表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1074/1216

あのときの、わたしです。下 さーしーえー

YMD!! YMD!! 

  ヾ(๑`Д´๑)ノ *.+゜




 おじいちゃまの、後を、続く。



「──」


「「 ── 」」




 しょーみ。

 ブレイクさんの背中に。


 かなぁり、、、



 " 誰に会うんです? "

 " どこ、向かってるんす? "



 と、超・聞きたかったけれど──。




「「 ……── 」」




 私たちは。

 グッ・・っと、

 こらえる事にした。


 信じたのだ。






 ──。





「──ふんっ。ここだ」




 ボロボロの、木の建物だった。

 街の中であるはずなのに、

 ひとっ()が、まったく、ない。


 でも、まだ陽は優しいからか、

 不気味な感じは、あまり無く。


 隠れた秘密の場所のような、

 ステキさがあった。


 二階建て……かな?

 学校の様にも見える。




「北ギルドの、旧、資料館だ。

 ふんっ。行こうか 」


「ぁ……はいっ」

「こんな場所が……」




 建物の1階に入って、すぐに。


 ブレイクさんが、

 黒いスーツのポッケから、

 ガラス玉のようなモノを取り出し。



 ────床に、おとす。






 ──── と ぉ ん ん・・! 


 ────ポ ワ ァ ア ア ──……!!







「「 ──……!! 」」




 光の波紋(はもん)が、


 幻想のように、ひろがった。





「ふんっ──……!

 最新の、"隠蔽(いんぺい)"のジェムだ。

 なかなか、値が張るがね──?」


「……!」

「きれい……」


「これだ。ふんっ、少し大きく、

 持ち運びに、こまるがね──」




 ブレイクさんは、

 同じものを、ポケットから、

 取り出してくれたようだ。





     ⦿

    ◎ ❍





 3つのガラス玉が、

 くっついたような、カタチ。


 そして、すぐ、変化が起こる。




 ──シュワあぁぁぁぁあ・・・!?




「「「「「「 ……ッ!? 」」」」」」




 ──隠れていなければ、

   ならないはずの──。


 "銅のメイド達"が、姿を見せたのだ。



 ──""" ぱっ! """





「「「「「 ──っ……!? 」」」」」

「 バ……カ、なっ…… 」




 ──あらま。

 やっぱし、6人全員で、

 おいでなすって、おったようですじゃ。


 みんな、青銅(ブロンズ)の仮面ごしに、

 めたんこ、(おどろ)いた顔を して、

 こちらを見て いらっさる。


 クラウンが、

 分析するまでもないと、

 意見を言う。



『────ふむ……より強力な:

 ────"隠蔽(いんぺい)"のジェムの効果で:

 ────姿を(かく)す効能が:

 ────打ち消されたようですね☼』



 より強いチカラに、

 ()き消されたって、コト……?

 はぁん……。

 最新の"ジェム"、ヤバそうだわなぁー……。




 ──すると。

 いきなし、ブレイクさんが。


 ウチのメイドに向かって──、




「 ふんっ──それ 」


「 ……っ!? 」




 

 持っていた、三角形の ジェムを、


 投げる。




 ──ぽぃっ──。




「……ぇ!?」




 メイド隊・代表、イヴさんが、

 ぱっ! と、受け取る。



「こ……れは」




 ブレイクさんが、

 流れるように言う。




「トリネチアン82に、ライナ3、

 オクトリア2、レクチロン18を混ぜろ。

 今の順で、自然に3つになる。

 通流魔素は、水が7割だ」



「  ・・・  !  ?  」




 銅のメイドたちは、


 まさに──、、、



 " あぜん " といった、顔になる。




 いまの……まさか、" レシピ "……かな?



 最新の、" 隠蔽(いんぺい) "の ──……?




