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大量印刷 | ε:)ε:)ε:)ε:)ε:)

仕事の峠を越したので、

WiiU版の濡鴉のグラビア水着を解放し、

メガテン5をスイッチにブチ込み、

パニグレのニアマタコラボをプレイ中の、

かばたれが通りますよっと⸜(*'꒳'* )⸝=3





 ガトリング砲と言えば、


 ハチの巣、という言葉を連想するが、


 今、出現したエモノの、


 ありえない デカさを考えれば、


 それは、もはや、


 エンドレス戦車砲だ。




 戦車の砲弾で撃たれたイキモノは、


 どうなるのか?




 ハチの巣? (こな)


 なまぬるい。




 ──結果から言うと。


 非常に、" 液体 "に、近くなる。




 そんなことは、みんな、わかっていた。







 黒い地面に、


 ベアが渾身(こんしん)で作った、


 いくつかの盾の壁に、


 オシハも、(すべ)り込む。




 (ごう)(おん)が、鳴り(ひび)いている。


 クマと、会話した。




「えれぇこったな」

「はは、はは、見てベア」

「あん?」

「ひざが、笑ってんのよ」

「じかん、ねェぞ」

「わかってる」




 "敵"がコピーしたのは、

 自分たちが知っている中で、

 最強の"空間使い"だ。


 オシハとベアが壁から出た瞬間、

 空間接続された"どこか"から()かれる、

 漆黒の弾丸が、地を、えぐった。


 ベアが、盾の道を作る。


 まさに、道である。

 少しでも、"障害物"、()()るための。


 オシハの突進に、ヒキハが合わせた。



「「 血風を、(はら)む 」」



 血が、ふたつの剣士より(にじ)み出し、


 "(にえ)"のチカラは、赤となる。


 全身をおおう、血のドレス。


 (ひたい)(きざ)まれる、逆さ十字。


 アイアンソードは、紅く、紅く、染まり抜く。




「おおおおおおおおおおおお!!!」

「やあああああああああああ!!!」




 無数の弾丸を、

 オシハとヒキハは、()(はじ)きながら、進んだ。


 黒の弾丸は、それぞれが回転しており、

 剣と触れた瞬間、

 赤い火花を散らす。


 恐ろしい攻防で、数多(あまた)の手数である。


 それでも、進む──。


 


「ゴウガさん!!! いきますよ!!!」

「ガオオオオオオオオオオオオオ!!!」




 召喚された、盾の破片を、

 ユユユとゴウガが、

 流星のように、投げつける。


 ほとんどは、黒い乙女に届く前に、

 歯車と鎖に防がれたが、


 それだけでも、異次元の攻撃を、

 少しだけ、(とど)めることができる。




(それがし)弾幕(だんまく)、自信なくしちゃうでござるな」

「ハッ、マジ軽口いってろ、ポニテが」




 ヒナワとマジカは、軽快に動きつつも、

 巨大な銃座(じゅうざ)たちに、

 炎と、魔力の弾丸を、ブチ込んだ。


 若の髪は紅く発光し、火の花が咲く。

 また、この空間で、

 マジカは自前の魔力だけで、

 魔法弾を作り出しているため、

 マジ、にが笑いと、汗が浮かぶ。


 それでも、七基のうちの二基が、

 彼らを狙い撃つために回転し、


 オシハとヒキハに向くプレッシャーを、

 わずかに、軽減させる──。




「たしかに、朝メシは、

 もう少し、食っとくんだったなァァ」



 銃弾の中、

 盾の道を突き進む剣士の姉妹を、

 さらに、守るように、

 ベアは、"盾の障壁"を、召喚する。


 自らに当たる弾丸は、

 ヨロイ任せで無視し。


 クマは、紅い双の斬撃を、

 前に、送り出す──。



 オシハに、(さけ)んだ!




()()を狙え!!」

「わかってんだよおおおおお!!!」




 剣を振りかぶるオシハのそれは、

 ヒキハと同様、血が、侵食している。


 真っ赤な、アイアンソード。


 ハゴイタのような、真紅の斬撃。


 燃える、鮮血──。




「「 うリィぃぃぃぃイイ 」」




 半分、吸血鬼となったチカラで、

 姉妹は、燃える剣を、振り抜いた。




 ──がきぃぃいいいいんんんんん。




 黒の歯車と鎖に、

 受け止められる──が、



「行けるでござる!!」

「マジ、いけぇえええええ!!!」




 燃える血は、

 空中で回転する歯車と鎖を、

 わずかに、押し退()ける──……!


