門番たちの夜更け
伏線がすごいと言われますが、
1000話以上続けているので、
すべで忘れて、思いついた事を、
ノリで書いてます。(正直)(`・ω・´)キリッ
カーディフという街で、
2人の門番が、
朝を迎えようとしている。
藍暗く、東側だ。
大切な仕事だ。
が、今、世界は平和で。
すなわち、退屈な──時もある。
東門の左右に、
棒槍を抱きながら、
2人は座り。
1人は、冷えたチキンを食べるのを止め、
1人は、明かりで、宗教書を読んでいた。
暇つぶしは、会話となった。
「もう、食べないのか?」
「んぁあ、油が、固まっちまった。
ひでぇもんだ……これなら、
すぐに食っとけば、よかったぜ」
「もったいない」
「勘違いすんな、帰ったら、
シチューにブチこんで、
一杯やんのさ。
今、食うよりも、よっぽど美味い」
「そいつは……素敵な計画だな」
「あ、お前、シチュー嫌いだったか」
「……あの、においが、どうも、ね」
「あらま。もったいねぇのは、お前かもよ?」
「そりゃあ、どうも」
「おこるなよ」
「おこっては、いない」
あまり、ならなかった、組み合わせ。
どんな親友も、産まれた時から、
仲が良い、訳が無い──。
「いつも……本を、読んでんのか?」
「ん、そうだな」
「ほぅお……」
「……警備中に、不真面目だと、思うか?」
「……ん!? いや……逆じゃないか?
生真面目なヤツだなぁ、
と、思うぜ?」
「そう、か……」
「前みたいによ、いつも、
バーグベアが、
出るワケじゃあ、ねぇんだ。
お仕事中も、人生は、人生……!
槍持って、ボーっとしてるよりは、
充実してるだろうよ」
「……ふ、そうか」
「ただ、オレぁ、本は、無理だなぁ!
余計に眠くなっちまって、
仕方ねぇ! それに、ソレ……」
「ん?」
「いや、その……、
茶化す気は、毛頭ねぇが、
ソレ……"宗教書"だろお?」
「ん? ……ぁあ!」
「なんか、その……お前って、さ。
"信心深い"、感じな、ワケ……?」
「ぁ、ははは……! ちがう、ちがう」
「?」
「これはな、確かに、
"神"を扱った本だが……、
少し、変わり種の話を……、
奇妙な神話ばかりを、集めた物だよ。
それを作者が、面白おかしく、
脚色しまくってる。どちらかと言うと、
"与太話"、"トンチキ話"、
といった風に、呼ばれるものさ。
ふふふ……表紙だけは、荘厳なんだが」
「なんだ、けっこう、
バチ当たりじゃねぇか!
神話を元にした、作り話って、コトぉ!?」
「そうかもしれん。読んでみるか?
トンチ話の ようなもの も あって、
面白いぞ?」
「は! よせよぉー。
こんなに、くれぇのに、
本なんか読んだら、本格的に、
居眠り こいて、トルネたいちょーに、
シバかれらぁな!」
「ふふ、何とも、もったいない事だ。
読書は、感情を豊かにするぞ?」
「いーや、問題ないね!
オレは、本を読んだヤツから、
話を聞けば、いーからよ!」
「……なんだって?」
「はん! そら、はやくしな!
オレは、冷えたチキンを食って、
それはそれは、もう、ねみぃんだ!
このまま、居眠りなんかしたら、
それはそれは、もったいねぇ事に、
なっちまう!」
「っ、ははは……、
明るいヤツだな、君は」
「ま! 本の中身が、
気にならねぇって、
ワケじゃあ、ねぇさ。
だがよぉ、ヒトには、
向き、不向き、
読むタイミングってのが、
あんだろう?」
「君が一生、
本を読まなさそうだって事は、
わかったよ。僕にとっての、
シチューなんだろう」
「ケケケ! どれ、目覚ましに、
オススメの話を、ひとつ、頼むぜ!」
「む、そうだな……」
「ふあぁ〜〜」
「今、読んでいたのは、"死神"の話だ」
「……ほー?
