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※ちと読みやすいように

 えち修正加筆しました(●´ω`●)+






ヒゲ:「・・・・・・・。 」


アン:「・・・・、 」

マイ:「・・・・、 」






 な・・・・・なにゴト……?



 わたくし、アンティと、いとしの マイスナが。


 ドニオス ギルドのしつしつに、

 呼び出されてから・・・、

 ゆうに・・・・・10分間が、

 とうとしていゅ。


 私たちは、仲良くならんで、

 ビクビクしながら、起立である。

 なぜか、手は、おしりで組んだ。

 なので、金銀・ダブルおへそは、

 前に突き出すカタチとなり、

 大公開である。




ヒゲ:「………………、…………………」


アン:「(なんなのよぉ……この空気ィ……!?)」

マイ:「(えと……なにか、おこってる……!?)」




 ビクビクする、

 私たちの、目の前では。


 でっかい木製のの向こうで、

 専用の魔王イスにこしけし──、

 身長、3メルトルテの、

 ブラック・スーツの、ヒゲ・ダンディが、

 これまた、でっかいりょううでを、

 むないたまえで組みながら、

 なんでか……ずっと、だまっておられる!


 見える、見えるわ、オーラがッ・・・!

 あの・・・・・、

 ものっそい、威圧感プレッシャーである。


 こっち、ふたりとも、

 がらな、おにゃのこ、

 なんだからぁ……!

 

 ち、ちびるって──……!





ヒゲ:「・・・・・・・・・・・・・」


アン:「・・・・、……・・・」

マイ:「・・・・、……・・・」





 想像して ほしーんだわ?

 急に、上司に、呼び出されてさぁ……?


 何、言われんのじゃー!?

 と、思ってから、

 もう、10分間デスよ・・・。


 なぜかきんちょうで、かたはば分、

 足をひらいて、突っ立ってんだけど、

 なんかもう……またしたあたりが、

 ぞわぞわ してきたヮぁぁぁ……!


 ヒゲイドさんの後ろに見える効果音は、

 「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!」

 である。


 そんなナカ、じわじわと、

 ちんもくされまくった、

 私たちの、キモチを、

 考えて、くれよォぉぉおお・・・!!?






ヒゲ:「・・・・・・・・・・・・・」


アン:「・・・・、・・・、・・・、、、」

マイ:「・・・・、・・・、・・・、、、」





 もう、引くに、引けねぇ。

 私たちは、じっと……待つしか、にゃぃ。


 こっ──こうしているあいだにも。


 カーディフの街にいる、

 私の、"がくゆうだんたいさま" が……、

 ここの街(ドニオス)に、向かって来て、

 いるんだけんども──!?


 そん事を、、、

 相談しようと、思ってたけど!?

 と、とても、そんなコトを、

 切り出せる、感じゃ、ねえええええ──っ!!!





ヒゲ:「・・・・・・・ ・ ・ ・ 」


アンマイ:

   「「( ぁ、あばばばばば……、 )」」





 ──な、なぁに……!?

 なんか、怒られんのかなぁ!?


 なんにせよっ!


 すっ、すんげぇえええ・・・!!

 ── めんッ!! どうッ!! ゴトッ!!



 の、、、予感が、バチバチである。


 私たちの足元は、

 そょそょ、がくぶゅ、であゅ……!





 なんか、ぜったい、ヤっべっぞ。


 食堂娘の、第六感シックス・センス、ウソ、つかにゃい。






ヒゲ:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


アン:「・・・・、・・・、・・・・・・、」

マイ:「・・・・、・・・、・・・・・・、」






 ぶっちゃけ、私たちが、

 ここまでのちんもくに、

 えられたのは、

 他ならぬ、ヒゲイドさん、

 だったからである。


 めっちゃ、世話に なっている身ですので。

 ある程度の、あっぱくめんせつは……。


 ただ……限界は、

 すぐソコに、せまっていた。




 私たち、15歳の、

 ガチっプルごとき、この身には……!


 このような、無言の重圧はっ……!

 がたい、

 ものなので あるっうっうっうっう……!





 ──つまる、ところ。


 私とマイスナは、

 もっくそ、ゲンジツトウを、しはじめていた。


 ゆーして、ほしいんすょ…… 。





アン:「みっ……みてみて、マイスナぁー……!

