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こんやは ねかせないぜっ♪ さーしーえー

いやー! お待たせしました!

ちょっと試行錯誤してました!


※イニィさんの挿し絵を追加。





挿絵(By みてみん)



「……、……── 」







 男が、たっている。



 美しい洋服ならぶ、

 隠れた名店の最中さなか──。


 その、仮面の男は、

 ぱんつ一丁で、腕を組み。


 きたかれた筋肉を、

 夜の光にさらし、

 ずん、、、と、構えている──・・・!





「っむうぅ……ッ!」





 まえゆかに。

 ふたつの、カタマリが、あった。



 黄金の、六角形と。

 白銀の、三角形と。



 入り組んだパーツの、

 ゆうてき意匠いしょうは、

 もはや、難解な、パズルのようである。


 謎の、魔物の素材たちが、

 複雑ふくざつ怪奇かいきに組み合わされた、

 まさに神業、見た者の魂さえ引き寄せそうな、

 一対いっついの、"芸術"──。


 それは、伝説をした、ヨロイ。

 それは、時が生み出した、キセキ。



 ────男は、らすッッ・・・!!





「 ──ふぅぅうんんッッ!!!」





 ──ずどぉお お お ん ん ん っ っ !!!




 アブノ・マールが、うでんだ まま、

 片足で、その床を、踏み鳴らし・・・!!


 すると、どうだろう・・・!



 

 ガキぃンっっ!!

 ──きぃんっっ・ぎゅうおおおおんん・・・!!


 ジャギンッッ!!

 ──ギぃンッッ・スラぁアあぁぁおォ・・・!!




 巻貝まきがいのような、

 収納しゅうのう形態けいたいと なっていた、

 ふたつの、ヨロイの、拘束コウソクが・・・!!


 まったく、手をれられぬまま、

 はなたれる、こととなる──……!




 カチカチカチカチカチ・・・!


 ──カシャン・きぃぃぃぃぃイイんん・・・!!!

 ──コオォォ・ギィぃぃぃイぃぃんン・・・!!!






挿絵(By みてみん)


「……── 」


 お お お お ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ───・・・!





 " クルルスーツ・レディオル、改 "・・・!


 " ぎんはなよめ百光ぴゃっこう、改 "・・・!





 あるじなきヨロイたちは、

 いま、虚空こくうのヒトガタとる──……!



 まるで、透明トウメイ乙女おとめが、

 んで、いるかの ように。


 その、金と銀は、

 伝説の、"模倣もほう"である。





「……何故、なので、あろう、な── 」





 アブノ・マールの、目の前に、

 自らが、造り上げた、

 無敵無双のヨロイが、人のカタチとなりて、

 浮遊している。


 たたずむように、浮く。

 なぜ、このような事が、

 自分に、できるのか。


 その理由など、もう(はる)か昔に、

 忘れ去って、しまった。





「 我は……なんなの、だろうな 」





 原理など、わからない。

 ただ、こんな、マネが、できる者が。



 この、" アブノ・マール "を、おいて──、





 ───── 他に、いるものか 。








「……む」






 アブノは、見る。


 自らが、造り上げし、過去さくひんたちを。






「……変化、しているので、ある」






 アブノは、確信した。


 黄金(おうごん)義賊(ぎぞく)、クルルカンを模した、

 乙女たる、黄金のヨロイ。

 その(うで)まわりには、

 アブノが知り得ぬ、

 弾倉(だんそう)のような形状が、

 ドラゴンの筋肉組織に食い込むように、

 追加で縫合(ほうごう)されている。


 それだけでは、ない。


 堅牢(けんろう)な、黄金のブーツの装甲は、

 着地の衝撃を緩和するためなのだろうか、

 当初、アブノが設計した時よりも、

 内部空間に、若干の余裕が生まれるように、

 ()(なお)されている。




「……ナックルの位置も、わずかに、

 修正されているのであーる……。

 なるほど……! "銃弾"の弾道(だんどう)に、

 入らぬように、するためか」




 この世界に、存在するかも怪しい知識で、

 アブノは、正確に、自らの"作品"の変化を、

 (ひも)()いていく。




「……"銀の花嫁"のほうは、

 もはや……──ふふ、、、。

 完全に一度、我の手を、

 (はな)れて、いるので あーる」




 白華(ぴゃっか)狂銀(きょうぎん)、オクセンフェルトを模した、

 この、可変型ドレス。アブノが造ったのは、

 あくまで、基礎構造の内部・筋肉組織だけである。


 まといし、ミスリル銀の花弁のような装甲は、

 すべて、あの少女たちが、

 自前で構成した要素なのだ。

 可憐(かれん)である。

 そして、()(がた)い。


 



