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灰の失楽 さーしーえー

おまたたたー!!!∩(´∀`∩) .*・゜



 

  バ  ツ  ン  ッ  !




挿絵(By みてみん)




 と、いう音がし、


 (いろ)が、(うしな)われ。



 落下する際、マイスナは、見た。




挿絵(By みてみん)




 墜落(ついらく)する、


 歯車まみれになった、



 アンティの、姿を。





 鎖が、巻きついていく。






 合う、それぞれの目は、


 白眼(はくがん)が黒く。



 にじむ涙は、黒色だった。






 ────(にぶ)い、金属音・・・!!




 ──ガギィィぃぃイイいンンン・・・!!!

 ──ぎぃあアァァァアアンんん・・・!!!






妹乳:「──なにがっ……!!」






 突然の、天使(てんし)たちの墜落(ついらく)に、


 (まわ)りの(みな)も、驚愕(きょうがく)する。




 まるで、" (サナギ) "か、


 あるいは、" 死体袋(したいぶくろ) "のようで──。





  ギリギリ、、


              ガチガチ、、


    ビキバキ、、




金銀:『『 グ、ぁ、あ"アアアアァァァァっっ!! 』』




          ジャリリ、、


  パキパキ、、

            ギュララ、、





 

 痛みからでは、なく、


 ふたりは、絶叫(ぜっきょう)した。


 自らに()()く、黄金と、白銀たち。


 色は、分からない。


 なぜ、こんなことに、なったの?


 それは、反逆(はんきゃく)の、咆哮(ほうこう)


 それも、むなしく。


 



  ()()く、


      ()()く、


          ()()く。





 もはや、自由は無く。


 ふたりは、



 " 戦闘不能(オーバー) "となる。






 ────黒い、少女の(むれ)が、起きあがった。







熊神:「いけるか」

姉乳:「くるわよ」






 まだ、100は、いるのだ。


 いや、ふえるかも、しれない。


 (かま)えるしか、ない。






白童:「ひどい話だ。

    とても、絵本には出来ないよ」

獣王:「ガオォウ……」




 軽口をたたく、ユユユの顔にも、

 余裕の色は、微塵(みじん)もない。


 空中に浮く、光源が、消え。

 至高たちから、光の加護が、

 ほどけた。





猫七:『C7:TA-ぃHe:んNya|

    こ::u//G/nn/維持/■無□NYa""

    なんT-ka::呼吸:けDem-ヶiZokkkkk』





 これを最後に、

 箱庭との通信が、途絶する。





姉乳:「ユユユ、光を出せ」

白童:「なんですって?」

姉乳:「あの二人のスキルが停止したことで、

    浮遊する光源と、防御補助(ひかりのちから)が消えた。

    たぶん、ネコちゃん(たち)が、

    "あっち側"から、

    "呼吸"だけは死守してくれてる」

白童:「なるほど、窒息死しないように、

    (ほか)は後回しにしたのか」

姉乳:「はやくしやがれ、御託(ごたく)エルフめ。

    それ以外は、余裕(よゆう)微塵(みじん)も、

    ないってこったわ。

    自分に小石ぶつけ続けてでも、

    カウンタースキルで視界を、

    明るくなさいな」

白童:「もっといい方法がありますよ???」



 ──コォオオオンン・・・!!!



 半浮遊する、ユユユのカラダ。

 左右を成す、ゴーレム・アームごと、

 少年エルフは、黒の乙女たちに、突っ込む。




 ギ、ギ、ギ。


 バ、ギ、グ。


 ガ、チ、ン。




 彼女たちの(うで)は、


 ムカデのように伸び、


 チェーン・ソーのように、なっていた。



 ユユユは、わらう──。




白童:「──ははは!!!

    うでと、うでの、

    しょうぶって、わけか!!!」


姉乳:「ばっ……、か、野郎っぅ……!」




 まさか、突っ込むとは思っていなかった、

 ドレス姿のオシハも、

 (あせ)りを浮かべながらも、

 冷静に、剣の(つか)(にぎ)る。



 エルフの浮遊腕(ふゆうわん)と、


 機械の凶器となった、黒たちが。




     ──接触(せっしょく)する。






 ──ギュゥウウウウウウンンンンン!!!!!

