あのときの、わたしです。下 さーしーえー
YMD!! YMD!!
ヾ(๑`Д´๑)ノ *.+゜
おじいちゃまの、後を、続く。
「──」
「「 ── 」」
しょーみ。
ブレイクさんの背中に。
かなぁり、、、
" 誰に会うんです? "
" どこ、向かってるんす? "
と、超・聞きたかったけれど──。
「「 ……── 」」
私たちは。
グッ・・っと、
こらえる事にした。
信じたのだ。
──。
「──ふんっ。ここだ」
ボロボロの、木の建物だった。
街の中であるはずなのに、
ひとっ気が、まったく、ない。
でも、まだ陽は優しいからか、
不気味な感じは、あまり無く。
隠れた秘密の場所のような、
ステキさがあった。
二階建て……かな?
学校の様にも見える。
「北ギルドの、旧、資料館だ。
ふんっ。行こうか 」
「ぁ……はいっ」
「こんな場所が……」
建物の1階に入って、すぐに。
ブレイクさんが、
黒いスーツのポッケから、
ガラス玉のようなモノを取り出し。
────床に、おとす。
──── と ぉ ん ん・・!
────ポ ワ ァ ア ア ──……!!
「「 ──……!! 」」
光の波紋が、
幻想のように、ひろがった。
「ふんっ──……!
最新の、"隠蔽"のジェムだ。
なかなか、値が張るがね──?」
「……!」
「きれい……」
「これだ。ふんっ、少し大きく、
持ち運びに、こまるがね──」
ブレイクさんは、
同じものを、ポケットから、
取り出してくれたようだ。
⦿
◎ ❍
3つのガラス玉が、
くっついたような、カタチ。
そして、すぐ、変化が起こる。
──シュワあぁぁぁぁあ・・・!?
「「「「「「 ……ッ!? 」」」」」」
──隠れていなければ、
ならないはずの──。
"銅のメイド達"が、姿を見せたのだ。
──""" ぱっ! """
「「「「「 ──っ……!? 」」」」」
「 バ……カ、なっ…… 」
──あらま。
やっぱし、6人全員で、
おいでなすって、おったようですじゃ。
みんな、青銅の仮面ごしに、
めたんこ、驚いた顔を して、
こちらを見て いらっさる。
クラウンが、
分析するまでもないと、
意見を言う。
『────ふむ……より強力な:
────"隠蔽"のジェムの効果で:
────姿を隠す効能が:
────打ち消されたようですね☼』
より強いチカラに、
掻き消されたって、コト……?
はぁん……。
最新の"ジェム"、ヤバそうだわなぁー……。
──すると。
いきなし、ブレイクさんが。
ウチのメイドに向かって──、
「 ふんっ──それ 」
「 ……っ!? 」
持っていた、三角形の ジェムを、
投げる。
──ぽぃっ──。
「……ぇ!?」
メイド隊・代表、イヴさんが、
ぱっ! と、受け取る。
「こ……れは」
ブレイクさんが、
流れるように言う。
「トリネチアン82に、ライナ3、
オクトリア2、レクチロン18を混ぜろ。
今の順で、自然に3つになる。
通流魔素は、水が7割だ」
「 ・・・ ! ? 」
銅のメイドたちは、
まさに──、、、
" あぜん " といった、顔になる。
いまの……まさか、" レシピ "……かな?
最新の、" 隠蔽 "の ──……?
「 ・・・わ、、、。
私たちが、、、なにか、
おわかり、なのですか・・・? 」
国内で、もっとも有名な、
暗殺クラン。
「 お前たちは、
この子たちの、"護り"の、要だ 」
「 な ・・・ 」
「 たのむ 」
「「「「「「 ……っ、……ッ!! 」」」」」」
────── ザ ッ ・・ !!!
刹那の迷いこそ、あれど。
イヴさん達は、床にヒザをつき、
ブレイクさんに、敬服した。
『>>>はっは……!
>>>なんの躊躇もなく、
>>>元・暗殺集団に、
>>>最新の隠密ジェムのレシピ、
>>>教えやがった……!』
〘#……くっくっく……。
#……あのメイド達、
#……たまらんだろうな……?
#……今まで散々、日陰者だったのだ。
#……ここまでの、掛け値なしの信頼、
#……慣れては、おらんだろうよ──〙
「「「
「「 //////
「 〜〜〜・・・、〜〜っ・・・ッ……!! 」
」」
」」」
……"銅の刑死者"から、
奮い立つような、
言葉にならない、感激が、見てとれる。
食堂娘の目からしても、明らかだ。
ふるい、たっている・・・!
