建造の帝
基本、テキのチラ見せ回の話って、
キライなんスよねー(;´・ω・)。
注※ラスちょいグロ
──その、血の主が。
男か、女か、
子供か、大人か、はたまた、老人か、
どんな髪を、しているのか、
どんな服を、着ているのか、
どんな面を、しているのか、
だれも、知らない。
ただ、どこかで、
その、優秀な部下が、言った。
「なぜ……" 純血 "を、求めるのです?」
他の者は、そいつの、死期を悟った。
御身は、ただ、じっと、見下し。
その、心が残った、真の配下は、
心のままに、続けて、言った。
「彼は、もう……死んでおります。
なぜ……そのような" 称号 "に、
囚われるので、ございましょうか」
「・・・・」
血の主は、聞いている。
優秀な、配下の、
世迷の、言葉を──。
「──" 純血 "、などという……、
" お飾り " が、無くとも──。
主様には、" 建造 "の誉が、
ありましょうぞ・・・!」
何人かの隷属は、クック、と、笑った。
その者は、続ける。
「わたくし め は……レンフィルド様。
あなた様の、" 建造魔術 "に、
誇りを・・・持って、いただきたいのです・・!」
嘲笑が、止んだ。
「あなた様の・・芸術とも言える、
建造魔術は、今までの血の歴史に無い、
唯一、無二の ものだ・・・!
我ら、あなた様の眷属は、
覇道のためなら、
万の城でも、築きましょうぞ・・・!」
訴える。
誉を信じ。
血の、主君に。
「" 純血 " の名は、呪いだ……。
こだわる事は、ございませぬ……。
我らが、主、" 建造卿 " よ──……! 」
それは、祈るような、気持ちで──。
「どうか、自らを見ぬような事は、
お止め、くださいませ・・・・・!」
その、心優しい部下は、
深々と、頭を下げ、
そして、震えた。
そして、御身は、口を開いた。
「 ── なるほど 」
「・・・・・!」
誰も、その容姿は、わからない。
ただ、気怠げな、声だった。
「おまえは……誉れ高い、忠臣なのだろう」
「・・・!!」
意外な言葉に、
無言の響めきが、あった。
「恐らくは……心より、
私のためを思って、発言、したのだろう」
「あ、あるじ様……!」
「なるほど──。私の"建造魔術"は、
"純血"の称号などに、
遅れを、取らぬのだな?」
「そ、その通りで、ございます・・・!」
跪いていた部下は、
嬉しさの あまり、
立ち上がり、歓喜を浮かべる。
主は、続ける。
「──" 建造卿 " の称号を、
振りかざしながら──。
" トゥルーブラッド " の名を冠するのは、
滑稽だと、言うのだな?」
「そ、それっ、は……」
「良い」
冷や汗を浮かべる、優秀な配下を、
建造卿は、手で制す。
「おまえは、勇気があるな。
よもや、私に、そのような、
意見を言う手駒が、居ようとは──」
「ぉ、恐れ、入ります……」
「なぁに、再び、
膝をつく、必要は無い。
堂々と、立っていろ」
「は……は、ぃっ!」
「ふむ──」
建造卿は、気怠そうに、
その配下を、見つめる。
・・・・・ ォ ォ ォ 。
その、血の城の。
内部の、壁が、
ひ か っ た 。
「褒美を、与えねばな」
この部下は、見た目だけなら、
小さな、女の子の吸血鬼、
だったのだが。
頭は、陥没し、
子宮に、めり込み。
立ったままの身体の、
膣と肛門と尿道から、
血を吹き出しながら、死んだ。
((((;゜Д゜))))ぁばばばばば……
次話から新章ぉー!!










