大好物は、〇〇です。さーしーえー
クイズです\( ´ω` )/
『>>>……』
オウノ・カネトキは、
考えずには、いられない。
「しつこいな」
「なれました」
度し難い、才能は、あるのだと。
襲ってくる、
レース・リボンは、
およそ、尋常な量では無い。
それを、ふたりの少女は、
服を纏わぬまま、踊るように、
避けつづけている。
──とん、ととん、とん。
「きめぇ、きめぇ。ほらよっと」
「つかまえて、なに、する気?」
また、よける。
とうとう、
仮面のチカラすら、
使っていない。
ムチのようなリボンが、
何も無くなった床を、
刺すように殴り。
飛び跳ねた二人は、
空で、手を合わす。
合わさる、重心。
それが、さらに。
まるで、魔法のように──、
対空時間を、のばす。
「よっと」
「えへへ」
くるりん──ぱ……!
もはや、曲芸である。
肌で感じ、流れを保ち、
くるくると、移ろい、まわる……!
成長途中、特有の、
乙女たち、だけが持つ、
やわらかい、躯体の──……!!
カネトキは、呆れを通り越し、
もはや、よく分からない、
ため息まじりである……!
『>>>(……天才、肌、だな……)
>>>(相も、変わらず……)
>>>(何も、無しで、これか……。)
>>>(ヨロイと、ぼくらとの、)
>>>(経験が、ここまで……?)』
たん、たん、たん。
とぉ────ん。
「ほにゃー! つかまん、ないよー♪」
「べーっだ! ほらほら、こっちっ♪」
──才能と、若さが、踊る……!
布地の幽霊は、
ほぼ、ハダカの少女たちに、
翻弄され続けている……!
リボンは、追う・・・!!
水流のような、羽衣のような、
その軌跡は。
美しく宙を斬り。
しかし、柔肌には、届かない──……!
「どうだっ、もう、あきらめろぉー!」
「おなじ、こうげき、ばっかだなーっ」
『>>>……』
ちらりと、思う。
この子達が、もし。
あの、帝国の訓練を、
受けて、いたら。
どんなバケモノに、なっていたか。
〘#……同じように、思う〙
『>>>……!!』
かつての狂いが、
声に出し、同意する。
〘#……我々など……易々と、
#……越えたで、あろうよ。
#……だがな、カネトキ。
#……この、瞳は……、
#……戸橋のように、
#……曇ったに、ちがいない〙
『>>>……、それ、は……』
──覚えていた。
あの、茶髪が、ピンク色に、
まだらに、変色した、
その前髪の中に、覗く、
あの、……、
──死んだような、目を。
● ●
▲
『>>>……』
〘#……私たちは、少し、
#……おかしくは、なっているのだ。
#……くくく……これを、見て。
#……"もったいない"、などと、
#……思って、しまう、程には、な……〙
『>>>……はは。そうかも、
>>>しれない、ですね』
「きひひっ♪」
「えへへっ♪」
少女たちは、笑っている。
もう、楽しんでいる。
包帯のような、
ヒラヒラとする攻め手が、
もはや、いつだって、
笑顔の後ろに、すり抜けるのだ──。
「ばーか♪ そっちじゃ、ないやぁ♪」
「またかぁー、ダメダメ、だなぁー♪」
『>>>……』
カネトキには、少しだけ、見えた。
あの、戦場で、血まみれに、
なりながら、笑っている、
ふたりの、少女を。
" きひひ・・・! "
" えへへ・・・! "
そんな、はずは、ない。
そんな事を、考える必要は、
ないと、いうのに。
ふと、考えた、だけだ。
心とは、別に。
そうだ。
そんな未来は、こなかった。
こなかった、のだ。
『>>>ふぅ……やれやれ、だなぁ』
だから、ホッとする。
こんな、場面、だから。
「えんが、ちょっ!」
「!? なにそれ!?」
『>>>ふん……そろそろ、"先輩"、
>>>"卒業"、かな?』
カネトキは、直感したのだ。
この程度の敵じゃあ、
ハナシに、ならない、のだと──……!!