「ぅうむ……すばらしい。

 我が造ったフレームに合わせ、

 最適解の構造が、基礎運動軸として、

 組み込まれているのである。

 久しく、まじまじと見たが、

 これほど、までとは──……!」




 アブノをも、(うな)らせる、

 ミスリルの加工技法。

 その基礎も、神業なれど。

 それを包むは、さらなる神か──。




「む! この構造は……むぅぅ、

 やはり、ここの爪と、ここのヒールが、

 変形して、飛び出す仕組みの、

 ようであるな……! ミスリル銀を、

 液体のようにうんようできねば、ふふふ、

 成立(せいりつ)せぬ、可変かへん構造こうぞうでは あるが……」





 アブノの観察眼は、バケモノである。


 些細(ささい)な、ヨロイの改造(かいぞう)箇所(かしょ)から、

 彼は、普段の アンティとマイスナが、

 どのように戦っているのか、

 どのように、立ちまわっているかを、

 脳内で、読み解いて、しまえているのだ。


 想像の海の中で、

 少女たちが、おどる。


 手首の下から、弾丸を、放つ、アンティ。

 両腕のクロウを展開する、笑う、マイスナ。

 ジャンプの(さい)に、ローラー状に変形する、黄金のブーツ。

 氷を()()らしながら()(はし)る、白銀のスケート・ブレード。


 アブノは、理解する。






 これらは、もう、


 彼女たちの──"作品"だ。





「……我の手など、もう、

 加えぬほうが、よいのだろうな」



 

{{ ──さて。それは、どうでしょうか }}




「──むむッ・・・!?!?」





 ■■■■■■■■■□□□■■■■■■■■■

 ■■■★■■■□□□□□□□■■■■■■■

 ■■■■■■□□□□□□□□□■■■■■■

 ■■■■■□□□□□□□□□□□■■■■■

 ■■■■■■□□□□□□□□□■■■★■■

 ■■■■★■■□□□□□□□■■■■■■■

 ■■■■■■■■□□□□□■■■■■■■■






 月夜をバックに(とら)え、

 その、切り取られたような店先に、

 魔王は、立っている。


 かわいい、(やみ)色の(バッグ)

 その中には、三つ目の魔獣が、

 可愛らしく、(のぞ)いている──。




『『 がるがるん♪ 』』



「……おかえりなさい、なのであーる!

 約束されし、せくすぃーよ!!」




挿絵(By みてみん)


