しんぱいしょうなくま
はしりがきごめぬ!\( ˙꒳˙ )/
カネトキ・オウノ:
「ぼくは反対だ。それは いざという時の防御にあてがうべきだし、最も硬度の高い装備を使用しないのは、最善とは言えないだろう?」
アンティ・クルル:
「きぃて、先輩。この真っ暗闇の底なしの空間が、タワーマンション程度の降下距離で済むと思ぅ? 長くなれば重量もかさむし、いくら いっぱい有るからっつっても、私たちのミスリル銀の保有量は、有限だわ。今は私たちだけじゃないし……全員を安全に運搬するのなら、答えは限られてくる」
カネトキ・オウノ:
「……、ぅーん……」
アンティ・クルル:
「あなたの伝説を使うべき」
クラウン=Act.3:
「ふふ、カネト。致し方ないかと」
ベアマックス・ライオルト:
「……ぉーけー、おーけー。おまえさん方ァ? そーぉろそろ、主人公同士で しゃべってないで、この おしゃべりな熊さんにも理解るように、ご説明なさってくれやァ。ただでさえ、真下に広がる"床なし空間"に、心底、ブルってんだヮ。このままじゃ、うしろのファンタスティックな大聖堂の、あの豪勢な お手洗いに、まーた逆戻りしちまうゼ……」
クラウン=Act.3:
「あなた方を降下させる際に使用する、ワイヤーシャフトの素材について話しています」
オシハ・シナインズ:
「昇降機を造るつもりね?」
クラウン=Act.3:
「ええ、その通りです。ふふ、B.O.X.状ではなく、床だけのスリリングなモノですが」
ベアマックス・ライオルト:
「ぉーし、おれは お手洗いに行ってくる。もぅ探さないでくれや──あばよォおっ!」
オシハ・シナインズ:
「こちらから攻撃を放つような機会の可能性があるとするなら、カンオケ状じゃないのは賛成だわ。でも、なにで吊るすって……? ミスリルの素材ではないの?」
アンティ・クルル:
「オシ姉、コレ、コレ。マフラーっ!」
オシハ・シナインズ:
「ふみゃあ??」
ベアマックス・ライオルト:
「やっぱり……ハラいってェなァ……」
アンティ・クルル:
「きひひ……ホレ! ベアさん、ゴウガさん? ソレで、綱引き、してみ?」
ベアマックス・ライオルト:
「──っ! ……ほーォ……? なかなか、おもしれェ事ァ言うじゃねえか……! なァ? ゴウガのダンナぁ?」
ゴウガリオン:
「がおおおおおおおおおおおおおおおお・・・!!!」
アンティ・クルル:
「……ぁ、ちょいまち・・・!!」
ベアマックス・ライオルト:
「──ぁん?」
ゴウガリオン:
「???」
アンティ・クルル:
「やるなら……しっかり握ってね。ヘタすると、手が切れちゃうから……」
ベアマックス・ライオルト:
「……。こ、こうかよ……?」
ゴウガリオン:
「……ガオオッッッ!!」
ベアマックス・ライオルト:
「……──いくぞ……、ゴアオオオオオオオオオオオォォォ!!!」
ゴウガリオン:
「……──ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」
マジカ・ルモエキラー:
「ふは、ホンキすぎ、マジ草(意訳)」
ベアマックス・ライオルト:
「──な、なァァンだ、こりゃああああああああ……!!!???」
ゴウガリオン:
「……──ガアアアアアアアアアオオオオオオッッ!!!???」
オシハ・シナインズ:
「──は、、、ピンと、張っとけよ? そぅ、そのままァァァ────シッッ!!!」
ヒキハ・シナインズ:
「──お、おねぇちゃ・・・!? 本気の斬撃ッッッ!!!」
ベアマックス・ライオルト:
「うおおおお……っっ!!!???」
ゴウガリオン:
「ガアアアアアアアアアッッ!!!???」
オシハ・シナインズ:
「ひゃっはー☆ すっげぇぇー☆ 全然キレねぇーっっっ☆☆☆」
ヒナワ・タネガシ:
「ぅ、うむ……、あのマフラー……。斬撃の勢いで、羽衣の様に、舞ってはおるが──」
マジカ・ルモエキラー:
「──んぁ。マジで、まったく、キズひとつ、つぃてねーなぁ……。こっちを見て、マジ笑ってるみてーに、サンカクが、キラキラ光ってやがんわ」
ベアマックス・ライオルト:
「ば、ばっか、おっぱい、おま……ッ!? 危うく、おれとゴウガのダンナの御手手が、焼き切れちまうトコロだったじゃねーかァァー!!!??」
ゴウガリオン:
「ふーっ、ふーっ……!!!」
ユユユ・ミラーエイド:
「かたい……、とかじゃ、ないな」
アンティ・クルル:
「──" 本物の クルルカンのマフラー "よ。これをロープに使おうと思ってる。ほぅら……安心できました?」
オシハ・シナインズ:
「絶対に壊れないの?」
アンティ・クルル:
「世界で唯一、コレを切断できる刃物があるんだけど……それは、私たち陣営なのよ」
オシハ・シナインズ:
「……なるほど。ローストタウロスの、アレ、か……」
ベアマックス・ライオルト:
「その、キンキラ三角形のヒモが、アホみてェに丈夫なのは、よォく分かったが……長さはどうする? 7メルも……ないだろォ」
アンティ・クルル:
「無限にね? 伸ばせるのよ、多分」
ベアマックス・ライオルト:
「……はっは、はっは……! おおっと……この乾いた笑いは、おれの心からのキモチさぁー」
ゴウガリオン:
「ガオッオー」
オシハ・シナインズ:
「……はぁ。ま、あとは出来るだけ水平なら有難いわ?」
クラウン=Act.3:
「それなら、抜かり有りません。私のほうで基本構造は設計していますが、各セクションで自発的な改良をお願いします」
カネトキ・オウノ:
「よぅするに、ゆっくり落ちる床を造りゃあいいんだろぅ? 空間接続で、吊り下げの本数を増やしてもいいけど……いや、バランサーだけなら、歯車の浮遊力だけで十分だね! マフラーを挟み込む部分は、クラウンちゃんに任せるよ。単純な巻上機と調速機だけだろ?」
クラウン=Act.3:
「ふふ、焼き飯をつくるよりかは、簡単かもしれませんね?」
アンティ・クルル:
「ベアさん、床はミスリル使うから、だいじょぶだから……。そ、そんなカオしなくても……」
ベアマックス・ライオルト:
「お願いだから……床の面積は、子供がジャンプして遊べるくらいの広さには、してくれよな……」
マイスナ・オクセン:
「しんぱいしょうな くまだなー」
(:3_ヽ)_.*・゜










