天空天撃の魔女
前半シモく、
後半ムネアツにしました。
イヴです。
お嬢様方は、お休みになられました。
今は元気そうですが、
"夜"が"総力戦"ではなく、
"繭"になるという事は、
まだ、体力が万全では、ないのでしょう。。。
まぁ、朝方、はやい段階で、
神秘の髪の封印は解け、柔肌が、
のぞいていらっしゃるが。
はっ・・・!?
そ、それとも、まさか"繭"の状態でも、
内部では、総力戦がッ・・・!?
ぉ、お嬢様方なら、ありえるぅっ・・・!!
それなら密封状態で、
より密度が、ミツミツで、
ヤバ密な気もしますがっっ……!!?
ナカで、ナニしてるか、
分かったモンじゃ、ありませんし・・・。
もしや、生たまごのように、
愛液で満たされているのかもしませんっっ。
たまに、朝ごはんの水分を、
まったく取りませんからね、
あの御二方は・・・!!
あ り え ま す か ら ね ・・・ !!!
とはいえ、今回も また、
お嬢様方は、
街単位で、人々を、
お救いになっていらっしゃる。
そして・・・"七人の神の引き継ぎ"か……。
まさか、そのような……。
あの方たちの御使命は、
"すべての未来を届ける"、
ことに、ほか、なりません。
なんという、重圧でしょう。
おひとりなら、吐き気を催すほどです。
「おふたりで・・・よかった」
まじわりかた、は、
ちょっと、アレですが、
御二方は、夜戦時、
ほんとうに、幸せそうなのです。
クルルカンと、オクセンフェルトは、
誰もが知るとおり、
切っては、切れない仲なのですよ。
ふ……思う存分、
飲ませ放題を、試愛なさってくださいませ。
我ら、銅の姉妹。
いついつまでも、お嬢様方を、
死守り、致します故──。
と思ったら、今日も、朝方に、
何事も無く、"繭"が解けました。
ほぉう……今日は"ロック"ではなくて、
"シェルフィッシュ"なのですね。
上同士、下同士、ごっちゅんこ。
幸せそうな顔です。
髪の毛の先端は、
見事に繋がり、融合しています。
ま、繋がってるのは、
上だけでは無いのですが。
ははっ、ここ、笑うトコロです。
しかし……どれくらいの強度なのでしょうか。
少し、気になりますね( ˊᗜˋ )。
「ちょっと、イヴ……指、なくなるよ?」
メーチに、心配されましたが、
なぁに、そこまで強くはしません。
金色の髪を右手に、
銀色の髪を左手に持って、
左右に、引っぱってみました。
ぐぐぐ・・・!?
す、すごい……。
ここまで強固に、
繋がって、おられるのか……。
当然、髪の毛の強度ではない。
まるで……麻のロープだわ……。
体毛で、ここまでの強度が出るなら、
この御二人は、産毛を使って、
肌の何処でも、
接着できるのでは……?
────はっ・・・!!
な 、 な る ほ ど ・・・!!
夜な夜な、
どのような無茶な体勢でも、
パーフェクトに維持して戦い抜くのは、
このためか・・・!!!!!
フツーなら、寝返りとかで、
ファイティング・ポジション、
崩れますもんね・・・!?
考えたら、呼吸でさえ、
気管内にゲート開いちゃえば、
溺れずに済みますもんねぇ……。
それは、長期の飲み放題バトルにも、
耐えうる訳です・・・!!!
