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夜の星店・格納遊戯。さーしーえー。

おまたせしました!

いや〜っ♪ いそがしいのと、

スキャナー壊れたので、

たいへんだったぁー!(笑)





 それは、かくされた、ばしょ。




  だれも、しらない。


    ひみつの、ぺぃじ ── 。






挿絵(By みてみん)


「 ……、──……っ・・・! 」


『────そうかん……ですね☼』

『>>>すごぃね……!』





 思わず、こぼれる、神の声。


 アンティをはじめとした、みなが、

 そうぞうしていたこうけいは、

 らんざつに、ふく()げれられた、

 倉庫のような部屋、だったろう。


 くずれた サンドイッチのように、

 やまみにされた、

 いろちがいのシャツの色合い。


 いたんだ木箱に、適当にっ込まれた、

 (とう)(いつ)(せい)の無い、ぬのもの


 あふれんばかりの、

 スカートとズボンが、

 ホコリまみれに、入りみだれた、──、、、





 ────ぜんぜん、ちがった。






 扉を開けた部屋の、

 最初に、感じた印象は。


 まるで──……





 " ふういんされた じゅつかん " ──……!!!

 




「……こんなの、ズルぃ、じゃんょ……!」



 アンティは、自分の知らない、

 すばらしいモノを見た時、

 特有の衝撃を、受けている・・・!



 部屋のないそうかべは、

 地上のてんと同じく、


 あめちゃいろれた、

 つやのある木材で統一されていた。


 部屋の構造は、おもしろい。


 普通は四角いであろう、その壁たちは、

 おそらく、天からおろせば、

 はちぼうほしに見えるに、

 ちがいない。



    おお ۞ きな。


 ジグザグの、16面のかべ



 ちゃほしがいかくに、

 木の小さなくいたちは、

 ただしくたれ続け。


 その、(かべ)(なら)ぶ上着かけに、

 しらっぽい、たいへんきわめた意匠の、

 刺繍ししゅうされたシャツたちが、

 こちらをむかえるかのように、

 寸分の乱れ無く、かざられている。



 木の深いブラウンと、

 シャツの白との、コントラスト。


 今まで(ある)いてた、廊下の、

 しろちかひかりとはあいまって、


 室内の、ほしみせの内部は、

 ほんのりとオレンジを食らう、

 やさしい色合いのライトであった。


 夜の、のような、、、。

 そんならし色が、

 おそろしく、この場所には、

 あって いたのだ。




「すごいね、アンティ・・・!!」

「ぅ、うん・・・」




 (だん)(じょう)に なっている、

 にぶく光る、てんねんぼくたな々は、

 三段あるにも、かかわらず、

 とても、ひくくかまえており。


 それらに乗る服たちは、

 見事に、角が立たぬ四角に、

 折りこまれている。


 たたまれた服と服のあいだは、

 つめられてなど おらず、

 ぜいたくかんかくたもち、

 そして、ひどく、ひとしい。


 ひとつ ひとつの服が、

 まさに──"主役"。


 ダンジョンの、奥の、

 宝の部屋のような、

 隠された、お店────。




「なんか、かっこいいね、アンティ!」

「……ぅ、うん……っ!」





 ふくたちの"銘柄ジャンル"は、

 ていに言えば、



 "じん向けの アンティーク調"、



 ソレの、あつまり だった。



 おそろしい量だが、すべての衣服は、

 こだわりをもって、

 "せ"、られており、


 じんも、きゅうくつさを、

 感じさせない。


 芸術のような、ショールームの中。


 マイスナが、ひとつを、

 ひろげて、みせた。




「……こんなに、すごい刺繍(ししゅう)なのに、

 ちっとも、()()じゃ、ないね……!」

「っ! うん……!」




 その ブラウスは、

 真っ白では無く、

 少しだけ────……。


 いや、それとも、

 あわい、日光のような魔石の(あか)りが、

 白を、上品な オフホワイトに、

 みせているのかも、しれない。


 刺繍ししゅう(いと)(きん)(いろ)は、

 まるで、時を超え、びた金属のような、

 ふかい色合いを見せ、

 だが糸が、びる、わけが無い。


 おもむきのある、

 美しく、派手では無い、

 魔法のようなもんようとして、

 み込まれている。



「……、ぜんぜん、ちがう」



 アンティは、ちょっと、

 自分の髪を見て。

 その刺繍の金の色との、

 深みの(ちが)いに、おどろいていた。


 彼女の髪は、美しい。

 だが、それとは、

 また、ことなった──……!