 ──ガリガリガリぎぅぅおおおおお!!!!!




白童:「あぁあ!!! ははは!!!

    こわい、こわい♪♪♪♪♪♪♪

    女の子が、いっぱいだ♪♪♪

    ひどい、うでだなぁ!!!

    もう少し、愛想が良ければいいのに!!!」





 ──光の雨が、()り注いだ。


 " ホーリー・レイン " 。


 ユユユは笑っているが、


 なんの(ひね)りもない、


 まさに、"捨て身"の、行いである。


 無数の、回転ノコギリと、


 チェーンソーを、受けながら、


 ひるがえり、ひるがえり、


 連続の(クロ)を、流し続ける。



 ──物量が、命を、、、





獣王:「ガオオオオオオオオオオオオオ!!!」





 "回復職(ヒーラーズ)"の、あるまじき特攻(とっこう)に、


 "格闘職(グラップド)"が、雄叫(おたけ)びをあげた。





獣王:「グゥッウウウウウウウンンン!!!!!!」





 体内の、気のうねりが、


 ゴウガの両腕に、"竜巻"を成す。





獣王:「──ゴォオオオオオオオンンンッッ!!!」





 パンチと共に、少女たちが舞った所で、


 クマが、叫んだ。




熊神:「──救出だっっ!!!

    嬢ちゃんたちをッ、助けだせ!!!」



 グォン、と、腕を()り。


 地面から、氷柱(ツララ)のような盾が、


 ドスドスと()え、道を つくる。


 ハラに、風穴が空いた、黒の女たちが、


 バラバラに、なりながら、上に舞う。




熊神:「なにやってんだ、おれは──」




 ベアマックスは、後悔している。


 動くのが、遅すぎた。


 これが、父の目指した"盾"の姿か。


 盾は、壁ではない。


 "道"に、ならなければ。




銃侍:「──マジカどの!!!

    魔力を、(ひか)えよ!!!

    体内の、チカラ、だけでは!!!」

萌殺:「──マジ、うるせぇな!!!

    マジ、ヒトの心配してねぇで、

    マジで、(ねら)えやああっっ!!!」

異火:『 ぬあああああああーっ 』



 ババババババババ・・・!!!

 どゅぅうんん─!! どゅぅうんん─!!

 ダガガガガカガガガガガ・・・!!!



 (サムライ)の、炎の(つぶて)

 魔女の、なけなしの、光弾。

 幼女の、両手の、ガトリング。



 光の雨は、タテに、ヨコに、降り続け。



 やがて、道は、たどり着く。




妹乳:「……アンティ! マイスナ……っ!!」




 まるで、それは、


 黒いハチに、(むら)がられる。


 金属の、イモムシのようであった。




妹乳:「──うわあああああああああ!!!」


姉乳:「おちっ……、 ヒ キ ハ !!? 」




 赤黒いオーラが、ヒキハから(あふ)れ、


 飛ぶ、無数の血の、斬撃は、


 その衝動(しょうどう)とは裏腹(ウラハラ)に、


 実に正確に、群がる黒い女たちを、


 斬り払い、けしとばす。



 その技量は、同じ血の技術を使う、


 オシハでも、驚くほどの、精度である。




姉乳:「ぁ、んた……あんな、高濃度で」


妹乳:「アンティ!! マイスナ!!」




 燃えるような血のドレスの、


 足元に、弾丸が、打ち込まれる。




 ──── ちゅぅうういいぃんんん・・・!!!




妹乳:「──しゃらくさい!!!」




 ヒキハは、難無(なんな)く、


 黒の(つぶて)を、(はじ)いたが──。





熊神:「ド畜生(チクショー)が……!!!

    "銃座(じゅうざ)"が、復活しかかってやがる!!!」




 何かが、下より、せりあがっている。

 それは、悪夢の再来であった。




熊神:「ふざけんなよ……。

    弱体化してたんじゃ、

    なかったのか……」


白童:「そっちで、

    なんとかしてくださいよー!!!