えらく、物騒な切り口じゃねぇの」
「そうでも無い。
この話はな……"悩む死神"の、
話で、始まるのさ」
「……、……なやむ、死神、だぁあ?」
「ああ……えぇとな……。
"死神"が、いるから、
世界には、死が、溢れている。
でも、それは実は、大切な事なんだ、
って、前置きが、あるんだが──」
「死が、大切ぅ。ほぉん……?」
「誰も、死ななくなったら、
それは、それで、大変だろう?
ふふふ、その、冷えたチキンが、
いきなり、動きだして、
逃げ出したら、どうする?」
「はは、ちげぇねえ! なるほど?
メシが全部、死なねぇのなら、
晩飯に、ありつくのも、
ひと苦労だなわなぁー。……んで?
それが、"死神サマの悩み"と、
どう、関係が、あんのさ」
「──そう。だから、"死神"は、
いなきゃあ、いけないんだ。
そうじゃないと、世界は、
上手く、まわらない。
でも……そのために、死神は、
"生き続け"なきゃ、いけない」
「"生きる、死神"……」
「でもな、"生きている死神"は、
"完全な死神"じゃあ、ない。
だって、"死神"なのに、
"生"きてるんだから」
「ぉ、ほぅおん……? つまり……、
"完全な死神"は、
"死んでなきゃいけない"、
って、ことヶ??」
「あぁ……。でも、
"死神"が死んだら、世界から、
"死"が、無くなってしまう。
だから、"死"は、
不完全に、なっていく」
「あらま。ダメじゃん。
チキン、動くじゃん」
「それに気づいた死神はな……、
困ってしまうんだ」
「ケケケ……!! な、なんだソレぇ。
どえれぇ、ジレンマだなぁー。
どっちにしろ、ダメじゃん!」
「ああ。それでな……、
"不完全な死神"のせいで、
ちょっとずつ、世界に、
アンデッドが増えてきてな……」
「ちょ、ちょっと待って……、えっ、
そ、それって、神話なワケ……?」
「……ははは! 言ったろぅ?
与太話を、集めた本だって!
この手の話にしか無い、
独特の雰囲気が、好きなんだ」
「お前の印象が、少し、変わったぜ……。
んで? その"死神モドキちゃん"は、
悩んだ挙句、どうするワケ?」
「"神様"に、相談するのさ」
「おおーっと!? まさかの、
コンサルタントぉおお!!」
「そして、"神"も、
悩んでいる事が、分かるんだ」
「……はぁあ?」
「"神"が、生きていないと、
世界が、無くなってしまう。
でも、生きているから、
いつかは、死ぬ」
「おいおい」
「そして……"生死"がある"神"は、
"不完全な神"と、なっていく……。
そこで、"神"と、"死神"は、
一緒に、悩んでしまうんだ」
「ひでぇ話だなぁ……」
「ははは、まったくだ……」
「それで、どうなんの」
「神様が、死んでしまう」
「はぁ?」
「いちばん近くに、友である、
"死神"が、いたから」
「なにソレ……」
「すると、どうだ……、
世界中のアンデッドが、
ぜんぶ、いなくなるんだ」
「ぉ……」
「神は"生"、死神は、"死"を、司る。
神が居なくなって、"死"が、
世界を、包むんだ」
「最悪じゃん」
「そして、"死神"だけが、
"世界"に、残る」
「……かわいそ」
「彼らはな……間に合わなかったんだ。
世界を、救うのを」
「失敗して、死神さん、ひとり、ぼっち?」
「そうだ。そして、絶望する」
「まさか……」
「死神は、自分で、死ぬんだ。
もう、なにも、なかったから」
「えぇ……」
「でも、それで、
ひとつだけ、奇跡が起こる」
「あん?」
「不完全な死神の力で、
神様だけが、生きかえるんだよ」
「……! あ、"死"が、
無くなる、から……?」
「ああ。もっとも近くにいた、
"神"だけが、命を、
取り戻すんだ」
「ひでぇ、話だなぁ……」
「そうだな。
友が死んで、ひとりの神様は、
がんばろうとする。
せっかく、まだ、
生きてるんだから。
でも……、やがて。
何かの"死"が無ければ、
"生"の糧が無いと、
神は、気づく」
「この、冷えた、チキンみてぇにか?」
「ふふ……そういう事さ」
「ふぅん……。何かが、死なねぇと、
おまんまは、食えねぇもんなぁー……」
「神はな、不完全な死神の力で、
よみがえった。そして、頑張った。
でも、それも、限界に来ていた。
せっかく、何とか生き返ったけれど、
また、消えかけていた」
「あらまぁー。それってつまり、
"アンデッド神様"、ってヤツだよな!