それにしても、丈夫なカミですね。
ちょっと研究したいですね。
きれい。
と、思ったら、とっくに起きておられて、
金銀パンチ、喰らいました。
「──ぷぱっ!//////
にゃ、にゃーにをやってんだあ、
テミャーはあああああああ!//////」
「──ぱぴっ!//////
なれてもっ、はずかしいものは、
はずかしーんですからねーっ//////」
慣れ恥めてる時点で、
ヤバいのですよ、
お嬢様方ったらぁぁ───(( ⑉´ᯅ`⑉ )).*・゜。
──さて。
お嬢様方の、ウェットに富んだ、
性なる聖戦に水をさした私は、
気分を切り替え、
ナトリの城下に来ておりました。
もちろん、あのゲテモノを従獣化した、
小さな魔女を、監視するためです。
──"オオマガツブリ"。
知る人ぞ知る。伝説のバケモノです。
SランクとAランクの、
中間と言われている危険度の、魔物──。
変幻自在の、鋼鉄を弾く触手。
すべての軌道を曲げられる、魔法。
気に入ったモノを、喰らい尽くす、口──。
──世の太平に仇なす存在ならば、
消さねば、なりません。
あの変な杖の子の孤児院は、
とうに、調べあげています。
残念ながら……容赦をする気は、
いっさい、有りません。
幼いからといって、
許されない、間違いもある。
見極めねば────。
「──うわあああああああああ!!!???」
孤児院のある方へ近づくと、
悲鳴が聞こえました。
まさか。
いそぎます。
「──うっ、うわああ、
あんた、た、助けてやってくれ!!?
向こうで、小さな、おんなの子が、
化け物に、食われているんだっ!!!」
最悪なことが、起きたようです。
銅の装甲メイド服は、
今、残像と共に、掻き進みます。
「────シッ!」
距離は、一瞬で、詰まりました。
「よいしょ、よいしょっ」
『 マガマガ♡ 』
「……」
低空浮遊している、
オオマガツブリのクチから、
女の子の足が、プラプラと、
干された布団のように、なっています。
質問しました。
「……なにを、なさっているのです?」
「ぇっ? はみがき!」
『 マガァ♡ 』
なぁにを、ゆっとんのや、この子ぁー。
よく見ると……トドメ・テングノーズは、
壊れた、持ち手の無いブラシを手に持って、
信じられないことに、
オオマガツブリの口の中に、
上半身ごと突っ込んで、
歯を、みがいていたようです。
そりゃ、喰われていると、
勘違い、されるでしょうよ…………。
というか、食われています。
「マガちゃんの、歯、
みがいてあげてたんだぁー!」
『 マガぁぁぁああ♡ 』
かわいいポーズすんな。
なかよしか・・・。
「…………じょ、上半身を口に入れて、
空中浮遊しながら、歯を磨くのは、
おやめになった方が、よろしい……」
「でも、お魚屋さんに、
タダで もらった、
ゴミのブラシじゃ、
こぉ、やらないと……」
『 マッガぁぁ〜〜っ♪ 』
ゴミで相棒の口内、みがくなよ……。
仕方が無いので、マイ・時限バッグから、
ひとつ、持ち手が、
ちゃんと付いたデッキブラシを、
小さな盃の魔女に、進呈しました。
「使いなさい」
「ぇ……!? で、でも……。
わ、わるいので、やっぱり、
この、ブラシで……」
『 マッガ 』
「その、やり方ですと、
もう……ヨダレまみれに、
なっているでしょう・・・」
「マガちゃんのクチの中、
いいにおいだよ?」
『 マッガぁぁああ〜〜////// 』
どれだけフローラルな香りでも、
レディがベチョベチョになっては、
いけません。
お嬢様方みたいに、
なってよいのですかっ!?
ホンットに、毎朝すごいんですよっ!?
「……むかっ。今、なんか、
ムショーにムカッぱら立ったわ」
「わたしもー」
「お嬢様方……朝ごはんの際には、
たまには……//////
服を、お召しになって、
くださいまし……///
可愛らしい お胸に、
たれて、おりますよ……///」
「えっ、うわ、ホントじゃん!」
「大丈夫 アンティ、わたしが舐める」
「ぬぁっ!? きゃっきゃ、ケラケラケラ///」
「ぬべらーっ」
「……、……/////////」
「……メーチ、あきらめろ、
だれにも勝てん」
「(こくこくこくこくこく)」
ともかく、少女に、
お説教をしておきました。
「……いいですか、トドメさん。
小さな女の子が、
でっかい魔物の口から、
足だけ出して、バタバタしていたら、
ただの事件現場です」
「婦長さんみたいなこと、いう……」
『 マッガぁぁああぁ〜〜〜〜 』
「孤児院の責任者の方ですか?