「すごい、ね……コレ」

「アンティの、髪で、んだみたいだね……!」

「──っ! そ、そうかな……」




 きん刺繍ししゅうは、見る所によれば、

 にぶい茶色や、黒にさえ、

 見えるのに……!


 この、光を閉じ込めたような、

 力を秘めたような輝きは、

 なんだろう……!


 と、アンティは、強く、思う。


 黄金は、深く。

 くらめの室内で、

 その衣装たちは、主人の(むか)えを、

 待っている。




「……、……」




 アンティは、思ってしまった。




「……食堂娘じゃ、つとまんないゃ」

「 ──え……? 」

「ん……なんでもにゃぃ」




 ──すぐ、となりに。


 "銀の刺繍ししゅう"の服があり、

 アンティは、それを手に、とる。


 それは、今は。

 "金色"を、ちょっとだけ、、、

 恐れ多いと、

 思ってしまった、

 せいかも、しれない。


 だが──。



 この場所にある"銀"が、

 "金"に負けることなども、

 起こりえるはずが──ないのだ。



 ほどけて、それは、ひろがった。




「やば……」

「それも、キレイだねーっ」



 

 銀の糸も、、、(くら)い部分だけを見ると、

 こんなに、くすんだように、

 見えるのに。




「……"月のような青の光"が、

 とじこめられて、いるみたい……!!」


「っ! アンティ、

 おしゃれな言いかた、

 するなぁ♪ でも……わたしも、

 そう思う……!!」




 ゆで卵に入った、

 ヒビのような、スキマから!


 黒と、いぶし銀の色の(ソコ)から、

 宝石のような"青い光"が、

 にじみ出るように、

 見えて、しかたがない・・・!!


 これが、、、()()で、表現されてる……?


 アンティは、クラクラとした。




『────このような色合いが:

 ────表現できる:

 ────ものなのですね……!☼』


『>>>ははっ、まるで、

 >>>はくぶつかんじゃあ、ないか!

 >>>200年前の貴族が、着ていた物を、

 >>>展示してる……って言われたって、

 >>>ぼくは、信じるぜ?

 >>>はは、そうだろ?』


「……、……」




 アンティも、その通りだと、

 心で、同意するしかない。


 ここの服には、安っぽさや、

 いやらしい ゴテゴテ感など、

 まったく、ない。


 気取らない、美しさが、ある。

 だが、本物の。


 彼女たちには、

 えんのなかった、

 きわめの衣服たち──。





「アンティ、このドレス……、

 やっぱり、すごいよ」

「…………」





 中央に。


 太陽と、月の、ドレスが あった。




 オレンジと、ブルーと、

 ひとこと では、

 言えてしまうのであろう。


 クレヨンが、世界に、

 二色しか、ないので、

 あれば、だ。




 だが、──ゆらぎが。

 世界には、ゆらぎが、あった。


 光と、闇が、あった。

 ふかみが、うまれた。


 だから、だ。


 くらいのだ。


 なのに。



 ひかりを、かんじる。





〘------ほっへぇー……っ!☆☆☆

 ------これぇー;ウチが昔;

 ------てた モンよりもぉー☆

 ------よっぽど;ジョートーモンな☆

 ------仕上がり???;

 ------のんなぁぁあ〜〜……!!☆☆〙


〘#……ふぅーむ……ッ。

 #……美しい……色に、おくゆきがあるな。

 #……これは、もう、、、

 #……"金"と"銀"という、色の名前を、

 #……超える、レベルやもしれん。

 #……(しろ)(うと)()にも(わか)る、

 #……"しょくにんわざ"、と、

 #……いう、やつだろう。

 #……良いものを見させてもらった!

 #……くく、死人とて、

 #……心が、(おど)る──……!〙




 王女の記憶を持つ神と、

 狂いの記憶を持つ神とが、


 あきれた(モノ)を見た、

 といった(こわ)(いろ)で、

 その作品を、称賛する。



 

 アンティとマイスナも。


 その、ふたつのドレスを着た、


 ふたりの、木の人形の前で。


 言葉を忘れるように、見ていた──。




 魔術のような刺繍タトゥーは、


 れいな流れを、はらんでいる。






「すごいね……」

「うん……」





 みとれていた。


 うつくしい。

 そうとしか。


 そして。



 アンティは、さけんだ。






「……ぁんあんだょぉおおおおお~~~っ!!!!!」


「・・・!?」


「あの、ヘンタイはよぉぉおお〜〜、、、!!」


「ぁ…………、あんてぃ……?」





 突然の恋人の叫びに、

 さすがのマイスナも、

 びっくら こく!