「 ・・・わ、、、。

  私たちが、、、なにか、

  おわかり、なのですか・・・? 」




 国内で、もっとも有名な、

 暗殺クラン。




「 お前たちは、

  この子たちの、"(まも)り"の、(かなめ)だ 」




「   な  ・・・   」




「 たのむ 」




「「「「「「 ……っ、……ッ!! 」」」」」」







 ────── ザ ッ ・・ !!!





 刹那(せつな)の迷いこそ、あれど。


 イヴさん達は、床にヒザをつき、

 ブレイクさんに、敬服(けいふく)した。






『>>>はっは……!

 >>>なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく、

 >>>元・暗殺集団に、

 >>>最新の隠密(おんみつ)ジェムのレシピ、

 >>>教えやがった……!』


〘#……くっくっく……。

 #……あのメイド達、

 #……たまらんだろうな……?

 #……今まで散々、日陰者(ひかげもの)だったのだ。

 #……ここまでの、()()なしの信頼、

 #……()れては、おらんだろうよ──〙




「「「

「「      //////

「 〜〜〜・・・、〜〜っ・・・ッ……!! 」

                   」」

                  」」」






 ……"銅の刑死者(ブロンズ・ワークス)"から、


 (ふる)()つような、

 言葉にならない、感激が、見てとれる。


 食堂娘の目からしても、明らかだ。

 ふるい、たっている・・・!


 あはは……!

 ブレイクさんは、(ゆだ)ね、

 明け(わた)したったのだ。


 ……やれやれ、困ったもんだヮ♪

 あんなの……めっちゃ、

 がんばって、くれそうじゃない?


 きひひ♪ 策士(さくし)だわぁーな。


 ちょっと、調子に乗っていた私は、

 軽い感じで、ブレイクさんに、

 話しかけてしまう。



「──きひひ。

 ワッルい、やりかたですねっ?

 あれ、すっげぇ喜んでますよ……♪」


「──ふんっ。主人のやり方を、

 真似(まね)た、だけだがね?」


「……っ!」




 思った以上に?

 ブレイクさんは、ニヤリと笑い、

 返してくる。




「ふんっ。どうせ、助けたな?

 一目見て、わかったぞ」


「ぁ……。そ、れは──」


「よく、飼い慣らされている」



 ── はぁ ・・・ !?



「っ!! そんな言い方は、

 やめたげて……ください」

「それは、あんまりですよ」




 なぁーんで、そんな、

 ヒドい言い方すんの!?




「──ふんっ。勘違(かんちが)いするな?」


「「 ……、? 」」


「"飼う"という所には、

 必ず、"愛"があるのだ」


「ぉ"ぅ……?///」

「ぅゆ?」


「ふんっ──言葉に、だまされるな。

 お前たちが認識している、

 "飼い慣らす"という言葉の意味は、

 まったくの、思い違いだ──」


「「 ぇーっと…… 」」


「よい、飼い方だ、と言ったのだ。

 うむ、それで良い……。

 あれらは、必ず、(まも)るだろう」




 ……。

 はぁー……。


 ホンネを言うと。

 ヘンクツな おジジだなぁー……っ、

 と、思うけんども。


 はは……だけど、それは、まぁ、

 こっち(がわ)……、

 わっかい、ガキ(がわ)のほーが、

 くみとって、やりゃーぃーのだ。



「人の上に立つ、(さい)がある。

 ふんっ──勿体(もったい)ない事だ」



 頭の上の(かんむり)が、

 『──ふふふ……☼』と、

 笑った気がした。



「ふんっ……ありがとぉ、ございますっ」

「ます?」

「でも、いーんですか?

 すっごい、ヒミツのジェム、でしょう?」

「そうだね」


「ふんっ……♪ 別に、

 お前たちの中に、神など居なくとも、

 こうしたさ」


「「 ! 」」




『────ふふふ:言ってくれますね☼』




 ……!