今は、何処へ?」
「貧血で、ねてるよ!」
でしょお、ねぇい。
「ちょっと待て、トドメさん。
その包丁は何だ」
「マガちゃんに、朝ごはん、つくるの!」
『 マガぁあああああ〜〜〜〜っ♡ 』
「いや、ちょっと待て、
いいから包丁おけ」
思わず素で喋りました。
このままでは、いけません。
どうやら、本来この子を、
指導する立場の人間は、
今日は寝込んでいるようです……。
そりゃそうです……。
自分の保護下にある子供が、
ある日とつぜん、
触手・肉だるまと、
トモダチになってきなさい……。
「ちっ……ここは、
私が、世界平和のために、
ひと肌、脱ぐ時でしょうか……」
「えっ、手伝ってくれるの!?」
『 マッガぁぁあああああ〜〜〜〜っ♡♡ 』
うるせぇぞ、
可愛いポーズすんなゲテモンが。
い、いけない……、
アンティお嬢様の気性が、
移りかけてしまいました。
落ち着け、ダメダメ……私は、
あんな夜戦狂い じゃなーいっ……///
……よぉーっし!
「……というか、
その肉だんごさんの主食って、
くさった果物でしょう……。
なにゆえ、包丁が いるのですか……。
皮ごと種ごと、
口に投げ込みなさい」
「で、でも、マガちゃん、
毎日、くだものだと、
あきちゃうと思って……」
『 マッガぁぁああ〜〜〜〜? 』
いや……街のためにも、
果物を、食べ続けてもらわねば、
ならないのですが……。
偏食、万歳。偏食、万歳。
「この桃、お刺し身みたいに、
してあげたいの!」
『 ──マガぁ……っ!?!? 』
なにをゆうとんのや、この子は・・・。
いや、待て……、つまり、
果物に飽きさせないように、
見た目で、楽しませたい、と、
そういう事か・・・?
お、おぉ……確かに、
この肉塊に果物を、
食べさせ続けるることは、
すなわち、
この街の平和の継続を意味する。
うーむ、重要だ・・・。
「わ、わかりました・・・。
この、じゅくじゅく桃を、
お刺し身のように、したいのですね……?」
「ほうちょお、おしえてくれるですか?
やったー!」
『 マッガぁー☆ 』
ほっぺを押さえるポーズを やめろっ。
どんなに可愛くたって、触手だぞ……。
ふざけやがっ……おっと。
ふ、ふぅ、落ち着け、精神統一だ……。
ダメだ、鍛錬が足りないぞ、
キュイーヴルよ……。
「やったー! きれいに、
できたーっ♪」
『 マッガああああああああああああ!! 』
……。
思った以上に、
刺し身に、見えますね……。
くさった桃で、
ぜったいに、やってはいけない、
イタズラ1位が決定したでしょ。
『 マッガぁああああぁ〜〜♡♡♡
バリバリバリバリ 』
皿ごと食うなよ、バケタレがぁぁ・・・。
きさまソレ、いい皿だぞぉ・・・?
「えへへ♡ おいしい?」
『 マッガぁぁあ〜〜っ♪ 』
陶片は、
良いスパイスに なったようです……。
「はぁ……それで、どうするのですか。
このような食事量では、
この巨体……維持できないでしょう」
「……! ぅ、うん……。あの、
街の、みんなから……生ゴミ、
もらおうと、おもって……」
『 マガぁぁ〜〜〜〜?? 』
いやっ、それは、
ひとつの案として、
アリかもしれないが……、
ソレ、もはや、襲撃では・・・。
トウゼンロー氏が、
かなり綿密に、街には、
伝達しているようですが……。
それでも、先ほどの男性は、
完全に、幼女が喰われたと、
勘違いしておりましたし。
「まずは、魚屋さんに、いってみる!」
『 マガぁあ〜〜♡ 』
「いや、ちょっと……!