    ボクは、こっちで、

    まさしく、手いっぱい、ですからー!!!」




 手が凶器になった女たちに、

 斬られ続ける、

 ユユユの、ゴーレム・アームの装甲も。


 徐々に、亀裂が走り、

 限界を、むかえようとしている。


 笑う、おしゃべりなエルフの顔や、

 生身の腕には、

 赤いものが、にじんでいる──。




熊神:「まだっ……距離が、ある!!!

    ダメだ!!! 一度、引いて、

    盾を、出すっっっ!!!」


妹乳:「そんなっ!!!!!

    今じゃ、ないと!!!」


熊神:「ばかやろおっっ!!!

    血のヘドロみてぇに、

    なりてぇか!!!」


姉乳:「──ヒキハッ!!!」





 きゅぅううううう、いいいんんん・・・!!!




 黒い、複数の銃口は、


 回転を、はじめている──。



 ふたつの神意は、とおい────。



熊神:「くそっ!! 盾を作る!!!

    うしろに────  」





銃侍:「──ふ。

    ころあいで、ござるかな」


萌殺:「──え?」






 機械の若が──走った。




 それは、いちばん速い、()(なわ)だった。







妹乳:「 ひ の 、 へ び ── 」






 残像は、烈火(れっか)(ごと)く。


 機械の、腕。機械の、足先。


 燃える、()のような、髪。


 命の、疾走。





熊神:「 バ ッ ── 」





 ヒナワの疾走に、驚きながらも、


 クマは、人数分の、大きな盾を成す。


 地面から、希望が、生まれる。




 絶望が、くる。







 どだだだだだだだだだだだだだだだだ。





 ずしゃあああああああああ。




 ──ヒナワは、間一髪(かんいっぱつ)で、


 すべりこんだ。



 弾丸は、ダンスを踊っている。




 その、手元には──。





金銀:『『 グ、ぅ……、、 』』



妹乳:「ぁ、アンティ……っ!

    マイスナ、さん……///」


熊神:「おま……!!!

    やるじゃねェかぁぁぁ!!!

    サムライっっっっっ!!!

    見直(みなお)したぜぇええええ!!!」





 ヒナワによって助け出され、

 (タテ)まで連れられた、アンティとマイスナは、

 まさに、雁字搦(がんじがら)めであったが、

 息は、しているようである。


 うるさい、サイアクの銃弾が、

 盾を、削り続ける中、

 小さな歓声が上がる。




姉乳:「あの中を、走り抜けるとは、

    やるわね」


白童:「ああー♪♪♪ 死ぬかと思った♪

    その、歯車と鎖の拘束具が、

    逆に、防御になっていたようですね」


熊神:「いっから、おま、

    はやく(じょう)ちゃんたちに、

    ポーションかけろや、テメー」




萌殺:「マジ、やるじゃねーか!!!

    はは、流石のお前も、

    マジ、バテたか!

    そんなにマジで、ぜぇぜぇ、

    寝転がってよ!!」



異火:『 ……ばかものめ 』



萌殺:「 へ? 」








 幼女の火神は、


 神妙な顔で、


 (あるじ)を、見つめている。







 魔女も。


 やっと、きづく。










銃侍:「……ぐ、…ぶ、    」


萌殺:「……ヒナワ?」














      くうどう。
















  サムライの、ハラは、なかった。















ポニテええええええええええええ!!!??

.*・゜(இωஇ`。)・*.

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『今回の目次絵』

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『はぐるまどらいぶ。はじめから読む』
― 新着の感想 ―
[一言] ヒナワ……マジか。
[気になる点] アンマイの白目が黒くなるのは「はくしのおう」の力を受け継いでいるから?それをもってして勝てないとなると、いよいよ「黒い少女」の正体が……。 [一言] 『バットエンドごときが我々にケンカ…
2021/12/10 18:28 退会済み
管理
[良い点] pixiv見ました。 需要を分かっていらっしゃる。 [一言] アンマイの強さが主人公補正込みでも圧倒的過ぎたから、ここからどうすんのか楽しみ
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