貸し借り上等? さーしーえー
おまたんたん(●´ω`●)*.+゜
うぅっ、ひこーしなかったら
エルデンリングしたのにぃー
グゥ、ゥウウアウウ──ンンン・・・。
駆動音が、虚空に、吸われる。
金娘:「ギアを六速から五速へ」
銀娘:「了解。滑車を切り替えます」
──ガ・チャン……!
私とマイスナの髪は接続され、
操作系の信号を、循環させている。
順調だ。
獣王:「が、ガオ、ガォ、ガオ……!!」
金娘:「ごっ、ごめん、コワいの……?」
銀娘:「もうちょっとだよ。頑張って──」
上昇デバイスは、
前の世界の、
遊具を参考にした。
具体的に言うと、
イスに固定されて、
あがってくヤツ。
先輩の知識由来。
状態異常のせいで、
ぐったりした人が多く、
マジカちゃんも……まだ自分じゃ、
立てないみたいだったから。
ヒナワくんは、
マジカちゃんの隣に座って、
ずっと、手を握っていた。
ぁー……、……///。
こ、これは……、、。
そ、そーゆーコト、なのかな……?///
銀娘:「──……///」
金娘:「──……んっ!?」
マイスナも、私の手を握ってくれている。
……。
彼女の存在が、本当に、
とても、大きい。
殺り合った仲で、
ヤり合ってる仲だけど、
それだけじゃなく、
かけがえのない……"番"だと感じる。
絵本の、テキとミカタ。
互いに、憧れ合う人。
銀娘:「……えへへ」
金娘:「マイスナ……」
マイスナが、少しカゲを落とし、
ニッコリと、笑った。
この子だって、悲しいはず、なのに……。
……。
銀娘:「私たちの笑顔は、負けないよ」
金娘:「……! ……うんっ!」
はっきりと、理解ったワケでは、
ないけど。
マイスナは、つよい。
この子は、もう、"狂い"に、
身を委ねているんじゃない。
もう、自分の"狂い"を、
受け止められるのだ。
"紫電の魔法使い"は、
ダテじゃない。
……えぇと。
ダテ、って、なんだっけ。
銀娘:「私のために……笑ってね?
クルルカン──」
金娘:「……! ふ、ふ。ライバルに言われたら、
しょうが、ないなぁ……」
マイスナが、座席に固定されながら、
コテン、と、首を傾け、
私の肩に、仮面をのせた。
……。
できるだけ、
小さな声で、話す。
金娘:「……がんばって、笑ってたら、
ご褒美、くれる?」
銀娘:「わたしのぜんぶ、あげるよ?
それで、ぜんぶ、もらうの」
金娘:「きひ……くるくる、まわるね」
銀娘:「うん……ささげあうんだよ」
金娘:「──……いつも、みたいに……?」
銀娘:「ぅん、そう……いつも、みたいに──」
……。
この子となら……、一生。
メタンコ、
依存しまくり合ったって、
いいや──。
大聖堂までの上昇は成功し、
お待たせしている人たちの元へ、
なんとか、ふんばる。
マイスナと、両側から、
ゴウガさんを、支えた。
当然:「ぉ……、ヒ、ヒナワ……──、……!? 」
トウゼンロー様と、妹ちゃまチームは、
案の定、ビックリしてた。
当然:「──ひ、ヒナワ! お主──っ……」
禍火:「ぁ、兄様あああッ──!!?」
封火:「そ、その、お髪はっ──……!!」
銃神:「からから……やはり、
驚かれよった」
萌神:「む"……/// ま、マジ、
予想、どおりだな……///」
そりゃッ、なー。
あれだけ見事な、
栗毛の、馬のような茶髪が、
物の見事に、灰のように、
白くなっているんだもの。
やっちまったわなぁ……。
今回、ヒナワくんには、
完全に借りを返されたと、思っている。
銀娘:「髪の色が変わるって、
けっこう……ショックなんだ」
金娘:「 ! 」
そっか……。
マイスナは、昔は……"紫電"、の……。
経験者は、語る、って、
ヤツ、だよね……。
銀娘:「今は、アンティの金と、
おそろいの、銀色って、
考えただけで、ぬれるけど」
金娘:「わかりみがふかい」
……って、さらっと、
な、ナニを言ってんだ///
この狂銀ちゃんは……。
ゴニョゴニョ……///。
いや、でも、そうだわなぁ……。
私も、この髪が白くなったら、
かんなり、ショック受けるわ……。
やっぱ、瞳と髪は、
親から貰った……、
愛着のあるモンなんだよな。
他の人は、わからんけども。
金娘:「見事に、まっちろだもんね……」
銀娘:「だもんねぇ……」
ヒナワくん、当の本人も、
少し、気には……しているようだ。
彼は、淡く、苦く笑いながら、
パパさんに、あやまった。
銃神:「……──父上、申し訳、ございませぬ。
せっかく頂いた、
種貸の髪の色──。
このように、白光めいた物に、
成り申した次第──」
当然:「む……、ぅむ──。
だが、顔色は、良いようじゃが──?」
トウゼンロー・パパが言う通り、
ヒナワ君の髪の色は変わってしまったが、
見た目は、なんだか……むしろ、
健康そうだ。
いつも巻いていた、
両腕の包帯も、
取れているし。
白髪になっちゃったけど、
まるで、老いは感じさせない。
それよりも、整った顔と、
鍛えられた肉体は、
むしろ、逆の印象を──。
逢火:「──ぃ、いい……っ///」
新火:「茶髪の、お兄ちゃまも、
カッコ良かったですが……!」
茶火:「は、はくはつ、お兄ちゃま、
しっ、しんぴてきっ……♡」
禍火:「……推せる。は、鼻血が……///」
蝶火:「いっ、いや!! ──それよりも!!?」
あ、そか。
もっこ、ビックリ・ポイント、
あったわ。
炊火:「──あっ、あにさまっ……!?!?」
封火:「そ、そのっ・・・!!