ゃ、やはり、街の外で、
自然に成っている、
果樹とかを、ですねぇえ……!?」
おい、ちょっと待て。
平然と、触手に乗るな。
飛ぶな。
おい、待てゴラ。
「ぉ……………………、……おぉ……。
トドメ、ちゃ、ん…………。
よく、きた、ナ……」
魚屋よ。
この、キュイーヴル、
きさまに、称賛を贈ろう。
普通なら、漏らしている。
よく、耐えている。
これが、心のチカラか──。
「生ゴミ、ください!」
『 マガぁあああ〜〜〜〜っ♪♪ 』
可愛いポーズすんなっ。
イミないぞ。
「 ひ、ひぃ・・・!?
ちょ…………………、
ちょ、と………、待ってな…… 」
魚屋、私はナトリを見くびっていた。
足は震えようと、
この肉塊の前で、歩行が出来ようとは。
本能が、逃げろと叫んでいるだろうに。
……見事だ──……!!!
「──ほ………ほらよぅ!
そ、その……お、お気に召す? か、
わっかん、ねぇが……」
「わーい! ありがとう!
マガちゃん、ごはんだよーっ♪」
『 マガあああああああ〜〜〜〜っ♪♪♪ 』
「ぉ、うぉぉ……メイドさんよ、
あんた、その装甲、、、
ただモンじゃ、ねーな……。
この子の、お守りか……?
す、すみゃねぇナ……!?」
「魚屋よ、もう、しゃべるな。
お前は良くやっている」
お前は世界一の魚屋だ。
思わずメイド言葉を忘れ、
素で話してしまった。
「見て──っ♪♪ メイドさんっ!
マガちゃん、くだものだけじゃなくて、
おさかなも、食べてるよおお──っ♪」
『 マガぁああああバクバクバクバクっ♪♪♪ 』
「 な 、ん、だ、と・・・ !? 」
バカ、な・・・、・・・・!
オオマガツブリは、
決まったものしか、食べないのでは、
ないの、か・・・!?
──……、
────────ハッ!!?
ま、まさ、か・・・。
さっき、" 刺し身みたいな果物 "を、
食 べ た か ら ・・・ !!
こ、コイツ・・・!!
"魚肉"を、"果物"と、
認識、して、
しまって、いるのかっっ・・・・・!?
『 マガマガマガぁぁぁああ♡♡♡ 』
「わーっ♡ おやさいも食べれて、
えらいねーっ♪♪」
「おおぅ……生ゴミ、さらえてくれりゃ、
まぁ、オレは、
有り難いけどよォォー……?
ふーぃい……! においが臭くないのが、
救いだよなァあ……!」
言ってる場合か、魚屋よ・・・!!!
コイツは今、
"草食"から"雑食"に、
なったんだぞ……!?!?!?
ぁ、あわわわわわわわわわわわぁぁ・・・。
────ぇ"、私ぃッッ!?
私のせいじゃ、ないですよ!!
だっ・・・、ち、ちょっと、
くさったフルーツ、
刺し身っぽく切った、
だけじゃ、なななないですかぁああああ
ああああああああああああああああああ。
「ぉ、うおぉ……アレが、
トドメちゃんがテイムしたっていう、
肉ボールかぁぁぁ……」
「本当に、生ゴミ、食ってるぞ……」
「こえぇぇええ!!!
あんな魔物が、世界には!