{{ あら、ふふふっ……♪

  その呼び方をされるのは、

  ずいぶんと、久しく、

  感じますわね? 店長っ♪♪ }}




 妖艶(ようえん)な闇の微笑(ほほえ)みは、

 しかし、うしろの満月のように、

 親愛に、あふれている。




{{ ふ~~っん、ふふ~~っん~~♪♪ }}

『『 がーるがるっ、がーるがるっ♪ 』』




 イニィは、ぷにガルンの入ったカバンを、

 くんる、くんると、()り回し。

 そばにあった、店内の机の上に、

 ストンっ、と、軽快に置いた。





『『 がるっっ 』』


「首尾は、上々であるか?」


{{ ふふふ♪ おおむねは。

  違法な素材を売りさばいていた、

  賭博(とばく)のディーラーは、

  すべて、(ツブ)しておきました。

  久しぶりに、恐怖に(ゆが)む瞳を見れて、

  わたくし、しあわせでしたわ・・・♪ }}


「こ、これ……あまり、

 そのような、せくすぃーNGは、

 で、あるなぁ……」


{{ うふふっ♪ 冗談ですわよっ♪

  押収した素材は、

  " ややこしい もの "は、ヤン女史に、

  " いけそうな もの "は、店の倉庫に、

  ブチ込んであります }}


「いけそうな……で、あるか?」


{{ ──ええ♪

  押収した素材の中で、

  "ただのAランク素材"として、

  "押し通せ"そうなモノは♪♪ }}


「ふーむ・・・」




 イニィは、犯罪者から巻き上げた、

 国が認可(にんか)していない魔物の素材を、

 仕入れてきましたよ、と、

 得意げな笑みである。




「……ふ。苦労をかけたであるな」


{{ いえいえ! ただでさえ、

  時たまにしか、

  お手伝い、できぬ身ですゆえ。

  お気に なさらず、

  それよりも──…… }}


「 ……む? 」


『『 がるぅー?? 』』




 イニィは、目の前に浮かぶ、

 ふたつの、ヨロイの亡霊を、

 みつめ、言う。




{{ ──"調整"を、引き受けたのでしょう?

  何故……なにも、なさらないの。

  先ほどから、しげしげと、

  (なが)める、ばかりで── }}


「 む…… 」




 イニィは、今は、

 かなり胸の豊かな、

 妙齢の女性(レディ)の姿となっている。




「"調整"は……するので、あーる。

 ふ……。姫たちの、

 せくすぃーなる成長は、

 (またた)()、なのでな?

 できるだけ、今の形状を(とど)めたまま、

 最適解の、カタチを──…… 」


{{ ──んもぅ。

  わかって、いらっしゃるくせに! }}





 魔王の言葉は、慈愛に満ち、

 しかし、遠慮(えんりょ)が、無かった。





{{ ──なぜ、"改造(かいぞう)"、なさらないの }}



「 ・・・・ 」



{{ あなた様なら、できるはずです。 }}



「……、……」





 悪魔は、言い切る。


 ふたつのヨロイが、

 月夜の店の中、浮かんでいる──。





「……」





 これは、過去から逃げるための、


 ヨロイだったはずだ。






われは……資格が、ないのだ……もう」


{{ ……っ! ……、 }}

『『 が~~るぅ~~……? 』』






 黒の創造主は、かたる。

 言葉と、する。


 長く、生きたせいか。


 はたまた、発する言葉が、

 何かを生むと、(ねが)った、からか──。



「我は……かつて、"失敗"した。

 我は、あきらめたのだ。

 我は……とうとう、

 記憶の片隅(かたすみ)(のこ)る、

 恐らくは……大切な人のヨロイを、

 とうとう、再現、できなかった」


{{ …… }}

『『 がるぅ~~…… 』』


「イニィ殿、これはな……?

 "こどものあそび"、だった。

 イヤな事を忘れて、ぜんぶ見ないふりをして、

 ただ、夢中で、つくった。

 なぜか、それは、黄金のカタチと成った」


{{ ……店長、それは── }}


「 ──だが、見よ、イニィ殿!!