お抱きかかえになっている、
は、ばだァかの、
美少女は、どなたです・・・!?」
マジカちゃんは、
めっちゃ可愛い女の子に変身したまま、
元に戻っていない。
いや……髪の色とか、
そんなチンケな問題じゃねぇ。
やっ、、、べぇぇぇぇえ……。
やっと、前のカニさんの時から、
戻れたっぽいのに・・・!!
萌神:「……マジ、初めましてです」
銃神:「な、なぜ初対面ぶるでござるか」
萌神:「マジで言ってんのか……!!?///
マジ信じてもらえるワケ、ねーだろ!?」
当然:「…………"嫁"か?」
禍火:「トウサマ、チョト、ダマトイテ」
封火:「トサマ、ナニイテルヵ、ワカンナィ」
……くるみ割り人形のマネすんの、
やめてもろていすか。こわい。
マジカちゃんだと分かった時の、
妹ちゃんチームの絶叫は、スゴかった。
七姫:「「「「「「「
工エエエェェ((((;゜Д゜))))ェェエエエ工!?
工エエエェェ((((;゜Д゜))))ェェエエエ工!?
工エエエェェ((((;゜Д゜))))ェェエエエ工!?
工エエエェェ((((;゜Д゜))))ェェエエエ工!?
工エエエェェ((((;゜Д゜))))ェェエエエ工!?
工エエエェェ((((;゜Д゜))))ェェエエエ工!?
工エエエェェ((((;゜Д゜))))ェェエエエ工!?
」」」」」」」
萌神:「マジ、やめろ……///
マジ、こっち、見んなァ……//////」
マジ、照れてらっさる。
かわよ。
ま、マイスナの方が、億千倍……。
つか、
あの角、どうなってんだろ?
ゆらゆら、揺れて、炎みたいだ。
前のカタいツノは、
折っちゃったっぽいよね……。
──あっ!?
ちょ、ヒナワ君!? その角度はダメだ!!
マジカちゃん、丸ハダァカに、
袴、巻いてるだけなんだからぁぁああ……!!?
当然:「こ、この娘っ子が、
あ、あの、チンチクリンだと……!?
──おっ。( ス っ ── ) 」
トウゼンローパパ、顔、そむけた。
えらい。
逢火:「あ、兄様、ギルティ」
新火:「えっろ」
萌神:「ぎゃ──!!!?? マジ、
あほおおおおおおおおお!!!//////」
銃神:「あっ、ごめ──ぶぐぅっっ!!!」
ごめんじゃすまねぇマジで。
異火:『 ひなわよー!
そんなん したら
ほんとに せきにん
ばくはつ するぞー! 』
茶火:「えっ、何あの子……♡」
禍火:「かわよ」
ロリロリ・ナトリ服バージョンの、
ガンゼル様は、
さっそく、妹ちゃんチームに、
囲まれていた。
両手の銃が無くなって、
ちんまい、お手手が可愛い。
異火:『 こ こらー!
なでまく るでない!
いっかい おそなえ もの
ひとつ じゃぞー! 』
蝶火:「飴玉10個あげます」
異火:『 わーい!!! 』
マジカちゃんが、
自分からガンゼル様に注意が逸れて、
ちっと、ホッとしていた。
萌神:「ふ、ふぅ……/// おぃヒナワ、
もっと、マジちゃんと隠せよ……///」
銃神:「えっ/// どうやってで、ござる……?
手で、押さえるワケにも」
萌神:「マジアホ」
それはもう、責任爆発なんよ。
同じ女の子として、
怒ってええかな??
と、思ったら、
トウゼンロー様が、上手く入る。
当然:「……ギルド球の、会話の記録にて、
文面だけでは、おおよそだが、
把握しておる。
新しい力を……成したようじゃな」
銃神:「……はい」
当然:「うむ。ふたりの配達職にも、
重ねて……迷惑をかけた」
金娘:「──!! い、いえっ・・・!?」
銀娘:「そっ、そのっ、わたし、たちは・・・」
そりゃ、がんばったは、そうだが!
息子さんを、死なせかけといて、
なんも、かけられる、言葉なんて、
ねっし・・・!!
金娘:「すみません……とても、
助けて、もらいました」
銀娘:「わたし達だけじゃ、ダメだった」
当然:「仲間を救うは、当然のこと。
どんどん、そこの息子、
使うが良い」
銃神:「──ふ。で、ござるな♪」
金娘&銀娘
:「「 ……、〜〜…… 」」
ヒナワくんが、
鮮やかに微笑むので、
私たちは、何も言えなくなってしまった。
萌神:「……ふん。マジ、気にすんじゃねーよ。
マジ・アバウトな貸し借りってのが、
マジ・仲間内の、トッケンってやつな?」
……! はは……! ハダカなのに、
マジ・カッコイイこと、
言ってくれますわ、魔女さんったら。
当然:「──……ふむ。しかし、どうやら。
少しばかり、利息が多すぎる、
エルフが、いるようじゃが──……?」
──……!
白童:「……、……──」
……。
そう、だ……。
" ミュステルの座 "のことは、
会話ログで、トウゼンローさんにも──。
こわけごめぬよ!\( ˙꒳˙ )/