    わたし(たち)の、新しいヨロイ、

    アタマで考えるだけで、

    自由にカタチ、かえられるねー……!?」

マイ:「ほっ……ほんとだねーっ……!?

    パンチしようと思ったら、

    うっ、うでの、装甲が、がちゃんって、

    ふふ、ふえるねー……!?」




 キィ──んン! ガッちゃーん!!

 ギィ──ンゥ! シャギィン!

 ガチャーン、バシューっ!!




 がっちゃん、がちゃん、変形する・・・!!

 私たちの、ヨロイ・・・!!


 わ、わぁーっ(棒)。

 まるで、生きているみたい!


 ひ、ヒゲイドさんは・・・。





ヒゲ:「・・・・・、・・・・・・・」



 

 やっぱり、

 しゃ・・・し ゃ べ ら ね ぇぇえええ !!!





アン:「きっ……!?

    キック、しようと思えば!?

    足の装甲が、自動で、ふくれ、

    あがるわ、ねぇえええ……!?

    ほらっ、と、トゲトゲー……っ!!」

マイ:「そっ……!!

    そだねぇぇぇえええー……っ!?

    ゃ、やろぉと思えば、

    前のっ!? ヨロイのカタチに、

    戻すことも、でっきる、ねぇー……っ!?」




 ぎゅーん!! がちゃーん……!

 バッキーん・・・!!

 がちょーん、がちょーん!!





 そ──……そうなのである!


 ドニオスの魔界こと、

 "マール服飾店"が店長、アブノさんに、

 改造されまくったヨロイは、

 もはや、"非常識物質アブノーマル" 以外の、

 ナニモノでも無かった!


 私たちの思うままに、

 変形、しまくり、なのである……!


 うで、まもって! と思えば、

 ガントレットの装甲が、

 せきそうたてになったり、

 あしを、きょうか! と思えば、

 ブーツのパーツまわりが、

 凶悪なトゲトゲデザインに、

 早変わり、したり、するわ……!


 マイスナの言ったように、

 やろうと思えば、

 前のヨロイのデザインに、

 強制的に戻すことも、可能みたい……!


 前のバージョンのヨロイにも、

 似た機能は、

 モチロンあったんだけれど、

 なんというか……今回のは、スゴイ。


 まるで──"心の液体"みたいだ。



 このヨロイには……私たちの、

 ココロを読み取る機能が、

 あるのかな……?


 つーか、今さらだけど、


 アブノさんって、いったい何者──。




 ……。





 まぁ、それは、いいんだ。

 それは、いーんですよォおぉぉぉぉ。




ヒゲ:「・・・・・・・・・・・」


アン:「…………、……」

マイ:「…………、……」





 こんだけ、オモシロ、ビックリ!

 トンデモ・ヨロイを、

 目の前で、ガッチャ、ガッチャ、

 お、しても──……、


 ヒゲイドさんは、なぜっ、

 ムズカシイ顔のママ、

 だんまり!! なの──っ……!?!?



 ・・・・・い・・、

 いたたまれにゃ────・・・っ!!!


 誰か、助けきぇてぇぇえええ──っ!!!




 


ヒゲ:「・・・・・・・・・・・・・・・」


アン:「・・・・、⁝(ᵒ̴̶̷᷄ᾥ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝ 」

マイ:「・・・・、⁝(ᵒ̴̶̷᷄ᾥ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝ 」





 あかん。


 真の、限界が、そうだ。


 少しひらいた足は、プルプルである。

 応援団のポーズ。

 イヤな想像が、頭を埋め尽くす。


 な、なんだ、まさか、

 くっ、クビか・・・っ!?

 とうとう、なんかの、

 許容を超えたのかっ……!?

 えっ、私たち、

 なんか、したっけか・・・・・!?



マイ:「(あの……その、まさか、声、とか……?///)」

アン:「(……ええっ!?/// バカにゃ……!?///)」




 ──まっ、まさかぁ──・・・!?


 こっ声///、こえかっ・・・!?///

 せんこえが、

 れてるって、いうんか・・・!?//////


 そ、そんなハズはっ・・・!!//////

 だ、だって!? 地表から高さ、

 40メルトルテ、だぞっ・・・!?///


 いっ・・・いくら!?

