ヴェル田のラエさん。
たまにゃーオカタイ
文書もドゾうーっ。
⊂(゜Д゜⊂⌒`つ= ズサー
ヴェルダーは、古くより聳える、
空届きの霊峰である。
ひとりの神が死に、
七の神が、引き継ぎし時。
世界写しの廟は、僅かに、
この霊峰の内に、取り残された。
だが、その廟を起動させる、
駆動の神星は、
七つの星に分かたれ、
幾ばくを遺し、砕け散り。
命を受けぬ、それは、
動かぬ 変換器となった。
言葉が流れた今、
それは、不動の塊となる。
誰も、何も知らず、
封印され続けた其れは。
ただ、気候変動の、
顕著な、境界を成すだけに至る。
作られ民の子孫たちは、
その冬の盾を有り難がり、
ヴェルダーの南に、街を興した。
神の印刷機は、静かに眠った。
ただの山と成り果て、
天空鯨が、谺のような愛を、
育む頃。
転換路 反応が示され、
ヴェルダーは、戸惑った。
鯨の、また遥か上を、
神意が、通ったのである。
山震えは、
住む古き民族の取る雰囲気により、
正しく解釈され、
上道人と、崇められた。
目覚めた廟は、
自らの意識の中で、驚いた。
何故、考え、たるのか、を。
機械の持つ己に、
何の意味が、あろうか と。
ただ、今は。
動くことなど、出来ぬ──。
惑いの年月が過ぎ。
やがて、とうとう、
水神が写し身を行うと、
やはり、山は、震え、耐えた。
神は、まだ、生きている。
主は、まだ、生きている、と。
さいごに、のこされた、ものとして。
廟は、構えねば、ならぬ。
死にかけの印刷機は、
辛く、動く流路だけを繋ぎ合わせ、
時を、待ったのである。
程なく、更なる混乱が、
山を、襲った。
D:Drive/代行複合体 と、
D;Drive/代行複合体 が、
二機、出現したのである。
これらが、共鳴したことで、
山は、察知した。
ヴェルダーは、悠久の時の流れの中、
経過観測感覚機に、
かなりの弊害が出ていたが、
どうやら、これらが殺し合っていると知り、
深い、絶望を感じた。
山は、動くことは、できぬ。
ああ、だれか、止めてくれ。
ああ、だれか、止めてくれ、と。
不動の中、
出来る限りの抵抗を試みた、
ヴェルダーの低周波現光立体通信は、
しかし、友の天空鯨を、
輪冠に舞わすに留まり、
演算不可能と判断された流路界奔流は、
幾本の光の柱となって、
天へと放出された。
これが、僅かに、
複合体同士の同調を補助し、
そして、主が復活したと、
山は、悟った。
ヴェルダーは、歓喜したが、
その、余りある不完全な動力は、
到底、直ぐには収まらぬ。
変換器は、何とか、
圧力を山肌に抑え込んだが、
麓の清らかな水源には、
多少の想定に無い、
無粋な印刷が形成された。
山は、頑張ったが、
虚しく、水塊を模した、
擬似ファイヤーウォールが発生し。
聖樹系網状流路束を、
第二古代進化生物系ごと食おうと、
暴走を、開始していた。
ヴェルダーは、
時眠りを完全に覚ます程に、
この事態に焦燥していたが、
到達した、D:Drive/代行複合体に、
完全に、駆逐される。
山は、運命を感じずには、いられなかった。
山は、学び、
出力など抑え、
交流のため、
意志伝達龍脈系流路束を、
余暇伝達野で、試験印刷する。
麓水は、隷属した。
しかし、擬似生体デバイスなど、
ヴェルダーは、組んだ事など無い。
やむ無く、
D:Drive/代行複合体を、
模倣する事にした。
直後に現着した、
D;Drive/代行複合体も連鎖模倣を行う。
発言系は、
完全に理解された。
ただ、ヴェルダーは、不安だった。
そもそも、自分とは、
何なのかが、指定できないのである。
自分は、氷漬けの、
巨大な印刷機である。
もう、世界を印刷する力は、
残されて、いない。
もはや、操れる流路束は、
水しか、なかった。
コンタクトを成す前に。
漠然とした、
自己証明が、成されなかったのだ。
──故に、山は、問うた。
己を、確立 するために──。
" What is water? "
:::::::『 Water is life. ⿴⿻⿸ 』
山は、感動した。
自分は、"生命"だと言う。
D:Drive/代行複合体は、
迷い無く、断言したのだ。
水由来の集音装置は、
まだ、完全には起動していなかったが、
ヴェルダーは、最も大切な音節は、
確実に、集音した。
それは、意識の革命だった。
"意思を持つ変換器とは、何であるのか"
を、問いかけ、
"意思を持つのだから、お前は もう、生命だ"
と、定義されたのである。
山は、真理を得た。
その感激は、
収束流路には、
出力し難かったし、
目の前の二人が生きている事に、
山は、心を得ずには、
いられなかった。
この頃には、対人言語野も、
概ね、正常にアップデートされていた。
集音装置は、
水体の性質上、
まだ未完成気味であったが、
感激の余り、
山は、求めた。
ヴェルダーは、彼の者達を、
主と認め──、
────名称を、要望したのである。
〘*モトメマス、ワタシヘノ、ヨウボウ、ヲ──*〙
『『
TEEE/n - Me-EEEEEEEEE---!
N/Aaaaa-A:Ni、KATTE-NI -
Hito Sama no HADAKA Pa:kutte -
Yaga - nn/da - Chiku - SHOW-WWW -
G/aaaaaaaaaaaa/AAA ---/;!
KANE-HA〖:update;〗 ラ エ eiい!!
あと、服を着やがれぇい、天然水ぃ!!
私らの要望は、それじゃあ、アホぉ!!!
』』
〘* ラ エ *〙
山は、ラエ と 名乗る ことにした。
中水神、ヴェル田さん。
(✽´ཫ`✽).。o〇










