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スピード・サーヴィス さーしーえー

決して、ガングレイヴを やったから、

この話を作ったワケでは なくってよ!

((( ;゜³゜)))~♪






「カンベン、してほしいヮ……」




 私の、(エモノ)は、アレだ。



 もちろん、(うで)は、

 ガトリングに なっているし。


 そのまま、回転式銃座(リボルバ・ブレッド)として、

 運用、できるんだけども。


 これは、手首を使えない、

 という、弱点もある。


 ヒジの可動(かどう)範囲(はんい)だけで、

 ちっちぇー対象(やっこさん)を、

 (とら)え続けるのは、

 ワリかし、キビしい。


 せっかく、ショットガンを、

 ブッパなしても モゲない、

 丈夫(じょーぶ)な、ドラゴンの手首が、

 あるんだから。


 あぁ──……何が、

 言いたいのかと いうと、デスねぇ──。




 ──"銃身(じゅうしん)"は、まず、手首から、

 ヒジのウラ に かけて、転送される。




 (なが)ぼそい、四角い、ヤツだ。


 両ウデの、質量を()(ちが)えた、

 トンファーみたいな、ソレは。


 構成され次第──、


 ────ガチャン、と、半回転する。



 手首の下を、(じく)として。

 手前へと──ハネ上がった、銃身(ソレ)は。




 ──……ヂィャキぃん……!!



挿絵(By みてみん)


『────" スピード・サーヴィス ":

 ────展開しました☼』




 つまり────"二丁拳銃(トゥー・ハンド)" の、


 カタチを、とるのだ。




『>>>新型(しんがた)だ。()(まわ)りは()くよ。

 >>>威力(いりょく)は落ちるけどね』





 先輩、(いわ)く。


 "黄金銃(おうごんじゅう)"は、紳士の(たしな)みだそうだ。



 だぁーれに、言ってんだ、バカヤロぉー。


 異世界?の、女の子に、

 言うんじゃねーわ、ドちくしょーが。


 さて──……。




「どう思う?」

『────模倣(もほう):されていますね☼』




 目の前の、水面の上に立っている、

 透明(トウメイ)の、女は。


 明らかに、

 ──()()()()()()()()のである。



 マネッコ……さん、ですねぇ。




「……こないだの、"真っ黒ヤロー"で、

 おなか、いっぱいなんだけど?」

『>>>まぁ、ネタ的には、

 >>>アキアキだよねぇー』




 まっ、たくだヮ……。


 目の前の、"ドッペルゲンガー"さんに、

 ふたつ、気に食わねぇ所がある。



 ひとつは、顔が、のっぺらぼう で、

 ()(ほー)が、みっつ、あるだけだ、と いうコト。


 もひとつは、

 なぁーんで、すっぱだか なんだ、てめぇー。


 どうせなら……、

 服まで、マネやがれっ……!///


 ハダカ コピー、

 流行(はや)ってンのか? ぁあん?///




『────顔以外は……:"クリソツ"ですね☼』

『>>>あれさぁー、ぼく、見ていいのかぃ?』


「今さらでしょーや、あっふぉう!///」




 顔だけは、◎◎◎みたいに、

 でっかい泡で、絵本みてぇなツラだけど。


 なにが……ヤバいって。


 身体の()()みやらは、

 やたらと精巧(セイコウ)に、

 パクられている。


 ああ、くそったれ!

 (カミ)も……(シモ)もだ!


 ぁ?

 断じて、シャレじゃあ、ねぇわ!

 ぶっぱなすわよ?




「トウメイだからってさ、

 やっていい限度があると思うンだけど?」

『────セクハラで:(うった)えますか?☼』

『>>>前のは、ブラック一色だった分、

 >>>今回のは、芸術点が高いなぁー』




 はっ、やかましい……!

 かってに裸体、大公開されとるやんけ。

 私を! なんだと思ってんの……。

 ひでぇヮ、よく見える。

 

 きっひひーっ。こりゃー?

 他の人に見られる前に、消さないとね?


 ──がキンっっ・・・!!


 空間装填シリンダーを、

 二丁拳銃に、直結させる──。

 



「とうめいの、アンティがいる」

「──っ、マイスナ……っ! あんた、、」




 ──ぎぃいん・・・!


