大家族フラグ 上 さーしーえー
おまたんたんっ!(*´>ω<`*)
うおおおおぉぉ、フツーに
お仕事いそがしいので、
ちとスライディング通過です!!(^_^;)
ぽた、ぷん、、。
エコープルです。
いま、リビお姉ちゃんと、
お風呂に入っています。
聖女:「…………」
幼聖:「……?」
♨
ほんわか、無言。
♨ ♨
私たちは、あまり、
髪が、お湯に入っちゃうのを、
気にしていません。
聖女付きメイドの、
モナリーさんたちは、
私たちの髪を梳かすのが、
好きだからです。
すっかり、甘え癖が、
ついてしまいました。
改めて見ると、
本当に、よく似た色です。
聖女:「……はぁ」
幼聖:「……??」
勘違いして欲しくないのですが、
リビお姉ちゃんと私の関係は、良好です。
ご飯も隣同士で食べますし、
今も、同じ湯船に浸かっています。
ただ、今は。
お姉ちゃんが、うわの空な、だけです。
うわの、そら。
教会の、お風呂の、天井──。
私は、小さなタオルを、
湯船の中で、折りました。
幼聖:「──えいっ」
──どびちゃっ!
──……ちゃぽぽぽ。
聖女:「…………」
あまりにも、上を向いていたので。
お湯を浸したタオルを、
お姉ちゃんの目の上に、
置いてやりました。
もちろん、鼻と口は、
ふさいでいません。
これをやると、とても目が、
気持ちいいのです。
聖女さまが、感謝の言葉を述べます。
聖女:「何を……しくさりやがりますの」
幼聖:「ポカポカ湯気こうげきです」
聖女:「……。前が、見えないのだけれど」
幼聖:「どうせ、何も見てなかった」
聖女:「──……。──とうっッ!」
幼聖:「──……ぶぇっッ!?」
──ぺちんっ! と。
ぬくぬく濡れタオルを、
はじき、かえされました。
リビお姉ちゃんは、自分の、
顔の上に乗った お湯タオルを、
首のスナップだけで、
私に投げ返したのです。
おおよそ、聖女のやる行いでは、
ありません。
私は今、ヒモが括られていない、
てるてるぼうず のように、
なっているでしょう。
聖女:「聖なる一撃。あたたかなるヴェール」
幼聖:「モナリーさんに、言いつけるぞーっ」
聖女:「ぉ、おバカぁ。子供っぽいことを」
幼聖:「こどもだもーっん」
リビお姉ちゃんは、
まゆげを、あげて、
くちを、とがらせて、
何とも言えない顔をしながら、
私の顔を、タオルでコシコシしました。
幼聖:「ぷぇっ、ゃ、や〜め〜れ〜」
聖女:「はぁ。あなた……やっぱり、
前髪あたり、隠したら、
私に、ソックリねぇ……。
髪、そのまま伸ばすの?」
幼聖:「き、切らないよ」
私の前髪は、
まるくカールしてしまうので、
どうやったら、
リビお姉ちゃんのように、
まっすぐなるのか、研究中です。
むむむ……まずは、伸ばせば、
下に、落ちると思うのですが……。
聖女:「わがまま、言うように、
なったわねぇ。
言葉づかいも、
少し、フランクになってきたし」
幼聖:「お姉ちゃんの真似、
してるだけだもん」
聖女:「あら、不思議な音が、
鳴る、ほっぺた だこと」
幼聖:「はぬぁせぇぇぇぇぇ」
両の ほっぺたを、
わしづかみに、してきます。
やはり、聖女では、ありません。
聖女:「──ま。ヘンなクスリは、
もう飲む必要は、ないものね?」
幼聖:「……!」
聖女:「今の あなたが、
本来の元気さなんでしょう」
幼聖:「それは……」
つい、最近まで、
審議官の子供たちは、
私を含め、感情を抑制する薬を、
調合されていました。
マコトを、見抜き、続けるため。
ココロを、コロし、続けるため。
聖女:「……気づいてる?
背が伸びるのが、
ずいぶん、早いわ。
よっぽど、ろくでもない、、、
……いや、よしましょう」
幼聖:「……! 背……?」
リビお姉ちゃんは、
気を使って、薬の話を止めましたが、
私は、自分の背のほうが、
気になってしまいます。
そ、そうかな?
そういえば、最近、測ってないや。
聖女:「今の審議局は……もう、毎日、
子供が走り回っているそうよ。
穏健派代表は、
うまく、やっているようね。
きもったま母さん肌だと聞くわ」
幼聖:「マーちゃんは、優しいからね!」
審議局の施設内で、
誰かが走っているなど、
なんと、ステキで、
バチ当たりな、ことなのでしょう!
近いうちに、リビお姉ちゃんと一緒に、
遊びにいくことに、なっています。
聖女:「どっすんメガネって言われても、
ケラケラしているらしいわ?」
幼聖:「そ! そんなこと、
言われてるの!
ち、注意しないと……」
聖女:「平気で、おしりペンペンするそうよ」
幼聖:「え"っ、マーちゃんが……!?」
マーちゃんが……。
いつも、笑ってるマーちゃんが、
おしり、ペンペン……。
聖女:「すっかり、"大家族"って、
感じ、らしいわ。
ふふ……あなたも、
おしりペンペン、
されちゃうかもよ?」
幼聖:「そ、そんな事、されないもん!
エコ、ちゃんとしてるもんっ」
聖女:「グリーンピース、
きらいじゃないの」
幼聖:「おこるよっ!」
リビお姉ちゃんは、
イタズラっ子のように、
キキキと、笑っています。
私は、ぷいっと、
前を向いて、目線を逸らします。
リビお姉ちゃんは、
お風呂の中の、ソファ代わりに、
してさしあげます。
もたれても、リビお姉ちゃんは、
何にも、言いませんでした。
──ぽかぽか、沈黙。
聖女:「──ねぇ、エコ」
幼聖:「……、……?」
ぽつんと、話しかけ、られました。
聖女:「自分が、死んだら──……。
世界の、みんなが、、、すべてが、
なくなっちゃうと、したら──、
どうする……?」
幼聖:「……!」
もちろん、リビお姉ちゃんが。
なんで、そんな質問をしたかは、
よく、わかっていました。
だって……あの日は、
めずらしく、夜更かしを、
すべて、ゆるされたのだから。
だけど、私は、
そんなこと、考えたくは、
ありません。
プイッ──!
幼聖:「 ──しやないっ 」
聖女:「 ──……! 」
・・・・・。
少し、噛み、ましたが……///
言いはなって、やりました。
だって、そんな、こと──。
聖女:「……ふふ♪」
幼聖:「……?」
妙に、やさしい、ほほえみです。
私の頭に、小さな手が、置かれます。
聖女:「そうね……その通りだわ。
エコ。あなたの、言うとおり」
幼聖:「……???」
リビお姉ちゃんは、
まるで、聖女さまのように、
私の頭を、なでていました。