 ヨウシャなく、

 ヤり合ってるとはいえ……!///

 流石さすがにっ……!

 下のギルドまでは、声っ、

 かんつうして、ないよねっ・・・!?!?///////


 よねっ──!?//////




アン:「(くっ、苦情とか、

     きたって、コトぉお……!?////)」

マイ:「(わ、わかんなっ……!

    でっ、でも、今さらな気も……////)」




 た、たしかに、そうよね・・・!

 苦情くるなら、

 もっと早くに、来てるわ!


 マイスナと、そ、そにょぅ……、

 そーいぅカンケイになってから、

 もう、けっこうな日数が、

 経っているしっ……!///


 つーか、考えたら、

 夜以外でも、

 バトってる時は、バトってっし……!!///


 ──はっ!?

 そ、それが、いけなかったか……!?//////

 昼間は、ヒト、

 かいに、いっぱい居るもんね……!?


 いや、でもさっ……!?

 聞こえてンなら、

 もっと、はやい段階で────///……、






ヒゲ:「──すまない、のだが」


アンマイ:

   「「──ひゃ、ひゃ、イッ・・・!?////」」






 ヒゲイドさん──しゃべった!!


 しかし、そこから、






ヒゲ:「──・・・・・」


アンマイ:

   「「( だ、だまったぁぁ〜〜……!? )」」





 さらに、10秒ほど、

 ために、めまくる。


 ぷるぷる、すゅ。






アン:「(ぃ、いいにくぃ……///

     いいにくい、

      ことなのっ……!?///)」

マイ:「(アンティと、わたしの、

     メス声がぁ……///)」





 メスごえって、言うなョ……。


 す、すんません……。

 たしかに、こっ、声は……///

 ガマンしてなかったかも、

 しれませんっ・・・!


 あのっ、次回から、

 気をつけますのでぇぇ……!!///






アン:「・・・(இ、இ)……//////」

マイ:「・・・(இ、இ)……//////」


ヒゲ:「・・・──あの、だな──  」






 だが、続いた、ギルドマスターの言葉は。


 私ちが、思わず、ツッコムほどの。


 とっても意外な、ものだったの。








ヒゲ:「・・・王都セントラルに、

    行って、欲しいのだ・・・」





アンマイ:

   「「 ──なんでですかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!? 」」








 私たちは、絶叫した。








アン:「イミ、わかんなく、ないスか……!!?

    今、王都って、なんか、

    アヤしい動きしてる、

    貴族さんとか、

    いるんですよねぇええええ!?!?」

マイ:「あっ、あと……!?

    あの、くりの神官さんが、

    考案しちゃった、新しい お祭りの、

    さいちゅうですし……!!!」




 そーだ、そーだあああああああ……!!


 あんの、いまわしき、

 なき、神官ねえちゃんがーっ!!


 私たちを ダシに、計画しやがった、

 クルルカン&オクセンフェルト、

 るし上げ感謝祭(?)の、

 さかりじゃ、

 ないですかあああああああああ!!!




アン:「なっ、なんか、ウワサじゃ!!

    私たちの像が、

    建ってる、とか……!?

    目立ちまくるとか、

    そーいぅ、モンダイじゃ、

    ねぇええええええ……。

    ぜったい、目ぇ、

    つけられますよ……!?!?」

マイ:「そ! それは、

    ちょっとは、見たいけど……///

    あの、わたしも、一応、

    指名手配犯、ですし……。

    あちらのギルドマスターは、

    まだ、手配書、持ってるかも……。

    今、王都に行くのは……!」




 マイスナも、私と同じく、

 まくしたてる……!

 今は、王都に、

 近づいちゃ、いけない……!