 となりに、マイスナが、着地した。

 ヒロガーさんたちは、

 近くには見えない。


 どうやら、護衛(ガード)はメイドチームに任せ、

 駆けつけてくれたみたいだ。



 ちな、私は水面に浮かべ固定した、

 歯車の足場に。


 マイスナは、水面に銀粉を()き、

 凍らせた足場に、着地している。



『『『 キュッ……キュキュ!? 』』』



 後ろのモフモフ共から見たら、

 私たちは、水の上に、

 静かに、立っているように見えるでしょうや。



「ところで、あいつ、

 アンティのハダカ、マネてるってことは、

 わたしに、お金、はらってるの?」

「──っ、きひゃひゃひゃ……!!!

 な、なにソレ、初めて()いたけど……?

 あたらしい法律(ホーリツ)か、なんかなの?」




 笑わせんなって……!


 と、思ったら、

 目の前の、トウメイオンナが、

 いっしゅんで、マイスナの姿になった。



 ぷっち──ん。




「あんだァ──……?? オメぇー……???

 なぁ──に、アタシに許可なく、勝手に、

 マイスナのハダカ、パクってんだあああ……??

 金はらえゃ、こんちくしょーがァ!!!」


「んだぞーっ! ほんっと、

 ひじょーしきな、ヤツだなー。

 私を見ていーのは、

 アンティだけなんだぞーっ!」


〘------せんせぇ──っ☆☆

 ------おたくの;むすめさんら;

 ------こーんなコト;

 ------言っとるのんよぉ──☆☆☆〙

〘#……ふぅぅ……。私の娘は、こっちでは、

 #……ないのだがな……?〙




 ……うっわぁ、あれ、

 マジで、マイスナだわぁ。

 透明だから、宝石みたい。


 ……ちょっと、欲しいわね。



「凍らせたら、ナカに、入るかな!

 アンティにさせて、保管しようよ!」

「えっ、それなら私、

 マイスナ・バージョンが いいし!」

「ええーっ!? 透明の私みて、

 なにが楽しいのー!?」

「そっくりそのまま、かえすしな!!」


『>>>んなことで、割れるなよ……』

〘#……アホな仲間割れを、

 #……しておる場合か……〙



 そぉーですねぇー。

 軽口は、とどまる事を知らないケド、

 実は……目線は、まるで、

 (はず)せて、ないんですよ……。


 別段、油断をしている気は、

 サラサラ、無いのだ。


 例の、大聖堂の地下で会った、

 あの"真っ黒ヤローペア"みてーな、

 "パクリ技"をされないか、

 ヒヤヒヤ……しとるし。


 私もマイスナも、

 けっこー、冷や汗、まみれだし。


 となりの、銀の花嫁さんは、

 お(こし)から、いつもの、

 アンカー・チェーンを二槍(にそう)、出して、

 バッチバチに、帯電(たいでん)している。


 警戒……MAXですわ。




『────動きが……ありませんね☼』



 ヘタに攻撃すると、

 ワザ、パクられたり、

 しないかなぁ……。


 うぅ、めんどくさぁ……!




「せんぱぁい……アレって、

 時間停止とか、できない、よねぇ……?」


『>>>ワリと、トラウマだから、

 >>>やめなさいってー。

 >>>今の出力だと、ちと(きび)しいかな……』




 ああっ! くちン中が、

 (にが)い味に、なっちったヮ……!

 軽率な発言、きんしぃーッ!!


 先輩は、生前、ワッルい魔女さんを、

 時間停止のチカラで、

 ()(ころ)したことがある。


 おーけー、クソッタレ自分。

 問い合わせ先を、変えやがれ──。



「──シゼツ。ダイさん。

 ──"火"は、効きそう?

 いちおー、"(みず)化身(けしん)"っぽい、

 パクリ ヤローだけんども……」



 左右の(じゅう)に、語りかけるように、

 知恵(たすけ)を求めた。



『──ぅーん……どう、かなぁー❖

 ──フィールド的には……❖

 ──ここは、確実に、

 ──"水"の領域、だからなぁ……❖

 ──むこーに、軍配(ぐんばい)が、あるかも❖

 ──でも、ザコそーにも、

 ──見えるんだよねぇ──??❖』


≦ ()()にならへん、お水も、

  あらんと、おもうけどねえぇ〜〜♪♪♪ ≧




 きひゃひゃ……(あぶ)れってか?