いるんだなぁあああああ!!!」
「ぅ、ううむ……正直、
生理的には無理だが、
街を、守ってくれたそうだな……」
「見た目は振り切れてキモいけど、
動きは可愛いわね……」
に、人間を、フルーツだと思われたら、
終わりだ……。
だ、大丈夫ですよ、ね……?
その、ど、ドたまカチわって、
"完熟ぅ〜〜っ♪"とか、
いうバカが、いなければ……。
「さかなやさん、ありがとーっ!」
『 マガあああ〜〜♡ 』
「 ぉ、おお……!
トドメちゃん、表情、
明るくなったなっ……!
──また来いよっ♪」
魚屋、オメーすげーな……。
「へへーっ♪ 今はね、
孤児院のみんな、
マガちゃんのこと、怖がってるけど、
いつか、マガちゃんの触手に、
みんなで乗って、おさんぽ、
するんだぁ──♪♪♪」
『 マガぁぁあああ〜〜〜〜っ♪♪♪ 』
想像するだけで、
すごい、絵面ですね・・・。
肉だんごに乗って、
街の通路を、滑空する子供たち……。
さいしょの1ヶ月は、
孤児院の職員たちは、
胃が、液体になりますね。
「だからねっ、マガちゃん。
ごはん……もらうから、
街のみんなも……、
まもって、あげてほしい」
『 マガぁ? 』
「 トドメ、この街、好きだから 」
『 ……、──マッガあっ☆ 』
「ほんと! ありがとおーっ!」
しゃ、しゃべれて、いる……!!
なんと、いうことでしょう……。
頭が、クラクラしてきますね……。
『 マガっ──── 』
──ジュパンッ──ずどぉおおおんん・・・。
「 ゜ д ゜ ……。 」
オオマガツブリが、
いきなり、上空に向かって、
触手を まっすぐ伸ばしたので、
呆気に とられます。
おそろしい速さです。
ゆうに……2ケルメルトルテくらいは、
伸びている。
いや、先が見えません……。
どっから、質量が、
生まれているんだ・・・。
と思ったら、
────シュたッ、っと、
巨大スイカほどの太さがある触手が、
元の長さに戻った。
『 マガあああ〜〜〜〜♡♡ 』
「 とりが、ささってる! 」
おい、小さな魔女よ。
それは、鳥では、ない……。
ギルドに、持ち込んだ。
『 マガああああああ 』
「ひ………………………ひぃ、きゅーっ……」
受付嬢が、ひとり、気絶する。
「……わ、わたくしめが、
代わりに、用件を お受けします」
「──ぉ、おいっ! 誰かっ!?
チホちゃんを運ぶの、
手伝ってくれえええ!?!?」
「だ、だから、やめとけって、
言ったのに……!?
は、はやすぎたのよっ……!」
『 マガぁぁ??? 』
笑顔って、凶器。
着物が、ぴしっとした、
男性の、ギルド職員が、対応する。
「それで、あの……。
この、魔物の遺骸は……、
まるで、レッサーグリフォンに、
見えるのですが……」
「マガちゃんが、とったんだよーぉ!」
『 マッガぁぁぁああ〜〜〜〜っ♪♪ 』
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……。
さわぎに、なるだ、ろーなぁぁぁ。
肉だんごが、グリフォン、
狩ってきたン、だもんなぁあああああああ。
劣化種とはいえ、
ほぼ、"伝説"だもんなぁ……。
ごめんなさい、メーチ、
頼まれていた紅茶は、
買えそうにありません。
「ほ、ほ、報酬は……、
どの、ように……」
「とりあえず、余裕を持って渡せる分を、
この子に、あげてくださいまし」
「わ、わかりました」
ほぉう。7桁ですか、
すごいですね。
「婦長さん、また、寝込んじゃった……」
『 マガァぁぁぁ…… 』
「でしょう、ねぇー」
いきなり、
900万イェルくらい、
持って帰って、きたら、ねぇー。。。
「でも、孤児院に、
おんがえし、できたっ!」
『 マガぁあーっ♡ 』
「ありがとっ……! マガちゃんっ……!」
『 マガぁぁぁああ///////// 』
……。
はぁあ、やれやれ……。
世の中、何が起こるか、
分からない、ものです。
「わたしも、負けていられないっ!