  我は、たぶん……うつろ、(おぼ)えだが、

  たぶん……大切なものは、"銀"だった。

  夢中で、"金"を、つくる中──、

  ほんとうは、"銀"、だったのだ・・・! 」


{{ ……! …… }}





 アブノの言葉は、

 おおよそ、理解が。し難いものだ。

 だが、心を見る、魔王には。

 少しだけ、過去を見た、彼女の前での。


 不思議な、ふしぎな、独白(どくはく)──。





「それに……、気づかぬフリをして。

 そして、"金"が、できた。

 だが、未練は、のこった。

 だから──……。わかるで、あろう?」


{{ 、……では }}


「そう、だから、"銀"を、つくった」





 それは、未完成の"金"。

 それは、未完成の"銀"。



 記憶を失った者の、もがきの、証。





「見よ、イニィ殿。

 このヨロイたちは……ゆっくりと、

 進化、している」


{{ ……店長 }}


「見事であーる。これは、もう、

 我の手を、はなれて、

 よいもの、なのだ」


{{ …… }}


「もう……これは、

 " 情けない我の作品 "ではない。

 そう、思うであろう?」


{{ それは…… }}




 イニィも、思う。

 この、ふたつのヨロイ。

 これらの宝具は、もはや、

 あの、ふたりの少女のモノだ。


 理屈ではない。

 運命が、そう、とらえている。

 魔の王を(もっ)てしても、

 そう、感じざるを得ない、

 そんな、(きら)びやかな、物語──……。





「我が……手を出し続けるわけには、いかぬ。

 それは、正しき、"彼女たちの進化"ではない。

 そのままの姿で……"調整(ちょうせい)"、するべきであろう?」




 イニィは、即答、できなかった。




「我が……いなくても、着続けられるように」












『『 デモ、マダダヨ? 』』










 こればっかりは、

 アブノも、イニィも、

 おどろいた。





『『 マダ、メザメテ、ナイョ??? 』』


「……が、、、ガルンよ、貴公」

{{ そ、その状態でも、

  しゃべれ、ましたの……!? }}




 カバンの中から、

 小さな魔獣は、言う。




『『 マダネ、メザメテ、ナイョ?? 』』



{{ ガルン……? }}


「……目覚めて、いない?」





 アブノは、問う。

 親愛なる、我が店の、従業員に。





『『 ウンッ。ギン、ハネ、ワカッテル。

   デモネ? キン、ハ、シラナイノ。

   フタツ ハ、ツナガッテル カラ、

   チカラ ヲ ダセナインダョゥ 』』


(きん)は、知らない……?」


『『 ウンッ。ホントウ ハ、ネ? モウ、

   キエテイル、ハズダッタンダ 』』




 ぷにガルンは、カバンのふちに、

 前足を引っ掛けながらも、

 店主に、語る。





『『 デモネ? テンチョーガ、

   ヤッテ、クレタカラ、

   ノコッテ、イルンダヨ 』』


「……のこる?」


『『 ウンッ。ダカラ、

   モノジャ、ナインダ 』』


「……イニィ殿?」


{{ わかりません……(わたくし)には }}




 魔王にも、千年を共にした魔獣の、

 その(ことわり)を、読み解くことはできない。

 だが、、、彼が、今、

 ここで、言葉を()るるは、

 大きな意味を、持つ。


 その、はず なのだ──。




『『 テンチョーッ。ジブン ガ、テ ヲ、

   ダシタラ、マチガッタ モノ ニ、

   ナルト、オモッテルデソ? 』』




 でそ。





「……うむ。ちがうので、あるか?」


『『 チガウヨ。ダッテ、

   "モノ"ジャ、ナイモン 』』


「 ……?? 」


『『 テンチョーガ、イタカラ、

   モノ ニ、ナラナカッタンダヨ 』』


「どういう、ことで、あるか」


『『 ダカラ、オネガイ 』』





 ぷにガルンは、カバンから、

 ぴょん! と、とびだす。


 よっつの、ちいさな、あし。

 まっくろのからだ。

 おうごんの、みっつの、め──。


 そして、夜のように、

 月星に、願うのだ。




『『 ──サワッテ、アゲテ。

   ソノコ タチノ、タマシイ ニ、

   フレテ アゲテ 』』


「な、……」





 たましい。





「……"魂"、で、あるか?」


『『 コノママ、アノコ タチガ、

   ヨロイ ヲ イジレバ、

   イイ ヨロイ ニ ナルケド、

   タマシイ ハ、ナクナッチャウ 』』


{{ ……!! }}


『『 デモ、ソレジャア、ダメ── 』』




 ちいさな前足が、アブノを、ゆびさす。




『『

   イマ、ソノコ タチ ノ

   コエ ヲ キケル ノハ

   アナタ ダケダヨ

               』』


「 ……、……── 」

{{ 店長…… }}







 アブノは、考える。

 これは、


 逃げるための、ヨロイ、

 だったはずだ。


 すべてを、忘れるために。

 なにかに、ふんぎりを、

 つける、ために。



 にげる、ための。



 だが、目を、つぶる。

 少しだけ、見える。



 ほんの、少しだけ、見える──……、

 その、"銀色"の、後ろ姿は。










 " 今日から、あな  ─……ライよ…♪ "










 どう見たって、



 "俺"が、追いかけているのだから。









「 ────っ……!!! 」





 ──きぃんっっ・ぎゅうおおおおんん・・・!!