「きひひっ♪
見た、見た? マイスナ!
今の避け方、うまくなかった!?」
「えーっ!! わたし、
今度は、三回ひねりで、よけるもん!」
〘------ほぼ;全裸で;する;
------チャレンジじゃないのん……☆☆〙
肌見せのダンスは、
もはや、大道芸の、レベルである。
今夜の、絵本の1ページは、
少しばかし、艶やか なのだ──……!!
よける。
よける。
よける。
美しい、白のレース。
飴色の、木のステージ。
タップ、タップ、ダンス。
明るい魔石は、
ステージの、灯り──。
〘#……この二人が、
#……笑っていて、良かったろぅ?〙
『>>>まったく、ですね』
安心感さえ。
今夜は、踊り子。
「きひひ♪ なんだぁー!
もう、かすりも、しないじゃーん♪」
「ほらほら♪ ここだよぉっ。
がんばれっ♪ がんばれっ♪」
『────お:おふたりとも……☼
────ぁ……あまり:
────挑発する行為は……☼
────んもぅッ☼』
〘------ゃー;あきれたのんなぁ〜〜……☆
------この連続攻撃を;全裸で;
------避けまくるのは;
------正気の沙汰じゃないのんよっ☆〙
「ぜっ、全裸じゃ、ねぇし!?///」
「ぱ、ぱんつは、はいてますからっ!!///」
〘------あんたらさんっ☆☆
------現在、上にいる;
------あの;ブーメラン;
------てんちょっさんより;
------露出度;上のんよぉっ☆☆☆
------よっ☆ この;ド変態めえ〜〜っ☆☆〙
「ぅ、うるしぇぇえなああ──っ!!?///
だぁれが、変態以上かぁああああ!!///」
「しょっ、しょーがないんです!!///
今、いそがしいんですから!!///」
────と、とぉお──ん・・・!!
──ふたり、そろって!
空になった、
天然木の棚を利用し、
跳び箱を、するように、
無数のリボンの追撃を、かわす。
側転、バク転、さんかいひねり──……!
明るく、文句をタレながら、
すべてを、さける──・・、
アンティ、マイスナ!
「どらよぉ」
「あっ、わたしも決めポーズ、する」
アンティ、片手 逆立ちである。
『>>>談笑しながら、
>>>ここまでシラフで動けるのが、
>>>すげーよなぁ……。
>>>風呂の時に、
>>>弓矢とか来ても、もう、
>>>当たんないんじゃない?』
『────ばっ……!?///☼
────バカ:言わないでくださいっ!☼
────そんな場面が:
────あっては:困ります……!☼』
〘#……くく、良い体幹だ。
#……女性特有の、関節の柔らかさ、
#……それに……"信頼できる相方"か。
#……やれやれ、酒が欲しくなるな?〙
〘------せんせぇー☆
------ほぼ全裸の;
------おにゃのこ達の;
------跳び回るの見ながら;
------お酒は;まずいのんよぉ〜〜☆☆〙
〘#……これは驚いた!
#……くく! キミに、
#……酒を、窘められる日が、
#……今日だとは!〙
〘------あんたぁー;娘さんと同居;
------してんだから;
------言動は慎んだ;
------ほうが;よいのん☆ ウチ;
------トモダチの親のシュミには;
------物申す;精霊王のんよぉ〜〜☆
------ベロベロべろべろ……☆.*・゜〙
〘#……では、そのヨダレは、なんだね?〙
「……! クラウン、見なぁ」
「……! ローザ、あれ」
『────えっ☼』
〘------焼酎が;いいのんっ☆〙
アンティと、マイスナが、言い。
太陽神と、精霊王が。
" ニュンクス "と名を付けられた、
ふたつの、"式神"を──"観"る。
『────……へばって:ますね……☼』
〘------バテとる;のんなぁ……☆〙
(((( ─√……、──√……──√─ ))))
疲れていた。
明らかに、疲れていた。
〘------憑かれているのではなく☆〙
『>>>うるせぇぞ』
ふたりの美しい幽霊は、
まるで、肩で息をしているようである。
「スタミナ、ないんか……?」
「なさけないやつらだなぁ」
『>>>おっ、パワー切れか……?』
〘#……くっくっく……!