 アンティは、頭を、かかえている!




「ど……どしたの・・・?」


「こん、こんな……豪勢(ごーせい)なモン!

 ポンポン、

 " えっ、いいんですかぁ〜〜?♪♪ "って、

 がるに、もらっちまえるような、

 教育キョーイクは、受けて、

 ないんだよ、あたしは

 よぉぉおおお〜〜……!!」


「あっ……ぁはは……(;^-^)」




 マイスナにしては、

 めずらしい、にが笑いが、可愛く、浮かぶ。




『────あはは……:

 ────アンティらしいですね?☼』

『>>>ま、気持ちは、わかるけどねぃ♪』




 ふたつのドレスをかこむ、

 部屋の、芸術のような衣服たちは。


 今も、まるで、

 ふたりの王女をたたえるように、

 こう(たたず)まいである。


 つまるところ、

 この、隠された店舗は。


 その、空間自体が、

 王国であり、芸術なのだ。




 見事、な、"王国"。


 それを、あの変態は、

 " 自由に、やっちゃって、いいぜ! "


  という。




 食堂娘は、困惑した・・・!






「アホかぁぁあああああああ──……!!!

 私らも、給料もらって、

 たまぁーに、臨時りんじ収入しゅーにゅーとかも、もろて!

 貯金は、しとるけんども、なァァ……!!

 こ、こんなもん・・・!!

 このっ、ドレスの片割れ、

 買っただけで、ぜんぶ、

 たくわえ、ふっとぶじゃああああい……;!!」


「ぁ──……。

 そ、そっかも、

 しれなぃ、ね……?」


「そぉー、よぉー……!!!

 あんた、コレ、、、ぜんぶ、もらって、

 外で、売っぱらったら、

 今の貯金・金額なんか、

 一気に、十倍くらいに、なんわよ……!?」


「た、たしカニ……」




 マイスナは、思う。

 このドレス一着、100万イェル、

 くらいかな・・・?


 いや、それとも、もっと────……?


 マイスナは、目の前の、

 銀のドレスに、れてみる。


 ────ラ……。




「〜〜〜〜……!!!

 ぁッ、アンティ、ア"ンティ!!」


「な、なにっ、どしたの!!」


「さ、さ、さわって! さわって!!

 コレ、やばいよ!!!」


「えぇ……」




 アンティは、困惑しながら、

 もうひとつの、

 金のドレスに、さわる。



 ────ラ……──。




「ひぃぃぃぁぁぁぁあ…………!!!」


「やばいでしょ! やばいでしょ!?」


「ゃばい ゃばぃ ャバい ヤバぃ、

 ぜったい、たかいいぃぃぃぃぃぃぃ」






 とける、はねの、ような。


 さわった者にしか、わからない、


 ほんもので、できたものの、てざわり。






「わ、わたしは、ねぇえええ……!!!」


「ぅ、うんっ……」


「こ、これをね、ポンっ! と、

  " ぜんぶ、あげっぜ!

     もってきな! " って、

 言うヤツの、ココロんナカが、

 わっっっかんない、

 だけだってぇぇええぇえええええ」


「アンティ。ぉ、おちついて・・・」




 マイスナが、

 アンティを、なだめる!

 なんて、めずらしい光景!




「ぅうあああああぁぁああ……!!

 いくら、作ったのが、

 筋金入りの、ヘンタイだからてぇ……!

 これは、ぜってー、

 "芸術品"レベル、国宝れべる、

 なんだってぇぇぇ……!!

 ぬおあああああああああ」


「ぁ、アンティが・・・!

 ごっ、ごらんしん、だ・・・!」





 ご乱心である。


 アンティは、頭に両手を当て、

 左右に、NO、NO、と、

 フリフリしている……!!!


 幼少から、食堂を手伝いまくり、

 おかね(かせ)ぐ大変さを、

 わかっている、アンティだからこそ、


 巻き起こる、混乱であった・・・!!




「こげなモン・・・!

