう)の本人たちは、とうとう、

 飲みやすい赤ワインの事だと、

 思いこんでいる。




「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」



 銅は、散々、"夜戦"を観戦しているし、

 実は相手は選びまくりっつーか、

 むしろ、(たが)いに、ひとり しか、

 相手になるヤツが居ないのを知っているので、

 何とも言えない表情と共に、

 多少、冷静と成った。



「ふ、ふ・・・」



 知ってか、知らずか。


 王は、親しみやすい笑みを噛みつつ、

 背に持たれるソファを、深く、

 (まと)う、(しょく)(ざい)と共に、鳴らしながら。


 ゆら(きし)む、夜は、長い。

 (なご)やかに、本題に、(うつ)った。





「──"(しん)()(きょく)"が(けん)(りょく)()ち、

 ……ついぞ、近々(きんきん)まで、

 あれだけの()(こう)()(かえ)すに(いた)ったのは、

 やはり、700(ねん)(まえ)に、"()(くう)()(ほう)"を、

 (はっ)(せい)させたことが、(おお)きい」


「「・・・・・」」


「はるか(むかし)()(だい)に、(うしな)われた……、

 "()(くう)(げっ)(しゅ)" の、"巻末栞(エンドカード)"をヒントに、

 彼奴(きゃつ)らは、とうとう、"()(くう)()(ほう)"を生み出し、

 王都(セントラル)を、(たび)へと、(みちび)いたのだ」



「「 ……、" エンド・カード " ? 」」



 ふたつの仮面の、アンティとマイスナの声が、

 きれいに、ハモった。



「"()(くう)(しょ)"の……"(ゆい)(ごん)"だ」


「ッ……、魔導書の……"(ゆい)(ごん)"、だと?」




 イヴの、言葉遣いを、王は、介さない。




「──うむ。"()(くう)(しょ)"は、(かなら)ず、(ほろ)ぶ。

 (あふ)()で、()(れつ)する。

 そして──()まれ()わる。

 ふたたび、(ちが)う、"()(くう)(しょ)" と なって──」


「「 ……! 」」


「その、(つぎ)の、"()(くう)(しょ)" の、()(しょ)を──、

 さいごの、一ページだけが、(のこ)り、(しめ)す。

 それが──……"巻末栞(エンドカード)"と、

 ()ばれている」


(のろ)いの(しょ)の場所を示す、ヒントだと言うのか」


「いかにも」




 もはや、イヴの でっかい態度は、

 相手が ガチレズ カップルでないと、治るまい。


 王は、気にも とめぬ。




「だが……、ついぞ、(さい)(きん)まで、

 "()(くう)()(ほう)" の、"巻末栞(エンドカード)" は、

 (はつ)(どう)して、いなかったのだ 」


「なんだと?」


(しょう)(じき)に、()おう……。(われ)も、

 (ぶん)(けん)でのみ、()()()(しき)……。

 (こころ)()()かで……、"巻末栞(そんなもの)"は()いと……。

 (おも)っていた」



「──でも、"巻末栞(エンドカード)" は、(activ)(ation)した。 」





 イヴ以外の、メーチ、だったか……、

 銅の刑死者の一人が発言し、


 視線が、集まった。







「……その、とおりだ」




「「    」」







 アンティと、マイスナは、同時に、察した。


 目の前に、あるもの。






 ……奇妙な、ガラス板の、中央に、

 紙の破片……のような物が、

 封印されている。


 サンドウィッチ、されている。

 

 ガラスの中の、メモきれに……、

 文字が、見てとれる。







 これは、(もっと)(ちから)のある、

 とある、"()(どう)(しょ)"の、()(へん)だ。


 ──王は、そう、言った。




 ……おそらく……、500(ねん)ほど(まえ)に、

 "()(くう)()(ほう)" より複製(コピー)された、

 (かず)ある……、"劣化(れっか)(ひん)"の(そん)(ざい)が、

 "巻末栞(エンドカード)" の(はつ)(どう)を、(はば)んでいた。

 (われ)も……、(いま)、わかった。


 (どう)(じゅう)(しゃ)たちよ……。

 ()(こう)たちの……()(きょう)(おとし)めた"(しょ)"が、

 (かん)(ぜん)に、浄化(じょうか)された ことで──、


 すべての"劣化(れっか)(ひん)"が、(ほろ)んだのだ

                     」



「「「「「「 ・・・!!!!!! 」」」」」」







 銅の刑死者たちが、主君を、見る。


 いやな、予感が、する。








 アンティと、マイスナは、


 いつの間にか──……、







 

 (いた)(けっ)(しょう)に封印された、

 (しおり)のような──……ページを、見ている。












 本来なら、必要なんて、ない。


 本が、なくなった、あとの。


 つづき なんて、いらない はずの、





        つづき の しおり を 。













 なんて、いやな ことが、


 かかれて、いるんだろう。











「「  きん と ぎん の  」」










 そし て、ふたり は、



 ふたりで よん  だ。












「「



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    き     ぎ ん

      ん と      の

            あ

     こ   し      っ

       ろ

           ち       た

     の  た    の

   も          ま  に

               ぇ


    じ        は

       く  ぅ

    ら

  ぁ    わ         ぉ

         れ     ろ

           る だ


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



                    」」









「・・・つかぬ、(こと)を……(うかが)う 」







 王は、問う。







(きみ)たちは……、、、

 (ころ)()ったことが、あるか……?」
















 王の、問い。












 アンティと、マイスナは、













 じくうの、ゆいごんを、みつめ、ながら── 、



















「「


  き ── っ ッ ッ …… し ょ ッ …… !!


                     」」
















        そう、こたえた。









なんか……GIFアニメの

リクエストあります??

|ョω・`)

    )\

    ムズイノハムリ!


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[良い点] ついに運営に処されたのかとビックリしました またギリギリを攻めることが出来ますね! [気になる点] きんとぎんとはアンマイのことか先輩と先生のことか それともほかにきんとぎんと形容できるモ…
[良い点] 投稿にょきっとです [気になる点] きんとぎん、しか書かれてないからワンチャンアンマイと無関係の可能性もあるけど… そもそも王様は564あわないと出て来ないようなモノを出現させて何するんだ…
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