#……バテているゴースト系など、
#……珍しいものを見たな?〙
「あっ、落ちんじゃね?」
「ほんとだ!」
(((( ─√……、√……、√─……、…… ))))
────ボトリ……!
と、ふたつの、"ニュンクス"は、
落ちる。
仲良しである。
「コレ……勝ちってことで、いいのよね?」
「めっちゃ、疲れてそうだねー」
床で、波打つレース・リボンは、
ヘロヘロである。
「なんだったんだ、コイツら……」
「あっ、なんか、透けてきたよ」
さっきまで、触れられなかった、
ゴーストのような、
ドレスのようなボディ。
それが、さらに、透明度を増し、
もはや、シャボン玉のようである。
────とある、変化が、起こった。
『────!☼
────アンティ!☼
────そっちの:ドレスが──☼』
「えっ? ……?
……、ぁあ────!!?!?!?!?」
「ドレスの、色が!!!」
すぐ、そばにある、
黄金の太陽と、白銀の月の、ドレス。
その、ドレスたちの、
素晴らしい、色合いが・・・!!
みるみる──"灰色"に、
なって、いくのである・・・!!
そして、アンティは、気づいた!!
そう──"比例"していることに・・・!
「この……"服ユーレイ"が、
透明になるに連れて、
ドレスの色も、
無くなって、きてるわ……!!」
「ええっ、同期してるって、こと!?」
マイスナも、見る!!
ほんとうだ!!
式神が、うす〜〜く、なるに連れ、
ドレスの、すんばらしい、
色合い、がッ・・・!!
「ま、まずいわ……!!
クラウン!!! この、
クラゲ・ゴーストを、
元気づける方法、考えなさい!」
『────ええっ!?☼
────そ:そんな急に:
────言われましても……!?☼』
さすがの太陽神も、
消えかけのゴーストを、
元気に戻す方法など、
急に聞かれることも、
そうそう あるまい。
『────ら……裸婦画など;
────見せる…………とか?☼』
「それ、緑の帽子を被ったヤツしか、
効果にゃい。
カレーライスとか、食べへんかな?」
『>>>それ、服の式神には
>>>天敵の食いもんだと思うよ』
〘------バカなことやってる間に;
------消えるのんよぉ〜〜☆〙
〘#……うぅむ……色褪せてきたな……〙
(((( ─√──……、……√─ ))))
どうやら消え行く、ドレスの化身の、
その後ろで、
あれだけ美しかったドレスが、
まるで、灰を被るように、
褪色していく──……!!
──すぅうぅぅ──────ッ……!
「や、やばーい!!
どうにか、しないと……!?」
「うぇ、うぇっ、……!?
アンティ! なんか、動いてるよ!?」
えっ、と、アンティは、
マイスナに言われるまま、
床に、ダランとタレた、
リボン触手の ひとつを、
よく、見てみた──!!
「……なにか、ゆび、さしてる……!?」
「えと……わたし、たち?」
消えかけの式神たちは、
さいごのチカラを振り絞って、
アンティと、マイスナの方を、
リボンで……指さしているようである!
「な、なんだ……?」
「ええ、と……?」
ふたりは、さいしょは、分からなかった。
──しかぁし!!
よく、示された方を、見て!
「・・・!! まさかッッ!!!」
「──・・・!?」
アンティは、気づいたのである!!
「──マイスナっ!! ぱんつ、ぬげ!!!」
「──!!! よしきた!!!」
『──── ッッ……!?!? (*ºㅿº* ) ☼ 』
〘------どうして;そうなるのん……☆〙
====================
────────────────────
アンティ は
" ごぉるでん・ぱんてぃ " を
てばなした!▼
マイスナ は
" しるばりぉ・ぱんてぃ " を
てばなした!▼
ぼうぎょりょく が
2 さがった!▼
────────────────────
====================
──すると。
((( ─√……、√……、√─……!!! ))))
──ひょいっ!