 ──が。




「──ヒキハっっ!!」

「──っ、ちぃぃぃいい」




 突如(とつじょ)、出現した、

 ゴーレムの腕のようなモノに、

 オシハとヒキハは、殴りかかられる。


 やむを得なく、二人は斬撃を止め、

 その、機械仕掛けの(こぶし)と、

 自らとの間に、剣を、

 滑り込ませる────。



 ──ぎぃあぃぃああおおおおンンン・・・!!!




「ちかづけねぇ……!」

「あれも、歯車で作られているの」




 吹っ飛ばされた姉妹は、

 全身と剣から、

 紅いオーラを(なび)かせつつも、

 着地し、赤の瞳で、(にら)みを()かせる。


 近接攻撃を(ふせ)いだことで、

 黒い、アンティとマイスナは、

 一時的に警戒し、

 七基の銃撃を、停止させた。



「おま、マズイぜ……守りの歯車が、増えちまった」

「あの砲身は、壊せないわよ」



 彼女たちの前に浮遊する、

 無数の歯車と鎖は、

 防御にも、攻撃にも転用できる、

 厄介なシロモノである。



「ここまで、接近できぬもので、ござるか」

「マジつれぇ」

『 ふかんぜんだが、うつわの、うつしみ 』



 また、バカでかい砲身が七つ、

 回転をはじめ、

 至高は、内心、()(がた)焦燥(しょうそう)を、

 胸に、かかえる。




「タチ、わりぃ……」

「クマ、いくわよ……ん?」




 砲弾が吐き出される、爆音はする。

 だが──おかしい。


 ──(たま)が、はじける、音がしない。







『────演算:完了しました☼』







 黒ではない色の、


 歯車と、鎖があった。








「……吸い込んで、いやがるのか」

「は♪ そうこなくっちゃね?」





 きゅううううううんんん────……!





 無敵の砲台の先に──。




 亜空間への入口があれば、


 どうだろうか?





「ま、できますよね♪♪♪」

「ガオオォー……」





 戦車並の弾丸が発射され、

 それが、すぐに、

 アイテムバックに吸い込まれる。


 それは、"砲"と、言えるのか────……?



 ──(いな)





 ピュンピュン、音が鳴るだけの、



 ────アホみたいな装置の、完成である。





滑稽(こっけい)なり。

 あれだけの雨霰(あめあられ)、まるで届かず」

「けけけ。マジウケる。

 こんだけ、マジうるせぇのに、

 遠距離攻撃が、ぜんぶ無くなりやがった」

『 おぉー 』





 クラウンが計算したのは、


 黒い巨大な砲身が放つ、


 弾丸と、追尾システムの、速度である。




 その情報は、流路を(つう)じて、


 とっくに、


 ホンモノのふたりに、伝送されている──……!






「 ── 」

「 ── 」






 アンティとマイスナは、


 手掌(しゅしょう)で、歯車と鎖を(あやつ)った。


 ふりかざす、手。


 全ての攻撃は、"おあずかり"される。





「……おれ、盾最強、名乗るの、やめよっかな」





 吸い込まれた黒い弾丸は、


 同じ速度で排出され、


 銃座に、叩き込まれる。



 轟音。

 機械の、砕ける音。




「マジ、えげつな。やっぱ、

 オリジナルのほうが、マジ硬ぇのかな」

「ゼロ距離で弾丸を、"返品"しておる……。

 成程(なるほど)、あれでは、

 途中で"空間"を(はさ)んだ防御は、しづらい(ゆえ)




 あっという間に。


 次のページをめくるように、


 七つの砲台が、倒壊する。





 ──きぃぃぃぃいいいんんん・・・!


 ───ぎィぃぃいいんんんんん・・・!