 ガキぃンっっ!!


 ──ギぃンッッ・スラぁアあぁぁおォ・・・!!


 ジャギンッッ!!






 気づけば、アブノは、


 両手を、差し出していた。


 肩に、手を、置いていた。



 その、ふたつの、ヨロイに。







 ──きぃんっっ・ぎきゃおおおおおおおおんん・・・!!!!!


 ──ギぃンッッ・スラぁアあぁぁおおおおおォ・・・!!!!!





 ヨロイたちが、あばれている。






{{ ──、生きて、いる…… }}





 ポツリと、魔王(イニィ)が言い、

 アブノは、ハッとする。





『『 ソウダヨ。コエヲ、キイテ 』』





 が ち ゃ ぁ あ あ ん ・ ・ ・ !!!




 ふたつの、ヨロイの装甲は、

 (ほど)け────、


 その、シルエットは。







『『 マダ、ツラヌイテ イケル 』』



「 ・・・──  」






 ──── 未来を駆ける、姿。

 




 アブノは、想う。

 目の前の、崩壊しつつある、ヨロイたちを。


 のぞく、内側の、インナーマッスル。

 いびつにズレた、神秘の装甲。

 バラバラになりつつある、パーツの数々。



 だが、それは、意志。

 だが、それは、進化。


 こう、ありたいという──、



 ────本能の、叫びだ。







   ヤツらの声が、聞こえた、気がした。










 " GYAOOOOOOOOOOOOOー---……!!! "


 " QEUUYYYYYYYYYYYYー---……!!! "








「そう、か・・・だから。

 今、我が・・・、

 逃げるわけには、いかぬのだな」




 声が、聞こえる。

 遠い、過去からの、

 腹を煮えたぎらせるような、

 ケモノたちの、()()が。




『『 デキル? 』』





 そんなに、時間は、かからなかった。





「・・・ ま か せ ろ 」






 アブノは、手を、どける。


 変質し、あらゆるヒビ割れから、

 吹き荒れるエネルギーを放出する、

 ヨロイ、たちから。



 アブノは、頭に、手を、そえる。

 その、すべての顔を、覆いつくす、

 漆黒の、仮面を、




      はずす────。






 ガチャ、カチチ──……!



 ──コトン!











  " 俺 " が 、お 前 た ち を 。


   さ い こ う に 、い か す 、


   せ く す ぃ ー ば で ぃ に


   し て や る ぜ ──……ッ!!!


                  」





{{ ──まぁっ♪/// }}


『『 がるがる~~っ♪♪ 』』









 さいごに、黒の者は、

 

 " 魂の声 "を、聞くことに した。












 " バージョンアップ(VERSION-UP) " が、はじまる。






































 ところで。















挿絵(By みてみん)



「あ"っ……!?/// あば、あびゃ、あびゃびゃびゃびゃ〜〜……!!!♡♡♡♡♡♡♡(奇声)」


「あ"っ……!?/// あび、あびゅ、あびゅびゅびゅびゅ〜〜……!!!♡♡♡♡♡♡♡(奇声)」




 ワナワナワナガクブルブルブルアンマイ。






『────ぇ:えっぐぅい:ですね……☼』

〘------ド;どエロいのん……っ!!☆☆〙


『>>>視界、ふさぐか……ふたりの』

〘#……おそい。手遅れだ……〙







────────────────────


  ⿴⿻⿸◇ アイテム取得 ◇⿴⿻⿸



  ⟬〖 ごぉるでん・     [SSR]

     ですとろぃ・

       らんじぇりあ 〗⟭ new!


 ☆10枚の"ごぉるでん・ぱんてぃ"を

  合成して生成された、世界最強の

  ランジェリーの ひとつ。対抗でき

  るのは、もうひとつあるとされる、

  色違いの、ですとろぃ・らんじぇ

  りあ だけ。使用した者の想い人の、

  理性を破壊する。有り得ない事だが、

  もうひとつの、らんじぇりあと共に、

  鏡合わせで使用しては ならない。

  余程の精神力が無い限り、誰にも

  止められなくなる魅了効果を持つ。

  どんなプレイにも耐えうる無敵の

  耐久性能を誇り、有機老廃物を

  吸収させる事で自動復元するが、

  各・急所への防御力は皆無である。


  [自動装備]されました!≧▼●.*・゜





  ⟬〖 しるばりぉ・     [SSR]

     ですとろぃ・

       らんじぇりあ 〗⟭ new!


