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さがるみち、あがるひび。

Download,update ▽|

※あとで微調整いれそう(:3_ヽ)_。



アンティ:

「"試練の報酬"……ですか?」


オシハ:

「都市ギルド級の"ブラック・キューブ"は、文字通り、自分自身と戦う機能を持つの。対人特化型の"ホワイト・キューブ"とは、(つい)を成す存在。神秘術式の1つよ」


ベアマックス:

「王都のものが最古で、300年くれェ前から稼動(かどう)してるって言われてる。ヒール・スライムで治療を(うなが)す、ってのは、まだ分かるが、自分の分身を敵対させる神秘なんか、誰にも解明(かいめい)できやしねェ」


マイスナ:

「そんなヤバいものを、300年も使ってるんだね」


ヒキハ:

「見返りが大きいんですのよ。それなりのレベルの者が、自分自身に勝つ──。自らの弱点を発見できるし、"奥義"を(さず)かる事もある」


アンティ:

「"奥義"……」


ユユユ:

「"奥義"は、大きく分けて、2つあります。鍛錬で学んだスキル。もうひとつは、"報酬"です」


ゴウガリオン:

「ガオンガー」


マイスナ:

「みんなも、その、"ブラック・キューブ"、クリアしたの?」


ユユユ:

「今日、ここにいる、プレミオムズ全員が、"クリア"した、という事になるんでしょうか」


アンティ:

「……! ヒキ姉も?」


ヒキハ:

「ふふ、さっきみたいに、千体とかは、出ませんでしたけどね? 私の風の魔法が強くなったのは、ブラック・キューブの報酬による強化が大きいんですの」


オシハ:

「ヒキハの"血風"は、私のより、質は(たか)いのよ。"血"は、"風"と相性がいいの。"鉄"を強化できるし、斬撃を、より遠くに飛ばせる」


ベアマックス:

「いやー! あの人数は、マジ勘弁してほしかったよなァ……あっ、そんな顔すんな、()(かえ)してスマン」


マジカ:

「"マジ"()んな、マジ・バカたれ……」


ユユユ:

「話、戻しますよ? それで、ヒナワ君とマジカさんが見た"表示"、と言うのが──」


アンティ:

「 ── " シカク(スクエア) の 奥義 " ──…… 」


ヒナワ:

「……アンティ殿。マイスナ殿。詮索(せんさく)するようでござるが……そのようなスキル系統に、お心当たりは?」


アンティ:

「いや……。そんなの、初めて聞きましたよ……」


マイスナ:

「何かの、間違いじゃないですか。その……今回、アンティと私……、あんまり、良く、なかった」


ヒナワ:

「いや、それは無い……」


ベアマックス:

「自信満々に言うじゃねェか」


マジカ:

「マジだぜ。いっこ、マジ聞きてぇ」


アンティ:

「 ? 」


マイスナ:

「 なんですか 」


マジカ:

「 " アンティマ = イスナ " ってのは、マジ、なんなんだ? 」


アンティ:

「 ──!! 」


マイスナ:

「……そんな、表示が、出たん……ですか」


ヒナワ:

「あの分身たちを、前半戦で一度、蹴散(けち)らしたのは、まごうこと無く、アンティ殿たちでござる。()()()()()()()()()()。報酬を(もら)う可能性は、発生するでござるよ」


マジカ:

「マジアホ、んなコト言いてぇワケじゃねっし。……マジで、ほぼ、"名指し"だったんだぞ。なんなら、マジなトコ……"強制"だ。問答無用で、"アンティマ=イスナ"に、"スキルを差し上げます"、だろ?」


ヒナワ:

「うむ……。仕組まれていたとさえ、思える」


ベアマックス:

「分からんぜ。コイツらに、"プレゼント"するためのトラップが、なんで、こんな地面の下にある?」


オシハ:

「それよりも、今は、"アンティマ=イスナ"でしょ?」


ゴウガリオン:

「ガオガ?」


ヒキハ:

「……アンティ?」


アンティ:

「……。ぇと……。私と、この子──」


マイスナ:

「私を助けるために、アンティは、私と、ほとんどのステータスを、共有化させた。そのせいで、私たちの(あいだ)には、(つね)に、" ひとつになろうとするチカラ "が、(はたら)くの」


アンティ:

「マイスナ……」


マイスナ:

「ぜんぶ、私のせい」


アンティ:

「それは違う。私が決めた」


マイスナ:

「でも」


ベアマックス:

「ダンナの言ってた、"雪山の戦い"……ってヤツ、か?」


マジカ:

「義賊と狂銀。マジ、切っても切れねぇ仲、ってこった」


マイスナ:

「私の命は、アンティのもの」


アンティ:

「怒るよ?」


オシハ:

「今は絵本バトルすんな。本題、もういっかい、言わなきゃダメ?」


マイスナ:

「……! ご、めんなさ、ぃ……」


アンティ:

「……スマセン」


オシハ:

「──……(ゆびで、床の金属板を2回、()()く)……」


アンティ:

「……うまく、観測(かんそく)()()て、なかったんだけど……私とマイスナは、一度、精神が融合(ゆうごう)した状態になったことがある」


ヒキハ:

「……──ッ!!」


オシハ:

「……なるほど? その"状態"が」



アンティ&マイスナ:

「「

   " アンティマ = イスナ "

                 」」



ゴウガリオン:

「ガオォォオゥ……!?」


ベアマックス:

「"精神の融合"、だァ……? その、なんだ……。"心"が、()わさった、ってコトか?」


マイスナ:

「ぅうん……。"つなぎ目"が、無くなる……」


オシハ:

「なんの?」


アンティ:

人格(ココロ)


ヒナワ:

「それは……!」


マジカ:

「……マジ、おっかなくねぇか?」


オシハ:

「戻れなくなる可能性は?」


アンティ:

「わからない。"時間"の、"言語修復"を()った時、私たちは、たぶん……"ひとつ"──に、近かった」


マイスナ:

「でも、今は……戻れてる。アンティと私は、ここにいる」


オシハ:

「……。同じガラスのコップに、"水"と、"油"が、仲良く入ってる。上と下に分かれたソレが、"紅茶"と"ミルク"になる、そのタイミングは、"何時(いつ)"?」


アンティ:

「……」


マイスナ:

「……」


オシハ:

「次、"言語の修正"とやらをしたら、戻れない可能性だってある。それが、"ヒトから(はな)れる"ってコトに、なりかねないって事、なんでしょ?」


ヒキハ:

「お姉ちゃん……!」


オシハ:

(こく)な言い方だろうけど……"接続"した時のアンタたちは、例外なく……"神々しい"わ。目を、(うば)われるくらいには、ね──」


アンティ:

「……、……」


マイスナ:

「……、……」


ベアマックス:

「……。ブラック・キューブの"報酬(ほうしゅう)表示"にはな? シンプルな共通点があンだ。"誰が"、"どんなチカラ"を、もらったか。その2つだけが明記されてたワ。そしてそれは、ソイツだけにしか使うことのできない、"自分だけのチカラ"だ。それは、確定なンだよ」


ヒナワ:

「──(しか)り。"スクエアの奥義"が、アンティ殿たち特有の──いわゆる、"オンリーセンス"である事は、間違いござらん」


マジカ:

「……" ふたつが、マジ・ひとつに、なったときに(かぎ)る "……って注釈(ちゅうしゃく)が、マジ()くかも、しんねーけどよ」


ヒナワ:

「こらっ、マジカ殿? あんまり(こわ)がらせること言っちゃあダメでござる。羽織(はおり)、取っちゃうでござるよ(ボッグゥオ)痛い!!」


ベアマックス:

「しかし……系統すら予想すら付かねェ"奥義"ってのも、また……(めずら)ッしいよなぁ……? ユユユ! おま、けっこう()字引(じびき)テキなトコロ、あんだろ! なんか、知らねェのか?」


ユユユ:

「……ハハハ♪♪♪ 二歳しか歳、変わらないんですよ??? 忘れないでくださいね♪♪♪ いや……しかし、まったく……聞いたことが、ないな──」


オシハ:

「チカラの効果を(ため)そうにも、ずいぶんと……特殊な状態でしか、、、だし、ね……」


ヒキハ:

「──き、危険です! そんな……人格が、合体? する、な、ど、、。"個性"が、消えてしまうかも、しれないのでしょう!?」


アンティ:

「それは……」


マイスナ:

「……う、ぅ」


ユユユ:

「ひとつになった(きみ)たちは、"神"に近づくのか?」


ベアマックス:

「よしとけ、おま」


ユユユ:

「"神の引き継ぎ"のための──"箱庭(はこにわ)"を提供するための、スキル──だけじゃ、ないと、ボクは思うよ。あわよくば──"ぜんぶ"、(まか)せようとしているヤツが、いる。そうは、思わない?」


アンティ:

「クラウンは、そんなことしない……ッ」


マイスナ:

「神様だって、心は、あるよ」


ユユユ:

「でも、まだ、"ここにいない神"はいる。だよね???」


アンティ&マイスナ:

「「 ……!! そっ、……、…… 」」


ユユユ:

「──"それら"を、(さが)す、べきだな。(さいわ)いにも、ボクらは、"魔法の道具"を持ってる。はなれていても、おしゃべり上手(じょうず)!!! 心は"ひとつ"だ……♪♪♪ ──あいてっ」


ベアマックス:

( ユユユの反射魔法を、ベアの盾が防ぐ )


マジカ:

「マジ、もっとやったれ、クマ」


ヒナワ:

「ユユユ殿? " でりかしぃ "、のない男子(おのこ)は、(なぐ)られるでござるよーっ? からからッ♪」


マジカ:

「マジ、さっきの、このポニテみたいになっ!!///」


ベアマックス:

「……"土の神さま"と、"元・金の神さま"、そして……"木の神さま"、だな?」


アンティ&マイスナ:

「「 ……。うん 」」


ユユユ:

「ウワサや、各地の記録を(あさ)るべきだ。大聖堂で、ちらっと話してくれたけど──"デス"、のことも気になるよね」


アンティ:

「えっ……!」


マイスナ:

「なんで……?」


ユユユ:

「……"死神(デス)"、だからね。そこのチビッ子ちゃんと同じく──"後天的(こうてんてき)"に発生した、神様の"亜種(あしゅ)"だ」


アンティ&マイスナ:

「──……!!」


ガンゼルレイン:

『 ぐぉおおぉぉ……Zzz ──ふむっ……ッ!? 』


ユユユ:

「帝国が(ほろ)んだのは、つい、200年ちょっと前だ。記憶を持つエルフなんかも、居るはずだ。そう思うでしょう???」


ベアマックス:

「──まだ、亜人との仲が、最悪(サイアク)だった時代の事だゼっ……!? それに……シーテルアギアの、(さら)に東の、下だろう……? 調べようっても、簡単には、出向けねェし……。おれたちゃ、あんまし王凱都市からは、(はな)れられね身だしよォ……?」


ユユユ:

「エルフたちが、村を作り始めています。何か、聞き出せるかもしれない」


アンティ&マイスナ:

「……!!」


ユユユ:

「シーテルアギア公国は、ヒトとエルフが、初めて和解した街だ。帝国跡地と、ボクたちの国の、真ん中にある。帝国から逃げ、シーテルアギアで和解し、新しい故郷へ──。情報の流れは、こっちに向いてる。可能性はあるよ」


ベアマックス:

「そんなに言うなら、自分で行けよォー!」


ユユユ:

「……! まだ、ボクは、入れません」


ベアマックス:

「あん? なんでぇ?」


アンティ:

「なんで……」


マイスナ:

「バババばーちゃんに、会ったこと、あるの?」


ベアマックス:

「ばばば、ばば……、ァんだって??」


ユユユ:

「……」


オシハ:

「マップの……あ、ここのコト、か。" フラネットの村 "って、やつよね?」


ヒキハ:

「……! 本当に村が大きくなりつつあるのなら、長寿(ちょうじゅ)(かた)たちなのです。誰かが、何かを、知っているかも!」


ゴウガリオン:

「ガオーレ」


アンティ:

「あ、あまり、迷惑は、かけたくない、というか……!」


オシハ:

「全員で押しかける気はないし、話を聞く以上のことは発生しない! アンタ、月イチで帰ってるなら、途中で聞いてみなさいなっ!」


アンティ:

「え"っ……、き、聞き、込み……って、ことスか?」


マイスナ:

「なんて聞けば……?????」


オシハ:

「" シーテルアギア公国 "の向こうにあった"例の帝国"が(ほろ)んだ時、どんな感じでしたかー、とか?」


ユユユ:

「"スナヌシ"の目撃情報とかも、いいですね!!!」


アンティ&マイスナ:

「「 え"ええぇぇ…… 」」


オシハ:

「はー! アンタねぇ、ながいきエルフさん達が、比較的・ちっかくに、村つくって集まってるなんて、かんなり! ツイてる! 事なのよぉー!! 昔っから、街への潜伏(せんぷく)上手(うま)いって聞くし! 色々知ってるのは事実っ! わざわざ、シーテルアギアに行かなくても、情報が聞けるチャンスよ、チャンス!!」


ゴウガリオン:

「ガオッオオーっ」


アンティ:

「わ……わ、わっかりました!」


マイスナ:

「こんど行った時、聞いてみますっ」


オシハ:

「ええやん。まず、こっから帰れるか不安だけど。真っ暗ー」


ベアマックス:

「ぇ、縁起(えんぎ)でもねェこと言うなよ……」


ヒキハ:

「わ……私も、ついていきましょうか!? エルフの村に!!」


オシハ:

過保護(カホゴ)か。あの必殺メイドちゃんズも、いるんでしょう? だーぁいじょう〜〜ぶよぉ☆ アレ、無敵の暗殺職よぅ?」


アンティ:

「あっ……ついて、きそうだわなぁ……」


マイスナ:

「こまる(´・ω・`)」


ユユユ:

「じゃ、みんなで情報は、ナンデモ共有するって事で!!!」


マジカ:

「マジ、なんでオメーが仕切る」


オシハ:

「やっぱりピザトースト食べる」


アンティ:

「待って待って」


ユユユ:

「ところで、話、戻すんですが……♪♪♪ プレミオムズ・アーツが、我らが精霊王(ヒューガノウン)さまが、お空から落っことしたアイテムってのは、本当なんでしょうかぁ!!! さっきの話だと、"すてーしょん"、ってのが、今イチ分からなかったんですけどね……♪♪♪」


アンティ:

「ぁの…………、ユーくん……ちょとぉ」


マイスナ:

「その話すると……ローザ、半泣きになるから……」


ユユユ:

「さっきの、ヒナマジペアーの時、変形してましたけど、ボクたちのも変形するんですかねえええええ!?!?!? もうちょっと、くわしく教えてくださいよおおおおおお!!!!!!」


マジカ:

「マジ勝手に、ペアにすんなや……/// な、なぁ……? ヒナワ……?///」


ヒナワ:

「────……、、」


マジカ:

「──!?/// マジ、なんだよっ!?/// なんかっ、マジなっ/// かお、しやがって……!?///」


ヒナワ:

「したに」


マジカ:

「したぎっ!?」


ヒナワ:

「……落ち着きなされ、マジカ殿。はいてないでござろぉ」


マジカ:

「マジ・落ち着く要素が ねえええええーっ!!!!!//////」


ヒナワ:

「……"構造物"じゃ」


マジカ:

「……へ?///」


ヒナワ:

「したに、なにかが、たっておる」




マジカ:

「ま、マジ・下ネタじゃねーよな……!?///」

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『今回の目次絵』

『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[良い点] アンマイのToDoとタスクが更新されたか。やる事多すぎるし期限不明が多いから今一優先順位がわからんけども… マジカDOKIDOKI⭐悶々で色惚けしてもうてるやん [気になる点] 亜神扱いな…
2022/01/24 00:40 ズブロッカ
[一言] 最後ウスーイ本の導入かにゃ?
[良い点] 【シカク】もなんか言語の変換とか表示が上手くいってないだけで実は全然別の意味とか普通にありそう そんで300の数字もまた意味深 [気になる点] ユユユぅ、いつスナヌシの話したっけ??( …
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