あはは……!
ブレイクさんは、委ね、
明け渡したったのだ。
……やれやれ、困ったもんだヮ♪
あんなの……めっちゃ、
がんばって、くれそうじゃない?
きひひ♪ 策士だわぁーな。
ちょっと、調子に乗っていた私は、
軽い感じで、ブレイクさんに、
話しかけてしまう。
「──きひひ。
ワッルい、やりかたですねっ?
あれ、すっげぇ喜んでますよ……♪」
「──ふんっ。主人のやり方を、
真似た、だけだがね?」
「……っ!」
思った以上に?
ブレイクさんは、ニヤリと笑い、
返してくる。
「ふんっ。どうせ、助けたな?
一目見て、わかったぞ」
「ぁ……。そ、れは──」
「よく、飼い慣らされている」
── はぁ ・・・ !?
「っ!! そんな言い方は、
やめたげて……ください」
「それは、あんまりですよ」
なぁーんで、そんな、
ヒドい言い方すんの!?
「──ふんっ。勘違いするな?」
「「 ……、? 」」
「"飼う"という所には、
必ず、"愛"があるのだ」
「ぉ"ぅ……?///」
「ぅゆ?」
「ふんっ──言葉に、だまされるな。
お前たちが認識している、
"飼い慣らす"という言葉の意味は、
まったくの、思い違いだ──」
「「 ぇーっと…… 」」
「よい、飼い方だ、と言ったのだ。
うむ、それで良い……。
あれらは、必ず、護るだろう」
……。
はぁー……。
ホンネを言うと。
ヘンクツな おジジだなぁー……っ、
と、思うけんども。
はは……だけど、それは、まぁ、
こっち側……、
わっかい、ガキ側のほーが、
くみとって、やりゃーぃーのだ。
「人の上に立つ、才がある。
ふんっ──勿体ない事だ」
頭の上の冠が、
『──ふふふ……☼』と、
笑った気がした。
「ふんっ……ありがとぉ、ございますっ」
「ます?」
「でも、いーんですか?
すっごい、ヒミツのジェム、でしょう?」
「そうだね」
「ふんっ……♪ 別に、
お前たちの中に、神など居なくとも、
こうしたさ」
「「 ! 」」
『────ふふふ:言ってくれますね☼』
……!
きひひ……♪
まったくですなぁ。
なんとも言えない、
にが笑いを、
マイスナと、サンドイッチした。
「「 ふふふ……♪ 」」
「──ふんっ/// 2階だ。
その階段、気をつけろよ?」
建物は、ボロいんだけど、
けっこう、まだ、
しっかりしている。
ちゃんと掃除したら、
ぜんぜん、使えそうだ。
旧、資料館と言っていたけど──?
進む──。
──結果から言うと。
待っていた?
のは、
──── おっさんだった。
「──ふんっ、はいるぞ?」
「 ──…… 」
本棚の、たくさんある、
まぁまぁ、ひろい部屋。
その、ど真ん中にある、
きったない、ソファは、異質だ。
「──ふんっ。また、昼から寝よって」
ブレイクさんは、
その人に、コツコツ、と、
近づいた。
「頼んでいた、資料は?」
「──ん」
おっさんは、
ソファの上で、
顔に本を置いて、寝ていた・・・、
と、思ったら、
ブック・フェイスの まま、
ぶっきらぼうに、
紙の冊子を、
ブレイクさんに渡す──。
起きて、いたみたいね。
わりかし、失礼な態度だ。
「ふんっ……仕事だけは、はやいな。
しかし、たまには、外に出ろ」
「……おせっかい、ですかぁー。
さっきから、いやに、
金属音が、うるさいですぜぇー……。
なぁーにを、運んでいるんですか……。
むにゃむにゃ……」
どうやら、私たちの足音を、
なにか、ブレイクさんが、
金属の荷物を運んでいると、
カン違い、しているよーだ。
ちょとぉ。顔の本、どけぇや。
「起きろ」
「いいですって……さっきまで、
ちゃんと、働いてましたよぉ……。
風呂、入ったばっかなんですって……」
眠たそうな、おっさんだ……。
よく見ると、ソファの横には、
おっきな、おっきな桶があり、
火と水の魔石が、ついている。
簡易の……お風呂のようだわ。
ここに、とじこもって、
暮らしているのだろうか……。
何にせよ、
また、寝るき、マンマンだわ……。
「ふんっ。おい、起きろ」
「だりぃー……」
は、気持ちは、わかるけど、
それは、マズイんじゃね?
