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大家族フラグ 下 さーしーえー

おまたんたん♪(●´ω`●)

今回の挿し絵は、せめてます(笑)

ながいよっ!


※前3話くらい、挿し絵たしてます!




 ──ぼふんっ!




幼聖:「えへへ、一番のりだ……!」




 リビお姉ちゃんのベッドは、

 聖女さま、けん、ギルドマスターな

 ことも あって、とっても大きいです!


 天井からは、天蓋てんがいっていう、

 きれいなぬので できた、

 ホコリよけ のカーテンも、

 ついています!


 まるで、お姫様のベッドです!


 リビお姉ちゃんは、

 私が一緒に寝ても、

 まるで、イヤな顔をしません。


 今では、まるで、

 それが普通のように、

 なんなしに、なっているのが、

 うれしいのです!


 大きなベッドの下から、

 モゾモゾと、かけ布団の中に、

 もぐりこんでいくと、

 楽しい気持ちに なります。


 いつも、布団の下で、

 笑顔に なってしまいます!

 ふふふ、ひみつのダンジョンだ……!




聖女:「……エコ、エコ!

    ちょっと来なさい!」


幼聖:「 ぅえっ 」


聖女:「今日は、モナリーたちが、

    いない日なのよ!

    すぐに寝たら、勿体もったいないわ!」


幼聖:「??? そうなの?」




 ベッドから出て、

 可愛い ブランケットをり、

 トコトコ ついていくと、なんと、

 机の上に、お夜食が ありました!

 紅茶と、サンドイッチと、

 小さな、フルーツタルトです!




幼聖:「いーけないんだぁ!!」

聖女:「せっかく、注意する従者が、

    休暇中きゅうかちゅうなのよ……? ふふふ。

    この時を逃す手は、

    ありませんっ」




 実は、モナリーさんたち、

 メイド組の3人さんは、

 連休中です。


 私たちの髪が、なまがわきなのは、

 そういうワケです!


 最近、リビお姉ちゃんが、

 ギルドの人たちと仲良くなったので、

 護衛ごえいの人を、

 気軽に派遣はけんしてくれるように、

 なったのです。


 モナリーさんの お母様が、

 こしを いためたらしく、

 リビお姉ちゃんは、

 なかば、ゴリ押しで、

 モナリーさん達に連休を、

 押し付けました!


 この分だと……夜更かしを、

 自由に しまくるために、

 提案したようです……。


 護衛の人は、教会の中までは、

 入ってきませんし。




幼聖:「おいしそぉー……。

    だ、だけど、太るよ?」

聖女:「成長期、ナメないの。

    私、13歳よ? わかる?

    それに、あなたも、

    もうちょっと、肉、

    つけないと、だめよ?」

幼聖:「に、にく……」

聖女:「あなた、急に、

    背が伸び始めてるから、

    ぜったい、栄養不足。

    ほら、ちゃんと二人分!」



 お姉ちゃんにゴリ押されて、

 とうとう私も、禁断の お夜食に、

 手を付けてしまいました!



幼聖:「 おいしッぃー! 」

聖女:「ふふふ……とうぜんっ。

    お姉様方に、レシピを

    聞きましたからねっ♪

    はぁ〜〜〜〜っ♪」



 パンにはさまった、

 お肉や、チーズや、トマト、

 パリパリな、レタスの食感が、

 たまりません・・・!


 おもわず、大きくほおって、

 食べてしまいました……!!


 こ、これを、紅茶で食べれるなんて、

 しあわせです……しかも、夜に!


 果物くだもののタルトは、少しだけ小さく、

 罪悪感が、ちびっと軽減けいげんされます!



幼聖:「しあわせだ……///」

聖女:「ふぅ……。ぁ……さ、さぁ、

    私は……ちょっと仕事が あるから、

    さすがに、先に寝なさいな?」

幼聖:「えっ。あれっ? 今日の分、

    もう終わったって、

    昼間に言ってたよね??」

聖女:「ギクっ」



 ……。


 アヤシイ……。

 お姉ちゃん、アヤシィィ……




聖女:「ぁ、あのね、エコ。私、

    聖女で、ギルマスなのよ?

    突発的とっぱつてきに、

    お仕事が増えることぐらい──」

幼聖:「……なんか、かくしてる?」

聖女:「──ななな……!?