ヒゲ:「お、おちつけ……。

    たのもうと思ったは、

    実は、いくつか、あるのだ……」


アン:「た、たのもう、って……!」

マイ:「お仕事……なんですか?」





 てっきり、ヒゲイドさんに、

 ブチギレられると思っていたけど、

 どーやら、

 ブチギレるのは、私たちがわ

 だったようである。


 ただ、間違いなく、

 このビッグ( '灬' )HIGEは、

 私たちの、だいおんじん


 ……ちぇ! とりあえずは、

 話は、聞かなきゃ、だ──。




アン:「……ワケって、なんなんスか……?」

マイ:「……納得のいく、理由、でしたら……」


ヒゲ:「まぁ、聞いてくれ。ふぅ── 」




 ヒゲイドさんは、

 でっかい ため息をしながら、

 巨大なイスに、すわり直す。




ヒゲ:「理由の、ひとつは──、

    例の、"修学旅行"の件だ」


アンマイ:

   「「 ぅ"……!? 」」





 いきなし、ヘヴィーなの、来たわね。





ヒゲ:「──そっちょくに、言おう……。

    カーディフの街の学生が、

    ドニオスに滞在している期間、

    お前たちは、他の街に、

    "なん"した方が 良い」


アンマイ:

   「「 ・・・! 」」




 それは・・・でも!?

 逃げただけじゃあ、

 解決、しないよーなっ……!?





アン:「その……! 私たちも、

    相談したかったの、

    ぶっちゃけ、それですよぉ……!!

    こったコトは、

    しゃーなし としてぇ……、

    ギルマス・パワー!! で、

    なんとか、なんないですか……!」


マイ:「そ、そーですっ……!!

    あの……例えば! 主要な箇所に、

    えーっと、くちめ、とか……!!

    なんとか、

    "そんな女2人組は居ない"って、

    うまく、隠すように、

    指示、してくれたら……!」


アン:「そ、そうですよ……!

    ヒゲイドさん、なんだかんだ、

    超・かお、ひろいでしょーっ!?

    お願いしますよぉおおおおお……!!」


マイ:「わたしからも、お願いします……っ!

    そうしてくれたら、わたし達、

    ずっと、とうの自宅に、

    かくれてますから……!!」




 そーだ、そーだぁ!!

 ワザワザ、王都まで逃げなくとも、

 いーじゃないのよぉー……!!


 なんなら、が、

 カーディフの街に、帰るまで、

 マイスナと、とうに引きこもって、

 ふたりで ずっと エッチしてるわ!!!///////



 不安から、マイスナと一緒に、

 お願いゴトを、まくし立てていると、

 ヒゲイドさんに、言いかえされる。




ヒゲ:「ば、バカもん……!!

    俺を、なんだと思ってやがる!!!

    この街の王様じゃ、ないんだぞ!!

    ドニオス全体に、

    かんこうれいくなど、

    無理に、決まっとろぅが・・・!!

    それに、街は、出ておけ!

    お前たちは、目立つのだから!

    人の記憶に、残りやすい……!

    ドニオスのがいもんで、

    えいへいに聞けば、

    お前たちが街にるかいなかなど、

    なんて、イッパツで、バレるぞ……!?」


アンマイ:

   「「 そ、そんにゃあぁぁ〜〜……ッ!? 」」




 もし、ドニオスの街の門番さんと、

 カーディフ学生・旅行組が接触して、


 "ははっ、今日は、あの絵本ペア"、

 "街の中に、いるゼッ♪♪ "


 なぁーんて、かるく言われたら、

 終了である……。




アンマイ:

   「「ゃ、やだぁぁぁ〜〜〜〜っ……!」」


ヒゲ:「──ぇえいっ……!

    そこは、あきらめろ……!

    お前たちの、有名度を、

    考えやがれッ──!!

    先日の、こちらの お祭りで、

    お前たちは、ステージに、

    上がってんだぞ……!?」





 ぐ、ぐぎゅゅゅゅぅう〜〜ッ!?///

 あ、あれはぁァ……!! 勝手に、

 センパイ、たちがぁぁあ〜〜ッ!!!





ヒゲ:「──いいかっ!

    アンティ、マイスナ。

    今回の件、、、ある程度は、

    ──バレるっ……!!

    そう、思っておけ……!

    ギルド職員や、冒険者どもは、

    もしかすると、

    空気を、読むかもしれんが……。

    お前たちは、普段から、

    一般の住居区画へも、

    りちに、配達しているのだ……!

    ろうにゃくなんにょ わず、

    間違いなく、そんじょそこらの、

     やくしゃよりも、

    この街での知名度は、高い……!!