ブレイクさん、怒ったら、たぶん
こっえーぞぉ……?
「 ──フゥぅ──っ……。
すぅうう────……っ!! 」
「あっ。マイスナ、耳、ふさげ?」
「──? うんっ」
ブレイクさん、カマす気、ですわぁ。
「──おきろぉおおおおおッッッ!!!
ヒロガああああああああぁぁぁっっっ!!!」
「 ──〜〜〜〜ッッッ!?!? 」
オオゥ、強烈ゥ〜〜〜〜……!!!✩
「お、ぉお、おぅっ……!?
な、なんなんすか……!?
ブレイクさんっ……!?」
起きたぁ。
やっぱり、無精髭の、
痩せ気味の、おっさんさんだ。
オールバックにしていて、
意外と、清潔そうだ……が、
シャツはヨレヨレで、
確実に着回していそうだ。
この人が、私たちに、
会わせたい、人なのだろうか……?
「なんだろーね。ねっ? ぇ……?」
「……、── 、 」
──ん?
…… マイスナ ??
「ど、どうしたってんだよ、
ブレイクさん……!?
もう、いいかげん、歳なんだから……。
そんな叫び方しちゃ、
血管、キレるぜぇ……?」
「──ふんっ。ヒロガー。
お前に、会わせたい者がいる」
「──はぁ?」
──ギィィん・・・!!
「 ……!! 」
「 」
マイスナが、一歩。
力強く、踏み出したので、驚いた。
ヒロガーさんと呼ばれた人が、
その、足音に、目を引っ張られる。
「あぁあ……??」
「 ── 」
「な、なんだァ!?
この、銀の、お姫様はァ……!?」
ヒロガーさんは、
目を、シロクロさせている。
「な……! ぁ……、二本の、ツノ……。
まっ、まさか、"狂銀"……か?」
「ふん……」
ブレイクさんが、
いつの間にか、一歩、引いている。
銀の姫と、おっさんさんが、
目線を、ぶつける──。
「 ──…… 」
「な……なん、だよ?」
──おどろいた、ことに。
ギィぃン……!
マイスナの両手は、
その、自らの、仮面に、
のびていた。
『────……!☼』
『>>>顔をっ、見せる気か……!?』
──ガギィン……チャコン!
狂いの仮面の、ロックが、外れる。
左右、同時に。
ヒロガーさんが、驚く。
「うおっ」
「・・・── 」
──すチャ……。
仮面は、ゆっくりと、とられた。
「 ── 」
「 ・・・ 」
しばらく、ふたりは、
おたがいを、みていた。
「 、 、 」
ヒロガーさんが、よろよろと、立つ。
「 んな…… 」
ふるえている。
「 そんな、はずは…… 」
瞳が、ふるえている。
「 その、髪…… 」
「 おひさしぶりです 」
「
ま……マイス、ナ、、、
なの、か……?
」
「 は い っ 」
『────分析完了☼
────なるほど──☼
────"彼":でしたか☼』
──へあっ……ッ?
なんで、すって──?
『
>>>だれなんだぃ?
>>>……" ヒロガー "……、あれっ?
>>>どっかの記録で、名前──。
>>>────あ"っ……ッ!?
』
え"っ?
『>>>この人──!
>>>──"モルモット"、の──……ッ!?』
・・・。
モル──……。
──・・・・・ッッッ!!!
先輩の言葉で、
私は、やっと、思い出す。
は、はは……、
ゆるしてくだしあ。
私は直接、会ったワケじゃあ、
ないのだから。
──でも、そうだ。
このひとは。
ここからのストーリーに、
ふさわしい────……!
『────ファイリング:No.495☼
────対象名:
──〖 ヒロガー・ティーフレンド 〗☼
────38歳:男性☼
────当方は:彼が記録した:
────文章データを:保有しています☼
────取得場所:
────パートリッジ教会・地下:
────〖 研究室水路 〗☼』
──そうだ。
このひとは──、、。
あンの──、" 前歯野郎 "の。
「 生きて、、、いた、のか……っ!!! 」
「 は い っ ! 」
ヒロガー・ティーフレンド さん。
" ライトニング・モフモル "の、
プロフェッショナルな、研究者。
「
き、、、。
" 奇跡 "だ……っ。
」
デブ助の、飼い主さんは。
くしゃりと、顔を ゆがませ。
感涙していた。
デブ助、捕獲チーム爆誕。
((´∀`*))ヶラヶラ