 きひひ……♪

 まったくですなぁ。


 なんとも言えない、

 にが笑いを、

 マイスナと、サンドイッチした。



「「 ふふふ……♪ 」」


「──ふんっ/// 2階だ。

 その階段、気をつけろよ?」





 建物は、ボロいんだけど、

 けっこう、まだ、

 しっかりしている。


 ちゃんと掃除したら、

 ぜんぜん、使えそうだ。


 旧、資料館と言っていたけど──?





 進む──。









 ──結果から言うと。



 待っていた?


 のは、



 ──── おっさんだった。







「──ふんっ、はいるぞ?」


「  ──…… 」




 本棚の、たくさんある、

 まぁまぁ、ひろい部屋。


 その、ど真ん中にある、

 きったない、ソファは、異質(いしつ)だ。




「──ふんっ。また、昼から寝よって」




 ブレイクさんは、

 その人に、コツコツ、と、

 近づいた。




「頼んでいた、資料は?」


「──ん」




 おっさんは、

 ソファの上で、

 顔に本を置いて、寝ていた・・・、


 と、思ったら、

 ブック・フェイスの まま、

 ぶっきらぼうに、

 紙の冊子(さっし)を、

 ブレイクさんに渡す──。


 起きて、いたみたいね。

 わりかし、失礼な態度(たいど)だ。




「ふんっ……仕事だけは、はやいな。

 しかし、たまには、外に出ろ」


「……おせっかい、ですかぁー。

 さっきから、いやに、

 金属音が、うるさいですぜぇー……。

 なぁーにを、(はこ)んでいるんですか……。

 むにゃむにゃ……」



 どうやら、私たちの足音を、

 なにか、ブレイクさんが、

 金属の荷物を運んでいると、

 カン(ちが)い、しているよーだ。


 ちょとぉ。顔の本、どけぇや。



「起きろ」


「いいですって……さっきまで、

 ちゃんと、働いてましたよぉ……。

 風呂、入ったばっかなんですって……」



 眠たそうな、おっさんだ……。

 

 よく見ると、ソファの横には、

 おっきな、おっきな(おけ)があり、

 火と水の魔石が、ついている。


 簡易(かんい)の……お風呂のようだわ。

 ここに、とじこもって、

 暮らしているのだろうか……。


 何にせよ、 

 また、寝るき、マンマンだわ……。

 


「ふんっ。おい、起きろ」


「だりぃー……」




 は、気持ちは、わかるけど、

 それは、マズイんじゃね?


 ブレイクさん、怒ったら、たぶん

 こっえーぞぉ……?



「 ──フゥぅ──っ……。

  すぅうう────……っ!! 」



「あっ。マイスナ、耳、ふさげ?」

「──? うんっ」




 ブレイクさん、カマす気、ですわぁ。





「──おきろぉおおおおおッッッ!!!

 ヒロガああああああああぁぁぁっっっ!!!」


「 ──〜〜〜〜ッッッ!?!? 」




 オオゥ、強烈ゥ〜〜〜〜……!!!✩





挿絵(By みてみん)


「お、ぉお、おぅっ……!?

 な、なんなんすか……!?

 ブレイクさんっ……!?」




 起きたぁ。

 やっぱり、無精髭(ぶしょうひげ)の、

 ()せ気味の、おっさんさんだ。


 オールバックにしていて、

 意外と、清潔そうだ……が、

 シャツはヨレヨレで、

 確実に()(まわ)していそうだ。


 この人が、私たちに、

 会わせたい、人なのだろうか……?



「なんだろーね。ねっ? ぇ……?」

「……、── 、   」





 ──ん?


 …… マイスナ ??






「ど、どうしたってんだよ、

 ブレイクさん……!?

 もう、いいかげん、歳なんだから……。

 そんな(さけ)(かた)しちゃ、

 血管、キレるぜぇ……?」


「──ふんっ。ヒロガー。

 お前に、会わせたい(もの)がいる」


「──はぁ?」





 ──ギィィん・・・!!