    なんにもっっ、

    隠してないわよ!!///」



 

 いや、隠してる、でしょ……。


 一緒に住むように なって、

 よく、あるのですが……。


 リビお姉ちゃんは、夜、

 よく、ベッドから抜け出して、

 な、

 何かを、しているようなのです。


 はじめは、お仕事かなぁ、と、

 思っていたのですが、

 どうも……何かが、

 そんな感じでは、ないのです。


 しまった……真偽球しんぎきゅうを、

 すっかり、ベッドの部屋に、

 置いてきて、しまいました……。


 うーん、でも、リビお姉ちゃんに、 

 あまり、あの ウソつき発見の効果を、

 あからさまに、使いたくも、

 ありません……。




聖女:「お、おしごと……」

幼聖:「……ほんと、に……?」



 じっ、と、見ます。



聖女:「うぅ……」



 あ、効いてる。



聖女:「ちょ……ちょっと、

    ひとりで、ゆっくり、

    したい、だけですっ……///」



 ──っ!

 お仕事というのは、ウソでした!

 みとめたぁー!

 今のは、だいぶ、

 ホントウっぽいです!



幼聖:「夜に、ひとりでいるの、

    好きなの……?」

聖女:「え"っ……!?///

    いや、まぁ……///

    ぉ、おちつき、ますわね……?

    月夜は、静か、ですし……///」

幼聖:「……」

聖女:「な、なによ」

幼聖:「エコがいたら……うるさい?」

聖女:「 っ! 」




 やっぱり、一緒に住んでいると、

 ひとりで……のんびりする時間を、

 うばって、しまっているのでしょうか。



聖女:「──そっ! そういう……!

    ことじゃあ、ないのよ!」

幼聖:「でも……たまに、ひとりで、

    のんびり、したいんでしょう?」

聖女:「や、そっ、それは……」



 リビお姉ちゃんは、

 なんだか、あせっています。


 ……。

 夜に、リビお姉ちゃんが、

 となりに いないベッドは、


 とても……さびしいのですが。


 それに、ぜったいに、お姉ちゃんは、

 "何か"を、私に隠してる。


 なんとなく、わかるのです……。


 それも、さびしい……。




幼聖:「……ぃいもーん。ひとりで、

    ねるもーん……っ」

聖女:「そ、そんな顔、しないでって!

    あぁ、もう……!

    なんて言ったらいいか……///

    わ、わかったわよぅ! ホラ、

    食器、かたけたら、

    寝室にもどっ──  」






 ──Pu-rururururu------っっ♪♪♪






聖女&幼聖:

   「「 っ!! 」」




 リビお姉ちゃんの、

 ギルド水晶球が──!


 ──いきなり、りました!





 ──Pii─……!





金聖:『 ……ヘィ、リビ、起きてる? 』

銀聖:『 ばんちゃーい 』


聖女:「──お姉様がたっ・・・!?///」

幼聖:「──クルルカンの、

    お姉ちゃんたちの、声だ・・・!」




 なんと、アンティお姉ちゃんと、

 マイスナお姉ちゃんから、

 通信が、入りました!




金聖:『あ"っ……エコちゃん、おひさ。

    起こしちゃったか……、

    ゴメンねぇーっ!』

銀聖:『一緒に、寝てた? 明日にする?』


聖女:「ぃ、いえいえ……/// いま、

    ちょうど、ふたりで、

    お茶してましたのよ……ほほほ///」

幼聖:「お夜食、食べてたんだよ!」


金聖:『なかよしかっ!』

銀聖:『フフフ、こんな夜中に、

    お夜食とは、なかなか、

    ワルいやつらめー!』




 た、楽しいです……!

 こんな夜ふけに、とおくはなれた人と、 

 お話、できるなんて……!


 すると、リビお姉ちゃんが、

 いきなし、キリっとした表情に、

 変わります。




聖女:「……火急ですか?」




 そうです。こんな深夜に、

 連絡してくるのです。


 なにか……緊急きんきゅう事態じたいでしょうか?