今度、また、お空を飛んで、
トドメ・きゃのんで、
やっつけてやるっ!」
『 マッガあああああ!!! 』
「ま、待て……!! また直接、
触手に乗る気か、バカめ……!?」
コイツ、何にも分かっていませんね……。
あ ぶ ね ぇ 、
つ っ て ん だ ろ 。
「空高くから、
すべって ブッチャンしたら、
危ないでしょう……。
赤い、お花になりたいのですか?」
「で、でも……また、マガちゃんが、
キャッチ、してくれる……し?」
『 マッガ♪ 』
「はぁぁ……おバカ。
頭を、お使いなさい!」
このままだとヤバいので、
籠屋さんに、
立ち寄りました。
「ひ、ひぃぁっッッ……!?
よ、よ、ォ……トドメちゃん、と、
肉だんご、さん、と……、
給仕……の、ねぇちゃん……?」
「よく耐えました。
……この子が入るくらいの、
大きく、丈夫な、カゴをください」
チビッこ魔女を、
変な杖ごと、
カゴの中に入れ、
肉だるまさんに、
触手で、持ち上げてもらいます。
「──ほれ。
これなら、格段に、
事故で落ちる可能性は、
低くなるでしょう」
「──す、すごいっ!
カゴに、乗るんだねっ!!!」
『 マガああああああ〜〜〜〜っ♪♪♪ 』
「──あっ、コラ!! 待ちなさい!!!
今は、あんまり高く飛んでは……!?
せめて、底を補強してからにしなさい。
ぉ……降りてこい!!
こんの、バカタレ共がああああ!!! 」
帰路に、つきます。
今日は、疲れました。
はぁ……疲れ、ました……。
メーチに、起こった事を話して、
紅茶、どころでは無かったと、
謝罪しました。
「よく、がんばったねぇえええ……!!」
姉妹・総出で、
よく休めと言われました。
──後日談。
「なぁ、聞いたか……?
森で、強い魔物に、
襲われてる冒険者がいると、
空から、見たこともない魔法が、
ふりそそぐんだってよ……!!」
「あ、それ、聞いたぜ!!
なんか、ヤベぇ威力で、
ほぼ、一撃必殺らしいな・・・!!!」
「えぇ……!? 俺は、
ピンチの冒険者がいると、
いきなり、天空から、
見えない槍みたいなので、
貫かれるって聞いたぜ!?」
「んだぁ、ソレは……?
ナトリは、女神かなんかに、
護られてンのか……?????」
「んーだぁ……おまえら!
知らねーのかよぉ!!
それは……トドメちゃんだよォ!」
「「 ──えぇ……ッ!? 」」
「はんっ……♪
今日も、笑顔で──。
あの、カゴに乗って、
アイツと、空に、飛んでったろ?」
「「 ま・・・マジでぇえ・・・ッ!? 」」
「
────はっ・・・♪
聞いて、おどろけぇいい・・・?
次の──"至高の魔術職"の、
最有力候補、なんだぜっ ── !
我らが、トドメ・テングノーズ、
ちゃん、はよぉおおお・・・!!!
」
「「「 マジ、でぇええええええ!?!?!? 」」」
わ、私の、せいじゃ、ありませんよ。
だって、あの時の、カゴのせいで、、、。
" 天 空 天 撃 " なんて、
ふたつ名が、つくとは、
思わないじゃあ、
ありません、かあああぁっ・・・!//////
天
狗
、
天
空
ヨ
リ
、
天
撃
ト
成
リ
テ
゜
「──えへへっ♪ いくよ、マガちゃん!」
『 マッガぁあああ〜〜〜〜っ♪♪♪/// 』