 ☆10枚の"しるばりぉ・ぱんてぃ"を

  合成して生成された、世界最強の

  ランジェリーの ひとつ。対抗でき

  るのは、もうひとつあるとされる、

  色違いの、ですとろぃ・らんじぇ

  りあ だけ。使用した者の想い人の、

  理性を破壊する。有り得ない事だが、

  もうひとつの、らんじぇりあと共に、

  鏡合わせで使用しては ならない。

  余程の精神力が無い限り、誰にも

  止められなくなる魅了効果を持つ。

  どんなプレイにも耐えうる無敵の

  耐久性能を誇り、有機老廃物を

  吸収させる事で自動復元するが、

  各・急所への防御力は皆無である。


  [自動装備]されました!≧▼●.*・゜



────────────────────






『────まさか:勝手に:

 ────装備:されてしまうとは……☼

 ────ぃやー……:油断しましたね☼』


『>>>うっわぁー、デザイン、

 >>>やっべーなぁーっ。

 >>>その、とは言わないけどさぁ、

 >>>全部に、スリット、入ってるぜ……?』


〘------これー☆

 ------そこな;ごーるど・カップル……☆

 ------もうちょっと;

 ------あわてたほーが;

 ------ぃいのんよぉー……ぅ?☆〙


〘#……ローザの言う通りだ……。

 #……ふたりとも、たがいの姿すがたに目が、

 #……くぎけに なったまま、

 #……痙攣けいれんしているぞ……!〙




「あびゃびゃびゃびゃ……♡♡///////」

「あぶぁぶぁぶぁぶぁ……♡♡///////」




 ──ぶぶしっ。





────────────────────



 アンティ は 魅了チャーム状態 [Lv.10]

 に なった ! ▼


 アンティ は マイスナ に

 メロメロ だ !!! ▼




 マイスナ は 魅了チャーム状態 [Lv.10]

 に なった ! ▼


 マイスナ は アンティ に

 メロメロ だ !!! ▼



────────────────────





『────お互いに:

 ────クリーンヒット:

 ────しておりますね☼』


『>>>ここまで重なると、

 >>>逆に、おもしろいなぁー』


〘------あのー……ゆーしゃさまー☆

 ------れちゃあ;いけないコトって;

 ------あるのん;よ……?☆〙


〘#……う、まずいぞ。

 #……ローザが、

 #……マトモに見える……!?〙




「あ、あ……♡♡//////」


 とた……、とた……、


「え、う……♡♡//////」


 とた……、とた……、





──────────────────


 アンティ と マイスナ は

 きゅう せっきん している ! ▼


 エンカウント は

 もうすぐ だ !!! ●▼≦.*・゜


──────────────────





『>>>いや、まぁ、あーれは、

 >>>めらんないっすよ!』


〘#……はぁ……。ならば、その、

 #……怪我せぬように、

 #……ベッドに、誘導するとか、

 #……だなぁ……?〙


『>>>やだなぁ!

 >>>なーに、言ってんすか!』

『────そうですよ☼

 ────ギンガ殿☼』


〘#……?〙


『────しばらく:ベッドは:

 ────必要ありません☼』




「ふみゅ……♡♡///////」

「みゃあ……♡♡///////」




  が っ 。





──────────────────

   ◇◇ ENCOUNT!! ◇◇


 アンティ は マイスナ と

 エンカウント した !!! ▼


 マイスナ は アンティ と

 エンカウント した !!! ▼


──────────────────




『────しばらくは:

 ────ふたりで直立したまま:

 ────水溜まりが:

 ────できるだけです☼

 ────ニャーナ:ニャーナ!☼

 ────聞こえますか!!☼

 ────そうを:

 ────動かしなさい☼ は?☼

 ────今すぐったら:

 ────今すぐですっっ!!☼』


『>>>ぁ、ミャーツ? 聞こえる?