金聖:『ぁ、いや……深刻って、

    ワケじゃあ、ナイんだけど……』

銀聖:『チョット、内々に、

    相談、したいコトがあって』



聖女&幼聖:

   『『 ・・・??? 』』





 私とリビお姉ちゃんは、

 顔を、見合わせます。



 アンティお姉ちゃんと、

 マイスナお姉ちゃんが、

 次に、口にした相談は、


 とんでもない、内容でした。






幼聖:「 ──み、" 水の中級神 " に、、、、、 」


聖女:「 ──" 聖女認定 "、されたああああああああぁぁぁ!?!?!? 」




金聖:『ぅ、うるせぇわ……。

    夜中に、デカい声、

    出すんじゃないわよ……』

銀聖:『リビっち、ぶっとばすぞー』



聖女:「──ほっ、ホントウ、

   なんですの……!?!?!?」





 リビお姉ちゃんは、

 たいへん、あたふた、しています……!

 それは、そうです。

 神族に、直接、"聖女"に指名されるなど、

 まさに……"伝説"の物語です。


 し、しかも、" ふたり同時 "……とか。


 うわぁぁぁ。





聖女:「な、なんて、ことなの……ッッ!!!」



金聖:『え、なに、ヤバい?

    そのぉ……政治的に、

    ヤバいの……?』

銀聖:『私たち……"健康面"で、

    なにか、変化が無いか、

    相談したかったぜいなのですが』


聖女:「政治など、どうでもッッ、

    いいのですわあああああああ!!!」




 リビお姉ちゃん、

 お腹から、声、でてます。



金聖:『だから、うるせぇって……』

銀聖:『リビっち、ユーくん化、げんしょぉー』



聖女:「おっ……おふたかた、が、

    せ……せいじょッッ・・・!?

    など、とッッ……!!!」



 リビお姉ちゃんは、

 ワナワナと、肩をらしています……!?



金聖:『ぁ……あによぉ。私たちみたいな、

    田舎娘ズが"聖女"になって、 

    すいやせんでしたねぇーっ』

銀聖:『絵本のカッコした、

    ビカビカ女どもが、

    足を踏み入れては、

    いけないトコだったかー』


聖女:「そ"……!?」




 ぞ。




聖女:「そーいうゆゅゆゆゆコトではっっっっっ、ありませんわああぁぁあああああおねえさまがたは、それはそれはわたしからすればわたしよりせいじょというかゆめというかわたしにいきるきぼうをおあたえになったおねえさまがたがしんのせいじょであるべきというかしんせいなこういなそんざいというのはまったくいろんないかみのいしというかせいじょにんていされたどうしのおねえさまがたがたがいにたかめあうというこういはもはやてぇてぇきわまるといわざるをえないというかたいへんよろしいというかおふたりがいるばしょみなすべてせいいきであることにいろんをとなえるきはもうとうありませんというかそこがせいちというかおふたりのなかをひていするようなやつがいればわたしがけんりょくとせいぞくせいまほうでのろいころしてしんばつをををををを──っ・・・!!!!!」



金聖:『エコちゃん、リビのやつとめてー』

銀聖:『紅茶、ひっかけていいよー』




 さすがに、紅茶よごれは、

 可哀想だと思ったので、

 パンチしました。



幼聖:「──えいっ!(ポカッ)」

聖女:「いたっ」



 11歳のパンチ力など、

 たかが、知れています。

 良かった、正常になったようです。



金聖:『……ヘィ、リビ。いきなり、

    聖女、とか言われたり、

    政治問題に巻き込まれたり、

    とかは……超・後回しなのよ』

銀聖:『……"聖女"になったことで、

    何か……身体の変化とか、

    気をつけておいたほうが、

    いいこととか、あるかなって……』




 なるほど……。

 確かに、リビお姉ちゃんにしか、

 できない相談のようです。


 リビお姉ちゃんも、

 アンティお姉ちゃんたちが、

 真剣に相談に来たことが、

 伝わったようです。




聖女:「お……お姉様方は、

    "光属性"の魔法適性は、

    ないの、ですわよね……?

    で、でしたらば……。

    "聖女認定"、というのは、、、

    おそらく、"称号"に、

    近い、ものですから……。

    身体的な変化や、

    健康被害などは、

    無いはずですが…………」


金聖:『 そうなの!? よかたぁー! 』

銀聖:『 それが聞けただけでも、安心 』


聖女:「た、ただ……」



 ただ?