オレらで言う、ゾンビみてぇな……」
「ひとりだけの、絶望だった。
もっとも、親しい者が、死んだ。
神様は、あきらめかけた。
その時に──」
「ときに?」
「──"精霊王"が、現れた」
「えっ!! なに、
それ、ホントにあった事なの!?」
「うん? いや、知らないけど」
「ええっ!? なにソレ、無責任!!」
「君って、本当に、明るいヤツだな……」
「そんで? 我らが精霊王は、
死にかけの神様に、何をしてやったの?」
「精霊王は、
六人の従者と共に顕現した、とか……、
そもそも、七人の神の、うちの一柱が、
精霊王だった、なんて話もある」
「なにソレ……初めて聞いたわ」
「消えかけの神は、感動するんだ。
まだ……終わりじゃない、
まだ、この世界には、
希望がある、と」
「そりゃあ、なぁ……。
そんな奇跡的なタイミングで、
後継者が、現れりゃあなぁ……」
「"生"も、"死"も無い、
なにも、生まれるはずがなかった世界で、
最後に、"神"は、託すんだ。
そして、最期に、願う」
「ほぉん?」
「良き"生"と、良き"死"がある、世界を」
「……やっぱり、ひでぇ、話だよ」
「ふふふ、確かに、そうだな」
「それ、作者、何モンよ。
そんな話、初めて聞いたけど」
「さぁなぁ」
「はぁ?」
「変なペンネームの人なんだ」
「どんな」
「" 時越えのネネネ "、っていう……」
「なにソレ! ケケケケケ……!」
「なんというか、不思議な響きだよなぁ……」
少しだけ、だ。
少しだけ、そらの藍黒に、
光が、まざる。
「……なぁ、死神って、
どんなヤツだと思う?」
「……? どんな、とは?」
「見た目だよ、見た目!」
「あぁ……そんな、分かるわけ、ないだろ」
「わっかんねぇヤツだな!
いいか、そういうの、想像すんのが、
楽しいんじゃねぇか!」
「君ってやつは……」
「やっぱり、カンオケは、
外せねぇよな!」
「…………カンオケを、持ってるって、
ことかぃ……?」
「あっっったりめぇだろ!
そんで、死を司る、従者がいんだよ!!」
「……ははは、君って、もしかして、
そういう人?」
「はぁ!? どういう意味だよ!
そういうお前は、どうなんだよ!!」
「え……? そうだな……。
"女性"の、イメージだな」
「え!? なんでぇ!?
ドクロに、黒いマントだろ」
「子供か……。ゾッとする美人、
っていうのも、華があるだろう」
「かーっ! そっちも充分、
子供っぽいと、思うけどねぇーっ!」
「えっと……なんの話をしてるんだ、
僕達は……」
「まて、誰かくる」
「商人か?」
遠くから、何かが、
歩いてくる。
暗い。
「……さすがに、早すぎないか?」
「……ああ。普通なら、もう少し、
日が、登ってからのはずだ」
槍の2人が、立ち上がる。
「……歩いてきているぞ」
「わかってらぁ」
馬車では無いなら、余計に、妙だ。
街道とて、魔物は出る。
まだ、空が暗い中、
徒歩でくるのは、おかしい。
「……大きさ、おかしいよな」
「思ったよ……」
ふたつの、おおきな、影のようである。
日が、わずかに、登りはじめている。
人の大きさ、ではない。
なにか、大きめのものが、
ゆっくりと、近づいてくるのだ。
「人を呼ぶか?」
「いや、食い止めるヤツが、必要だ。
もう少し、様子見だ……。
いざとなったら、
鐘と、光の魔石で、事足りる」
「そうだな。離れない方が、
良いってことか」
「ああ。オレと、お前しか、
いねぇからな」
「……なにか、持ってないか?」
「まて……その前に、女だ」
おおきな、ふたつの影の前に、
