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あえぇー

みじかいぇすが、

れんとうぇす!(幼風)(゜A。)







 思えば、それは。


 (あふ)()た、瞬間だったのかもしれない。





 たくさんの、ヒミツ。


 おおきな、じゅうあつ。



 アンティなら、だいじょうぶ。


 そう、思っていて。





 でも、


 かのじょの、


 じゅうごさいの、


 こころの、うつわが、





 もう、もう、いっぱい、で────。








獣王:「ガオ……?」


萌殺:「ゴウガのオッサン、

    マジ知らんのかよ……。

    "言語崩壊"っつったら、

    マジ、急に、"本が読めなくなる"、

    っつー、マジ(ちまた)伝説(でんせつ)だって」


熊神:「ああ、そうだな。

    オレも、作り話のひとつだろうとは、

    思っていたけどよ……。

    今の"やりとり"を聞くと、

    いやに、気になって仕方ねェぜ──」


姉乳:「……私たちはね、クルルカンちゃん。

    実は、世界で一番強い、

    冒険者じゃないの。

    でもね、"頭"は、最低限、

    まわる奴が多い。それがね、

    "勇者"と、"至高"の、

    違いなのよ──」


金娘:「……、……」

銀娘:「……、……」


姉乳:「言葉は、特別な意味を持つ。

    そう言ったわね?」



 アンティは、

 泣きじゃくる子供のようなポーズで、

 両手で、顔を隠し。

 マイスナは、

 どうして良いか分からぬような、

 不安な顔で、立ち尽くしている。



姉乳:「……"300年前の天才"……。

    シンエラー教授は、

    首をはねられ処刑される前、

    こう言ったわね?

    " 私が取り戻せたのは

    "ビョウ"、だけだった──」


熊神:「……"前"は、ちがったのか?」



 クマは、出来るだけ、

 優しく問うた。



金娘:「……、……、

    まえは……"ジカ"、"フヌ"、

    あと……たぶん、"ビョヌ"、だった。

    あの人は、" 秒 "だけ直して……、

    少し前に……私たちが、やった」


銃侍:「世界中で……"言葉"の認識が、

    瞬時に、()()わっておる……!!」



 若侍も、やはり、(さっ)しが良く。

 驚きは、(マト)()ている。



姉乳:「……私たちは、"フヌ"なんて知らない。

    そう……思い込んでいる」


熊神:「そんなことが、

    昔の"郵送配達職(ゆうそうはいたつしょく)"の、

    "仕事"だったってか……?」


獣王:「ガ、ガオオォ……ッ!?」



 やっと、ちょっと話を理解したゴウガが、

 巨体に似合わず、可愛らしく驚く。




姉乳:「"配達職"って、

    大クラス職が出てきたのは、

    確か、700年前くらいのはずよね?」


萌殺:「でも、300年前には、

    マジめっちゃ数へったって、

    至高教本に()ってたぜ?」


白童:「……その、400年間に、

    彼らは、そんなことを、

    していたのか……」



 ユユユは、落ち着いた雰囲気(シンエル)で、

 考え込むように(つぶ)いている──。



姉乳:「理解し切れない所はあるけど、

    "言葉"で出来ている世界っつーなら、

    "本が読めない"ってのは、ヤバいわね。

    月並(つきな)みの予想だけど、

    "世界(せかい)崩壊(ほうかい)する前兆(ぜんちょう)"、

    とか、なんじゃないの?」


萌殺:「マジヤバじゃねーか……。

    しかも、マジで、

    反論が思いつかねーのが、

    マジでヤバいぜ……」


熊神:「ったく、誰なんだよ。

    "配達職"が最底辺クラス、

    なんつー、ボケた通説、

    作ったヤツぁーよ……」


姉乳:「300年前に、

    なんで彼らの数が減ったのか、

    それは気になるけど……。

    さっきの亡霊が"教授"だとしたら、

    "心残り"の理由は、

    想像に、かたくないわ──?」


銃侍:「……"彼"も、300年前に、死んでおる。

    "配達職"が、忽然(こつぜん)と姿を消したのも、

    また──……。

    偶然(ぐうぜん)では……あるまいて。

    衰退(すいたい)した"配達職"の、

    "何か"を、彼は、"引き継いだ"──。

    そうでござるな?」


金娘:「……、……」

銀娘:「……アンティ、元気だして……」



 べつに、()められているわけではない。

 ただ、金色の、食堂娘は。


 何か、悪い点数のテストを、

 やっと、見てもらえたような、

 そんな、気持ちだ。


 そのようなこと、

 勉強のできる彼女に、

 あったはずが、ないのに──。




萌殺:「……なぁー……。

    "引き継ぎ"で、マジ、

    思い出したンだけどサ……。

    マジで、この(さい)、さ。

    もいっこのホゥも、

    マジ・ハッキリ、させとかね……?」



金娘:「……、……!」

銀娘:「ふぇ……?」




萌殺:「いや、マジで、

    ソコの、ヒナワのそばにいる、

    カラクロリが言ってから、

    マジ・気になっては、

    いたんだけどサぁ──……」




 大聖堂の椅子に座ったマジカが、

 モジモジしながらも、言う。




萌殺:「マジでさ……" 神の引き継ぎ "って、

    ナニ、よ……?」


異火:『 あえぇー 』








あえぇー、じゃねんだヮ(^_^;)笑

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― 新着の感想 ―
[良い点] 優等生だってやらかす時はあるし頼りたい時もあるし叱られたい時もある。アンティだって普通の女の子だもんげ。 マイスナは、アンティに愛を捧げてるからさ… [一言] OqO『 あえぇー 』 アホ…
2021/11/04 13:52 ズブロッカ
[一言] ガンゼルさん…まさか憎まれ役をかって出てくれたのか…!?(勘違い)
[一言] カラクロリwおらのとこにも欲しいw あえぇー じゃないよw まぁね。背負って隠すって辛いよね……だれだ!こんな娘に背負わせてるかばは!w
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