 すると、キューちゃんさんが、

 緊張した声で、

 通信に、参加する。




〘++++++おかしい……。

 ++++++私が・モニタリング・

 ++++++していた時は・

 ++++++あんなの・

 ++++++いたかしら・・・?〙


「どういう事?」


〘++++++あなた達に・

 ++++++"ごあいさつ"・するために・・・

 ++++++ここのフィールド情報は・

 ++++++かなり・調べていたのよ……!

 ++++++私の旧・アバターを・

 ++++++ネットワークに近い水源に・

 ++++++安全に・転送する・

 ++++++必要があったから・・・〙



「……きひひ、キューちゃんさん?

 背後から、四本ウデで抱きつくのは、

 アイサツとは、言わないわよ?」



 アレ、私、

 ガチ・ビビり、でしたからね?




「アンティ、また、姿が変わりそう」

「──っ!」




 すると──トウメイオンナさんが、

 こんどは──、


 あの、髪型、は……。





「フォー、テイル……」

「あの、もみあげ……」





 ツインテールが、2倍……。

 サイドヘアが、長く……。




「マイスナと……」

「アンティ……」




 わたし達を、かけ合わせたような、

 そんな、トウメイの、すがた。




「あの姿……」

「どこかで……」




 消された、記憶の中を、

 ほじくられた、みたいな。





『>>>今も、コピーされ続けているなら、

 >>>早めに、ヤった方がいいぜ?』

〘#……魔石(コア)が、見つからんぞ。

 #……どこだ〙



「……っ、撃つわよ!」

『────待ってください☼』




 ──えっ!? ちょ!



 ──ガウゥンン・・・!!



 ぅ、撃っちったわ……。

 でも、クラウンが、制止したので、

 弾道は、()らすことが出来た。



 ──バリぃぃぃぃんんん・・・!!




「「……!?」」


〘------障壁(しょうへき)を:破壊したのん☆〙




 トウメイオンナさんの周りには、

 トウメイのバリアが、あったみたいだ……!


 まったく、気づかなかった。



『────アンティ:お手柄です☼

 ────よく:ピンポイントで:

 ────不可視 障壁の:弱点を……☼

 ────これで:接続(アクセス)できるように:

 ────なりました☼』


「……なんですって?」


『────敵性体では:ないようです☼

 ────接近してください☼』


「だ、大丈夫なの?」

「ほんとうですか?」



 クラウンの言葉に、

 ちーとばかし、戸惑っていると。


 目の前のトウメイオンナさんは、

 水面で、"(いの)る"ような、

 ポーズをした。


 ひざを、つけて。

 手を、顔の前で、組んでいる。


 ……。




「……む、……」

「……いって、みる?」




 ……しょーが、ないわね。




 ……きん、、、……きん……、


  ……ギン、、、……ギン……!




 空中の光源を、移動させながら、

 水面の上を、ゆっくりと歩く。


 この……地底湖の水は、

 おそろしく、()んでいる。


 まるで、空を歩いているみたい。



 ──。


 

 目の前の、トウメイオンナさんは、

 やっぱり、水分だった。


 確かに……魔石が、ない。

 顔も、気泡が あるだけで、

 ぜんぶ……透明だわ。



「魔石も……トウメイなのかな?」

「すごいね、ガラスの彫刻みたい」



 トウメイオンナさんは、

 顔を、見上げた。





 ──────────────────


   アナタ ニ トッテ


   ミズ トハ ナンデスカ ?


 ──────────────────






「 水は、生命(いのち)だ。料理の 」





 ノータイムで、答えた。







 

アンちゃん、即答。(笑)((´∀`*))

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― 新着の感想 ―
[一言] アレ?ホラーじゃなかったw
[一言]  どうも世界は何かとアンティとマイスナを一つにしたいみたいだね。昔のクラウンが唯一神を創造しようとしていた影響かな?
2022/08/01 05:03 退会済み
管理
[一言] これ、(「料理の」はともかく)まーたアンちゃんさらっと正解引き当ててるやつじゃね? 万が一この場にアブノさんがいたら透き通る全裸アブノさんが爆誕していたわけですね。なんというせくすぃー。
感想一覧
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