    俺が何回、劇場の支配人から、

    お前たちを貸してくれ、ってさそいを、

    ことわったと、思っている・・・!!」


アン:「──げえっ、なにソレぇ……!?」

マイ:「──は、初耳ですよッ……!?」


ヒゲ:「たりめーだ、言ってないからな……。

    はぁ……あれだけ、

    派手な演技を、カマしたんだ……。

    劇場あっちの支配人の気持ちも、

    分からんでは、ないがなぁ……」




 私たちの知らない所で、

 ドニオス劇場からの、

 スカウトが、来てたって、コトよね……!?


 はぁっ、こえぇぇぇ……!!

 か、カンベン、してよね……!?///

 田舎出身の、食堂娘が、

 大人数の前で、セリフ叫ぶなんて、

 ほんと、んなこたぁ、フツーは、

 ありえないんだから ねえええええ……!!





ヒゲ:「ぁー……、つまり、だ。

    今回、重要なのは……、

    多少は、"通常業務"が、

    バレるとして、だ……。

    ──" どれだけ、マシにするか "、

    って、ソコが、大切だろう」


アンマイ:

   「「 は、はぁ…… 」」





 ヒゲイドさんは、

 少し、ぬるそうな、

 ストレートの紅茶を、

 ゴクリと、飲んだ。




ヒゲ:「──ふうぅ……。いいか?

    街から出るのは、決定だ。

    お前たちは……、

    色んな意味で、すぐに、

    話題に、なっちまうからなぁ……」


アン:「そ、そんなこと、ないもん……!!」

マイ:「おとなしく、してるもんっ……!!」


ヒゲ:「マイスナぁ……。お前が、

    この街に住むようになって、

    すぐに、例のかんげいかいで、

    アンティと一緒に、

    酒の入った料理 食っちまって、

    各テーブルのフルコース、

    背中で ぶっつぶし合いながら、

    おたがいのくちびる

    うばい合った事件、忘れたのか……?」


アンマイ:

   「「 ぐぬわあああああああああああっっっ……!?///////// 」」





 誰にでも、黒歴史って、ありゅ。





ヒゲ:「何十人が、あの泥仕合を、

    見たと思ってんだ……いいか。

    悪いこと言わんから、

    街は、出ておくんだぞ……。

    何かに巻き込まれたら、

    すぐに、バレまくる気しか、

    せんからなぁ……」


アンマイ:

   「「 ぅ、う"う"ぅぅぅ〜〜〜〜ッ……!!////// 」」




 あの時のことを言うのは、

 ヒキョーじゃ、ないっスかぁぁ〜〜……ッ!?!?

 ち、ちくせうぅ〜〜っ!!///

 だけど、ここは……首を、

 タテにるしか、ないのかも、しれんっ……!

///。




アン:「わ、わかりましたよぉ〜〜っ!///

    ど、ドニオスの街の外には、

    いちおーっ、出ますよぉ……!!

    "今、いません!"って、

    コトでしょー!?

    で、でもぉ……!」

マイ:「う、うん……。で、でも、

    なんさきが、王都で ある必要は……。

    今、あそこでは、

    "私たちのお祭り"が、

    やって、いるんですよ……?」




 うぅ……"私たちの お祭り"。

 すんげぇ、言葉のひびきだヮ……。

 イミ、わかんないわよね。


 たしか……" クルルフェルト祭 "……だっけ?


 ちくせぅ……神官ねぇちゃんが、

 企画した、お祭りの企画書が、

 王都なんかで、採用されなければぁ……!!?





ヒゲ:「いや──実はな。

    それが、良い"かくみの"に、

    なって、くれているようだ」


アンマイ:

   「「 ……なん?? 」」





 ヒゲイドさんが続けた話は、

 ちょっと、想像が つきにくい、

 けったいな、内容だった。





アン:「──そこらじゅうに、

    " クルルカン "と── 」

マイ:「 ──" オクセンフェルト "が、

    あふれて、いる──?」


ヒゲ:「ああ。つまる所の。

    " 集団仮装 "、って、ヤツらしい」


アンマイ:

   「「  ぇー……  」」





 ……。

 えー……っと……つまりぃ。


 今、王都に住んでる、皆さんはぁ。

 新しい、お祭りに浮かれて、

 みんなで──。


 "黄金の義賊クルルカン"と、

 "白華の狂銀オクセンフェルト"の、


 大☆仮装パーティ合戦みたいに、

 なってるって、コトぉ!?