 タダで もらえる、

 ワケ、ねぇだろぉぉおおが、

 よおおおおお〜〜……!!」


「あはは……。

 おおばん、ぶるまぃ、

 だもんね?」


「あの人ぁ……、なァ〜〜にを、

 私たちに対して、、、!

 うにゅうぅぅぅぅぅ~~〜〜っ……!」




 アンティは、ふにゃふにゃである。

 マイスナは、えへへ、と、笑った。




「えへへ……あの……えーっと、

 じゃあ……、

 もらうの、やめる……?」


「ぅ"……! ぃ、や……!

 欲しいっちゃ、もちろん、

 欲しいのよ……!?

 これとか、この世のモンとは、

 思えないくらい、

 きれいじゃん……!?

 でっ、でも・・・!

 コレ、ここの、、、

 ブラウス、5着くらい、

 買い取っただけでっ、たぶん、

 私らの給料、数ヶ月分とか、

 ワタタンポポ みたいに、

 ふっとぶわよっ……!?」


「ぁ──……、ほんだねぇ……(;^-^)」


「さすがに、黄金の良心が、

 いたむっ、っーか……さぁー……!」




『>>>価値が あり過ぎるを、

 >>>タダで もらうのは、

 >>>あんまりにも、

 >>>ざいあくかんが あるから、

 >>>せめて、お金はらって、

 >>>買い取りたいけど、

 >>>それやると、破産する、

 >>>ってのも、わかってる感じかぁ。

 >>>ははは……!

 >>>ジレンマだねぇーい♪♪♪』


〘#……くっくっく……!

 #……庶民的な感覚が、

 #……妙な"化学反応"を、

 #……みせて、いるようだな。

 #……その感覚は、

 #……君の良い所でも あるが、、、

 #……くくく……! まったく、

 #……素直に育っているものだ〙



 まるで、兄と父のような目線の、神々。

 食堂娘は、(かっ)(とう)する。


 同性の嫁が、すこし、からかった。



「へへ〜〜っ♪

 アンティは、ふくざつだなぁー♪」


「ぁ、あっふぉ……!

 こんな高いモン、

 もらっちまったら、

 なにかが、こわれてく、っての……!」




 アンティの、町娘A・根性は、

 なかなか、根が深いようである。




「これ、全部、

 もらっちゃうのは、

 なんか……甘え、な気が、

 すんのよぉぅううううう……!!」


「でも、そーしないと、

 お部屋、かたづかないよぅ?」


「 う"ッ!? 」





 アンティに くらべれば、

 マイスナは、良い意味で、

 合理的である。


 このふたりは、いつだって、

 バランスが、良い。



 いつまでも、


 " (きん)(いつ)(のろ)い " に、


 かかって、いるのだから────。





「アンティ? わかるでしょっ。

 たぶん、ここの、

 となりの部屋も、

 こんな、なんだよ。

 このままだと、マール服飾店、

 地下が、アリさんハウスみたいに、

 穴だらけになって、、、

 いつか、崩落しちゃうよ!」


「 ぅ……うん 」




 アンティは、かがやく、

 服たちを、見る。

 ・・・わかる。

 この服は、処分なんて、

 とても、しづらい。


 あの、変態店長の、、、

 こだわりと、愛と、歴史が、

 こもって、いるのだ。



 だから、あの人は、

 たのんだのかも、しれない。




「──いちど、さ?

 えいっ! って、

 しまっちゃおう!

 それで、アブノさんに、

 本当に、もらっていいか、

 ちゃんと、きこっ──♪」


「マイスナ……」




 (ぎん)(ひめ)(ぎみ)は、

 (くっ)(たく)のない笑顔で、

 ほほえんでいる。


 無敵の、笑顔。


 まるで、この悪役は、

 わるぎなんて、ないのだ。




「……やれやれ///。

 マイスナには、

 かなわない、わなぁ……///」

「そんなことは、ないよっ♡」




 アンティは、部屋を、

 ひととおり、見回す。




「……ふんっ!

 "食堂娘"、としてじゃあなく、、、

 "黄金の義賊・二代目"として、

 引き受けて、やっかな──……! 」


『────ふふふ……☼』

『>>>いーじゃないか♪

 >>>タダなんだぜ?

 >>>やっちゃいなよ、

 >>>こーはいちゃん♪』


「……けっ!

 かぁるく、いーやがってぇい……///」





 そして、(きん)(ひめ)(ぎみ)は、

 ふんぎったのである。


 さぁ、伝説おうごんの、" ものり"の、


 はじまりだ────……!!!

