はじめてのお使い
ごめぬ、多忙で
ちと短いです((((;゜Д゜))))
「きひひ、なんだあれ」
「すごいねー」
「反則じゃん」
「きれいに、まがってるね」
「ふぅ……ちょっと、休憩させて、もらうかな」
「みために、よらないねー」
「あれは、そりゃ、そう思うでしょ」
「あの時の、リンゴかな?」
「多分……。はぁ、疲れちゃった」
「ほんとだねー」
「平和に、手紙とか、届けてーわ」
「うん」
「ただ……このままじゃ」
「ん?」
「書く人たちが……ね」
「……。わたしも」
「ん?」
「アンティに、手紙、かこうかな」
「なにそれ」
「欲しくない?」
「いや…………欲しいケド///」
「これが終わったら、書いてあげるね♡」
「……、……そりゃ、楽しみだ♪」
" だいじ、ないか…… "
「……きひ、大事ないように、見えますか?」
「との様は、髪の毛、ながいなー」
" まもりは……できた "
「そうすっね」
「あの肉だんご、やりおる」
" だが……せめが、たりぬ "
「……そう、だね」
「あの黒いの、すごい、怒ってる」
" ほのおは……だせそうに、ないか "
「……すみません、トウゼンローさん。
今の状態だと、まったく、
コントロールが、できないんです」
「やったとしても、相殺が間に合わなくて、
燃えて、凍っちゃうの。
たぶん、途中で、止められなくなる」
" それは…… "
「きひひ……山火事じゃ済まなくなる」
「全部、なくなるかもしれない」
" ……すべて、が、か…… "
「私たちだって、ふきとばしたか、ないっス」
「もう少し、マシな死に方、したいなー」
" ……いしきは……あるのだな? "
「音声を合成する余力が無いだけで、
ちゃんと、聞こえてますよ」
「半目で寝てるように見えるけど、
ちゃんと、知覚してます」
" すまぬ…… "
「えと……トウゼンローさん、
こんな、文章ごしに、すみませんが、
お願いしたいことが」
「アンティ、けっこうマズいや、
私の体力、直結する」
" なにを、すればよい "
「「うさぎを、探してください」」
" なに……? "
「きひ、あっちじゃ、ないわ」
「しろいほう、だよ」
" ! "
「大きくなった、うさ丸は、
炎を増幅できるんです」
「いま、座標データ、送ります」
" ……!! この、ばしょに、
ゆけば、よいのじゃな? "
「あのスマイル野郎が、まもりなら」
「あの子が、せめに、なりえます」
" ほのおの、うさぎ……か "
「たぶん……あの子は、聞いてしまった」
「誰かが、声を、かけるだけでいいの」
" ……む? "
「きひ、お父さんには、
ピッタリの、ポジションでしょう?」
「だから、お願い」
" ── "
「「 "勇者"を、元気づけてあげて 」」
" ……、…… "
「「 たのみ、ましたよ 」」
" ……つかまつった "
座り込む、菩薩のような二人は、
半目のまま、ピクリとも、動かない。
だが、その顔は、
ほんのりと、微笑んでいるように思えた。
すぐ後ろでは、
狂ったような、巨大な、黒い煙の怪異が、
恐ろしくなる剣幕で、
死のノロイを、投げつけまくっている。
だが、あの浮遊する肉塊が、
それらを、六本の触手で湾曲させ、
なんと……街への進行を、防いでいるのだ。
トウゼンローは、迷ったものだ。
こんな危険な場所に、
この二人を……この状態で、
置き去りにして、よいものか。
金娘:……自分たちくらいは、守れます
銀娘:心配しなくて、いいよ
声は、きこえず。
幻の文だけで、彼女たちは、伝える。
殿は、確認する。
当然:「……白き兎の勇者を見つけ、
励まし、助力を乞う。
そうだな?」
金娘:あなたの
銀娘:ひだねを
当然:「……!」
うつろだった、金と銀の、ひとみが。
動き、見つめる──。
金銀:" あのこに、貸してあげて "
深く、殿は、うなずき。
当然:「──種貸、当然郎、参る」
信じ、駆ける こととした。