ちいさな、ひとのカタチをしたものが、
ふたつ、あるいている。
「……2体の魔物と、ふたりの女だ」
「どうする」
「どうする、ったって……」
「よく見ろ」
「あぁん?」
「うしろの魔物……ほそながい、
箱を、持ってるだろう」
「・・・!」
本を読んでいた門番の、
言う通りだった。
うしろの魔物たちは、
おおきな手と、背に、
長細い、おおきな箱を
しょっているようである。
「……"カンオケ"」
「まさか」
女たちの髪が、光っている。
夜明け前、特有の、
美しさと、おぞましさが、
ある、色合いだった。
しずかで、あおく、あかい。
「……」
「……」
向かってくるもの達は、
一定の速度で、
ゆるやかに、歩いてくる。
太陽が、のんびりと、登りはじめ。
女たちの姿、全身が、
よく、見え始める。
「……ありゃあ、どっちも、
クソ、べっぴんだぞ」
「……そのようだな」
カーディフの門番は、
視力が良いものが、
優遇して、採用される。
まず、服が見えた。
間違いない。
大きな魔物、二体の前を、
小柄な少女、二人が、
牽引しつつ、歩いてくる。
上品な……貴族の令嬢のような、格好だ。
革靴は、ここからでも、
足音が聞こえそうである。
膝までのスカートだが、
足は、スルリと黒く見えるので、
長い、靴下を履いているようだ。
「……同じ服を着ている」
「……鏡、みてぇだな」
上は……これまた、高級そうな、
ポンチョを、ふたりとも、
羽織っている。
首元も、フワフワで、
隠れるデザインだ。
その下は……ブラウスと、上着だろうか。
すべて、とても落ち着いた色で。
夜明けには、黒っぽく見えた。
同じ速度で、歩いてくる。
いろんな意味で、
絵本から、出てきたようだった。
ポツリと、言った。
「ああいうのがさ」
「ん?」
「死神の見た目……、
っぽいんじゃ、ないかな」
「ははっ。来たら、
言ってみるか?」
門番ふたりは、少し、
緊張していた。
飼い慣らされているようだが……。
万が一が、ある。
魔族と戦争をしていた時代は、
高貴な魔族ほど、
凶暴な魔物を、従えていたと聞く。
なんにしろ、今のふたりに、
あの……大きな従者たちの荷物は、
たくさんの……、
カンオケにしか……見えない。
「……今日、死ぬなんて事が、あるのかな」
「やめろよ。まだ、あったかいチキン、
食べて、ないんだぜ?」
顔が分かる距離で、
実は、ふたりは、
かなり、緊張する。
魔物を引き連れた、二人、なのだ。
やはり、とんでもない、美人だ。
背は、低い。
ふたり共、光のような、カミだ。
「尻尾が……」
「……多いな。……8、……9。
きゅう、だ」
荷物を持つケモノは、
なんと……九本も、
尾を持っているようだ。
ウルフに似ているが、
あれは、それよりも、大きい。
尾が多い魔物ほど、
比例して、力を持つものだ。
ふたりは、九尾など、
初めて見たに、決まっている。
「……、……」
「……、……」
おそらく、本気で戦えば、
恐ろしい強さの、魔物である。
この街は、4年前に、
フォレストウルフの侵入を、
許している。
穏やかな主人であることを、
祈るしか無い……。
「……もう一体のほうが、デカいぞ」
「ああ……」
すこし、ズシン、ズシンと、
足音が、聞こえる気がする。
「まるいな」
「あぁ……」
だいぶ、近づいてきた。
片方は、間違いなく、
ウルフ系だ。
のっし、のっし。
「……耳が、大きいな」
「あぁ……」
大きさの、比率が、おかしい。
明らかに、一番でかいのは、
あの、まるいヤツだ。
だが……あの、カタチは?