聖女:「せっ……聖女せいじょだけにく……」




 ん……?

 リビお姉ちゃん、どこを、

 見てるんだろ……?


 ……??


 …………。



 ……………………" ゆか " ?






金聖:『 ……。" 聖女だけに "、 』

銀聖:『 ……" 効く "……、? 』


聖女:「──ほっ、ほほほ……!

    ぉ……お忘れに、なって!!

    と、ともかく!

    お姉様方の お身体は、

    心配、ありませんわあっ!!」





 あ・・・アヤシイ・・・!

 リビお姉ちゃん、アヤシイィ・・・!!


 なんだ、、、" ゆか "・・・??


 ゆかに、なにか、あるのかな・・・???





金聖:『ま、まぁ、いいケド……。

    ちょっと、ホッとした。

    なんかあったら、また相談すんわ』

銀聖:『ありがとねーリビっち。

    ただ、夜に絶叫するのは、

    ほどほどに、しとくんだよー』

金聖:『きひひっ、ホントねーっ♪

    ムード、だいなしだしサ……♪』

銀聖:『ねーっ♪』



聖女:「……?? ムード……?

    あら、このボタン、

    なにかしら──……?? 」




 リビお姉ちゃんは、

 水晶球の上に表示された、

 窓型の半透明の文字板を、

 ポチっと、押しました。



 ──ポチッ。






 ◉ 時限映像通信設定:ON ◉





 ────ゥヴォオオン・・・!





聖女&幼聖:

   『 ──あっ!? 』


金聖&銀聖:

   『 ──え"っ・・・!? 』





 暗い部屋の空中に、

 いきなり、映像が、浮かびました!


 アンティお姉ちゃんと、

 マイスナお姉ちゃんです!!!



 ────は、ハダカ、ですっ!!!!!





挿絵(By みてみん)

金聖:『・・・ごっ・・・!?//////

    ゴォオるァぁぁあああああああ──ッッ!!?

    なぁ──にっ、

    カッテに、映像通信に、

    切り替えてんだあああああ──ッッ!!!??//////』

銀聖:『うわぁー、しんじらんなぃ、

    サイテー、ばかぁー』




挿絵(By みてみん)

聖女:「──OH……!!♪♪♪///

    ファンタスティコ・・・っ♡♡//////」

幼聖:「……おかぜ、ひくよ?」




 ふたりとも、ハダカで、

 ころんでいます……。


 アンティお姉ちゃんたちは、

 寝る時、服……ないのかな……??

 やったこと、ないなぁ。


 ん……!?

 リビお姉ちゃんが、

 なんだか、とっても、

 うれしそうです!


 なんだか、キラキラしています!



聖女:「この、リビエステラ。

    おふたかたの愛……しかと、

    見届けました。

    そのサンドイッチに、

    具など、いりませんわ……!!

    ああ、神よ、感謝します…….*・゜

    もう、幾度いくどとなく、

    いたって、いるでしょうが……!

    あえて、言わせてください……。

    存分に、高みを目指しまくって、

    くださいまし、と……!!

    ああ、エイメア・・・!!.*・゜」


金聖:『だ、だまれぇえーいッ!!//////

    この性女があああぁっ……!!//////』

銀聖:『カネハラエー、ゾクブツガー///

    ソンナニ、シテナイゾ、マダー///』


聖女:「ご存分に、神の御加護を.*・゜」


金聖&銀聖:

   『『 おやすめアホォ!!! 』』





 ──ブチン、と、通信は、

   切れてしまいました。




幼聖:「リビお姉ちゃん……いきなり、

    見ちゃったら、だめだよー。

    着替えてる途中とか、

    だったのかも、しれないよ??」

聖女:「うふふ、エコは、まだまだ、

    おこちゃまねぇ〜〜♪♪♪///」



 むかーっ……!!///

 歳、ふたつしか、

 かわらないのですが!!



聖女:「はぁ……たされました……。

    エコ、お布団、いくわよ!」

幼聖:「えっ、ひとりで、ゆっくり、

    するんじゃないの?」

聖女:「いっから、いっから♪♪

    いまのが、最上級、だからっ♪♪♪」



 さ、さいじょうきゅう……??

 ……。むぅー??


 何やら、げせませんが。

 お姉ちゃんと一緒に寝られるのは、

 嬉しいです!