アン:「そっ、それ……ホントなんです……??」

マイ:「街中、そうパーティ、なの……??」


ヒゲ:「ここ最近、王都への、

    金属物資の配達が、多かったろう」




 そ、そう言われれば、

 そんな気も、するわ。




ヒゲ:「どうも、てんで売る、

    お前たちの、めんのレプリカの、

    材料だったようだ」


アン:「マジっすか……! ぇ!?」

マイ:「か、仮面……売ってるんですね」


ヒゲ:「そのようだ。間違いなく、

    子供には大人気で──いや……、

    祭の、空気ってのは、明るい。

    ヘタしたら大人にも──」


アンマイ:

   「「 ・・・! 」」




 今、王都では、だれしもが、

 金と、銀の、仮面を、

 かぶって、いる────・・・?




ヒゲ:「 木を隠すなら森 "──。

    言っている意味は、わかるな?」


アンマイ:

   「「 ……、…… 」」




 ──つまり。

 "義賊と狂銀"だらけの街に、

 "ホンモノ"を……"隠す"……!


 はは、えらいこっちゃ──……。





ヒゲ:「──ああ。今はな、

    "隠せる"んだ。

    期間、限定だがな。

    ふん──……、みんな、

    金ピカ、銀ピカな服を着ながら、

    陽気に談笑している街を、

    想像してみろ。お前たちでも、

    目立ちにくいかも、

    しれんだろう?」


アンマイ:

   「「……、はぃ……」」


ヒゲ:「確かに……今の王都には、

    "王女の誕生日パーティに、

     出席した二人組"を、

     探しだそうとしている、

     貴族が、いるようだ」


アンマイ:

   「「・・・!!」」


ヒゲ:「だが、逆に……今は、

    王都あっちに居たほうが、

    " バレにくい "と、

    考えている」




 ・・・・・。

 な、なるほ、ど……?


 ドニオスの街で、万が一、

 知り合いにバレたら……。

 カーディフの街が地元だって、

 ポタタづる式に、色んな人に、

 バレちゃうかも、しんない……。


 それよりは、街、全体で、

 ピカピカ☆仮装パーティを やってる、

 王都セントラルに行っちゃったほうが、

 一時的な、なんに、

 なるって、コト、かな……?




アンマイ:

   「「 ・・・、・・ 」」


ヒゲ:「俺のおもわくは、分かったろう。

    ま……にくさくでは、

    あるん、だがなぁ。

    ──あと、だ。

    こんなメッセージが、

    俺の ギルド水晶に届いた」


アンマイ:

   「「 っ……!? 」」


ヒゲ:「これだ。見てくれ」





 ヒゲイドさんが持っている、

 水晶球から、透明なウインドゥが、

 ポップアップする。



 ────PON。








 from:マリー・マトマット

 ──────────────────

  しょるい しぬ

  らいだー かして

 ──────────────────






 ……。


 ぉおぅ……。


 こ、これって……。






アンマイ:

   「「 ・・・あの……、 」」


ヒゲ:「ふぅ……いいか。

    アンティ、マイスナ。

    今でこそ、お前たちの おかげで、

    俺の水晶球の送信・文字制限数は、

    無くなっているが──。

    "普通の感覚"で、言うならば、

    "2行"というのは、

    けっこうな……"緊急事態"だ」


アンマイ:

   「「 は、はぁ…… 」」





 ──マリー・マトマットさん、と、いえば。


 プレミオムズ集会の、レジメなんかを、

 作ってくれていた、

 王都セントラルギルドの、

 受付嬢さんである。


 たしか……白っぽい髪で、

 おデコが、出ていて。

 長い髪を、後ろに一本、

 三つ編みにしてる、

 気味の、美人さんだ。




アン:「ぇあーっと……」

マイ:「つまり……」




 知り合いの、王都の受付嬢さんが、

 書類に……コロされそうに、なっている……。





ヒゲ:「今、王城付近に近づくのは、

    あまり、得策では無いが……。

    俺はなぁ、これでも、

    一応……ギルドマスターだ。

    出来れば、助けてやってほしい。

    こんな事は、はじめてなのだ……。

    よっぽど、無理な量を、

    かかえているらしい……」


アンマイ:

   「「 は、はぃ…… 」」




 なんとも言えず、

 YESと、言ってしまう。





ヒゲ:「これが、まぁ、

    なんさきを王都にする、

    理由の、二つ目になる」


アンマイ:

   「「 な、ナルホド…… 」」






 このメッセージを見てしまったら、

 シカトこくのは、確かに、

 エグいわな……可哀想だ……。


 ええっと……まとめると、だ。



 ①カーディフ旅行組からも、

  なんか嗅ぎまわってる貴族からも、

  隠れられそうな、コスプレ祭に行く。

 ②ギルドの仕事(?)で、

  なんらかの書類の山に、

  殺されそうになっている、

  マリーさんを、助けに行く。



 これが、これから王都に行く、

 理由になるワケか……。





ヒゲ:「そして、みっつめ……。

    これが、一番、

    重要な、理由なんだが……」


アン:「──えっ。まだ、あるんですか?」

マイ:「そんなに、理由、あるの??」



ヒゲ:「・・・ああ。

    サイアクの、たいが、

    起きている・・・」


アンマイ:

   「「 えぇっ・・・・・ 」」





 や、やめぃや……。


 やっぱり、マイスナと、

 引きこもり♡エンドレス・エッチ、

 しとこっかな……。




 ヒゲイドさんが続けた言葉に、

 私たちは、青くなる、ことになる────。











ヒゲ:「……キッティの書類な……。

    めっちゃくちゃ……、

    ……おくれたんだ」


アンマイ:

   「「  ( ゜д゜)?(゜д゜ )  」」






 ……。


 わずかなる、思考。



 私とマイスナは、

 すぐに、す──。






 ……──キィンキンキンキンキンキンキン!!!!!!!

 ……──ギィンギンギンギンギンギンギン!!!!!!!









 トビラぁ ── バ ァ ン !!








 〜〜  ドニオスギルド・第一会議室  〜〜







キッティ:

   「すぅやぁぁ〜〜・・・Zzzzzzzz、

    ぐうぁぉ〜〜っ・・・Zzz……♪♪」



アンマイ:

   「「  ( ⊙⊙)!?(⊙⊙ )  」」












 ヤべーぞ。







 もどる。












 ────キャンキャンキャンキャン!!!!!!!

 ────ギャンギャンギャンギャン!!!!!!!

 





 ──ドゴぁ!!!!!







アン:「──キッティ寝てますけどお!?!?!?」

マイ:「──王都に行ってるんじゃあ!?!?!?」



ヒゲ:「しょるい……おそくなって……。

    予定してたえいの冒険者、

    もう、てないから、って……、

    出発しちゃって……」


アンマイ:

   「「 (((( ゜д゜)( ゜д゜)))) 」」













 ……。


 …………。


 ぃゃ、あの、でも、、、、、












アン:「……キッティって、王都で、

    だいな学会の、発表、

    あるんですよね……?」


マイ:「あの……それって……、

    いつ、なんです、か……?」













ヒゲ:「明日あしたでな……」











アンマイ:

   「「 バカああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」









 あ、



   ほ、



    かああああああああああああ!!!!!

 








 ──キンキンキンキンキャンキャンっっ!!!!!

 ──ギンギンギンギンギャンギャンっっ!!!!!



 ──── ド が ゴ ぉ お お ッ !!!!








アン:「──おきるぉろおおおおおおおお!!!!! きってぃいいいいいいいいいいいい!!!!! 行くぞおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


マイ:「アンティ、ダメだ!!!!!!! きに しよう!!!!! 時間ない!!!!!!」




キッティ:「うへへへ……♪♪

      ダメですって、

      もう、食べられませんよぅ……♪♪

      ……Zzzzzzzぐぉお〜〜……♪♪♪」








 ──うるしえええええええええええ!!!!!!!!








【急務】受付嬢、速達。꜀ (゜∀。) ꜆

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― 新着の感想 ―
[一言] 緊急クエスト! ”受付嬢配達クエ” 眠っている受付嬢を明日までに王都まで運べ! クエスト受注条件二人組のレターライダー てことですかね?
[一言] なんかもう今更なんだけど、ついに"レターライダー"完全にやめちったね!
[一言] 恵方巻イラスト回ですか?
2023/02/03 02:19 とおりすがり
感想一覧
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