「 ……!! 」


「     」





 マイスナが、一歩。


 力強く、踏み出したので、驚いた。





 ヒロガーさんと呼ばれた人が、

 その、足音に、目を引っ張られる。




「あぁあ……??」


「 ── 」


「な、なんだァ!?

 この、銀の、お姫様はァ……!?」





 ヒロガーさんは、

 目を、シロクロさせている。




「な……! ぁ……、二本の、ツノ……。

 まっ、まさか、"狂銀"……か?」


「ふん……」




 ブレイクさんが、

 いつの間にか、一歩、引いている。


 (ぎん)(ひめ)と、おっさんさんが、


 目線を、ぶつける──。




「 ──…… 」


「な……なん、だよ?」






 ──おどろいた、ことに。





 ギィぃン……!





 マイスナの両手は、

 その、(みずか)らの、仮面に、

 のびていた。




『────……!☼』

『>>>顔をっ、見せる気か……!?』





 ──ガギィン……チャコン!





 狂いの仮面の、ロックが、外れる。

 左右、同時に。


 ヒロガーさんが、(おどろ)く。




「うおっ」


「・・・── 」







 ──すチャ……。





 仮面は、ゆっくりと、とられた。





「  ──  」


「 ・・・ 」




 しばらく、ふたりは、

 おたがいを、みていた。




「  、   、  」




 ヒロガーさんが、よろよろと、立つ。





「 んな…… 」





 ふるえている。





「 そんな、はずは…… 」





 瞳が、ふるえている。






「  その、髪……  」




「  おひさしぶりです  」




   ま……マイス、ナ、、、


   なの、か……?

              」



「  は い っ  」







『────分析完了(アナライジング)

 ────なるほど──☼

 ────"彼":でしたか☼』




 ──へあっ……ッ?

 なんで、すって──?





 >>>だれなんだぃ?

 >>>……" ヒロガー "……、あれっ?

 >>>どっかの記録で、名前──。


 >>>────あ"っ……ッ!?

               』





 え"っ?






『>>>この人──!

 >>>──"モルモット"、の──……ッ!?』







 ・・・。




 モル──……。




 ──・・・・・ッッッ!!!







 先輩の言葉で、

 私は、やっと、思い出す。



 は、はは……、

 ゆるしてくだしあ。



 私は直接、会ったワケじゃあ、

 ないのだから。




 ──でも、そうだ。


 このひとは。





 ここからのストーリーに、

 ふさわしい────……!









『────ファイリング:No.495☼

 ────対象名:

 ──〖 ヒロガー・ティーフレンド 〗☼

 ────38歳:男性☼

 ────当方は:彼が記録した:

 ────文章データを:保有しています☼


 ────取得場所:

 ────パートリッジ教会・地下:

 ────〖 研究室水路 〗☼』





 ──そうだ。


 このひとは──、、。




 あンの──、" 前歯(まえば)野郎(ヤロー) "の。









「  生きて、、、いた、のか……っ!!!  」



「  は い っ ! 」










 ヒロガー・ティーフレンド さん。





 " ライトニング・モフモル "の、


 プロフェッショナルな、研究者。










   き、、、。


    " 奇跡(きせき) "だ……っ。

               」











 デブ(すけ)の、()(ぬし)さんは。



 くしゃりと、顔を ゆがませ。




 感涙(かんるい)していた。










デブ助、捕獲チーム爆誕。

((´∀`*))ヶラヶラ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[一言] 前歯が最高の抗菌まな板になるクソでかいモルモット
[良い点] 考えて思ったんだけど、ブロンズワークスってゾルデさんから恐れられているけど、本当に国家の脅威ならマザーが放置するはずないよね。素性まで把握してなくとも、国に害意があるかどうかは把握している…
2022/06/30 17:11 退会済み
管理
[良い点] ちょっとだけ、手紙のを読みなおそうとしてたら止まらなくなった きりの良いところまでよんだら、1話からまたいくか [一言] あらやだ、ジェムレシピの公開(指導?) ブレイクさん男前だわ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