どうも、よく知っているような、
気もする。
「……! くる、よな」
「あぁ……!」
なんと、まるいヤツに、
気を取られている内に、
もう、目の前である。
なぜか、その、白いヤツに、
妙に、注意を、引かれるのだ。
ノシン、ノシン、
ノシン、ズシン、
ズシン。ドォン……。
「……かわいいな」
「あぁ……」
『『『 に ょ き っ と お 』』』
うさぎさんだった。
やはり、木のカンオケのような物を、
いっぱい、持っている。
『『『 クルゥオオオンン・・? 』』』
九尾のオオカミが、声を漏らす。
ふたりの門番は、
その、知性的な瞳を見て、
ずいぶん、安心した。
背の左右に、これまた、
カンオケのような、細長い箱を、
複数、積んでいる。
「……"馬"の、扱い、か……?」
「おぃ……」
大きな、大人しい魔物たちに、
注意を奪われまくっていたせいか、
ようするに、目の前の少女ふたりを、
改めて、認識した訳である。
ふたりは、じっと、見ていた。
確実に、整っている顔に、
時間が、止まる。
「……」
「……」
「ぁ、ぇえっ〜〜〜〜っと……」
「……魔族では、ないようだが」
ふたりとも、
どう見ても、貴族令嬢、
といった見た目である。
門番は、首を、ひねる。
……ん?
「どっかで……見たこと、あるような?」
「なに?」
「……!?」
「……??」
『『『 に ょ っ ? 』』』
『『『 カ ン カ ン ! 』』』
しばらく、門番は、悩み。
少女は、声にする。
「……言いたい事は、分かります。
おっちゃ……トルネさんを、
呼んできて下さい。
事情を、説明しますから」
金髪のほうが、言った。
……ん?
…………………"金髪"……????
……。
……………。
…………………………。
「──アンティちゃんじゃ〜〜〜〜んっ!!!!!」
「あっ!」
「いや……ったりめーだろ……」
「はーやーぁす」
銀の少女は、適当な挨拶をする。
「そ、そうか、キティラ食堂の……!」
「いやぁぁああ〜〜〜〜っ!!!
わかんなかったってえええ〜〜!!!
なに、その服ぅうう〜〜〜〜ッ!!!」
「いや、髪の色で、わかるでしょっ!!!
なぁに、言ってんのっっっ!!!
あんた達に、何回、ごはん、
作ってると、思ってんすか!!!」
「はらへった」
「わははは!! しゃべったら、
アンティちゃんじゃ〜〜〜〜んっ!!!」
「……おどろいたな。女性とは、
服で、ここまで、
化けるものなのか……!」
「貴族の お嬢ちゃんにしか、
見えなかったってばさぁ〜〜〜〜っっ!!!」
「そ、そんなワケ、ないでしょっ……///」
「うるせぇ、おにいさんだなぁー」
『『『 にょきっと、やんなぁー 』』』
『『『 カンカン、くるんくるん♪♪ 』』』
「そうか、このラビットが、
学院で、ウワサになっていた……」
「このウルフ、近くで見たら、
マジ知的じゃん。で?
この、カンオケ、なに?」
「か・・・!?
カンオケじゃないわよォ!!!
今回だけよ!! こんな、タテナガ!!」
「たまたま、今回は、
こんな箱な、だけだよ」
「「 今回、、、は? 」」
「あっと・・・ナンデモナイ」
「うっと・・・ゴニョゴニョ」
『『『 にょきっと、なぁぁ〜〜〜 』』』
『『『 クルクルぅ〜〜、ぷっし! 』』』
「……大人しそうだな」
「その服、マジで、
似合ってんぜぇ〜〜〜〜!!!
後で、デレクの旦那と、ソーラ姫にも、
見せてやんなぁ〜〜〜!!!」
「う!!!///
うっしゃいわねぇー!!!//////
いーから、はやく、
門番のおっちゃん、呼んできてって、
言ってんのォおお──!!!」
「とりあえず、街には入らずに、
ここで、待ってますから」
駆けつけた、トルネ・クリーガーが、
びっくり仰天したことは、
言うまでも無い。
「──ぁぁああんだ、
コイツらはああああああ!?!?!?!?」
『『『 に ょ き っ と な ♪♪ 』』』
『『『 こしょこしょこしょこしょぉー♪♪ 』』』
門番のおっちゃんは、びっくりした!!!
((((✧°∀°))))