 布団の中でも、リビお姉ちゃんは、

 なんだか、しあわせそーでした。


 な、なんだろーな……?


 ぁ、そーだ。




幼聖:「ねぇ……お姉ちゃん」

聖女:「なぁに……寝なさいよ」


幼聖:「 "聖女だけに効く"……何? 」


聖女:「 ──ぶっっ!? 」



 あっ。

 反応が、アヤシイ!!



幼聖:「さっき、言いかけてたよね?」

聖女:「な、なんでも、、、なんの、こと……!?」

幼聖:「いや、だから、さっき──」

聖女:「いっ……/// いいから、

    寝なさいっっ!!//////」

幼聖:「・・・はァい」




 ……。

 ……………なんだぁ……?????


 ……。

 あの部屋の、"ゆか"、

 見てた、よね……?















 そして、私は、後日、

 発見、するのです。


 あの、床下に隠された、

 ひみつの、"大書庫"を。







 パズルのようなカギを解き、

 その扉は、ひらきました。





幼聖:「こ、これは……"本"!?」




 び、びっしり、床下に、

 おさめ、られている……!!

 まるで、小さな、図書室……!!


 かべのプレートに、

 なにか、書いてある!




幼聖:「だ……"第三、百合、保管庫"……!?」




 花の名前が、ついてる……。


 ということは……この図書室、

 "第一"と、"第二"も、あるのかな……!?


 それにしても、すごい蔵書ぞうしょだ!!


 禁書か、なにかでしょうか……!?

 リビお姉ちゃんっっ、

 聖女、なのに……!?




幼聖:「あれ……」




 ……ぁ、いや、ちがうか。


 女の子の絵が……描いてある表紙が、

 多い気がします。

 それも、ふたり、ずつ……。


 コレ……娯楽ごらくぼん、、、ぽいな??




幼聖:「お姉ちゃん……こーゆー本、

    好きなのか」



 ぜったい、夜に、

 ひとりで読んでいたに、ちがいない。

 ぜったい、隠してたの、コレだぁ……。


 ずっこ。

 リビお姉ちゃん、ずっこ。


 ペラペラとページを めくると、

 なにやら、も多そう!


 これとかなら、聖女魔術の、

 学本にくらべれば、

 かなり、読みやすそうです!




幼聖:「なんか、面白そう……!!

    あんまり、こんな本、

    いままで、

    読めなかったもんなー!

    ……ん?」





 それは、異彩を放っていました。


 その図書室の、おくの。

 小さな、祭壇さいだんのような場所。





 そこにあったのは、

 何かが、大量に入った、


 ────大きな、ビン、でした。






挿絵(By みてみん)


幼聖:「これ、は──?

    ──あっ!」





 なにか、透明の壁のようなものを、


 ────すりぬけました・・・!!




 ──ぽワ、ぽわわワンん──……!





幼聖:「リビお姉ちゃんの、

    "結界"……!!」




 聖女にしか、はれない、

 たぐいの、やつだ……!!




幼聖:「わ、わたし……!

   リビお姉ちゃんの、結界、

   どおり、できるのか……!」




 し、知らなかった……。


 同じ村の、出身、だから、かな……?


 ご先祖さまの血が、

 けっこう、近いのかも、しれない。

 もう、ほぼ記憶、ないけど……。


 それは、いいや、今、しあわせだし。


 それよりも……。





幼聖:「リビお姉ちゃんは、

    このビンを、隠して、いた……??」





 うわっ。

 でっかく、貼り紙、してある。

 なんだコレ。


 ……オニ形相ぎょうそうの、リビお姉ちゃんの、

 ヘタクソな似顔絵が、描いてある……。


 見ただけでも、ヤバそうだ……。




幼聖:「……ゴクリ。

    ……ぁ、なにか、文字も、

    書いてある……」









   ──読みますか?▼


   ▼ はい    いいえ











幼聖:「……リビお姉ちゃんが、

    ひみつに、するから、

    わるいん、だよ……?」






 ──もう、後戻りは できない。






  ▼ はい








 リビお姉ちゃんは、

 なにを、かくしてたんだろう──・・・?





幼聖:「ぇと……"みらいの、聖女たちへ"?」





 ──!