────ふぁさっ---……、
──────バくんっ!!!
ŧ‹”ŧ‹”( *´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”
ŧ‹”ŧ‹”( *´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”
「「 …… 」」
もぐもぐ、見てる。
アンティは、断定した!!
「……──やっぱりだわ!!!
コイツ、ぱんてぃ、たべるわよ!!!」
『────えぇぇ……☼』
「見て!! ドレスの色、
ちょっと、戻ったよ!!!」
〘------なめた仕様のんなぁー☆〙
今日は、精霊王のツッコミが、
冴え渡る……!?
「服、食わせたら、ドレス、
元に戻んじゃないのぉ!?」
「アンティ、さっきのパーカー、
落ちてるよ!! あげよう!!」
ひょいっ。
はむはむ。
(((( √√√√√√√√√√√√√√√√ ))))
────ペッ!!
「うわあああああああああああ!!
パーカー、吐き出しやがったあああ」
「すききらいすゆなああああああああ」
『>>>あっ、また……透け始めたぞ』
〘#……ドレスも、少し戻った色が、
#……また、抜けていくな── 〙
──すぅぅぅぅぅ────〜〜……!
「うわああああああああ!!!
クラウン、ロぉーザぁぁぁああ〜〜!!
しまってある ぱんつ、
ぜんぶ出せええええええええええ!!!」
『────:……知りませんよ?☼』
「いーから、はやくううううううう!!!」
〘------ノーパンへの道に;
------躊躇が;
------ないのんなぁ〜〜っ☆☆〙
絶叫する、
アンティとマイスナに気圧され、
クラウンとローザは、
ありったけの、乙女の衣を、
惜しげも無く、大量放出する・・・!!
──きゅるるるるるるるる……!
────わっさぁぁぁぁぁぁ。
『────これで:全部ですっ!!☼』
〘------みんな同じ色のんから;
------目が痛いのんなぁ──☆
------主に;反射光で☆☆〙
「どらあああああああ!!
食ええええええええ!!」
「わたしたちの、
おごりですううぅぅうううう!!!」
『>>>大盤振る舞い、すぎるだろ……』
〘#……いいから、服を着なさい〙
(((( √√√√√√√√√√√√√√√√ ))))
──ひょひょひょひょひょひょいっ。
────しゅるるるっ・・・、
────バクバクバクバクバクバク!!
ŧ‹”ŧ‹”( *´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”
ŧ‹”ŧ‹”( *´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”
「あれっ。もしかして私たち、
明日から着る肌着、なくね?」
「あっ」
『────だ:だから:言ったのに……☼』
〘------つーか;最近;
------はいてる日;あったのん??☆☆〙
『>>>おぉ……。すげぇ。
>>>パンツ食うゴーストは、
>>>初めて、見たなぁ〜〜……』
〘#……下着をエネルギーに、
#……変換、するのか……。
#……前代未聞だな?〙
「おっ、おいっ、このクラゲ!
やっぱり、いちまいだけ、
吐き出しやがれっ!」
「ぜ……ぜんぶ、まとめて、
たべるなんて、
きいてないぞぉ〜〜っ!」
〘#……いいから、服を着なさい〙
〘------なんか;光っとるのんよ☆〙
よく見ると、
太陽と月のドレスの色が、
元に、戻りつつある・・・!!
『────ぱんつで:戻った……!!☼』
『>>>ぱんつで、戻ったなぁ…………』
そして、ふたりの、ニュンクスは!!
まばゆく、光り出したのだ──!!!
ŧ‹”ŧ‹”( *´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”
ŧ‹”ŧ‹”( *´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”
ペっかぁ〜〜────〜〜!!!!!!!
「「 ぅ、うわぁあああああああ〜〜──……!? 」」
まっしろな、ぺぇじの、せかいへ。
ŧ‹”ŧ‹”( *´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”