 >>>すまない、今すぐ、

 >>>ニャンゴと一緒に、

 >>>お絵かきゴーストのとうばつはんを、

 >>>組んでくれ。ああ。

 >>>ニャッチ? 叩き起こせ。

 >>>手段は問わない。

 >>>殺す気でやれ』


〘------ぅ;うわぁ……☆☆

 ------本当に;

 ------った;ままのん……☆〙


〘#……て、れている……!

 #……こ、こんなことに……!〙





『────とりあえず:一晩:

 ────様子見ですね☼

 ────アンティたちにも:

 ────ストレスの発散は:

 ────必要ですし☼

 ────ミャナミ:返事して☼

 ────保管貯蓄池層のAM-12から:

 ────17を:起動させなさい☼

 ────え?☼ こんなの:

 ────これ以上:保管して:

 ────どうするんですか:って?☼

 ────うるさい:これは私の:

 ────趣味のようなものです☼』


『>>>ま、体力あるから、

 >>>死にゃーしねぇだろ。

 >>>毎夜、きたえられてるだろーし。

 >>>ネコロク、わるぃ、

 >>>シーニャ、っといてくれ。

 >>>教育上、よくない。

 >>>え、もう寝かしつけてる?

 >>>さっすがぁー!!

 >>>ん? ふたりの胃への、

 >>>水分転送は、どうしますかって?

 >>>んー、いぃや。

 >>>今日も多分、もうすぐ、

 >>>まえで、解決すっだろ!

 >>>あ、ほらな!

 >>>ノータッチで、

 >>>いけるいける!』


〘------;…………☆〙

〘#……はぁ〙







──────────────────

   ◇◇ ダメージ・ログ ◇◇


  □アンティ□   □マイスナ□


  -999       -999

   -999       -999

    -999       -999

    -999       -999

    -999       -999

    -999       -999

    -999       -999

    -999       -999

     ・        ・

     ・        ・

──────────────────






『────カネト☼

 ────頭髪ケーブル接続による:

 ────同調補強が:

 ────開始しました☼』


『>>>おけー!

 >>>こうなったら、

 >>>さっさと共倒れして、

 >>>もらわないとね!

 >>>さっきのリボンけ大会で、

 >>>ちっとは体力、

 >>>けずられてると、

 >>>いーんだけど』


『────ふたりとも:

 ────そんなので:へばる:

 ────タマじゃあ:ないですよ(笑)☼』


『>>>だよなぁー。

 >>>ポップコーンでも、

 >>>とってくるかぁー!』


『────あ:私のは:

 ────キャラメルに:

 ────してくださいね?☼』




〘#……ローザ。

 #……"シルバーグレイ"から、

 #……ウイスキーを転送できるか。

 #……もちろん、君の分も、かまわん〙


〘------え"っ;いいのんか……☆〙


〘#……スポーツの試合のような、

 #……ものだと思わなければ、

 #……心が整理できん〙


〘------えへへっ;やりぃ──っ☆☆☆〙








やりぃ────っ☆☆☆

 O(≧▽≦)O


※次回もちと、さし絵に

 時間かかるかもです!

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― 新着の感想 ―
[一言] ガルン可愛い(*´―`*)デショじゃなくてデソ、誤字だったとしてもこのままでお願いしますo(_ _)o アブノさんイッケメーン(*/ω\*)
[良い点] 遅れましたが、更新ありがとうございます! 下着は下着でも勝負(ぬれるほう)下着でしたか。らんじぇりあ説明、逆に言えば鏡合わせじゃなくても装備者の想い人の理性を無効にするから、これは…普段…
[良い点] 山火事からのエチチコンロ点火!!  エチチチチ (勃) [気になる点] デストロイランジェリアさんからのコメント「ちょっ…私たちまだなんもしてない!」 [一言] お絵描きゴーストならあっち…
2022/11/11 14:11 ナスナスの実に埋まりたいにっぷるいかんいかん、俺には汁娘が居るんだ!こんな所で溺れてなるものkbooぼぼぼ
感想一覧
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