 





「──クラウン。この部屋の衣服、

 "格納"と、"リスト化"、たのむ! 」


『────レディ(準備完了)

 ────おまかせを☼』




 ──きゅぅおぉおおおおおおお・・・!





 黄金の異空間は、

 それぞれの衣服たちの、

 真下に、こうりんとなって、

 けんげんした。





『────格納:開始します☼』




 きゅぅうおおおおお・・・!!



 ゆっ・・・くり、と。

 衣服たちは、

 下へ、下へと、食われていく・・・!


 美しい、げきのラストシーンに、

 見えなくも────。



 しずんでいく。

 しずんでいく。


 さようなら、また、あうひまで。




 まず、外側の、

 壁の衣服から、退場し。


 ゆっくりと、格納かくのう遊戯ゆうぎは、

 アンティたちが、立つ、

 部屋の、中央へと、

 せまってくる。


 星の形をした、

 あめ茶色の部屋が、


 がらんどうに、なっていく────。




 配下たちは消え、

 そして、双姫、だけと、なった。




「まったく……おそうじ、ねぇ。

 仮に、もらえた、として……、

 んなもん、ドコに、

 着ていくのよぉー」


「えへへ……♪ ふたりで、

 仮装パーティにでも、

 のりこもっか♪」


「きひひ、ばぁか♪

 んなもん着ていったら、

 みんな、ひざまづいちゃうわよ?」


「えへへへへへ……!

 そーだねっ♪」




 金のドレスの下に、黄金の輪が。

 銀のドレスの下に、白銀の輪が。



 ふたつの、ドレスは。



 ゆっくりと、したに、しずむ、








 ──── はずだった。










『────ぇ……:

 ────ぁ、あれっ……?☼』


「 くらうん? 」








 それは、ふんすいの、ようだった。




 、だ。






 ふたつの、ドレスから。




 半透明の、"ぬの"が、




 飛び出したのだ。






「──!? なに・・・!?!?」

「おおきい!!」





 クリーム色と、

 ライトブルーの、

 うすい、おおきな、布。




『────か:格納:

 ────失敗しました!!☼』


「ええっ!?!?!?」


『>>>ふたりとも!!

 >>>はやく、仮面を、つけろ!!!』




 黄金の神が、さけぶ!




「えっ!?」

「な、なんでです!?」



〘#……マイスナ!!

 #……はやく、するのだ!!!〙




 きゅうおおおおんんん・・・!!!

 ぎュゥイイイインンン・・・!!!



 アンティと、

 マイスナの手元に、


 黄金と、白銀の仮面が、

 召喚される・・・!!!


「「 なん・・・!? 」」



『>>>ばっきゃろう!!!

 >>>わかんないのかっ!!?

 >>>アレ、"格納"、

 >>>できなかったんだぞ──……!?』





 ふたつのドレスから、飛び出た、

 ふたつの、ゴーストのような、


 ────"薄布ヴェール"・・・!!




 まるで、意思、を・・・!!








  >>>あれ、あれはな……!!


  >>>──" 魔物まもの "、なんだよ!!!

                    』




「「

   え・・・。

   えぇぇえええええあああ〜〜ッッ!!!??

                   」」







 それは、ぼうれい。


 それは、げんえい。



 ふたつの、星のドレスから、




 わきあがる、まぼろし。







 ォォォォオオオオ・・・✧︎✧︎!

 ォォォォオオオオ・・・✧︎✧︎!







〘------"ドレスの門番"が;

 ------きたのん;なぁぁあ〜〜っ☆☆☆〙






 精霊王は、楽しそうに、わらった。









 


 

 

やっぱり魔窟まくつじゃ

ねぇかあああああああ!!!?

  ((((;゜Д゜))))


ところでパーカーアンティ

かわいすぎんか(真顔)

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『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新ありがとうございます! フトモモッ    パーカーアンティ本当可愛いですね!イラストで髪が[内側に巻くみたいになる][金の翼に包まれているみたい]がよくわかります。しかも感動ビックリ…
[良い点] ヴェールに隠された…? 擬態?いや、あの店長なら生きたまま繕うかw [一言] 〉ワタタンポポ わたたんポポ…と読んでしまった…orz
[良い点] それなパーカーアンティかわいすぎだろ!! 好きです反省してください()
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