 ── " 足音 "、だ。






『『 ──…… 』』




 黒の乙女たちは、


 ひるんだように、見えた。


 見えた、だけかもしれない。


 一瞬だ。




 だが────、






『>>>ナメられたモンだ』


〘#……くたばるがいい〙






 ────それが、命とりだ。






 その光を、誰も、追えなかった。






 首が、とぶ。


 くろい。



 ふたつ、だ──。






「マジやば」

「みえぬ」





 立つ、黒き裸体(らたい)に、頭はなく。


 そこに、回転する黄金の腕と、

 咲くように乱れる、銀の腕があった。


 彼女たちの腕に触れたものは、

 無くなるのである。






「……おま、一撃、かぁ……」

「私、あの子たちは敵に、生涯、しないわ」



 ヨロイのクマと、

 紅いドレスを着たオシハは、

 (あき)れ笑いを浮かべる。



「さすが、アンティですわね……。

 ううむ、この状態でも、

 ほとんど見えませんでしたわ……!」



 同じく、ドレス姿のヒキハも、

 まっかな目を(こす)りながら、


 立ち尽くす、ふたりの主人公を、

 見つめている──。




「……アンティ?」




 違和感に、気づいた。




「おま……大丈夫か?」

「……クマ、毛が、逆だってる」

「お?」



 オシハに言われて、気づく。

 確かに、そうだ。


 怒ったネコのように、

 自らの毛が、ツンツンしている。




「なんだァ?」

「"恐怖"よ。見な──」


「アンティ……マイスナ、さん……?」




 アンティと、マイスナは、

 しゃべらない。


 同じ姿の、首を吹っ飛ばしたまま、

 硬直している。


 オシハとヒキハが、

 初めに察した。



「ブチギレてるわ」

「あ、アンティ……」




「「 ────…… 」」




 ふたりは、まばたきすら、

 していない。


 そして、怒っていた。

 放たれる怒気(どき)は、

 殺気(さっき)に近いものである。



 ベアが、同じ獣人であるゴウガを見ると、

 自分と同じように毛を逆だてさせ、

 震えている。



「ガ、ガオオオオオオオォォォォォ……!」

「……コレ、本能的に、感じ取って、

 体が、ビビってんのか……」


「……、ヒキハ、目よ」

「……!!」




 オシハに言われ、

 視力が格段に良くなった血の瞳で、

 わずかな光源の中、

 金と、銀の、眼差(まなざ)しを見る。




( ……!! 白目(しろめ)が、黒い……!!

  やはり……見間違いでは、

  なかった……! )






 <◉> <◉>  <◉> <◉>



「「 ── 」」




「……マジ、おっかねぇんだけど。

 なんで、マジギレして、いらっしゃんの」

「……自分の手で、自分を倒させたのが、

 気に食わなかったのでは、ござらぬかあ……?」

『 こわいのおー 』


「おこってますねー♪♪♪」

「が、ガオオォォォォ……!」




 その、(すさ)まじき威圧は、

 たが、精神的な未熟さも、露呈(ろてい)させている。


 クマは、思う。




( ……んだか、ナ。

  あの二人、ありゃァ、

  お互いのことになると、

  冷静さを()いて、周りが見えなく、

  なっちまう、ようだゼ……。

  それが、集中力と、爆発力……みてェな、

  感じに働いて、実力を出すようだが……。

  見ていて、少し、不安になるぜ……!

  まるで、いつもは(おさ)え込んでる感情が、

  レイズさんの癇癪(かんしゃく)みてェに、

  一気に、噴き上がる、って、

  感じ、だよなァ……。

  良くも悪くも、"(じょう)ちゃんハート"、

  って、コトか……?

  ううむ、短所として見るか、

  長所として伸ばすか、

  迷うトコロだぜ──…… )




 オシハ。



「なによ、難しいカオして」

「あん?」

「昔……私を指導してた頃のカオしてたわ?」

「はん。そんな昔でも、ねェだろ」

「……ふんっ///」



 紅いドレスが、()ねる。



 どしゃり、と、

 黒い乙女たちのボディが、

 黒い地面に、倒れる。


 アンティとマイスナは、

 左右対象に、

 腕をあげたポーズで、動かない。


 ヒキハが、(きら)めく殺気の中、

 声をかけた。



「ぁ、アンティ……マイスナさん?

 お見事です、ぉ、落ち着いて──……?」







 黒い、裸体は、崩壊したが──。





 ネジ切られた、黒い少女の首は、


 ふたつとも、


 黒い、地面に、吸い込まれる。





「マジ、やな予感するわー……」







 ──黒が、にょきにょきした。




 いっぱい、にょきっとした。










「おま……カンベン、してくれ」









  <◉> <◉> <◉> <◉>

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  <◉> <◉> <◉> <◉>







 たくさんの、


 はだかぁンマイが、そこにいた。









| ε:)ε:)ε:)ε:)ε:) ニョキニョキ

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『ピクシブ百科事典』 『XTwitter』 『オーバーラップ特設サイト』 『勝手に小説ランキングに投票する!』
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― 新着の感想 ―
[良い点] 増殖にょきっとぉぉぉおお(゜Д゜) [気になる点] クラウンの演算能力なら序盤からリアルタイムで対処できたはずだけど(。´・ω・)ん?
2021/12/10 17:45 退会済み
管理
[一言] 複製が数を増やすうちに劣化して、某未来少年探偵に出てくる様な黒い不定型人型になるんですね。
[一言] くろい どろどろモンスターは 増える (常識) それはそれとして私は新人ヤーナム狩人になったので熱烈な歓迎を受けています(隙自語)
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