幼聖:「……"たいへん、キケンなクスリ"。

    ……"健康被害はない"……。

    ……"効果は、二日"。

    ……"聖女にしか、効果は無い"。

    ……"使用すると、神の身体に近づく"

    ──ッッ!!!」



 

 ──こ、これだ・・・!!!

 まちがいない!!!


 "神"の、身体……!?


 禁薬の一種……なのかな……!?

 こんなものが、聖女教会に……──。




幼聖:「聖女にしか効かない薬、

    だ、なんて……。

    そんな、ことが……?

    えと……、続きを……。

    ──"廃棄ハイキするか、なやんだが"、

    ──"万一の時を考え"、

    ──"一応、、、未来に、たくす"。

    ────……!!」




 この薬を……"保管"するのは、

 "聖女"の、大切な お役目やくめなんだ……。


 リビお姉ちゃん、

 こんな、大事なものを……。




幼聖:「でも、なんの、

    クスリ、なんだろ……。

    "神の身体"……に、なる……?

    効果が、わからない……。

    ぁ……まだ、続きが、ある……。

    ──"判断力のつたない者は"、

    ──"ゼッタイに使用するな"。

    ──"安易に使用するな"

    ──"というか、使うな"。

    ──"つかう、べきではない"」




 ……。

 リビお姉ちゃん、ゴリ押し文……。

 まちがいない、書いたのは、

 お姉ちゃんだ……。


 ぁ……これ、

 このクスリの、名前、かな……?





幼聖:「

    ふ……" 不完全 "、、、

    "性転換、薬"……。


    ……──えっ  」







 ・・・・・。




 ──── えっ!?







幼聖:「 せい……てんかん、やくっ・・・!? 」







 なんか、おもってたのと、ちがう!!?






幼聖:「じょ……"女性機構は消失せず"……、

    "男性機構が、追加される"……。

    "中性体が自己増殖、可能かは、"

    "未確認のため、不明……"……」





 さいごに、ふるえる字で、

 こう、書いてあった。





幼聖:「ど……" どうしても 、"

    "強力な聖属性の、"

    "子孫を残す場合は、使用すること"……」







 ……………………………。




 こ、



 こ れ 、 っ て 、、、。








幼聖:「──こっ、" づくやく "って、ことぉ……!?//////」







 神様の使いの天使のうち、

 高位な存在は……、

 雌雄同体しゆうどうたいの身体を持つと言う。






幼聖:「か、"神"……って、そういう……!?///」






 だ……男性機構が、追加、される……。

 ぉ……お姉ちゃん、試したの……!?


 うわあぁ……///





幼聖:「……。わ、わたしも、

   お姉ちゃんをベースに、

   "調整"、されているから……。

   これを飲んだら、

   ま、まさか、、、、、……///」





 ご、ごくり……。

 ……。





幼聖:「──み、みなかった、

    ことに、しよう……。

    結界は、こわれてないから、

    私が侵入したことは、

    バレ、ないはず……!」




 すどおりバンザイ!

 これは、おおきなヒミツです!!!




幼聖:「と……とりあえず、

    これは、そっと、しとこう……///

    ココを見つけちゃったのは、

    リビお姉ちゃんには、

    ヒミツだ……!」




 予想外のヒミツを、

 知って、しまった……!


 ま、まさか、こんなモノが、

 存在するなんて……。


 あわわわわぁ……//////

 



幼聖:「ただ、ヒミツにされてたのは、

    くやしいから……何冊か、

    面白そうな本を、

    もっていこう!」





 





 この日が。


 ある、"約束やくそくされた未来みらい繁栄はんえい"を、


 確実なものと、したのだと。





 エコープルも、

 リビエステラも、


 まだ、知らない。













 

\\ ٩( ᐛ )و //

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[一言] エコプールが百合本と薬を見つける →百合本にはまる →性癖がぶっ壊れる →一人の女性としてリビエステラを見るようになる →両思いになる →薬に手を出す という完璧な未来が待ってそうですね
[一言] 遂にふたなりフラグまでたておったwwwwwwwwwwwwwww
[一言] 聖女だけが効能対象で良かったネ…… じゃなかったら百合超過激派が女の子だけの世を目指してイロイロやらかす、なーんて事もあり得なくはないし……
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